紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

納刊のお知らせ

2019年12月29日 08時30分05秒 | 記事

 29日付をもちまして本年の納刊とさせていただきます。1年間のご愛読ありがとうございました。1月1日付の正月特集号は24ページでお届けします。
 新年は3日まで正月休みとし、4日から営業、5日付(夕刊配達地域は4日夕)から発行します。
 皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さい。

 令和元年12月28日 日刊紀州新聞社


来年は管内4市町で首長選  仕事納め式でふるさと発展期す 〈2019年12月29日〉

2019年12月29日 08時30分00秒 | 記事

1年を振り返り訓示する柏木御坊市長


 

 日高地方の7市町で27日、一斉に仕事納め式が行われ、新年6日の仕事始めまで9日間の長い正月休みに入った。式では首長が1年間の出来事を振り返りながら職員の労をねぎらうとともに、ふるさとの飛躍発展へ一致団結して職務にあたるよう訓示した。来年は御坊市、印南町、由良町、みなべ町で首長選挙が行われるほか、10年間のまちづくりの方向性を示す次期総合計画を策定する市町も多く、重要な節目の年になる。
 
 御坊市 柏木征夫市長は今年1年のイベントを振り返りながら「私にとっては良い年だった」と述べた上で「今、第5次総合計画をつくっている。この1年を振り返り、課題は何か、それをクリアするにはどうしたらいいか。また、この施策ではこうしたらいい、あれがしたいということを考えてほしい。正月休みは家族団らんで疲れをいやして下さい」と訓辞。向井孝行市議会議長は「来年は、御坊がどのように生きていくかを考える重要な年。ともに御坊の生き方を考えよう」とあいさつした。

 美浜町 籔内美和子町長は職員らを前に「3月の就任以来、私を支えてくれたみなさんに感謝します」と述べ、1年間を無事に終えられたことにお礼。職員らの労をねぎらい、年末年始は「9日間の長期休暇は家族と絆を深めてください。しっかりとリフレッシュして、新たな気持ちで来年も元気でこの場所でお会いしましょう」と続けた。

 日高町  松本秀司町長は「新しい時代が幕を開ける歴史的な年だった」と前置き、町行政では待機児童の解消から町ふれあいセンター内に第3学童保育所設置や、鳥獣追い払い隊の結成、懸案だった保育所運営は指定管理者選定し来年度から民間運営できるようになったことをあげた。
 職員の今年1年の労をねぎらい「家族そろって、すがすがしい新年を迎えられ、職員全員、心新たに仕事始め式が行えますようお願いします」と述べた。
 仕事始め式は1月6日午前8時30分から町中央公民館で行う。

 由良町 畑中町長が今年1年を振り返り「由良町にとっては自然災害で大きな被害を受けた事案はなく、平穏な一年だったと思います」とし、職員の労をねぎらい、年末年始に向け「新しい令和2年が皆様にとって良い年でありますよう心から祈念申し上げたい。9日間の長い休みになりますので、飲酒運転、交通事故に気をつけて。家族サービスも大事なので、一家揃って健やかな一年を迎えられますように」と述べた。
 仕事納め式の前に職員の30年勤続表彰を行い、山口毅参事、中川武上下水道課長、岡崎誠一議会事務局長、加辻典明会計管理者、石方繁光産業建設課副課長、山口真由子出納室主査が表彰された。

 日高川町 久留米啓史町長が美山、中津両支所を訪れたあと、午後5時から本庁で行い、職員にねぎらいの言葉をかけた。一年の出来事を振り返ったあと「日頃の通常業務を通して、住民の皆さんの福祉と安全安心な暮らしの実現に努力して頂いた。住民の皆さんの声に耳を傾け、一緒になって考え、心のこもった対応をすることが、住民の皆さんからの信頼と感謝につながる。ゆっくりと体を休め、心機一転、公務に励んで頂きたいと思います。皆さんの力を結集して、豊かな日高川町を住民の皆さんと共に創り上げて頂きたい」と訓示した。

 印南町 職員80人を前に日裏勝己町長は1年を振り返り「私が住民の方々と約束した『実感できる5つのまちづくり』実現の総仕上げの年であった。職員の皆さんには激務となったと思う。あらためて感謝申し上げます」と労をねぎらい「来年以降も皆さんとともに『住んでよかったと希望の持てる町 印南町』を実現するため先頭に立ち、舵取りをさせていただきたい。明日から9日間の休暇に入るが、ゆっくりとくつろぎ、健やかでよいお年を迎えていただきたい」と呼びかけた。


 その他の主なニュース

 木村洪平さん(御坊市)ら小竹八幡神社へ 来年のえと・子の大絵馬奉納

 管内寺院、令和初の除夜の鐘突き

 印南町 今年最後の軽トラ市にぎわう

 日高町小中ふれあい協議会 杉村邦雄さん宅で地域の子どもが門松作りをした


3月29日 桜舞道成寺、1月6日からチケット一般販売 中村鷹之資、渡辺愛子さん出演 〈2019年12月28日〉

2019年12月28日 08時30分00秒 | 記事

 おいでよ!日高実行委員会主催の古典芸能公演「桜・舞・道成寺」は、来年3月29日に道成寺で開催。1月6日から一般販売を始める。五代目・中村富十郎を父に持つ歌舞伎役者の中村鷹之資と渡辺愛子さん兄妹が出演し、福原流笛方の福原徹彦さんとともに、道成寺本堂で長唄「紀州道成寺」などを披露する。
 第一部は、道成寺本堂で午後1時開演。鷹之資さんと愛子さんが長唄「三番叟」、福原さんが「花のこころ」を演奏したあと、鷹之資さんと愛子さんが長唄「紀州道成寺」を演じる。第二部は境内特設舞台で午後2時30分開演で、鷹之資さんと愛子さん、小野俊成住職がトークショーのほか、日高高校箏曲部、鐘巻伝統芸能教室による日本舞踊の発表もある。
 鷹之資さんは、五代目中村富十郎さんの長男で、愛子さんは長女。父・富十郎さんは、平成16年10月の北面秘仏公開時の2代目釣り鐘里帰りイベントにも参加。初代・中村富十郎の父は、同町中津地区に縁のある元禄時代の歌舞伎役者・芳澤あやめで、8歳の鷹之資さんが「カブト虫の森」名誉館長を務めたこともあるなど町と縁が深い。
 第一部のチケットは、SS席(座布団席9席)が7000円、S席5000円(同11席、椅子3席)、A席3000円(椅子15席)、B席1000円(椅子44席)。第2部は、全席自由席(300席)の当日先着順500円で販売する。第1部のチケットの販売は、町役場企画政策課で1月6日から平日の午前8時30分から午後5時15分まで先着順。町観光協会ホームページで座席表を確認できる。
 問い合わせは、町役場企画政策課内おいでよ!日高実行委員会(電話22・2041)または道成寺(電話22・0543)へ。


 その他の主なニュース

 紀道、下阿田木神社(日高川町) 新春3日に駆け馬とお弓神事行われる

 国道42号由良町入路交差点の花壇を新年祝い花で飾り付け

 オリックスから育成3位指名を受けた中田惟斗投手(御坊中ー大阪桐蔭高)入団祝賀激励会。プロ野球1軍マウンドで活躍誓う

 県警 管内の速度重点取り締まり実施 引き続き中地区(由良町)、印南地区


ひだか病院 産婦人科小児科病棟改修工事終了。 デイルーム、キッズルーム新設 快適な空間に 〈2019年12月27日〉  

2019年12月27日 08時30分00秒 | 記事

新たに設けたデイルーム(上)キッズルーム


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が運営する「ひだか病院」の一般病棟7階産婦人科・小児科病棟改修工事が終わった。周産期の包括的な支援、産後ケアをさらに充実させようと、妊産婦が集まり、気軽におしゃべりできるデイルーム、小児入院患者らが遊べめるキッズルームを新設し、2人部屋を個室に改修したほか、調乳室、授乳室、トイレ、風呂場、洗面所なども一新され、きれいで快適な空間に生まれ変わった。
 
 一般病棟は平成3年に竣工し、28年が経過。3階病棟、6階病棟は改修済みだが、2階病棟、4階病棟、5階病棟、7階病棟は未改修。特にトイレ、風呂、洗面所が古く、不快感を感じる患者が多く、早急な改善が望まれており、今年度は約6500万円かけて産後ケアの重要性が叫ばれている産婦人科・小児科の7階病棟を改修した。
 県が示した地域医療構想の急性期病床削減に対応するため、病床数を39床から29床(うち重度新生児室3床)に減らした上で、2人部屋を個室(4室)に、6人部屋を4人部屋(1室)に改修し、すべてのフロアのクロスを張り替えた。調乳室、授乳室、トイレ、風呂場、洗面所は機能性を重視した構造にし、共有部の照明なども改修した。
 デイルーム(28・46平方メートル)は、心身の不調や育児不安、産後うつなど産後ケアに対応するために新設したもので、木製のテーブルを置くなど、妊産婦が集まり、気軽におしゃべりできる空間にした。キッズルーム(11・21平方メートル)は小児入院患者らが楽しく遊べる空間になっている。
 病院は「周産期の包括的な支援、産後ケアを一層充実させ、切れ目のない支援にあたっていきたい」とした。残りの2階病棟、4階病棟、5階病棟についても「来年度以降順次、要望の強いトイレ、風呂場、クロス、照明を改修し、患者さんに快適に入院生活を送っていただけるような環境を整えたい」とした。
 
 病院議会閉会 病院経営事務組合議会は25日に開き、病院事業の設置等に関する条例の一部改正など議案5件を可決し、閉会した。


 その他の主なニュース

 印南町がJR印南駅のカードを作りPR

 元日、2日に松原王子神社は巫女さんが初詣客を迎えます

 日高振興局が県内で外来カミキリ初確認。チラシ配布し、協力呼びかけ

 県下珠算選手権で山崎珠算塾(薗)が団体(小学生の部)2連覇。個人も5人が近畿出場決める


全国連合会 優良市民大学に「はまぼう学園」  第1期25団体 日中交流など評価 〈2019年12月26日〉

2019年12月26日 08時30分00秒 | 記事

活動成果を発表する市民大学生(写真は9月の敬老の日アトラクション)


 全国市民大学連合会(一般社団法人学び・まちづくり推進機構)が、第1期優良市民大学に全国25団体を選定し、県下から唯一、御坊市民大学「はまぼう学園」(塩路正学長)が選ばれた。はまぼう学園は昭和50年に設立し、高齢者の健康増進、生涯学習の場として日々教養を深め、仲間づくりや健康づくりに励んでいるほか、中国山東省の山東老年大学との交流事業を続けていることなどが評価された。
 
 全国では自治体や地域大学が関与しているもの、市民主導で設立されたものなど、さまざまな形で市民大学が運営されている。全国で3000カ所前後あるといわれているが、正確な数字は分からず、市民大学間の交流もないため昨秋、全国の市民大学に呼びかけ、交流組織「全国市民大学連合会」が設立された。
「市民大学の学習成果をまちづくりに生かそう」と全国の市民大学を調査し、その結果から全国の優れた事例を集め、その活動を誇る第1期優良市民大学に25団体を選定し、県下から唯一、御坊市民大学「はまぼう学園」が選ばれた。近畿地方は、はまぼう学園と栗東100歳大学(滋賀県栗東町)の2団体だけ。
 はまぼう学園は市社会福祉協議会が中心となり、昭和50年5月に御坊市老人大学として創設され、平成14年4月に市民大学「はまぼう学園」に改称。市内在住の60歳以上を対象に普通科4学年、研究科2学年、大学院がある。年間16回の一般教養のほか、書道や手芸、華道、大正琴、短歌、舞踊など13のクラブがある。今年度在籍生徒数は192人(普通科69、研究科28、大学院95)。
 定期的な講義やクラブ活動のほか、毎年9月に敬老の日式典・社協アトラクション、12月に学園祭を開き、日ごろの学習や活動成果を発表。また、平成27年に県と友好関係協定を締結している中国山東省の山東老年大学学生団が初来訪したのに続き、30年にも来訪し、楽器演奏や舞踊、コーラスなどを相互に発表し、互いの国の文化にふれながら日中友好を深めている。
 市社会福祉協議会の吉本啓二事務局長は「優良市民大学に選定されたことは誠に光栄で、昭和50年5月の創立から、これまで運営にご尽力いただきました関係者の皆さま、講師の皆さまに心より感謝申し上げます。今後も市民大学のさらなる発展のために取り組んでいきます」と話した。
 
 令和2年度学生募集
 
 はまぼう学園が、1月6日から3月31日まで令和2年度学生を募集する。
 対象は来年4月1日現在で満60歳以上の市内在住者。市外の人は事務局に問い合わせを。
 入学金は2000円。学習費は年間3000円。クラブ費は1クラブ年間500円。問い合わせは市社会福祉協議会(電話22・5490)へ。


 その他の主なニュース

 岡本宏之さん(岡本殖産㈱)が血液運搬車「幸美号」寄贈へ

 川辺地区消防団を久留米啓史日高川町長ら激励

 1月19日 県立白崎青少年の家(由良町)で「すいせん祭」開催

 新書派協会展ジュニア部で新枦はるなさん(松洋中)協会賞受賞

 

高校新人インドア テニスの甲子園「ジャパン杯」へ 小原雅也君、樫尾陽和里さん(印南中出身)県大会V  〈2019年12月25日〉

2019年12月25日 08時30分00秒 | 記事

 第55回県高校ソフトテニス新人インドア大会は21日、橋本市の県立橋本体育館で開かれ、男子の部で和歌山北高2年の小原雅也君、女子の部で和歌山信愛1年の樫尾陽和里さんのともに印南中出身の2人が優勝を果たした。同大会はインターハイの前哨戦でソフトテニスの甲子園とも言われるゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ予選も兼ねており、二人は来年6月に開催される本大会に県代表で出場する。
  (以上リード)

 男女とも11月の新人戦上位32組が出場しトーナメント戦で競った。小原君は浜田祐君、樫尾さんは鳥飼莉子さんとのペアで出場。小原・浜田ペアは初戦から3回戦3試合をいずれも4-0のストレート勝ちで順当に勝ち上がり、準決勝で同校2年の北原正博君=湯川中=ペアを4-2で下し、決勝は4-0の圧勝で同校対決を制して11月の新人戦に続く優勝を決めた。
 女子の部の樫尾・鳥飼ペアは初戦、2回戦を4-0、3回戦は4-2で勝ち上がり、準決勝で前年度優勝、ハイスクールジャパンカップも制した同校先輩の前本真弥さん=清流中=ペアをフルセットの末4-3で下した。同校対決となった決勝も4-2で下して大会を制した。
 この他、男子の部で北原君が3位、和歌山北1年の辻浦壱経君=印南中=、同2年の門脇亮磨君=同=、日高の川村脩人君(2年)前山俊介君(同)組が5位、女子の部で前本さん、和歌山信愛2年の川口真歩さん=印南中=が3位に入賞した。
 ハイスクールジャパンカップは6月に札幌市営円山庭球場で開催。ダブルスは各都道府県代表と推薦ペアが出場して競う。シングルスもあり、来年1月25日に日高川町かわべテニス公園で県予選が開かれる。


 その他の主なニュース

 土生八幡神社(日高川町)92歳の川取佳子さん(早藤)が絵馬奉納

 垣森咲花さん(日高中)が松本秀司町長にJOC中学選抜バレー大会出場を報告

 県HPで年末年始、日高管内医療体制紹介中

 中高生読書まつりPOPコンクールで寺井巴菜さん(日高附属中)最優秀賞受賞


印南町 日本遺産「石見神楽」共演会 縁の切目王子神社で里帰り奉納も 〈2019年12月24日〉

2019年12月24日 08時30分00秒 | 記事

本殿をバックに里帰り奉納された「切目」


 日本遺産に登録されている島根県の石見地域の伝統芸能「石見神楽」が22日に印南町で上演された。神楽の演目の中に同町の切目王子神社にまつわる演目があることから町文化協会、町、町教育委員会が「祝・令和元年“歴史文化の集い”『石見神楽』夢の豪華共演会」として企画。共演会に先立ち切目王子神社で、同神社が起源の演目「羯鼓(かっこ)」「切目」が里帰り奉納された。
 共演会を前に島根県益田市の高津神楽社中(藤原博美代表)と浜田市の西村神楽社中(日高均代表)が切目王子神社で里帰り奉納として、このほど神社前に完成した公衆トイレの完成記念も兼ねて「鞨鼓」と「切目」を演じた。日裏勝己町長や平尾潔司教育長、坂下緋美町文化協会長、両社中の関係者らが出席し神事を執り行ったあと、集まった氏子らを前に高津神楽社中が切目王子神社の詔を受けた神禰宜が、祭礼神楽に伴い太鼓を丁度良いところへ据えようと、何度も取り替えるさまをひょうきんでコミカルな所作で舞う「鞨鼓」を、西村神楽社中が切目王子神社が起源とされる神の化身・切目王子が熊野詣で中に、介添え人と陰陽五行説との関係を問答。切目王子が太鼓を打ち鳴らし天下泰平、国家安泰を祈る「切目」を本殿をバックに演じ、氏子らを楽しませた。里帰りした神楽に切目王子神社総代長の前山栄蔵さん(70)は「うれしい限りで、有り難く感動しました」と喜んでいた。
 町体育センターでの共演会は、オープニングセレモニーで町文化協会有志らが「印南音頭」を踊り歓迎したあと、切目王子神社でも演じた「鞨鼓」や「切目」をはじめ「恵比寿」や「頼政」、「石見野」の演目を披露、「八岐大蛇」がフィナーレを飾り、舞台狭しと駆けめぐる豪快な大蛇の舞は600人の来場者を魅了した。


 その他の主なニュース

 真妻やまびこ塾 一足早いXマスイベント楽しむ

 吉田八幡神社(藤田町)で大黒ねずみ描いた絵馬奉納

 県冬季ミニバス大会 御坊BBC jr(男子)2連覇、全国へ

 美浜町の語り部ジュニアがカナダ使節団報告会開催


御坊市内3カ所目 念願の新町地区津波避難タワー テープカット、餅まきで竣工祝う 〈2019年12月22日〉  

2019年12月22日 08時30分00秒 | 記事

タワー竣工を祝いテープカット

餅まきは大勢の地域住民でにぎわう


 御坊市内3カ所目の新町地区津波避難タワー竣工式が21日に行われ、市や議会、地元、工事関係者をはじめ、多くの地域住民が参加し、テープカットや餅まきで念願のタワー完成を祝った。避難ステージは2層になっており、地区すべての住民690人を収容できる。薗地区、名屋地区のタワーはすでに完成しており、新町地区の完成で県が指定した市内の南海トラフ巨大地震津波避難困難地域はすべて解消される。
 
 柏木征夫市長は「念願の避難タワーが完成し、大変喜んでいます。ハード面の防災対策は終結に近いところまできた。残っているのは新庁舎建設と、あと1~2年で完了する御坊大橋耐震化。皆さんのお力を頂きながら自助、共助の取り組みを一層充実させたい」とあいさつ。向井孝行市議会議長は「素晴らしいタワーが完成した。ここを拠点に避難訓練を重ねて下さい」と祝辞を述べた。
 地元を代表して塩崎弘直・至誠会自主防災会長が「大きな避難先の柱ができた。防災拠点として今後も避難訓練、防災活動に取り組みたい」とあいさつ。続いて柏木市長、向井議長、塩崎会長、北村文司・丹心会自主防災会長、土屋和弘・八幡会同、戸田省三・至誠会長の6人がテープカット。餅まき(300キロ)は地域住民でにぎわった。
 タワーは小竹八幡神社近くの堀河屋野村前の市有地に建設。鉄骨造り。上部の避難ステージは2層あり、床面積はそれぞれ189平方メートルの計378平方メートル。最上階ステージの高さは11・42メートル、その下のステージは8・7メートルあり、南海トラフ巨大地き震の浸水深想定5・2メートル以上を確保した。
 階段は2カ所、スロープは1カ所あり、幅員は2メートルと広い。雨天対策で最上部の屋根部分に固定式テント(平時は防災ボックスに収納)を張れるようにし、LEDソーラー照明38灯、防災ボックス29台、近隣住民のプライバシーに配慮した目隠し壁(人口木)地震解錠ボックスを設けた。
 ソーラー照明は「みちびき(準天頂衛星システム)」対応型を全国初導入。平時は日没から日の出まで最小照度。「みちびき」の災害・危機管理通報サービス「災危通報」を受信し、緊急地震速報、大津波警報、津波警報の場合、自動で最大照度に切り替わる。
 設計・監理・施工は(株)谷口組=谷口光代表取締役、御坊市湯川町財部=と(株)寺前則彦設計室=久岡政弘代表取締役社長、印南町西ノ地=の特定建設工事共同企業体。請負契約額は3億996万円。


 その他の主なニュース

 御坊市観光協会 ガーデニング教室に53人参加 正月用に7種の花を寄せ植え

 21日 丸山水土里会が餅つき大会開催 

 高校柔道新人大会 箕島男子2年ぶり全国大会へ 蟹江光、石本力也両選手が優勝に貢献

 日高地方2人目 根来拓弥さん(北出病院)が認定訪問療養士の資格を取得


日高町へベトナムからの来町200人突破  誘客事業250人到達(年内)見込み 〈2019年12月21日〉  

2019年12月21日 08時30分00秒 | 記事

ベトナム人の黒竹民芸品作りをNHKも取材


 日高町にベトナムからの観光客25人が19日に訪れて、黒竹民芸品作り体験などした。町や商工会、民宿組合などで構成の日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)が進める地方創生の海外観光客誘致事業でベトナムをターゲットに進めており、3年間で200人を突破し、年内に250人になる見込み。ここ数年で海外観光客数の推移は伸びており、来年1月の商談会開催で、さらなる誘致を進める。
 一行は19日から日高町など和歌山県を周遊し、22日まで神戸や大阪の関西を観光するツアーで来日。初日に日高町公民館原谷分館で黒竹民芸品作りで、産品販売所「原谷黒竹工房ぴかいち」(金崎まゆみ代表)メンバーから教わりながら、黒竹の菱形花入れ作りに挑戦し、針金に小型の黒竹を一本一本、丁寧に通し、作りあげた。ベトナムの観光客は「日高町は自然環境が良く、優しくふれあえる人がいい。伝統的な体験があるのも良い」と話した。
 この様子は同日放送のNHK総合テレビでも和歌山のニュースで取り上げられており、人口減少で地方が衰退する中、将来的には活性化へ取り組む町商工会等の取り組みにスポットを当て企画する予定で注目しているという。協議会メンバーの荊木宣雄町商工会事務局長も「ここ1、2年は増えてきている」と実感している。
 ベトナムの観光客誘致への取り組みは平成28年9月から、商工会や民宿組合などで町海外観光客誘致委員会を設けて独自にスタート。29年度から地方創生事業として同協議会を設立して取り組み、ベトナムでのプロモーションなど展開し、初年度は23人、30年度は58人と増加、令和元年度は今回を含めると、137人と大幅に増え、同事業累計200人の大台に。12月30日には36人が来町する予定で計254人となる見通しとなった。
 これまでベトナムでのプロモーションや商談会でのPR、人脈づくりなどの成果が実った形で、来年1月10日にベトナムでの日高町が主催する商談会開催で旅行商品売り込みなどを考えており、一層、誘致に力を注ぐ。


 その他の主なニュース

 21日 真妻やまびこ塾 一足早いXマスイベント 巨大電飾ツリーが地域を照らす

 キックボクシングで初防衛に成功した入田和樹さん(日高川町)が町長、振興局長を訪問

 高校柔道新人大会 中村桜華さん(紀央館)初V、濵口莉緒さん(箕島)2連覇で全国へ

 日高広域観光振興協議会ら 岐阜、愛知、大阪のメディアでクエシーズンや駄菓子列車PR

 

小中学生川柳選手権 森桜子さん(内原小)県下初の優秀賞 湯川小は団体賞を初受賞 〈2019年12月20日〉

2019年12月20日 08時30分00秒 | 記事

 第一生命(株)主催「第2回小中学生サラ川選手権」で最高賞となる個人部門優秀賞に内原小6年の森桜子さん(12)=日高町荊木=、団体部門団体賞に御坊市の湯川小学校(小谷剛史校長)が選ばれた。森さんは個人として県下初、団体は県下小学校で昨年に続いての受賞で同校として初。小学生ならではの視点で本家のサラリーマン川柳とはひと味違うおもしろさが評価され、18日に授賞式が各校で行われた。

 サラリーマン川柳コンクールから派生し、小中学生にも川柳を楽しんでもらおうと、始まった企画。テーマは「学校生活」で友達のこと、勉強、部活、恋などを題材に募集し、小学校の部に24校1065点、中学校の部に22校2043点が応募。審査委員長の川柳作家、やすみりえさんらが優秀賞3点、団体賞6校を選出した。
 森さんは「ランドセル プリントどこだ かくれんぼ」と詠み、「なかなか見つからないプリント用紙。焦る様子とともに『かくれんぼ』という表現が良いアクセントになっている」と評価。授賞式は校長室で行い、同社和歌山支社の古矢直人副支社長らが訪れ、入選句が入ったプレートや電子辞書の記念品を贈った。
 森さんは「普段のことで教科書の間にプリントが挟まれていたりしていたのを思い出してまとめてみました。『かくれんぼ』の言葉がお気に入り。まさか受賞できるとは思わず驚き、家族にも喜んでもらえてうれしかった」。古矢副支社長は「本を読むことが好きと聞き、選手権がその良さを伸ばしていただくきっかけになれば。中学生になってもまた応募してほしい」と話した。
 優秀句が多かった小中学校に贈られる団体賞は、昨年に新宮市の神倉小が受けており、県下の小学校が2年連続での選出。湯川小は5、6年生が「初めての みんなでそうじ 仲よしに」「何しても 今どき返事 『り』ですます」「セミの歌 きれいな音色 きこえるよ」など92作品を出品。「全体を通して夏休み中の様子を句にした作品が多く、今年の夏の思い出が良い作品になっている。ほかにも日常生活の中からうまく川柳のテーマを見つけている」と評された。
 授賞式は全校集会で実施。5年生の岩嵜槙人君と山崎陸玖君、6年生の中西誠人君と浪井優花さんが代表で第一生命保険(株)和歌山支社副支社長・古矢直人さんから盾と記念品を受けた。


 その他の主なニュース

 18日 町防災センター(日高川町) 防災気象講演会開催 

 18日 印南町 動物駆逐用煙火講習会開催 

 日高広域消防 12年ぶりに災害対応の救急自動車を更新

 美浜町 第1回子ども子育て会議開催