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御坊市・サヨナラ議会の焦点は議員定数 1削減案浮上、現状反対派多数 〈2022年11月30日〉

2022年11月30日 08時30分00秒 | 記事


4年前に続き、サヨナラ議会で定数削減案採決へ
(写真は議場)


 来年1月15日告示、22日投開票の御坊市議選(定数14、任期満了1月25日)が迫る中、新たに現職1人が今期限りでの引退を表明。引退は3人に増えたのに対し、新人の名乗りは1人だけと低調。市政史上初の無投票ムードが漂う中、2日に開会する「サヨナラ議会」の焦点は議員定数削減問題。現状は削減反対派が多数を占めているが、賛成派からは1削減案も浮上しており、削減案が本会議に提案される14日の採決が注目される。

 4年前の改選時も告示まで1カ月を切っても立候補予定者が定数ちょうどの14人にとどまり、無投票が現実味を帯びてくる中、12月議会最終日に定数を2削減する条例改正案が議員提案され、採決の結果、賛成5人、反対7人の反対多数で否決された。改選後の臨時議会で議員定数等調査特別委員会が設置され、約2年間、市民アンケート調査を行ったり、委員への個別に聞き取り調査を行うなど議論を重ねた。
 令和2年11月の特別委員会で委員の最終意思を確認した結果、委員長除き5人が2削減に賛成することを表明し、2年前の議会構成改選時に特別委員会は廃止された。賛成派の議員有志は、2日に開会するサヨナラ議会の最終日に削減案を提案する予定。当初は2削減案を予定していたが、議会内は反対派が多数を占め、4年前に続き否決される可能性が高いことから1削減案も検討しており、賛成、反対派双方の駆け引きも含め動向が注目される。
 前回の平成31年は告示直前に新人2人が相次いで立候補を表明し、定数を2人超過の現職12人、新人4人が立候補。27年は4人超過の現職14人、新人4人の計18人が立候補し、5人超過した昭和46年以来の大激戦となった。議員定数をめぐっては平成19年、15年、11年に3期連続で2ずつ削減してきた経緯があり、過去の市議選で無投票は一度もない。

4期の平井議員が引退表明
「家庭の事情で」後継者なし

 新たに今期限りでの引退を表明したのは、当選4回の平井俊哉議員(64)=塩屋町北塩屋=。平成19年に初当選し、副議長1回、各常任委員会・特別委員会委員長など歴任。
 平井議員は28日に「家庭の事情で引退する。初当選時は3期までと思っていたが、前回、代わりの若い人がおらず、もう1期やらせていただいた」と。今回も地元で後継者を探したが、いなかったという。引退に当たり「広報発行やサンデー議会開催など議会の活性化、開かれた議会づくりに取り組んでほしい。執行部にも市勢発展へ一層頑張ってほしい」と話した。
 引退表明は田端卓司議員(73)=当選3回、名田町野島=、西本和明議員(72)=同8回、野口=に続いて3人目。他の現職は1人が来春県議選への転身意向を示し、10人は続投する意向。新人は田端議員の後継として楠本香織さん(41)=塩屋町南塩屋=が出馬表明している。ほかに元国会議員秘書ら数人のうわさが出ている。


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和歌山県知事選・元衆院議員の岸本周平氏が初当選 〈2022年11月29日〉

2022年11月28日 08時30分00秒 | 記事


万歳三唱で初当選を喜ぶ岸本氏(中央)ら


 12月16日の任期満了に伴う県知事選挙は27日に投票を行い、即日開票された。自民、立憲、国民など幅広い政党から推薦を受けた無所属新人で前衆議院議員の岸本周平氏(66)=和歌山市=が、県下全市町村で得票を伸ばす圧勝で初当選を飾った。仁坂吉伸知事(72)=当選4回=の後任を選ぶ選挙で、16年ぶりに新しいリーダーが誕生した。共産党新人で県常任委員の松坂美知子氏(66)=和歌山市=、無所属新人で会社役員の本間奈々氏(53)=札幌市=は及ばなかった。当日有権者数は78万7349人(男36万8110・女41万9239)。投票率は39・86%で、4年前の38・33%を1・53ポイント上回った。

 和歌山市内の選挙事務所には開票前から多くの支持者が詰めかけ、午後8時に当確が出ると「やったぁ!」「よっしゃー!」と歓声と拍手がわき起こり、初当選の喜びにあふれた。
 笑顔で支持者らと握手を交わした岸本氏は「広い県内を2巡、3巡し、和歌山は素晴らしいと改めて実感でき、4000枚の名刺を配り、新しい出会いもたくさんあった。17年間私を支えてくれた仲間、そして新しい仲間と一緒に戦えたことに感謝し、お礼を申し上げたい。新しい仲間から『和歌山が一つになった』『オール和歌山で頑張ろう』と言っていただき、涙が出るほどうれしかった。これからはチーム和歌山としてともに頑張りたい。選手は市町村長さん、監督は県議会の皆さん。マネージャーの私が職員とともに皆さんが働きやすい環境を必死につくります。私が目指すのは仁坂知事の16年間を継承し、一歩前へ進めること。和歌山が最高だと、子どもたちが思う未来をつくりたい」と決意を述べた。
 選対本部長の尾花正啓・和歌山市長は「県と市町村が一体となり、和歌山の新時代を築こう」、二階俊博代議士は「和歌山をさらに発展させるため、みんなで頑張ろう」、仁坂吉伸知事は「素晴らしい後継者ができ、さわやかな気分」、鶴保庸介参院議員は「一緒により良い和歌山をつくろう」、世耕弘成参院幹事長は「人口を増やしていく岸本県政を期待している」とあいさつ。バンザイ三唱や花束贈呈で当選の喜びを分かち合った。


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管内6市町の自主防災組織が広域連携で体制強化、意識向上 〈2022年11月27日〉

2022年11月27日 08時30分00秒 | 記事


自主防災組織が広域連携へ
(写真は、6日の市内一斉津波避難訓練で
御坊第一地区が美浜町松原地区高台へ避難)


 御坊市、美浜町、日高町、由良町、日高川町、みなべ町の自主防災組織連絡協議会等が集まり、30日に日高川町防災センターで「日高地方自主防災組織連絡協議会連携等に関する協定」を締結する。大規模災害時は市町の垣根を超えた相互支援が必要不可欠で、平時から各組織の連携、交流をを深め、日高地方全体で防災力、防災意識を高めていく。自主防災組織が広域連携した協定締結は県内では初めての取り組み。

 各市町で自主防災組織の結成が進み、市町ごとに連絡協議会をつくり、横の連携を深めながら自助、共助による防災力強化に取り組んでいる。南海トラフ巨大地震や東海・東南海・南海3連動地震など大規模災害時は市町の垣根を超えた相互連携が不可欠だが、自主防災組織の中から「災害時に隣接市町の避難所には避難しにくい。市町が違っても自宅から近い避難所に行けるように日ごろから自主防災組織の相互連携を深められないか」などの声もあり、広域連携に向けた協議を進め、協定を締結することになった。
 締結式は、30日午後1時30分から日高川町防災センターで行い、御坊市自主防災組織連絡協議会(酒本和彦会長)美浜町自主防災会連絡委員会(村岡茂委員長)日高町自主防災組織連絡協議会(白井秀樹会長)由良町自主防災会協議会(内芝善明会長)日高川町自主防災組織連絡協議会(林保行会長)みなべ町自主防災会連絡協議会(西山博康会長)が協定書を交わす。その後、防災センターを視察し、意見交換する。
 幹事は御坊市、副幹事は日高川町が担当。「災害犠牲者ゼロ」をめざし、相互連携・交流を深めることで日高地方全体の防災体制の充実・強化、防災意識の向上に努める。日高川町を皮切りに年1回程度、各市町の防災施設を視察し、意見交換するほか、災害時の相互支援や防災に関する知識の普及・啓発、関係機関との交流や連絡調整などの取り組みを進める。
 御坊市の酒本会長は「日高地方の自主防災組織が連携して『1本の矢よりも3本の矢』と強いものとすることが日高地方全体の防災力向上につながると思います。連携協定を結ばせていただくことで、お互いの市町の交流による『つながり』『気づき』が生まれ、それを日高地方全体の防災体制の充実、強化に役立ていければと思っています」と話している。


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和歌山県知事選・27日投開票

県社会福祉協議会と県災害ボランティアセンターが広域多発災害を想定したボランティア対応訓練を実施


和歌山県知事選、選挙運動きょう(26日)限り 〈2022年11月26日〉

2022年11月26日 08時30分00秒 | 記事

 27日投開票に向け、知事選の選挙運動も残すところきょう26日限り。自民党など幅広い政党から推薦を受けた無所属新人で前衆議院議員の岸本周平氏(66)=和歌山市、自民・立憲・国民推薦=が県下全域で支持を広げてリード。それを共産党新人で県常任委員の松坂美知子氏(66)=和歌山市=、無所属新人で会社役員の本間奈々氏(53)=札幌市=が追う展開となっており、岸本氏にどこまで迫れるか。最終日は各陣営とも和歌山市を中心に最後の訴えを行う。
 
 岸本陣営 「和歌山が最高!だと、子どもたちが思う未来を!」をスローガンに衆院和歌山1区で5期連続当選した国会議員の経験を生かし「県民に開かれた、あたたかい県政」をめざす。自民、立憲、国民各党、社民党県連、連合和歌山、県市長会、県町村会をはじめ多くの各種団体から推薦を受け、無党派層を含めて県下全市町村で着実に支持を広げており、圧倒的な勝利を目指す。投票率にもよるが、4年前の現職得票24万6303票を上回れるか。26日は和歌山市内で最後の訴えを行う。

 松坂陣営 告示後、和歌山市を中心に県内各地で精力的に活動。各地での連日の街頭演説をはじめ、個人演説会やミニつどいなど展開。命と暮らしを大切にする県政へ▼物価高騰から暮らしを守り家計を応援▼子育て・医療・福祉を守る▼農林業を大切にした経済振興▼ジェンダー平等の4つのチェンジとカジノ誘致完全消滅への一貫した訴えが浸透。「よく立候補してくれた」「二階かいらい候補はダメ」などの声も聞かれ、「日毎に有権者の反応は高まっている」と手応えを感じている。最終日は大票田の和歌山市で全力を注ぐ。

 本間陣営 和歌山市や田辺市、新宮市などで表通りを中心に街宣、演説を重ね、SNSでも積極的に掲げる方針を発信し、カジノ誘致反対や、太陽光メガソーラーによる環境破壊への危惧、農林水産業の保護育成の必要等を訴えてきた。24日は管内入りし、美浜町役場前等で街頭演説を行った。
「政治家同士が話し合いで候補者を決めてしまう、選挙になるまでにほぼ流れを作ってしまう」と、選挙のやり方自体も批判。
 和歌山市など紀北を中心に草の根作戦の街宣を継続しており、最終日は事務所を置く田辺市で支持を訴える。


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美浜町議会で24日、松洋中3年生を迎え子ども議会を開会


由良町教育委員会が来年4月に統合予定の「由良小学校」の校章と校歌を発表 〈2022年11月25日〉

2022年11月25日 08時30分00秒 | 記事


新しい校歌


 由良町教育委員会が、来年4月に統合予定の「由良小学校」の校章と校歌を発表した。校章の図案、校歌の歌詞は町民から公募。校章は由良中学校3年、上門こころさん(15)=畑=がデザイン、校歌は石堂裕順さん(58)=吹井=が作詞、原千恵さん(59)=中=が作曲した。校区が町内全域に広がることから、由良町の良さを織り込んだ校章、校歌が完成した。

 由良、白崎、衣奈の3小学校統合に向け、校章の図案と校歌の歌詞を町民から公募。校章は60点、校歌は4点の応募があり、由良町小学校統合推進委員会(委員長=寒川正美教育長)が選定した。作曲は音楽専門家の原さんに依頼した。
 上門さんがデザインした校章は、由良町の花「水仙」をイメージ。花びらの形は衣奈小の校章の葉、花の中心部分は由良小の校章、波は白崎小の校章を参考にした。
 校歌は3番まで。作詞した石堂さんは「やさしく かしこく たくましく」の校訓を、由良の風物とともに折り込み、1番はふるさとの潮の香りのすがすがしさ、2番は自然の厳粛さを学ぶ敬意、3番は大きな船に寛容性を重ね合わせ歌詞にした。
 作曲者・原さんは歌詞を見て優しいイメージを抱き、由良のさわやかな自然のイメージを重ね「明るく希望を持って」との気持ちで曲作り。「新しい校歌を作らせて頂き光栄です。由良の景色などをイメージし、皆に元気よく明るく歌ってもらえますようにとの気持ちで作らせて頂きました」と話した。校章、校歌は町のホームページで公開、町の広報12月号に掲載する。


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少年軟式野球大会「第8回タイガースカップ」に阪神タイガースの糸原、北條両選手が来坊

西本和明・御坊市議員(72)=8期=が今期限りでの引退を表明

県農林水産業賞(知事表彰)に久保博巳(美浜町)、中村幸男(日高川町)、平林孝郎(由良町)各氏

近畿高校総合文化祭和歌山大会の英語部門で日高高校英語部が最優秀賞


5億4200万円を投入した印南町の切目海岸高潮対策事業が完了 〈2022年11月23日〉

2022年11月24日 08時30分00秒 | 記事


消波ブロック4000個を積み増す(左上部は越波防止柵)


 印南町西ノ地地内の元村区の国道42号沿いに設けている陸閘(りっこう)周辺への越波防止柵設置工事が完了。同工事は町が進めていた切目漁港海岸高潮対策事業の一環で実施。同事業の主工事である切目海岸の越波対策で消波ブロック(テトラポット)を積み増す工事はすでに終えており、防止柵工事完了で令和元年度から5億4200万円を投入し取り組んだ同事業が完成した。

 元村区の切目海岸では、2トンの消波ブロック数千個を設置するなど高潮対策を施していたが、大型の台風が上陸するたびに高波で砂利が打ち上げる被害が出て国道が通行止めとなったことや、海岸付近の家屋に避難勧告が出されたこともあり、追加対策として国道42号の新切目橋付近から川崎モータース付近までの約300メートルの防波堤を1メートルかさ上げ、さらにその上に亜鉛メッキ鉄製の高さ2メートルの越波防止柵を設けたが、平成30年の台風で越波防止柵が12メートルにわたり破損したことから、さらなる対策が必要と消波ブロックを積み増しを計画、令和元年度から事業に着手。
 事業では従来の2倍以上となる5トンの消波ブロック4223個を作り、延長340メートルで防波堤近くへ積み増した。4月にすべての据え置きを終え、引き続き進めていた川崎モータース近くにある高波を防ぐ扉「陸閘」周辺の防波堤に高さ2メートルの越波防止柵設置工事がこのほど完了し全事業が完成した。
 事業完成に元村区長で町議の玉置克彦さんは「台風時など越波が心配だったが、さらなる対策を講じてもらったのでこれまでより安心でき区民も喜んでいる」と話している。
 測量設計、消波ブロックの据え置きと施工、越波防止柵施工の業者は次の通り。
【測量設計】(株)東光コンサルタンツ和歌山営業所=有田川町、伏屋鉄弘所長=。
【消波ブロック据え置き】竹中建設(株)=印南町西ノ地、竹中勝代表=。
【消波ブロック施工】竹中建設▼田之上組=印南町山口、田之上欣睦代表=▼(有)新紀建設=同町古井、竹村寧倶代表=▼(有)山本建設=同町樮川、山本修司代表=▼(株)千代徳組=同町印南、久堀昌義代表=▼(有)杉本組=同町西ノ地、杉本憲昭代表=▼(株)久堀組=同、久堀弘美代表=▼(株)平野建設=同町印南原、平野陽介代表=。
【越波防止柵】(株)キタイ=印南町西ノ地、竹中啓稔代表=。


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マスターズ甲子園・日高中津OBがサヨナラ勝ち 〈2022年11月22日〉

2022年11月22日 08時30分00秒 | 記事


試合前に1塁側ベンチ前で日高中津の校歌を歌うOB
内野席で現役部員らが見守る中、
夢の舞台に日高中津のユニフォーム


 高校野球OBが再び甲子園を目指す「第19回マスターズ甲子園2022」は20日に5試合が行われ、和歌山代表で4年ぶり出場の日高中津OBが長野県選抜チームと対戦。現役の野球部員らが内野席で見守る中、7―6でサヨナラ勝ちし、甲子園初勝利を挙げて、OBらが歓喜に湧いた。現役時代に甲子園出場が叶わなかっった選手たちは初の聖地に「甲子園は特別な場所で感動した。後輩たちにももう一度甲子園へ」と願いを託した。

 第19回マスターズ甲子園には、全国の地方予選を勝ち抜いた20チームが出場し、1試合限りのプレーを楽しんだ。2日目の第3試合に登場した日高中津は試合前、OBらがベンチ前で校歌を歌い、甲子園に日高中津の校歌が響き渡った。
 日高中津は先発の坂口雅映=日高川町=が2回に1点を先制されたが好投。1点を追う3回、東北福祉大でも活躍した仲大志選手=同=の中越2塁打から北村太志の適時打で同点、さらに羽佐拓真=御坊市=の右中間2塁打で2点を奪って逆転した。35歳以上選手限定出場となった4回にも正木亨也、辻本和豊の連打から中原久の犠飛などで2点を奪って4点差にリードを広げた。4回から相台真吾=日高川町=や北山和也=日高町=らがマウンドに上がり、同点に追いつかれたが、6―6の同点から6回表に瀬川洋司の適時打で時間切れサヨナラ勝ちした。
 中学時代に日高ASで横浜スタジアム、東北福祉大では東京ドームや神宮球場でプレーしたが、高校時代は秋季近畿大会1回戦で敗れて甲子園を絶たれた増田雄亮さん(24)=御坊市=は、初の聖地に「どの球場よりも甲子園球場は野球人にとって特別な場所で、ここが甲子園かと感慨深いものがありました。試合では守備で迷惑をかけたが、初めての甲子園を楽しめました」と話した。


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 由良町「大引・白崎まるっと体感マルシェ」開催、家族連れら多く来場

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御坊市民文化会館で「純烈」コンサート、紅白出場の喜び胸に熱唱

3年ぶり「日高町ふれあい祭」開催、家族連れらでにぎわう


2022年10月 データバンク

2022年11月22日 08時29分00秒 | データバンク

1日
県高校総合文化祭ポスターで西山友梨さん(日高高1年)が最優秀賞管内トップ切り印南町でオミクロン株対応ワクチンの集団接種開始

2日
日高広域観光振興協議会のイベント「サスティナブルひだか」管内トップ切る印南祭は神事だけ

5日
管内最大の秋祭り・御坊祭で3年ぶりに御輿渡御JR西日本の観光特急列車「WEST
EXPRESS銀河」運行開始に伴い、印南駅で日高地方ゆるキャラお出迎え

6日
日高町がテントサウナの実証実験へ第4回WBSC U―23ワールドカップ・侍ジャパンに御坊市出身の泉口友汰内野手(23)がメンバー入りJA紀州ゆら選果場で極早生ミカン「ゆら早生」選果開始

7日
御坊市がマイナカード取得者に1万円分商品券配布決める外務省の対日理解促進交流プログラム「JENESYS2022」で日高高校がミャンマー派遣校に決まる

8日
ローランドミュージックフェス2022オルガン全日本ファイナル審査で御坊教室の専門学校生、山本祐矢さん(20)=日高川町=が一般部門で金賞日高川町で運搬作業中の男性(52)が木材に挟まれ死亡

9日
危険業務従事者叙勲・瑞宝双光章に警察功労で亀井泰久氏(73)=日高町=が受章ひだか病院の血管撮影装置16年ぶりに更新「世界津波の日」2022高校生サミットin新潟で日高高生3人が意見発表へ日高川町の長子祭で3年ぶりに鬼獅子奉納

10日
県知事選に向け前衆院議員、岸本周平氏(66)の後援会が事務所開きボーイズリーグ和歌山大会で和歌山日高ボーイズ(マリナーズ)が7年ぶり2回目優勝

13日
日高保護司会の丸山初美さん(71)=日高川町=、里森修さん(69)=御坊市=法相表彰小6年生選手学童野球大会に出場の県選抜チームに森中新太君(清流小)、村上瑛大君(切目小)、滝本遥基君(内原小)がメンバー入り日高地方生研G連絡協が「日高
味の情報交換会」

14日
日高川町で有給の高校生農育研修2年目へ向井孝行・御坊市議(68)に総務相感謝状

15日
県中学秋季陸上で笹将汰君(大成)が砲丸投、井田海斗君(清流)が円盤投で優勝県秋季小学陸上で齋藤朗君(笠松)が男子6年1500メートル、弓倉麻友さん(稲原)が女子5年走幅跳で優勝御坊市野口でバイカーズキャンプ盛況

16日
御坊市文化賞に横浜市立大学医学部救急医学教室主任教授・竹内一郎医師(50)、御坊日舞の会(休山優美子代表)決まる救急医療功労者知事表彰に高辻幹雄医師(67)=御坊市、高辻内科胃腸科理事長=美浜町吉原祭で3年ぶり御渡り、由良祭は阿戸、網代が内祭り

17日
県優秀技能者知事表彰でMES由良ドック(株)のドック操船工・細川祥秀さん(38)に県技能賞、機関組立工・岩城正佳さん(33)に青年技能賞

18日
県小学生ソフトテニス秋季選手権で管内勢活躍

19日
御坊市体協スポーツ賞・優秀指導者賞に名田黒潮少年野球クラブ監督・山崎彰久氏(52)、総合格闘技「TEAM日高」指導責任者・伊東剛志氏(42)日高川町寒川校区で学校統合説明会も前途多難

20日
国際平和ポスターコンテストで山本萌愛さん(松原小6年)が最優秀賞、杉本佳那莉君(野口小5年)優秀賞かわべテニス公園ドームの愛称決定、杉山愛さん迎えイベント開催へ全日本U12サッカー選手権日高予選でFCダンシーマ、サザンクロスFC、由良JFCが県大会へ日高町比井で公共交通ワークショップ

21日
介護保険業務25年の田中孝典・御坊市民福祉部長(60)に国保中央会表彰フランス芸術家協会展で田中美恵さん(72)=美浜町=4度目の入選JOC・U16陸上男子砲丸投で紀央館高1年、永江翔太朗君が初優勝

22日
由良町文化賞に興国寺燈籠焼保存会(代表・山川宗玄住職)、文化功労賞に岡良次さん(58)決まる陸上五輪メダリスト・高平慎士さん迎え印南町で夢の陸上教室令和4年春の褒章で黄綬褒章受章の仲修美・(株)古部組代表(67)=日高川町=祝賀会コロナで延期の令和3年度市民教養講座で石原良純さん講演

23日
御坊市展の入賞者決定御坊市・日高川河川敷で自転車競技「シクロクロス」関西シリーズ戦開幕

25日
印南町が運転者のアルコール検知器検査運用開始へ

26日
御坊市が家具転倒防止金具取り付け促進へ防災イベントで和高専環境都市工学科の江川才翔さん、河村佳紀さんチーム1位スポーツ吹矢近畿大会で塩路眞美さん優勝、岡本邦男さん、戎子安代さん準優勝

27日
日高町志賀地内の県道柏御坊線改良工事は1、2年のうちの完了にメド県ジュニア美術展・絵画で夏目愛佳さん(清流小6年)、熊代芽以加さん(大成中3年)、書で山口寧々さん(志賀小6年)、寺井敦基君(日高附属中2年)に優秀賞

28日
日高川町文化賞に絵手紙サークルコスモス指導の堅田洋子さん(85)、土生祭・双頭獅子の継承に努める「お頭保存会(山崎茂樹代表)」決まる令和4年度県更生保護功労者で剣道連盟日高支部に法務相表彰印南町出身の芥川賞作家・辻原登氏(76)文化功労賞県ナース章に紀南病院産婦人科看護師長・寺本りかさん(59)=みなべ町=

29日
国交省半島産品アワードで(有)樽の味=細田幸治代表取締役社長・御坊市=に楽天G賞食品衛生功労で「お宿喜作」経営、日高食品衛生協会長の更井喜作さん(53)=日高川町=、優良施設で(有)海鮮房井乃芳=井上武志代表・みなべ町=に厚生相表彰観光旅館美奈都代表、日高食品衛生協会副会長の坂田貢一さん(57)=由良町=に日本食品衛生協会理事長表彰マスターズホッケーワールドカップ・70歳以上の部日本代表、妹背修治さん(74)=美浜町=が国際試合100試合出場を達成

30日
御坊市創生戦略で若手職員WGが市長に事業提案全国高専ロボコン2022近畿地区大会で和高専Aチーム「とば~す君」優勝で全国へ精神科医・宮西照夫氏(73)=美浜町=に県精神保健福祉協会長表彰若手バレエダンサー登竜門のユース・アメリカ・グランプリ2023日本予選・コンテンポラリーダンスカテゴリーシニア部門でシュウバレエスタジオ、冨田好花さん(日高高1年)が入賞由良町で大規模防災訓練関西学生ソフトテニス新人大会で同志社大2年の大原礼慈選手=印南中出身=が準V、関西大学2年の川口真歩選手=同=が3位


御坊市・最終処分場埋立物負担金条例施行2年間で2億円(負担金)徴収 〈2022年11月20日〉

2022年11月21日 08時30分00秒 | 記事


8割が埋まっている最終処分場


 御坊市が、令和2年10月から県下初で全国でも珍しい最終処分場埋立物負担金条例を施行し、2年が経過した。市内にある県下最大規模の民間事業者最終処分場への埋立物搬入スピードを抑制し、自然環境保全や環境負荷低減につなげることを目的に事業者から1トン当たり1000円の環境保全負担金を徴収するもので、2年間で2億円が納付された。搬入量はピーク時から減っており、市環境衛生課は「一定の効果があった」と見ている。

 森岡地内にある大栄環境(株)の御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)は平成29年3月から稼動。最終処分場の埋立容量は137万5441立方メートルあり、15年程度で満杯になる計画だったが、すでに8割が埋まり、あと2~3年で満杯になる見通しのため、隣接地への第2期処分場建設計画を進めており、現在、県に設置許可を申請中。
 市環境衛生課は「次々と最終処分場が建設されれば市民が不安になり、環境負荷も高まる」とし、少しでも埋立物の搬入スピードを抑制するとともに将来のさらなる処分場増設も視野に入れ、県の許認可を得て市内に所在する最終処分場で埋め立て処理を行った民間事業者から負担金を徴収する条例をつくり、令和2年10月から施行した。
 条例に定めた負担金は一般廃棄物(主に災害廃棄物)産業廃棄物を問わず、最終処分場に埋め立てられる埋立物1トン当たり1000円(災害廃棄物は2分の1の500円)。施行時点の最終処分場空き容量は約65万立方メートル。トン換算にすると約45万トンで、負担金総額は4億5000万円。施行後、今年9月まで2年間で1億9671万6000円が納付された。10月分を含めば2億円を超えている。
 搬入量実績は平成30年度14万2231トン、令和元年度19万3116トン、2年度15万7056トン、3年度14万2332トン。4年度は9月までで11万4095トンで元年度をピークに減少。コロナ禍で事業活動が縮小されたなど要因が考えられるが、市環境衛生課は「条例施行後、搬入スピードは抑制できており、一定の効果はあった」としている。
 負担金総額は条例単価を変えない限り4億5000万円と上限が決まっており、それに何年要するかは搬入スピードによる。負担金は市の新たな収入源として環境保全推進に関する事業(ごみ処理費、公害対策費)に充てている。計画中の第2期処分場は現処分場と同規模のため、負担金総額は約9億5000万円となり、現処分場とあわせれば約14億円の収入となる。


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ひだか病院が重度うつ病患者らへ修正型電気けいれん療法を導入 〈2022年11月19日〉

2022年11月19日 08時30分00秒 | 記事


購入したパルス波治療器を使い、手順を説明する上西医長


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する「ひだか病院」(尾崎文教院長)は、10月から精神科に重度うつ病患者らへの先進的な治療として東日本を中心に全国的に行われている修正型電気けいれん療法を導入した。全身麻酔下で行うため、患者への苦痛はほぼなく、安全性が高いとされる治療法。総合病院の強みを生かし、新たな精神科医療を構築するため、県下では県立医科大学附属病院に続いて導入。軌道に乗れば紀南地方からの患者受け入れも検討する。

 昨年10月に精神科運営委員会を設立し、総合病院の精神科という強みを全面に出し、今後の新たな精神科医療を構築し、地域のニーズに応えようと、修正型電気けいれん療法の導入を決めた。頭部に電気を流して脳機能を改善する治療法で、上西真也・精神科医長(35)は「昔の精神科病院をテーマにした映画などの影響もあり、怖い治療というイメージを持たれがちだが、現在は全身麻酔下で行うため、患者さんにとっての苦痛はほぼなく、安全性の高い治療」と話す。
 対象は重度のうつ病、統合失調症の中でも特に緊張病性昏迷状態と呼ばれる、体が固まって反応が乏しい状態となる人が中心。薬剤が副作用で使えない人、薬の効果が乏しい人、精神状態が極めて悪く自殺のリスクが高い人、食事摂取が困難の人も対象になり、年間で2~3人、多い時で5~6人程度。これまでは県立医大に転院していたが、今後は自前で麻酔科をはじめ他の診療科と連携しながら行う。一例目は来週にも治療を始めるという。
 手順は全身麻酔のあと筋弛緩薬を投与し、頭部の電極から5秒通電。脳波上のけいれんが起きている(全身の筋肉のけいけんはほぼ起こらない)ことを確認ののち、麻酔を解除する。おおむね手術室の入室から退出まで1時間で終わる。これを週に2~3回、合計6~12回行うことが多い。合併症として頭痛や筋肉痛、めまいなどがあるが、短期間で改善することが多い。死亡事故は極めて稀で、出産に伴う死亡のリスクよりも低いと言われている。
 有効性は、薬物抵抗性のうつ病の60%程度に効果が見られ、特に高齢者や幻覚妄想を伴ううつ病、緊張病症状を伴う人への有効性は極めて高く、65歳以上への奏効率は90%とのデータもあるという。統合失調症は緊張病症状に対しては80~100%の有効率と言われている。一度症状が改善しても、その後再燃する可能性はあり、薬剤の継続など再燃防止のための治療が必要になることも多い。


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