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スケートパーク 早期建設へ大きな期待と熱意 御坊市協会設立に愛好家ら174人 〈2022年5月31日〉

2022年05月31日 08時30分00秒 | 記事


設立総会に若い愛好家らが出席


 御坊市スケートボード協会設立総会が29日、市中央公民館で開かれ、規約や役員などを承認。御坊総合運動公園パターゴルフ場(2000平方メートル)を候補地に、子どもから大人まで安全、快適にスケートボードを楽しめるスケートパーク建設を市当局に求めており、総会には市内外から小・中・高校生ら若い世代の愛好家を中心に174人が出席し、早期実現に向けて大きな期待と熱意を示した。

 昨年の12月定例議会一般質問で山田勝人議員が平成25年、26年に続いて3回目となるスケートパーク整備を取り上げ、執行部に具現化を要望後、元市教委生涯学習課長で総合型地域スポーツクラブ・御坊スポーツクラブ事務局長の玉置哲史さん(68)=湯川町財部=、TAIYO&CO・代表の上山綾太さん(30)=藤田町吉田=らが世話人会を立ち上げた。
 今年1月に昨年夏の東京五輪スケートボード女子パークで金メダルを獲得した四十住(よそずみ)さくら選手のプライベート練習場「サクラパーク」を見学し、激励を受けたのを力にして協力者会議をつくり、2月に三浦源吾市長と面談して「協議、調査検討の場を設けてほしい」と要望し、市教委との官民協議の場で若い愛好家が熱い思いを伝えた。
 市スケートボード協会設立に向けた準備を進めるとともに、市体育協会に加盟申請し、今月20日に認められた。設立総会には小・中・高校生ら愛好家を中心に賛同・協力者174人が出席。「全ての年代で生涯スポーツとしてストートボードを楽しめる環境づくり、愛好家を核とした地域スポーツの発展、コミュニティの活性化に貢献する」ことを目的とした規約、事業計画、役員等を承認した。
 会長には世話人として中心的な役割を果たしている上山さんを選出。上山さんは「(総会に)思った以上に多くの若い子たちが出席してくれた。この子たちのためにも一刻も早くスケートパーク建設を実現できるよう頑張りたい」と意欲を見せた。今後、会員の増員、市民を中心に署名活動を行うなど支援の輪を広げながら市教委との協議を通じ、令和5年度当初での予算化をめざす。他の役員は次の皆さん。
 副会長=北岡政宗、柳岡健、山田勝人▽事務局長・会計=玉置哲史▽監査=川口時夫、小澤俊和▽理事=松本卓見、杉本将大、石井大揮、三橋巧歩、森知規、ホール・弘ケビン、木下悠哉。

1万人目標に署名活動開始
三浦市長、小池議長に陳情へ

 総会設立後、スケートパーク建設に向け、さっそく署名活動を始めた。1万人を目標に集め、早ければ6月中に三浦市長、小池佐左夫市議会議長に提出、陳情する予定。
 陳情項目は(1)子どもから大人まで安全、快適にスケートボードを楽しめるスケートパークを御坊総合運動公園内に建設を(2)仕事を持つ大人もスケートボードを楽しめるよう夜間でも利用できる環境を-など。
 スケートパークは老朽化で休止状態の御坊総合運動公園パターゴルフ場を候補地に挙げ、協会側は屋根付きの施設建設を考えている。実現には1億円以上の予算が必要と見られ、財源確保が大きな課題となる。


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三浦御坊市長、1期目折り返し 〈2022年5月29日〉

2022年05月30日 08時30分00秒 | 記事


2年を振り返り、決意を新たにする三浦市長


 令和2年5月の御坊市長選で無投票初当選を果たし、第6代市長に就任した三浦源吾市長(62)=島=は、6月11日で就任丸2年を迎える。任期の折り返しにあたり、三浦市長は「(100点満点で)70点」と自己採点。コロナ禍で思うような行政サービスができなかったことなどをマイナス面に挙げる一方、就任時から財政状況が改善している現状を踏まえ「第5次総合計画の着実な推進、市民の幸せ実現に向け、職員と一緒に全力で頑張りたい」と決意を新たにした。

 2年間を振り返り1年目は60点から70点だったが、今は70点と自己採点。その理由として「財政状況の改善」を挙げた。新庁舎建設事業が本格化する中、昨年策定した中期財政計画で最悪の場合、令和5年度末に財政調整基金が枯渇すると試算したが、ふるさと納税など収入増、経費節減、総合計画での財政負担平準化などで収支が大きく改善し、3年度、4年度当初予算ともに同基金の取り崩しをゼロに抑えられた。
 三浦市長は「就任時は令和4年度予算が組めるかと心配したが、財政調整基金を取り崩すことなく、予算が組めているし、3年度決算も黒字になる見込み。まずはひと安心という部分が大きい」と振り返った。一方、マイナス面は就任前から続いている新型コロナの影響を挙げ「多くの事業が中止や延期、規模縮小となり、十分な行政サービスを提供できなかったり、市民の皆さまにお会いできる機会が少なかったことが特に残念だった」と述べ、感染拡大が治まれば市民と会い、話ができる機会を増やしていく考え。
 新型コロナ対策では市民全員への1万円商品券の2回配布、飲食店等への「まちのあかり支援事業」など必要な手を打ち、コロナワクチン接種では全庁挙げての接種推進に力を入れ、財政面では新庁舎建設事業での財政負担軽減を図り、ふるさと納税や最終処分場埋立物環境保全負担金徴収など収入増に努めた。昨年12月に市内で発生した震度5弱の地震では反省点を生かして体制見直し、職員の意識改革などを図った。
 残り任期2年間に向けては「私のキャッチフレーズである『明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくり』『生まれて住んで良かったまち御坊、誰もが住みたいまち御坊』の実現をめざすだけ」と強調。防災対策や公共施設の老朽化対策、多岐に亘る市民ニーズへの対応など課題がある中で「中長期的な視点から適切な事業の選択と集中、財源の効果的、効率的な活用を推進することで持続可能な市政運営に取り組みたい」と意欲をみせた。
 総合計画を実現するためにも職員の育成、意識改革、スキルアップに力を入れている。「財政的に厳しいのはどこの自治体も同じ。お金はなくても人を育てることはできる。人は財産。財政が厳しい、新型コロナだからという理由で市役所は何もしてくれないと言われないようにきちんと説明責任を果たしていく。いつも最悪のパターンを考え、職務することが大事。市民から親切、丁寧、頼もしいと思っていただける人づくりをすることが総合計画の実現につながると信じている」と力を込めた。

「時機を見て置きたい」
空席の副市長は検討中

 昨年3月末に前副市長が退任以降、空席となっている副市長ポストについて三浦市長は「置かないという考えはない。今は一人でやっているが、時機を見ながら良い人がいれば置きたい」と述べた。残り任期が2年となる中、今任期中に選任するかは未定。


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ハローワーク御坊 就職差別しない公平な採用を 新規学卒求人説明会に38社 〈2022年5月28日〉

2022年05月28日 08時30分00秒 | 記事


志波所長があいさつ。高卒求人で複数応募など協力呼びかける


 来春卒業予定の高校生等を対象とした求人受け付けが6月1日から開始されるのを受け、御坊公共職業安定所は26日、中紀地域職業訓練センター=日高町荊木=で新規学校卒業者求人説明会及び公正採用選考人権啓発推進員研修会を開いた。管内の38社が参加し、公平な採用選考方法などを聞いた。今後の採用に生かす。高卒求人の採用選考は9月16日以降。

 説明会に御坊市、日高郡(みなべ町除く)から38社の人事担当者らが出席。志波卓実所長が3月の求人倍率が前年同期より多くなっているとし「学卒求人については昨年度から生徒の選択肢を多くするため、選考開始から複数応募できるよう、今年も引き続きお願いしたい。7月から学校で求人が公開となりますので、6月の早い時期に求人を出して下さるようお願いします」とあいさつ。
 続いて、就職支援ナビゲーターの桒早苗さんが来年3月の新規学校卒業者の募集手続きについて説明。高卒求人の取り扱いについては、学校への求人申し込みが7月1日以降、紹介(推薦)開始は9月5日以降、採用選考は16日以降とスケジュールにふれ、指定校求人の推薦数は昨年度の3倍ルール(求人数に対し3倍までの推薦数に制限)の撤廃により任意に推薦人数を設定できる、推薦開始日から複数社への応募・推薦が可能(企業が可能とした場合)で、採否は選考後原則7日以内に通知するよう説明し、早期離職を防ぐため応募前職場見学の受け入れへ協力を呼びかけた。
 溝脇参・統括職業指導官が公正な採用と選考について注意点を話し、人権啓発のDVDでも学習。「応募者の基本的人権の尊重」「適正・能力に基づいた採用基準で選考」「応募者に広く門戸を開く」を基本とし、本籍・出生地・家族・住宅状況・生活環境・家庭環境など本人に責任のない事項、宗教・支持政党・人生観や生活信条・思想・労働組合や学生運動などの社会運動・購買新聞や雑誌など本来自由であるべき事項、身元調査・本人の適正や能力に関係ない事項を含んだ応募書類の使用など、就職差別につながるおそれがある14事項についても解説し公平な採用を行うよう強調し、出席者も配慮すべき事項を再確認した。


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御坊市観光協会 30周年記念で「宮子姫聖地化」 探訪ツアーや美体験、八幡山整備 〈2022年5月27日〉

2022年05月27日 08時30分00秒 | 記事


宮子姫聖地化へ(写真は2019年の宮子姫ゆかりの地めぐり=吉田八幡神社)


 御坊市観光協会(高垣太郎会長)は25日、市内の「日高川味処」で令和4年度総会を行い、事業計画や予算等を承認。創立30周年記念事業で宮子姫聖地化プロジェクトを進め、宮子姫のストーリーを中心とした魅力的なツアーや観光コンテンツを開発するとともに八幡山など関連スポットの整備も行い、日本のシンデレラ「宮子姫」を全国に売り出していくほか、記念グッズ制作、みーやちゃんカルタ大会などさまざな記念事業を実施する。

 観光協会は宮子姫をシンボルマークに市と連携しながら各種事業を行っているが、全国的に知名度は低く、その魅力的なストーリーやキャラクターを観光に生かし切れていないことから昨年度から「日本のシンデレラ宮子姫ブラッシュアップ事業」として観光PR大使「みーやちゃん」の人形製作やフォトコンテスト、塗り絵コンテストを行い、SNSで知名度アップ、魅力発信に努めている。
 今年度は30周年記念事業で「宮子姫聖地化プロジェクト」に取り組む。日本のシンデレラ「宮子姫」をテーマに観光協会をはじめ、道成寺や吉田八幡神社など関連寺社、地元保存会でプロジェクトチームをつくり、宮子姫のストーリーを中心とした魅力的なツアーや観光コンテンツを開発。
 宮子姫生誕の地の「九海士の里」や道成寺、吉田八幡神社などを訪れる宮子姫伝説探訪ツアーのほか、宮子姫にちなんだ「美髪」「美味」「美景」など「美」にまつわるスペシャルな体験を楽しめる「日本のシンデレラ『美』体験プログラム」などを考えている。吉田八幡神社や公園がある八幡山など関連スポットの整備も行い、聖地化に向けた環境を整える。
 このほか、みーやちゃんのイラストを入れてリニューアルした「市のカルタ」を活用し、子どもら市民が参加した「みーやちゃんカルタ大会」を来年1月に予定。30周年記念式典は行わないが、代わりに「キャンピングカーの聖地」として売り出している野口オートキャンプ場で30周年記念会員交流パーティー(会員大会)を夏に行い、子どもが楽しめるアユのつかみ取り、たき火体験などを実施する。
 みーやちゃんフォトコンテスト、ぬりえコンテストを継続するほか、毎年好評のガーデニング教室は30周年記念でバージョンアップさせる。市と共催の「宮子姫こどもまつり」は6月5日に御坊総合運動公園で初開催し、ゴールデンウィークからニシキゴイ約70匹が泳ぐ日高港Sioトープで「鯉祭り」を実施している。


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御坊運動公園 5日 初の宮子姫こどもまつり ゆるキャラ運動会や時代行列 〈2022年5月26日〉

2022年05月26日 08時30分00秒 | 記事




 御坊市と市観光協会が6月5日午前10時から午後3時まで御坊総合運動公園で初開催する「宮子姫こどもまつり」のイベント詳細が決まった。平成19年から日高港で実施してきた「宮子姫みなとフェスタ」に代わるイベントとして遊びの環境が充実した運動公園を新たな舞台に日高地方の「ゆるキャラ大運動会」や宮子姫時代行列など各種催しを実施する。

「花とせせらぎ広場」に特設ステージを設け、市内在住のお笑い芸人「和歌山のまーくん」を司会に午前10時からオープニングセレモニー、10時15分から市民吹奏楽団演奏、10時45分からステキ体操GO!GO!GOBO、11時からチャレンジ○×クイズ(景品あり)、11時40分から「ゆるキャラ」大運動会、午後0時40分からお菓子配り(小学生以下)、1時30分から宮子姫時代行列、2時から市観光協会PR大使のにしゆきさんコンサート、2時30分から天音太鼓保存会演奏を実施する。
「ゆるキャラ」大運動会には、市公認PRキャラクターの「みーやちゃん」や県のキャラクター「きいちゃん」をはじめ、日高地方のゆるキャラ計7体程度が参加して徒競走、綱引きまたは玉入れを競う。宮子姫時代行列は、豪華な衣装を身にまとった第9代宮子姫の田中聖稀さん=JA紀州=、女官・男官役の塩屋小児童6人、河南中生徒8人ら総勢約20人がイベント会場を練り歩く。
 特別体験ゾーンでは市消防本部、自衛隊和歌山地方協力本部、御坊警察署の協力で消防、自衛隊、警察各車両を展示し、運転席に試乗したり、制服を着ての写真撮影を行う。物産販売・PRブースは12団体、飲食物販売ブースには13店が出店し、露店もある。行政PRブースには市役所市民課、企画課、生涯学習課のほか、パートナーシップ協定を結んでいる徳島県阿南市も参加する。
 市商工振興課は「コロナ対策ガイドラインに基づく感染防止策を遵守しての開催となるので必ずマスクを着用し、受け付けでの


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印南町 災害に強い福祉の拠点施設に 庁舎側に防災福祉センター年度内完成へ 〈2022年5月25日〉

2022年05月25日 08時30分00秒 | 記事


年度内完成をめざす防災福祉センター(完成イメージ図)


 印南町は、南海トラフ巨大地震などによる津波被害に備え、浸水地域にある町社会福祉協議会が入る町福祉センター施設を庁舎を町役場近くの高台に移転し、防災の拠点と福祉の拠点を併せ持つ複合的な施設「防災福祉センター(仮称)」を建設するのに伴い23日、町役場で施設建設工事の入札を指名14業者が参加して行い、(株)淺川組=和歌山市、池内茂雄代表=が6億9523万3000円で落札した。27日開会の臨時議会に工事請負契約を上程しており、議会で同意され次第、建設に着手、年度内の完成をめざす。

 社会福祉協議会が入る社会福祉センターは海抜4メートルの町公民館側にあり、平成2年に鉄筋コンクリート造り2階建てで建設。延べ床面積は285平方メートル。福祉施策の充実に伴い職員も増えるなど手狭で、津波被害に備えた高台移転に合わせてそれの解消にも対応。移転は行政機能を集約化する狙いもある。
 移転先は海抜30メートルの役場庁舎北側の町道沿いにある3384平方メートルの町有地。同地は移転に備え、民有地を一昨年に8121万6000円で購入。防災福祉センターは鉄骨造り2階建て(延床面積1305平方メートル)。別棟の倉庫(鉄骨造り2階建て、延床面積289平方メートル)を設け、センターと倉庫を間につなぎ大屋根(10メートル×18メートル)を設置。空間となる大屋根の下は災害時の避難者やボランティアの受付場所などに活用する。
 町は「地震や津波などの災害時には、災害ボランティアセンターを立ち上げる機能を備えた、災害に強い福祉の拠点となる施設にしたい」としている。昨年度に設計を終え、建設に向けて今年度当初予算に防災福祉センター工事請負費7億5606万3000円を計上していた。設計は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=が請け負った。


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産湯海岸で伝統的なヨガ開始 〈2022年5月24日〉

2022年05月24日 08時30分00秒 | 記事


波音や海風を感じながらのビーチヨガ


 日高町の産湯海岸浜ノ浦で、伝統的なヨガや人生に役立つ哲学を教える「シュリカリジャパン」が、一般向けのビーチヨガを始めた。町商工会(山田理司会長)が推進している町地域活性化事業「うぶひだか」のうち、自然美あふれる海で遊びを体験させる要素と一致。新たな誘客施策が求められている同町で、ビーチヨガは波や海風を体感でき、産湯海岸の良さを取り入れられるイベントとして期待感を高めている。

「シュリカリ」はヨガと哲学を学ぼうと、世界各国から多くの人が集まりスクールがあるほど。そこで学びながら「シュリカリジャパン」を立ち上げた中口朋子代表と縁ができ、今回の計画につながった。「シュリカリジャパン」では定期的なヨガ教室などのほか、毎年7~9月の土曜日、日曜日、祝日に和歌山市の片男波海岸でビーチヨガを開いており、海岸美の良さから産湯版の催しを決めた。
 産湯では、季節的に海水浴客が多い夏場を避けて、気温も考慮。指導者は6人がローテーションで2人1組程度で回す予定にし、今月21、22日、6月18、19日、9月3、4日が午後5時~6時、10月15、16日が午後4時~5時で、いずれも産湯の景観美が最も良いと思われる夕日が沈む時間帯で計画。参加料金は1人500円で中学生以下と64歳以上は無料とした。
 片男波と同じくコンセプトは「心のバカンス」で初日の21日は町内外の約20人が参加。この日は「シュリカリジャパン」の久保田真穂さん(41)と山本扶由子さん(33)が指導し、参加者はヨガのゆっくりとした動作や態勢を取りながら、波の音を聞き、海風を感じるなど産湯海岸の良さを体感した。
 体の健康とともに自然美から心もリフレッシュしてもらえ、さらに産湯の砂は細かくて柔らかく、ヨガには適している。この日は曇り空のため、拝めなかったが、海岸線に夕日が沈む様子を感じながらのヨガも心を和ませてくれるという。持参できる人はヨガマットやタオルなどを用意することとしており、参加希望などの問い合わせは、シュリカリジャパン(電話050・3740・4216、電子メールinfo@shrikali.jp)へ。
 32年間続いた名物イベントのクエ・フェアが終了したことで町商工会は、町内にある観光資源を生かし、どう地域を盛り上げていくかを考え、昨年3月に「うぶひだか」事業計画書・企画書を松本秀司町長に提出。同事業推進へ向け、モニタリングするため催したシーカヤック体験にたまたま参加した中口代表は、2009年から本場のインドやタイで伝統的なヨガと哲学を学び続けている日本の第一人者で、山田理司会長は「クエフェアの代替えイベントをと模索した中で、つながった縁。これを大切にして、閑散期の活用法として、多くの人に来てもらえるように願いたい」と話した。


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「わかやま森林と樹木の日」記念行事開催(22日)

「御坊日高博覧会(おんぱく)2022」初の冬開催

日高川の未来考えるシンポジウム開催(21日)

由良町や日高町の小学校などで運動会(22日)


御坊市ふるさと納税 初の大台11億円、5年連続増 3年度実績 体制強化が奏効 〈2022年5月22日〉

2022年05月22日 08時30分00秒 | 記事


ポータルサイトで御坊の魅力発信


 御坊市が令和3年度ふるさと納税寄付額をまとめた。前年度比17%増の11億2458万4000円となり、平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託して以降、5年連続で増加し続け、初めて大台の10億円を突破した。庁内にふるさと納税推進員を創設し、全庁的に出品事業者の新規開拓、魅力発信に力を入れたほか、御坊商工会議所の協力で全国の御坊ファン、リピーターを増やす取り組みを行ったことなどが功を奏した。

 寄付件数は9万3743件、寄付総額は11億2458万4000円で、前年度に比べ件数は21・7%、寄付額は17%増えた。返礼品はイチゴやスイカ、メロン、ミカン、梅、フルーツセット、野菜セットが人気で、果物・野菜類が全体の96%。寄付者は東京都が25%と最も多く、次いで神奈川県10・4%、大阪府9%。関東地方が全体の50%を占め、近畿地方は20・5%、東海地方は13・1%。寄付額は1万円が全体の88・2%。最高額は95万円(全自動麻雀卓)。
 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託。28年度4844万円だったのが、29年度1億395万7008円、30年度2億4424万4070円、令和元年度5億9459万423円と、毎年度2倍以上の伸びを続けた。2年度は1・6倍増の9億6126万5633円だった。
 返礼品は地元事業者、地元産品を基本としているため、寄付額を増やすには新規事業者の開拓、出品事業者へのフォローや連携が重要とし、3年度から推進員制度を創設し、6部署から課長補佐級職員12人を任命したほか、企画課に担当の再任用職員を配置するなど体制を強化。新規事業者の開拓を進め、出品事業者は前年度48から63事業者に、返礼品数は前年度545から772品に増えた。
 事業者と連携して返礼品に市内での食事券や買い物券、オリジナルプレートセットを加えるなど地域の魅力発信に力を入れたほか、御坊商工会議所の会員事業所に「ふるさと御坊PRサポーター」登録を呼びかけ、登録した事業所に市が作成した名刺やチラシを渡し、営業先等で御坊の魅力、ふるさと納税PRに協力してもらった。野口オートキャンプ場の利用者、国民文化祭・全日本健康マージャン交流大会参加者などにもアピールし、こうした取り組みが功を奏した。
 市企画課は「多くの皆さんのご協力、ご支援のおかげと感謝します。今後も地域の特産品を知っていただくことから御坊を知っていただき、さらには御坊の人の温かさ、おもてなしの気持ちを御坊の魅力として伝えていくことで、御坊を応援してくれる御坊ファンの獲得に努め、3年度実績をさらに上回れるよう努力を続けたい」としている。


 その他の主なニュース

 21~22日まで野口キャンプ場 全国から108台、キャンピングカー倶楽部オフ会

 20日 由良中2年生が農業体験

 21日 女子バレー和歌山クラブ合同練習会

 18日 日高町商工会と建設業組合が社会貢献活動で献血


市ファミサポセンター 会員500人突破、次の目標600人 由良町も参画、広域展開で好評 〈2022年5月21日〉

2022年05月21日 08時30分00秒 | 記事


子育て世代から好評のファミサポセンター(写真は保育ルーム)


 御坊市が、御坊小学校北校舎に開設しているファミリー・サポート・センターの令和3年度実績がまとまった。御坊市だけでなく日高川町、日高町も参画して広域的に実施。会員は周辺5町を含めて年々増加し、3年度末で500人を突破するなど子育て支援の拠点としてリピーターも多く、子育て世代から好評を得ている。4年度から新たに由良町も参画し、開設当初からの会員目標600人に向け、スタッフ会員養成など会員増強に力を入れる。

 子育てをサポートしてほしい人(利用会員)に、支援できる人(スタッフ会員)を紹介する事業で平成29年10月に紀中地域で初めて開設。学校への開設は県下初で全国的にも珍しく、市から事業委託を受けているNPO法人Com子育て環境デザインルーム=白浜町、松本千賀子理事長=が運営。当初は市だけだったが、平成30年4月から日高川町、7月から日高町が参画して1市2町で広域実施している。
 会員は平成29年度119人、30年度276人、令和元年度393人、2年度439人と年々増加。3年度は506人となり、同年度目標の500人を突破。内訳は利用会員372人(御坊178、日高78、日高川59、印南18、美浜17、由良7、その他15)。スタッフ会員114人(御坊41、日高23、日高川16、美浜16、印南2、由良2、その他14)。利用・スタッフの両方会員は20人。
 利用できるサービスは(1)保育施設や習い事の送迎(2)残業時のお迎えと預かり(3)発熱時のお迎えと受診(4)病児の預かり(5)ちょっとした息抜き-などがあり、それぞれ有料で提供。令和3年度利用実績は1359件で内訳は習い事の送迎が595件と最も多く、次いで未就園児の預かり352件、保育施設までの送迎146件、保育施設休日の預かり61件など。
 コロナの影響もあり、過去最高だった2年度1599件には及ばなかったが、利用した保護者から「安心して任せられる」と、子育て支援の拠点として保護者から好評を得ている。リピーターが多いこと、リピーターからの口コミで利用が広がっているのが特徴。
 今年4月から新たに由良町が参画し、1市3町体制となることで会員、利用者の増加が期待される。会員は開設当初から目標としていた600人達成に近づいており、市社会福祉課は「600人になれば国、県の補助基準額がアップするので、ぜひとも達成したい。子育てと仕事の両立を支援するとともに、多様な保育ニーズに対応できるようスタッフ会員増強など、さらなるサービス充実に努めたい」としている。

子育て応援連続講座
6月から御坊市で

 同センターでは、スタッフ会員の増員に向け、6月11日から7月12日にかけて市福祉センターなどで今年度第1回子育て応援連続講座を開く。秋には由良町で2回目を開催予定。
 講座は6月11日、14日、23日、30日、7月7日、12日のいずれも午前10時から。対象は御坊市周辺の子育て中の人、講座に関心のある人。一部受講や再受講も歓迎。
 定員は先着25人。参加無料。一時保育、オンライン受講もある。締め切りは6月3日。問い合わせは同センター「そらまめサポート」(電話20・9012)へ。


 その他の主なニュース

 トレセン関西U14リーグ交流戦  北野巧真君(日高中)県選抜チーム入り

 塩屋王子跡(国史跡)保存整備完了

 御坊労基署 労働災害6年ぶり200件超

 19日 日高町 第2弾地域応援商品券発送開始

 

「歯と口の健康週間ポスターと標語コンクール」日高地方入賞作品 〈2022年5月20日〉

2022年05月20日 08時30分00秒 | 記事

 6月4日からの歯と口の健康週間を前に、日高歯科医師会(柏木健生会長)と日高地方学校保健会(金谷明夫会長)は、「歯と口の健康週間ポスターと標語コンクール」の日高地方審査を行い、入賞作品を決めた。ポスターは特選に小学校低学年の部が岡田桃子さん(中津2年)、同高学年の部は中田葉月さん(名田5年)、中学校の部は安達美夕さん(由良2年)の作品が選ばれ、ほか入選6点と佳作が18点。標語は入選9点が選ばれた。ポスターの特選と入選、標語の入選は県審査に進む。
 
 歯と口の健康意識向上へ毎年小中学生を対象に募集しているコンクール。今年はポスターが小学校低学年の部35点、同高学年の部12点、中学校の部12点の計59点、標語は小学校低学年の部5点、同高学年の部10点、中学校の部32点の計47点の応募があった。日高歯科医師会の医師や学校保健会の教諭、中学校美術教諭らが審査しポスターは各部で特選1点、入選2点と小学校低学年の部8点、同高学年、中学生の部各5点の佳作を選んだ。標語は各部から3点の入選を選出した。
 今年もここ2年に引き続き新型コロナウイルスの影響で9020、8020(90歳、80歳になっても20本の歯を保つ)表彰はなく、今回のコンクール入選者らを表彰するよい歯のフェスティバルも中止する。入賞者には各学校を通じて伝達する。
 ポスター、標語の入賞者は次の皆さん。
 【ポスター】〈入選〉小学校低学年=笠井万叶(名田1)塩崎琉生(内原3)▽小学校高学年=北山隼斗(名田6)坂本大河(川原河4)▽中学校=大尻心愛(由良3)片山浬緒(同2)〈佳作〉小学校低学年=坂本龍治(川原河3)山下海里(衣奈2)田中樹(寒川第一2)鳥居瑛太(三百瀬1)林郁実(中津2)田村旬(由良1)福村衣純(同1)岡本大空(内原3)▽小学校高学年=笠井康弘(名田5)西山晴菜(寒川第一5)福隅陽菜(同6)芝本栞奈(名田4)出羽一茶(同6)▽中学校=宇戸隼汰(松洋2)北原佳那恵(河南1)松山さくら(同2)田渕綾音(同1)浜出美香(由良3)
【標語】〈入選〉小学校低学年=林郁実(中津2)「はみがきで むしばきんを げきたいだ」、青山愛実(同3)「自分のは 自分でまもろう ぴかぴかに」、山本想真(笠松2)「ねえみんな はみがきすると きもちいいよ」▽小学校高学年=小路かえで(中津5)「歯みがきは 3分かけるの マイルール」、田中日和子(寒川第一4)「ハキガキは 毎日しよう 未来のために」、鳥居早桜(三百瀬5)「かくれてる 歯と歯のすきま よく見てね」▽中学校=片桐日和(松洋3)「よくかんで だ液を出そう むし歯予防」、児嶋光莉(由良3)「忘れてない? あなたの歯守る 歯科検診」、夏見莉子(稲原2)「輝く歯 マスクの下の 身だしなみ」。


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