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26日、三浦源吾・御坊市長初登庁 〈2024年5月31日〉

2024年05月31日 08時30分00秒 | 記事


受け取った花束を掲げて笑顔の三浦市長


 26日執行の御坊市長選で2選を果たした三浦源吾市長(64)=島=が30日に初登庁。職員や支援者ら約100人に迎えられ、女性職員らから贈られた花束を笑顔で受け、2期目をスタートさせた。三浦市長は今後の大きな行政課題として約1千億円必要とされる公共施設の維持管理、少子化に伴う学校施設適正配置など人口減対策を挙げながら「市民の皆さんとの協働でまちづくりを進め、第5次総合計画をひとつひとつ着実に実現させていきたい」と決意を述べた。

 午前9時に初登庁し、9時30分から職員に訓示。中期財政計画で収支が大幅に改善され、令和7年度、8年度とも財政調整基金残高20億円を継続できる見通しがついた一方、第4の義務的経費と言われる公共施設(学校、集会施設、スポーツ施設、橋りょう、道路、上下水道など)の維持管理に今後40年間で859億円(物価高騰等で実質1000億円超)必要なことや公営住宅建て替え、少子化に伴う学校適正配置など人口減対策を課題に挙げた。
 その上で「やりたいことはたくさんあるが、市政を預かるものとして財源のあてもないのに、あれもこれもやりますとは言えない。市民の皆さんにきちんと財政状況、課題を理解していただき、市政に関心を持ち、参画してもらってこそ、初めて第5次総合計画を実現できると思っている。子どもや孫たちへの負担、将来を考え、優先順位を決め、市民の皆さんとの協働によるまちづくりを進めたい」と述べた。
 職員には「使命感、責任感、正義感を忘れず、何があっても逃げない、引かない、驚かないでチャレンジしていく。いつも最悪のパターンを準備しておくこと。堅実で着実、持続可能な財政運営を行い、絶えずアンテナを張り巡らし、国や県の施策を活用し、周辺町とも連携し、市民の皆さんとともに『生まれて住んで良かったまち』『誰もが住みたいまち』の実現に努めてほしい」と述べた。

市長給料8万円減額は継続
副市長選任「考えていない」
 訓示のあと、記者会見を行い、前市長に引き継ぐ形で1期目任期中の時限立法として市長給料月額78万円を8万円(10・25%)減の70万円としていたことについて「将来を考えると財政に余裕はなく、引き続きやりたい」と、2期目も継続する意向を示した。
 1期目空席だった副市長の選任には「今後、必要が出てくれば考えたいが、現時点では考えていない。1期目も置かずにやってこれたし、今後もやれる間は頑張りたい」と述べた。
 地元の二階俊博・自民党元幹事長が1カ月ぶりに公務に復帰したことには「ふるさとにとって大切な政治家なので、復帰されたと聞いて本当にうれしい。全国市長会で6月10日に上京する際、選挙の結果も含めてご挨拶できればと思っています」と話した。


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6月8日、キュウソネコカミが御坊市で地元凱旋ライブ 〈2024年5月30日〉

2024年05月30日 08時30分00秒 | 記事


地元凱旋ライブを行うキュウソネコカミ
(写真は3月5日の委嘱式)

新庁舎ピクチャーウインドーをポスターでディスプレイ


 御坊市制施行70周年記念スペシャルサポーターに就任し、70周年特別記念事業として6月8日に初の地元凱旋ライブを行う同市出身のヤマサキセイヤさん(37)がボーカル・ギターを担当するロックバンド「キュウソネコカミ」を盛り上げようと、ライブ当日に会場で物産店や写真展を行うほか、新庁舎にフォトスポットを設けたり、紀州鉄道とのコラボ事業も行い、全国から訪れるファンに御坊の魅力をPRする。

 キュウソネコカミは平成21年に結成。26年にビクターからメジャーデビューし、今年10周年を迎える。昨年2月に和歌山県警「特殊詐欺被害防止」広報大使に就任。同3月にニューアルバム「私飽きぬ私」をリリース。20~30歳代を中心に絶大な支持があり、SNSで御坊の魅力など情報発信してもらおうと、スペシャルサポーターに委嘱。
 初の地元凱旋ライブにヤマサキさんは「全国各地から御坊に呼べるようにしっかりPRし、当日は最高の一日にしたい」と意気込こんでおり、市もライブを盛り上げようと、JR御坊駅からバスで訪れる全国のファン向けに国道側からよく見える新庁舎ピクチャーウインドー(高さ2・4メートル、幅4・1メートル)全面にA4サイズのポスター133枚を貼り、フォトスポットとしてディスプレイ。
 3月5日のサポーター委嘱式に出席したヤマサキさんらメンバー4人が市内周遊の際、紀州鉄道車内にサインしたことも話題になっており、紀州鉄道とのコラボ事業で「キュウソネコカミ」のマスコットキャラクター「ねずみくん」と市のPRキャラクター「みーやちゃん」がコラボしたヘッドマークをつくり、近く車両に設置し、走る広告塔としてライブ、70周年をPRしてもらう。
 ライブ当日は、午前11時から屋内や屋外に物産ブースを設け、丸仁商店、御坊菓子工業組合、鳥好、笑味や、ら~めん幕末、だるま屋本舗、アルベロが出店するほか、スターチスを使ったフォトスポットを設置。小ホールには休憩所を設け、市内周遊写真展や和歌山城ホール公演のDVD、MV、市のシティプロモーション動画を放映。グッズ販売も予定している。
 ライブは8日午後4時30分開場、午後5時開演。終了後、市民文化会館からJR御坊駅までの臨時バスが運行予定。駐車場は市役所周辺など6カ所を用意しているが、数に限りがあり、公共交通機関の利用を呼びかけている。問い合わせは企画課(電話23・5518)へ。


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三浦御坊市長30日に初登庁、2期目へ決意新た 〈2024年5月29日〉

2024年05月29日 08時30分00秒 | 記事


当選証書が届き、笑顔の上西副会長、吉田会長、
三浦市長、古田選対本部長(右から)


 6月10日の任期満了に伴う御坊市長選挙は、26日に投開票が行われ、現職の三浦源吾市長(64)=島=が得票率89%を獲得する圧勝で再選を飾った。当選から一夜明けた27日朝、島の後援会事務所で三浦市長は「市民の皆さんとともに健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくりに向け、マニフェスト(第5次総合計画)の実現に全力を尽くしたい」と決意を新たにした。

 26日夜は当選祝いのメールや電話に対応し、午前0時ごろ就寝。27日は普段通り午前5時に起床。日課のステキ体操GO!GO!GOBO、ラジオ体操で体を動かし、電話やメールに対応したあと、事務所に顔を出した。市選管で当選証書を受け取った吉田擴・後援会長や上西一永・同副会長、古田謹章・同選対本部長らと和やかに歓談した。
 圧勝での再選に三浦市長は「こんなに多くの皆さんに投票していただき、これほどうれしいことはない。市民の皆さんの思いをしっかり受け止め、皆さんと一緒に健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくりに向け、マニフェストの優先順位を決め、ひとつひとつ実現できるよう全力を尽くしたい」と改めて決意を述べた。
 前回は無投票のため、今回が初めての選挙戦。1週間を振り返り「市民の皆さんと直接ふれあうことができたことが楽しく、あっという間の1週間だった。できるだけ精一杯、私の思いや考えをお話することができたし、何十年ぶりにあった人も多く、選挙をやって良かった」と。得票数には「投票率は過去最低だったが、吉田会長をはじめスタッフの皆さんが一生懸命頑張ってくれ、これ以上ない得票をいただき、感激、感謝しかない」と述べた。
 1期目から掲げている「公約の1丁目1番地」の「災害による犠牲者ゼロをめざし、市民の生命と財産を守るまち」に向け「ハード整備は終わったので今後はソフト対策に力を入れ、家具の固定、個別避難計画の策定などに取り組みたい」。人口減対策には「元気なシニア世代を増やすため、健康寿命を伸ばすことに力を入れたい。若い人が都会に出ても帰って来たいと思ってもらえるまちづくりにも努めたい」と話した。
 30日午前9時に市役所に初登庁し、2期目をスタートさせる。「私の信条である『明るく楽しく前向きに仕事をすること』をポリシーに使命感と責任感、そして正義感を常に忘れず『一生ただ一度、だから精一杯』。何があっても逃げない、引かない、驚かない冷静な頭と熱い心で頑張りたい」と述べた。

市選管が当選証書付与 
 吉田後援会長受け取る
 市選管は27日、市役所で市長選で再選した三浦市長の代理、吉田後援会長に当選証書を付与した。
 髙垣信廣委員長が「当選おめでとうございます。市民の期待に応えるため、ご活躍を」とあいさつ。吉田会長は「三浦市長なら市民の皆さんと一緒に明るく住みよい御坊をつくってくれると確信しています」と話した。


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御坊市長選 現職・三浦源吾氏2選、得票率89%の圧勝 〈2024年5月28日〉

2024年05月27日 08時30分00秒 | 記事


 6月10日の任期満了に伴う御坊市長選挙は、26日に投票を行い、即日開票された。57の団体から推薦、国会議員や知事、県議、保守系市議らの支援を受け、盤石の態勢で選挙戦に臨んだ現職の三浦源吾氏(64)=無所属、島=が幅広い年代から支持を広げ、有効投票数の88・6%を獲得する圧勝で再選を飾った。市政刷新を訴えた新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一氏(62)=無所属、薗=は及ばなかった。当日有権者数は1万8080人(男8530・女9550)。投票率は54・21%(男53・31%、女55・03%)で、保守分裂の激戦だった8年前の78・10%から23・89ポイントの大幅減で過去最低を更新した。

粉骨砕身、全力で市政発展を
再選の喜びに湧く三浦事務所
 島の選挙事務所には開票前から多くの支持者が詰めかけ、午後8時10分過ぎに当確の知らせが届くと「やったぁ!」と歓声と拍手がわき起こり、喜びに包まれた。
 集まった支持者や来賓らと握手を交わし、孫の翔人くん(1)と母のゆきさん(次男の嫁)から花束を受けた三浦氏は「後援会をはじめ7日間の選挙戦をともに戦ってくれたすべてのスタッフ、ご支援・ご推薦いただいた団体・関係者の皆様、そして何より多くの得票を入れていただいた市民の皆様、本当にありがとうございました」と礼を述べた。
 その上で「市議会、御坊日高郡市の首長、県議、国会議員、県の皆様のお力をお借りし、職員や市民の皆様と一緒に、健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくりを進め、生まれて住んで良かったまち御坊、誰もが住みたいまち御坊を実現していきたい。市政発展に向け、粉骨砕身、全力で頑張ります」と2期目への決意を述べた。
 吉田擴後援会長は「皆様のお陰で再選を果たすことができました。本当にありがとうございました」と礼を述べ、来賓の下宏副知事が「三浦市長とともに素晴らしい御坊市をつくって下さい」と激励。世耕弘成参議院議員、二階俊樹・二階俊博代議士秘書、中村裕一、冨安民浩両県議、山本清司市議会議長、籔内美和子日高郡町村会長からも祝辞があった。


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御坊市長選 26日投開票 一騎打ちに審判 〈2024年5月26日〉

2024年05月26日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市長選(6月10日任期満了)は、きょう26日が投票日。午前7時から午後6時まで市内30カ所の投票所で投票を行い、即日開票される。順調に開票作業が進めば午後8時30分ごろ大勢が判明する。18日現在の選挙人名簿登録者数は1万8435人(男8710・女9725)。

 8年ぶりの選挙戦は、再選をめざす現職の三浦源吾氏(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一候補(62)=無所属、薗=の一騎打ちとなり、盤石の態勢で圧勝をめざす三浦氏に、市政の刷新を訴えた山本氏がどこまで迫れるか。
 開票作業は、午後7時30分から市役所1階ロビーで行い、8時に1回目、8時30分に2回目の開票速報を発表し、確定票が出るのは9時ごろ。
 保守分裂の激戦となった平成28年市長選は、有権者の関心も高く、投票率は78・10%まで伸びたが、今回は大きな争点もなく盛り上がりに欠け、良くて50%台後半、悪ければ50%を割るのではと危惧され、棄権防止を呼びかけている。
 市選管は、投票を翌日に控えた25日、市役所で投票管理者の事務説明会を開き、終了後に管理者らが30カ所の投票所に投票箱を置き、候補者名の紙を貼るなど準備作業を済ませた。


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御坊市長選 三浦源吾氏リード、山本譲一氏迫れるか 〈2024年5月25日〉

2024年05月25日 08時30分00秒 | 記事


票の上積みへ「最後のお願い」


 19日に告示した御坊市長選の選挙運動も残すところきょう25日の一日のみ。再選をめざす現職の三浦源吾候補(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一候補(62)=無所属、薗=の両陣営とも票の上積みへ街宣や練り歩きで最後のお願いに奔走する。盤石の態勢で圧勝をめざす三浦候補が幅広い支持を得てリードを広げており、市政の刷新を訴えながら草の根運動を続ける山本候補がどこまで迫れるか。

 三浦候補は57の各種団体から推薦、国会議員や知事、県議、保守系市議の支援を受け、盤石の態勢で選挙戦に臨み、実績や国・県とのパイプ、人柄をアピールし、幅広い年代から着実に支持を広げる。山本候補は支援を受ける組織はなく「市民の力だけが頼り」と街頭演説を中心とした草の根運動を続け、親戚や知人らの口コミを頼りに支持拡大に懸命。
 過去の主な一騎打ちの選挙戦を見ると、保守分裂の激戦となった平成28年市長選は柏木征夫氏9375票、二階俊樹氏5886票。因縁の対決となった令和5年県議選は中村裕一氏6093票、楠本文郎氏5144票、平成31年は楠本文郎氏6193票、中村裕一氏5946票で、保革票や浮動票などが複雑に入り交じった選挙戦だった。
 一方、平成24年市長選は柏木征夫氏8558票、山本勝也氏3070票。23年県議選は中村裕一氏8168票、斎藤麻希氏3041票。両選挙とも現職の信任投票の意味合いが色濃かったが、それでも新人が有効投票数の26~27%の得票を獲得している。
 現職への批判票は常に3割程度あると言われている中、現職の三浦候補がどこまで票を伸ばせるか、新人の山本候補がどこまで現職に迫れるか。18日現在の選挙人名簿登録者数は1万8435人(男8710・女9725)で、投票率が60%なら1万1061票、50%なら9217票となり、両候補の得票数、得票率が注目される。
 三浦陣営は「『大丈夫や』と言われるのが一番こわい。気を抜かず、油断することなく、最後まで全力を尽くしたい。一人でも多くの皆さんに投票に行っていただきたい」と票の上積みをめざす。最終日は午前中は街頭演説を行い、午後は中町・本町商店街を練り歩き、最後の訴えを行う。
 山本陣営は「手をふってくれる人が多くなり、手応えは感じている。厳しい選挙戦だが、8000票をめざし、最後まで必死に訴え続けたい。腐敗政治を打破し、市民目線の行政を実現したい」と支持拡大に全力を挙げる。最終日は街宣車と練り歩きの二手に分かれ、最後の訴えを行う。


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御坊市長選終盤、両陣営とも票の掘り起こしに全力 〈2024年5月24日〉

2024年05月24日 08時30分00秒 | 記事


市役所1階多目的ホールで行っている期日前投票


 19日に告示した御坊市長選は終盤に入り、再選をめざす現職の三浦源吾氏(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一氏(62)=無所属、薗=の両陣営とも訴えに一層熱がこもってきたが、大きな争点がない中で有権者の関心はいまひとつのようで投票率の低下が危惧される。両陣営とも1票でも多い得票をめざし、浮動票の掘り起こしなど投票率アップに力を入れている。
 
 国政、地方選挙問わず市内の投票率は年々低下。全国的に注目された8年前の平成28年市長選は、当時現職の柏木征夫氏と新人の二階俊樹氏による保守分裂の激戦となったため、有権者の関心も高く、投票率は78・10%まで伸び、近年では異例の高投票率を記録したが、その前の24年市長選(現職と新人の一騎打ち)の投票率は58・25%と初めて60%を割り込み、過去最低を更新した。
 県議選御坊市選挙区を見ると、中村裕一氏が4年ぶり返り咲いた令和5年は61・37%、楠本文郎氏が競り勝った平成31年は62・53%。ともに注目された激戦だったが、それでも60%を超えるのがやっとの状況。比較的有権者の関心を集める市議選を見ても昭和時代は90%を超えたが、平成に入ると毎回投票率は低下し続け、31年は71・34%、令和5年は63・79%まで落ち込み、9回連続で過去最低を更新。近年の他選挙を見ても令和4年参院選は56・37%に留まり、同年知事選は45・51%と50%を割り込んでいる。
 今回の市長選は、前回無投票だった現職にとって初めての選挙戦だが、4月17日に開いた立候補予定者説明会までは無投票ムードが漂っていたのに加え、一騎打ちの構図が固まって以降も、市民の関心を引き付けるような大きな争点がないため、有権者から「選挙の話はあまりしない」との声も聞かれるなど盛り上がりに欠けており、良くて50%台後半、悪ければ50%を割るのではと危惧される。
 有権者に定着した期日前投票は、8年前の市長選や昨年の市議選と比べても大きな増減はなく、期日前が多いからといって投票率が上がるとは限らない。両陣営とも投票率のアップに力を入れており、三浦陣営は「市政の舵取りを誰に託すかを決める重要な選挙。一人でも多く投票に行っていただき、最低60%、できれば70%を超えてほしい」、山本陣営は「日ごろ投票に行かない人、誰がなっても同じと考えている人たちへの訴えを続け、投票所に足を運んでもらえるようにしたい。目標は90%以上」としている。
 市選管は広報車、市内放送、地方紙への折り込みチラシ、ラインを使った広報活動で投票総参加、棄権防止を呼びかけている。24日午前10時からロマンシティ御坊店前など3カ所で市明るい選挙友の会が街頭啓発を行う。


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御坊市長選 両陣営に手応え、戦い方聞く 〈2024年5月23日〉

2024年05月23日 08時30分00秒 | 記事


街頭演説で有権者への訴えを続ける三浦(右)山本両候補


 19日に告示した御坊市長選は、きょう23日から後半戦に突入。再選をめざす現職の三浦源吾氏(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一氏(62)=無所属、薗=の両陣営とも連日、選挙カーで街宣し、各所で街頭演説を行うなど支持拡大に総力を挙げている。両陣営に前半戦の手応え、後半戦の戦い方を聞いた。

 三浦陣営 57の各種団体から推薦を受け、国会議員や知事、県議、保守系市議らの支援を受け、盤石の態勢で選挙戦に臨み、三浦候補の実績や国・県とのパイプ、人柄をアピール。三浦候補も連日選挙カーに乗り、毎日3~4カ所で街頭演説を行う。一人でも多くの有権者とふれあおうと、選挙カーに乗っていても人を見かけたら駆け寄るなど精力的に駆け回っている。
 古田謹章選対本部長は「選挙戦は初めてなので手応えは分からないが、陣営のムードは良く、みんな一つの方向に向かい、一致団結して頑張っている」と話し、後半戦では「前半戦と同じく、一人でも多くの皆さんとお会いし、一人ひとり丁寧に接することで三浦候補の人柄や考え、政策を分かっていただき、投票していただけるよう全力を尽くしたい。推薦いただいた皆さまにも重ねてお願いをしていきたい」と話した。
 吉田擴後援会長は「今後の市政の舵取りを誰に託すかを決める重要な選挙。一人でも多くの皆さんに投票に行っていただきたい。特に若い世代の人たちに投票してほしい。投票率は最低60%、できれば70%を超えてほしい」と訴える。
 山本陣営 選挙カーで市内を街宣し、連日、通行量の多い国道や県道交差点、人通りのあるスーパーや商店街等で街頭演説を行っている。支援を受ける組織もなく、親戚や知人らの口コミを頼りにスタッフ7~8人と支持拡大に努める。
 山本候補は「選挙戦は当然厳しいが、市内を回っていて有権者の反応は少しずつ良くなっている。マイクを持ちながら商店街などを歩くのが一番反応が良かった。後半戦も、できるだけ歩いて訴えたい。私には組織がなく、市民の皆さんに直接訴えるしか方法がない。市民の皆さんの力だけが頼りです」と話す。
 新庁舎や津波避難タワーの業者選定に疑問を投げかけ「市長に面談を申し込んでも受けてくれない。市民の声が届かない」と対応を批判し「本当は選挙戦で相手候補と討論し、直接聞きたかった。市長と議会が持ちつ持たれつの馴れ合いを続け、血税を湯水のように使う今の腐敗した行政を市民の皆さんの力で止め、市民目線の行政を取り戻せるよう訴えを続けたい」。投票率は90%をめざし「日ごろ投票に行かない人に投票に行ってもらえるよう呼びかけたい」と話した。


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御坊市長選 きょう(22日)中日 〈2024年5月22日〉

2024年05月22日 08時30分00秒 | 記事


手をふり有権者にアピールする三浦(右)山本両候補


 19日に告示した御坊市長選は、早くもきょう22日が中日。再選をめざす現職の三浦源吾氏(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一氏(62)=無所属、薗=の両陣営とも連日、選挙カーで市内を街宣し、各所で街頭演説を行い、有権者と握手しながら公約をアピール。ビラや電話等も使い、投票日の26日に向け、支持拡大に全力を上げている。

 三浦陣営 街頭演説で応援弁士の市議が「市議会保守系議員12人全員が三浦候補を支援している。三浦候補をリーダーに一人ひとりが力を合わせ、マニフェスト実現に全力を上げる。投票に行っていただき、圧倒的な得票で勝利を」と。
 三浦候補は、東洋経済新報社が発表した「全国都市データパック」2023年版の全国住みよさランキングで御坊市が全国で30位、近畿で2位に入ったことをアピールし「近畿の地方都市では御坊市が事実上トップ。市民の皆さんには自分たちのふるさとに自信、誇り、愛着を持ち、子や孫たちが都会に出ても帰って来たいと思ってもらえるまちにしたい」と訴える。
 公約は1期目と同じ「健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくり」をスローガンに(1)災害による犠牲者ゼロをめざし市民の生命と財産を守るまち(2)子どもと大人が集い、明るく楽しく学べるまち(3)健康でいきいきと安全に、ここに住みたいまち――などを5本柱に掲げている。
 山本陣営 街頭演説で応援弁士の堂村慎太郎・地球環境問題会議議長は公共工事入札の問題点を指摘し「相手は大きな組織。山本候補は単独一人で立ち上がった。市民の皆さまと一緒に腐敗した御坊市を掃除したい。誰がなっても同じと投票に行かない人たちに訴え、投票所に足を運んでいただきたい」と。
 山本候補は「不透明な入札や契約が行われている実態が明るみになった。市長に何度面会を申し込んでも受けてくれない。市民の声が届かない。今回の選挙は、市長と議会の持ちつ持たれつの馴れ合いの三浦市政か、腐敗政治を打破し、市民目線を取り戻す山本市政かが問われる選挙」と訴えている。
 公約には「市政を正す。大勢の優秀な職員と一緒に市民目線の行政を実現したい」とし(1)公共工事の見直し是正(2)子育てしやすいまちづくり(3)福祉の充実したまちづくり(4)地元業者の育成(5)市民税・事業税の減額(6)市長給料半額、退職金ゼロ円――を挙げている。

 


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御坊市長選 26日投開票へ選挙戦の火ぶた切る 〈2024年5月21日〉

2024年05月21日 08時30分00秒 | 記事


三浦源吾候補
 
山本譲一候補


 御坊市長選(6月10日任期満了)は19日に告示され、再選をめざす現職の三浦源吾氏(64)=無所属、島=と、新人で和歌山環境保全団体代表の山本譲一氏(62)=無所属、薗=の2人が立候補し、8年ぶりの選挙戦に突入した。両陣営とも立候補の届け出を済ませたあと第一声を上げ、市内全域を街宣。盤石の態勢で圧勝をめざす現職に、新人がどこまで迫れるか。26日に投票を行い、即日開票される。18日現在の選挙人名簿登録者数は1万8435人(男8710・女9725)。

「マニフェスト実現へ全力」
三浦源吾候補
 午前8時30分過ぎから選挙事務所前で出陣式を行い、来賓や支援者300人(事務所発表)が参集。吉田擴後援会長が4年間の実績や昨年の全国住みよさランキングで御坊市が全国30位、近畿2位に入ったことを紹介し「見事当選できるよう力強いご支援を」とあいさつ。岸本周平知事、世耕弘成、鶴保庸介両参議院議員、二階俊樹・二階俊博代議士秘書らが「圧倒的な勝利を」と支援を求めた。
 三浦候補は新型コロナ支援策、新庁舎建設、財政健全化など4年間を振り返りながら「3年半余りはコロナ禍にあり、道半ばどころか、まだ一歩を踏み出したばかり。御坊に住んで64年間、人生のほぼすべてを御坊で過ごし、このふるさと御坊市が大好きです。私の目指すまちづくりは一人でも多くの皆さまが、ふるさとに自信と誇りと愛情を持っていただき『生まれて住んで良かったまち御坊』『誰もが住みたいまち御坊』と思ってもらえるまちづくりを実現すること。それがマニフェストの究極の目的。皆さまと一緒にマニフェストをひとつひとつ実現するため全力を尽くしたい」と決意を述べた。


「市民目線の行政取り戻す」
山本譲一候補
 山本候補は、午前11時からロマンシティ御坊店前の国道交差点で街頭演説を行い、第一声を上げた。
 政治の裏金問題について「実態が解明されていない」と答えた人が92%に達したとのマスコミ世論調査を紹介し「この92%が今の国民の政治不信を表しているのではないか」と指摘した上で「私は3年前までは全くと言っていいほど政治や行政に関心も興味もなかったが、3年前に和歌山環境保全団体を立ち上げ、役所に出入りするようになり、腐敗政治の実態が次から次へと発覚してきた」。
 新庁舎や津波避難タワーの公共入札に関する問題点や疑問点を指摘しながら「今回の選挙は、市長と議会の持ちつ持たれつの馴れ合いの三浦市政か、腐敗政治を打破し、市民目線を取り戻す山本市政かが問われる選挙です。市民目線の行政を実現する山本譲一に、皆さまの信託を賜りますようお願いします」と訴え、公約として(1)公共工事の見直し是正(2)子育てしやすいまちづくり(3)福祉の充実したまちづくり(4)地元業者の育成(5)市民税・事業税の減額(6)市長給料半額、退職金ゼロ円――を挙げた。


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