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御坊市社協が管内初の寄付金付き商品事業を開始 〈2023年9月30日〉

2023年09月30日 08時30分00秒 | 記事


「TUNAGARU」ステッカーで
協力、協賛を呼びかける岡本会長(右)


 御坊市社会福祉協議会は、10月から新たに寄付金付き商品事業を始める。事業の趣旨に賛同する市内の企業や商店など協賛店を募り、それぞれの店で寄付金付き商品を企画、販売してもらい、地域住民がそれを購入すれば売り上げの一部が寄付金として社協に届けられる仕組み。寄付金は社協事業など地域福祉の向上に活用する。県内では有田市社協などで行っているが、日高地方では初めての取り組み。

 社協では今年度から新たに人と人、人と地域がつながり、交流を深めあいながら地域福祉に貢献してもらう取り組みを開始。「TUNAGARU(つながる)」をキーワードに4月から市福祉センター1階に誰でも気軽に利用できる交流の場「TUNAGARUカフェ」を開設し、今月27日からは昨年度まで行っていた「愛の日」チャリティバサーに変わる「TUNAGARUマーケット」を始めている。
 10月から始める寄付金付き商品事業もこの一環。趣旨に賛同してくれる企業や事業所、店舗に寄付金付き商品・サービスを企画、販売してもらい、それを地域住民が購入すれば、社協に寄付金が入る仕組み。食料品、日用品、製造加工品などあらゆる品物が対象で、理美容や飲食店、医療などサービス業もいい。寄付額は商品一つに付きいくらとか、総売上の一部など店側で自由に設定してもらう。
 協賛店には「TUNAGARU」の専用ステッカーを配布し、店舗や商品に貼り、地域住民にPRしてもらう。協賛店から寄せられた寄付金は、社協の住民参加型「家事援助サービス・花まるごぼう派遣事業」などに活用。寄付金は全額損金算入できるメリットがあり、寄付金付き商品を販売する店側、それを購入する地域住民には地域の社会福祉に貢献しているとの意識を持ってもらえる。
 1日から社協ホームページやチラシなどで協賛店を募集し、今年度中に20店舗を目標に事業への協力、賛同を呼びかける。有田市社協では年間約30万円(令和4年度実績、9社参加)の寄付金がある。岡本恒男会長は「多くの皆さんの少しの善意がつながり、広まり、それが循環することで地域の社会福祉に貢献していただければと願っています。私たちはそのお手伝いをさせていただきます」と話している。問い合わせは事務局(電話22・5490)へ。


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日高地方トップの印南祭(2日)のぼり、笠鉾立ち祭りムード高まる 〈2023年9月29日〉

2023年09月29日 08時30分00秒 | 記事


屋台が新調され役付きの子どもも本番に向け張り切る(地方区)

新調、修繕したのぼりや屋台(浜区)


 日高地方秋祭りのトップを切る2日の印南祭(山口八幡神社、印南八幡神社)を前に印南町印南地内や御坊市名田町でのぼりが立てられ祭りムードが高まっている。余興があるにぎやかな祭礼は4年ぶりで、印南地区では地区集会場や御旅所となる漁港内などにのぼりや、大漁を祝う漁師の守護神「恵比寿」の人形などを飾った傘鉾(通称・お傘)が立ち、本番に向けて祭り一色となる。

 印南の地方区(片山唯敬区長)では、400年近く続く歴史ある雑賀踊りの屋台を新調。屋台は2年前に新調したが、コロナ禍で今年の披露となった。雑賀踊りは、かねや太鼓、鼓太鼓の音に合わせて片足を上げて踊ることから別名「ケンケン踊り」とも言われ、「ささらすり」という独特の踊り。かねや太鼓、鼓太鼓も新調され、4年ぶりとなる今年は小谷湊君(印南4年・かね)弓倉悠暉君(同3年・太鼓)玉井蓮音君(同・鼓太鼓)が担当する。
 浜区(浜中芳光区長)ではのぼり3本、太鼓、鬼の衣装を新調したほか、屋台の修繕、傘も修復した。のぼりはいずれも3反のぼりで30年ぶり、太鼓は15年ぶり、鬼の衣装は14年ぶりの新調。28日に漁港内にのぼりを立て、屋台は青年団(片原悠貴団長)が組み立て区民に披露された。片原団長は「4年ぶりの祭りをみんなで楽しく盛り上がりたい」と話した。地方区、浜区ともコミュニティー助成金(宝くじ助成金)250万円を活用して行った。
 印南祭は山口八幡と印南八幡両神社祭礼の総称。浜、地方、津井、西山口、楠井、上野、野島が山口八幡神社で、光川、本郷、東山口、宇杉が印南八幡神社で行う。山口八幡神社は激しい屋台の競り合い、印南八幡は屋台と御輿が印南川に飛び込む川渡りが人気で毎年多くの見物客でにぎわう。今年の川渡御は午後2時30分からの予定となっている。


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日高町「みちしおの湯」が日没知らすモニターを設置 〈2023年9月28日〉

2023年09月28日 08時30分00秒 | 記事


きれいな夕日が沈む時刻を右上のモニターで知らせる


 秋は、水蒸気が少なく空気が澄む季節で、夕日が美しくなると言われるシーズン。日高町立温泉館「海の里」みちしおの湯は、海岸線と夕日が眺められる天然温泉として知られている。町企画まちづくり課は、同館の魅力を伝え、来館を促す施策として、日没の時刻を表示するモニターを設置。同館では今が最も夕日が美しく見られる。

 夏場の夕焼けは赤が強く茜色に染まることが多いが、秋、冬には黄金色の夕焼けがよく見られるようになる。空気に含まれる水蒸気の量が関係しており、多ければ、波長の短い光は散乱していまい、波長の長い赤色の光は拡散されずに目に届きやすくなるという。
 このため、空気が乾燥して水蒸気が少ない秋、冬の夕焼けは黄色やオレンジ色の光も散乱されずに届きやすくなる。チリやホコリも舞いにくい季節でもあり、空気中の不純物が少なく、光が遠くの方まで届き、気温も湿度も低い時期は、夕焼けが美しく見える条件がそろう。
 みちしおの湯は、美しいリアス式海岸の方杭に、露天風呂や、うたせ湯、ゆったりとしたスペースのコミュニティルーム、広い駐車場などが完備した温泉館。目の前に広がる紀伊水道や漁港風景を楽しみながら、終日のんびりと心身をリフレッシュできるのが売り。
 同館の眺めでは、10月頃の夕日が沈む時刻は絶景で、今が海岸線の中央に落ちる。町企画まちづくり課は、来館者増加への取り組みとして、このみちしおの湯での景観の良さをアピールするため、入浴前後に、夕日に浸り、ゆっくりと味わってもらいたいと、モニター設置を計画。
 海岸線に落ちる夕日が眺められるロビーに32V型のモニターを設置して、夕日が沈む時刻を知らせている。モニター内には2月ごろの夕日写真を載せており、今は午後5時50分頃。随時、沈む時間帯を調べて10分単位で更新している。
 担当職員は「入浴時も空のオレンジ色を楽しめます。ぜひ、ロケーションと夕日が沈む時間をゆっくりと体感してもらえれば」と話している。今月から11月30日までの、クエ鍋を景品の目玉にしたスタンプイベントを開催しており、今後も同館への誘客に力を入れる。
 問い合わせは、町企画まちづくり課(電話63・3806)か、温泉館「海の里」みちしおの湯(電話64・2626)へ。


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日高川町がドローン等で医薬品を長距離配送 〈2023年9月27日〉

2023年09月27日 08時30分00秒 | 記事


ドローンと自動配送ロボットを活用した医薬品配送実験のイメージ


 日高川町は、県や和歌山県立医大、NTTコミュニケーション、医療総合商社の(株)ケーエスケーとともに、ドローンと自動配送ロボットを使い、医薬品を長距離配送する実証実験を10月24日に実施。山間部のへき地や災害時に陸送が困難な緊急時の医薬品配送をめざすもので、今回の実験では日高川下流の入野集落センターから保冷ボックスに入れた医薬品を積載したドローンが飛び立ち、同町役場美山支所に隣接する川上診療所まで日高川上空約21キロのルートで実験が行われる。

 日高川町は、川辺町、中津村、美山村の旧3町村が合併したことで町面積約332平方キロメートルと県下で3番目に広く、町域が東西35キロメートルと長い。山間地の美山地域などでは人口減少と高齢化が著しく、地域医療の省人化とへき地医療への迅速な支援拡充、在宅医療の環境整備と患者宅への医薬品配送が大きな課題となっている。また、日高川と山間地に囲まれた環境で災害時には陸路が遮断され、陸路以外での物資輸送手段が不可欠。医療従事者などが独居高齢者や被災地域に配送せざるを得ない状況が想定される中、ドローンや自動配送ロボットを活用することで、人的負担の軽減や危険回避しつつ地域医療の維持が図れると新たな輸送手段として期待される。
 県立医大とNTTコミュ、ケーエスケーの3者は、今年3月に和歌山市内で県下初のドローンを用いた医薬品配送の実証実験に成功した。河川上空を1・5キロ飛行したが、今回は、次のステップとして、過疎地域の物流網にとって有効な手段となり得るラストワンマイル配送(最終地点まで)と呼ばれる個人宅までの配送を含めた過疎地域への長距離医薬品配送の実験を実施。国交省の「無人航空機などを活用したラストワンマイル配送実証事業」を活用し、事業継続運用が可能なモデルを解析するほか、医療品の受け渡し方法の確認、配送中の品質保持、地域住民の受容性や利便性を確認する。


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御坊市で「第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会」開催 〈2023年9月26日〉

2023年09月26日 08時30分00秒 | 記事


全国から集った精鋭が卓を囲んで熱戦展開

7位入賞の稲垣、岡本さんペアとゲストプロら

ベストファミリー賞を受けた藤田さん親子
(真ん中は三浦市長)


 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、24日に市立体育館で開かれ、北海道から沖縄まで全国から選抜された9歳から93歳までの一般248人、ゲストプロ8人をあわせた256人が出場し、ペア戦で熱戦を展開、盛会のうちに終了した。来年度以降も継続開催し、御坊の魅力を全国に発信する。自治体独自で全国大会を開催、継続するのは初めて。

 全国26都道府県から選抜された248人、和歌山県からは地元枠24人(御坊市18人、市外6人)を含む42人が出場。ゲストプロはMリーガーの内川幸太郎さん、本田朋広さん、日向藍子さん、二階堂亜樹さんとプロ雀士の大島麻美さん、水谷葵さん、木崎ゆうさん、加藤哲郎さんが参加。
 開会式で実行委員会会長の上西一永・大洋化学(株)代表取締役が「麻雀の聖地と呼ぶにふさわしい御坊市で健康マージャンペアフェスタの開催が実現した。日頃の成果を存分に発揮し、大会を楽しんでいただきたい」、三浦源吾市長が「麻雀の聖地にふさわしいまちになるよう全国大会を継続開催したい」とあいさつ。特別表彰で最高齢選手の藤本進さん(93)=大阪府=、最年少選手の北山大悟君(9)=同=に賞状と記念品を贈った。
 大会イメージキャラクターで全国麻雀段位審査会から名誉初段の称号を受けている「みーやちゃん」の合図で競技がスタート。大洋化学(株)の全自動麻雀卓を使用し、50分打ち切り東南回しで半荘4回戦を行い、総合得点でペアの順位を競った。国民文化祭と同様に子どもから高齢者、プロが一緒に卓を囲んで真剣な表情でプレー、役満が8回出るなど熱戦を繰り広げた。プロの周りにはファンが集まり、その一挙手一投足を見守った。
 会場には物産販売、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置して御坊の魅力をPRしたほか、昼休憩中と閉会式前にはゲストプロのサイン会、閉会式前のアトラクションでゲストプロがそれぞれ持参したグッズなどをプレゼントする「じゃんけん大会」で大いに盛り上がった。
 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会が開かれ、令和元年秋のねんりんピック、3年秋の国民文化祭では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。公式の全国大会では初めて全自動麻雀卓を全卓使用し、開催地として高い評価を得た。これらの実績から全国麻雀段位審査会などから独自の全国大会開催提案があり、市が今年度からの継続開催を決めた。

稲垣、岡本さん(御坊市)7位入賞
藤田さん親子らBファミリー賞
 地元予選会を勝ち上がった24人のうち、稲垣勝さん(77)=湯川町富安=と岡本昌一さん(80)=島=が7位に入賞し、賞状と記念品を受けた。岡本さんは令和3年の国文祭でも個人6位に入った。
 2人は予選会では惜しくも補欠選手となったが、その後、枠が広がったため本戦に出場。その悔しさをぶつけて見事入賞。「地元代表として頑張りました。入賞できてうれしい。来年はさらに上に行けるよう頑張りたい」と話した。
 優勝ペアーには「みーやちゃん」のイラストが入った大会トロフィーが渡された。トロフィーにペア名を入れ、来年の大会まで市内公共施設に展示する。上位8ペア、個人1位の最優秀選手賞を表彰したほか、地元の藤田賢一さん(72)=藤田町吉田=と智哉さん(43)=湯川町小松原=親子ら11ペアにベストファミリー賞を贈った。
 大会顧問の山岸次雄全国麻雀段位審査会長が「本当に素晴らしいマナーで無事に大会を終えることができました。御坊市の活性化のためにも、より良い大会にしていきたい。地元の仲間に大会、御坊市のことをお話しいただき、来年もご参加下さい」と講評した。


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官製談合疑いで日高川町の副町長、逮捕 〈2023年9月23日〉

2023年09月25日 08時30分00秒 | 記事


日高川町役場に家宅捜査に入る捜査員

記者会見で陳謝する久留米啓史町長(中央)ら町幹部


 日高川町の副町長が、町が発注した3件の改修工事などをめぐり、入札情報を業者に事前に漏らしたとして、御坊署と捜査二課、有田湯浅署は21日、官製談合防止法違反などの疑いで副町長を逮捕。工事を落札した工務店の代表者も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は21日に家宅捜査のため町役場に入った。

 逮捕されたのは、同町副町長の小早川幸信容疑者(66)=三佐=と、(株)駒場工務店代表取締役、駒場一仁容疑者(60)=高津尾=。
 県警によると、小早川容疑者は、令和4年6月30日に入札を執行した江川小学校の屋根防水改修工事など3件の工事の指名競争入札について、入札前日に駒場容疑者に工事の最低制限価格に近接した基準額を漏らし、駒場工務店に落札させた疑い。駒場容疑者は、小早川容疑者から聞いた情報に基づき、工事を落札した疑い。
 3件の工事には各6社(町内2、町外4)が入札に参加しており、駒場工務店の落札額と最低制限価格との差額は1100円~3万4000円、落札額は3件あわせて約1500万円だった。
 県警は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。今後、小早川容疑者がどのような手段で情報を教えたかや、いきさつなどについて詳しく捜査する。
 小早川容疑者は、昭和52年に旧中津村で建設課職員になり、合併後には建設課長も務めた。退職後の平成29年7月1日から同町の副町長を務めている。2期目。

久留米町長が記者会見
 事件発生を受けて、町は同日午後6時から記者会見を開き、久留米啓史町長は「住民の皆さんの信頼を裏切る行為で深くお詫びします」と深々と頭を下げた。
 会見には戸根康文・総務課長、岡本康弘・建設課長が同席し、戸根課長が現状、岡本課長が町の入札方法などについて説明。冒頭、久留米町長が陳謝したあと、小早川副町長に対する質問に「旧中津村時代から建設課長として土木建設分野に精通し、住民からも信頼を置かれていた人物で、仕事ぶりも正確だった」。業者とのつながりについては「特別親しい様子は感じなかった。個人的な関係の認識はない」と話した。
 小早川副町長は町の指名選定委員長の立場にあったが、同町では、県と同様に入札額を投函したあとにランダム係数をかけて最低制限価格が出るシステムを取り入れており、町長は「大変なことが起こったが、どうして起こり得たのか疑問にも感じた。不正が起こりにくいシステムを採用しているが、機能しなかったということか。県とも相談して再発防止に努めたい」と述べた。


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御坊市学校再編 複式学級の発生想定時等、検討開始 〈2023年9月22日〉

2023年09月22日 08時30分00秒 | 記事


全員協議会で学校再編基本方針、大成幼閉園を発表


 御坊市教育委員会は、21日に開いた市議会全員協議会で市内小中学校の学校適正規模・適正配置基本方針を発表。児童生徒数は昭和30年代のピーク時から小学生、中学生とも8割も大幅減少している中、再編問題は避けて通れない大きな課題。基本方針では再編を検討する時期として「複式学級の発生が想定される場合」などを明記。早ければ令和12年度に名田小で複式学級が想定されており、毎年度検証作業を行いながらその時期を見極める。

 今年度の児童数は御坊小328人、湯川小231人、藤田小139人、野口小97人、塩屋小86人、名田小81人の計962人。昭和34年ピーク時の4897人と比べ80・4%減少。御坊小だけみても昭和34年2764人から90%弱減り、今年度の1年生は33人で初めて1クラスになった。令和27年度の将来推計で現状962人から39・1%減の586人となる見通し。
 中学校の今年度生徒数は御坊中137人、湯川中114人、河南中94人、名田中53人の計398人。昭和37年ピーク時の2323人から82・9%の大幅減。令和27年の将来推計では現状398人から41・2%減の234人になる見通し。
 適正規模・適正配置基本方針として小規模校のデメリットを最小化させ、メリットを引き出す取り組みに力を入れるとともに、必要に応じて学校の再編・統廃合の検討を行いながら「適正な教育環境を維持する」ことを掲げ、再編を検討する時期として複式学級が発生する過小規模校になると想定された場合など4パターンを明記。複式学級は小学校が2学年合わせて16人(1年生含む場合は8人)以下、中学校が8人以下になった場合。
 現状、小学校は御坊のみ適正規模校で、その他は小規模校だが、令和7年度には御坊が11クラスとなり、小規模校になる見通し。さらに12年度には名田、19年度には塩屋がそれぞれ複式学級が発生する過小規模校になる見通しを示した。この結果を見ると、再編の検討を始める時期は早くて12年度より手前になるが、複式学級にならないよう対策を取ることも可能なため、毎年度検証を行いながらその時期を探る。
 毎年度行う検証方法は(1)学校へのアンケートによる検証(2)校区の未就学児の人数から数年後に複式学級が発生しないかを検証(1)は学校側がメリットよりデメリットが多いと判断すれば次は保護者、その次は将来の保護者にアンケートを行い、最終的にデメリットが多いと判断すれば再編の素案づくりを始める(2)は複式学級の発生が想定される場合、素案づくりを始める。
 このほか、地域等から要望があった場合も再編の是非を検討し、必要に応じて第三者機関を設置して意見を求める。また、複式学級にこだわらない「政策的判断」による検討開始も選択肢のひとつに含めた。
 中学校は現状すべて小規模校。将来推計の令和27年度までに複式学級が発生して過小規模校になることはないという。


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秋の全国交通安全運動初日、オークワロマンシティ御坊店前で街頭啓発


第38回日高地方交通安全ポスターコンクール受賞者決まる 〈2023年9月21日〉

2023年09月21日 08時30分00秒 | 記事


松山さんの作品


山本君の作品


岡本君の作品


 県交通安全協会御坊支部(小松一也支部長)主催の令和5年度第38回日高地方交通安全ポスターコンクールの受賞者が決まった。最優秀賞(県知事賞)に、小学校低学年の部で松山柚花さん(山野小1年)、高学年の部が山本理都君(印南小4年)、中学校の部では岡本明樹君(印南中2年)が2年連続で選ばれた。

 小中学生が交通安全をテーマに夏休み中に描いた作品で、今回の応募総数は前回163点を下回る138点。うち最優秀賞は各1点、優秀賞は低学年と高学年の部が各3点、中学校は5点。佳作は低学年と同高学年の部は各2点、中学校は9点の計27点を選んだ。
 松山さんは、交通安全教室で習ったことを思い出し、自分が手を上げて横断歩道を渡っている様子を描いた。回りには両親やパンダや花などもあしらっている。横断歩道は「手をあげてわたろう」とのメッセージを添えた。
 山本君は、自転車で転倒して怖い思いをした経験から、男の子がヘルメットをかぶって自転車に乗っている様子を描いた。「ヘルメットをかぶっていると安全なので、みんなかぶってほしいと思います」と話した。
 岡本君は、ニュースで見たあおり運転の怖さとアオリイカを掛けて「あおりイカん!」とユーモアたっぷりに表現。「運転中は、怒っているイカのように凶暴になったらダメです。あおり運転は絶対に良くないです」と話した。
 入賞者は、23日午後1時30分から御坊商工会館で開く、令和5年度交通安全功労者・優良運転者等表彰式で表彰される。
 優秀・佳作作品の入賞者は次のみなさん。
【優秀賞】小学校低学年の部=前田紗弥(和田小2年)嶋田悟之(志賀小3年)川口沙来(清流小3年)▽同高学年の部=今北敦貴(笠松小4年)坂口愛莉(印南小4年)榎本陽斗(清流小4年)▽中学校の部=井上智聖(印南中1年)小西真利那(名田中1年)玉井蒼祐(印南中1年)中家奏瑠(同)中井紀子(同3年)
【佳作】小学校低学年の部=南日和(内原小3年)永尾優太(清流小2年)▽同高学年の部=石橋里咲子(湯川小4年)久保一翔(清流小4年)▽中学校の部=宇津宮果奈(印南中1年)大谷奈央(同)肥田遥花(同)浦森結萌(同2年)片山瑞都(同)森本和樹(同)磯合海斗(同3年)鈴木仁菜(同)古田朔麻(同)。


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防災に関する御坊市職員へのアンケート調査結果


女子学童野球近畿大会で管内6人がメンバー入りの県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」が初優勝 〈2023年9月20日〉

2023年09月20日 08時30分00秒 | 記事


賞状や優勝カップを手に優勝を喜ぶ
井藤さん、井戸さん、柴田さん、岩橋さん、山村さん(左から)

西山晴菜さん


 ほっかほっか亭カップ第47回近畿少年野球大会女子学童の部は17日、18日、大阪府堺市みなと堺グリーンひろば運動ひろば野球場で開かれ、日高地方の柴田愛音さん(御坊6)、山村芽以さん(同)、岩橋花歩さん(志賀6)、西山晴菜さん(寒川第一6)、井藤緩菜さん(湯川6)、井戸咲良さん(野口5)がメンバー入りの県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」が初優勝した。

 大会は二府四県の代表がトーナメント戦で競った。和歌山ハーモニーズは初戦の準決勝でオール奈良を7―1で下し、決勝で京都ガールズに7―0の完封勝ちで初優勝に花を添えた。
 岩橋さんは準決勝、決勝に登板、6回を無失点と好投、打撃でも準決勝で適時3塁打を放った。柴田さんも準決勝、決勝合わせて3回を投げ1失点と力投、決勝で適時打も。井藤さんもフル出場し3安打を放つなど日高メンバーが初優勝に大きく貢献した。


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道成寺(日高川町)で17日、日高郡戦没者合同追悼法要


御坊市最終処分場負担金、想定下回る3億2千万円前後か 〈2023年9月17日〉

2023年09月19日 08時30分00秒 | 記事


すでに92%が埋まった既設最終処分場

第2期最終処分場の造成工事現場


 御坊市が、令和2年10月から県下初で全国でも珍しい最終処分場埋立物負担金条例を施行し、丸3年を迎え、御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=塩屋町南塩屋=を運営する大栄環境(株)=和泉市=からこれまでに総額2億5千万円の負担金が納入されている。処分場はすでに92%が埋まっているため、最終的には3億2千万円前後になりそうで、当初想定していた4億5千万円を大幅に下回る見通しとなった。

 県下最大の管理型最終処分場(民間は県下唯一)を有する御坊リサイクルセンターは平成29年3月から稼動。市は埋立物搬入スピードを抑制し、自然環境保全や環境負荷低減につなげることを目的に民間事業者から1トン当たり1000円(災害廃棄物は500円)の環境保全負担金を徴収する最終処分場埋立物負担金条例を令和2年9月に制定、10月から施行している。
 条例に定めた負担金は一般廃棄物(主に災害廃棄物)産業廃棄物を問わず、最終処分場に埋め立てられる埋立物1トン当たりに課せられる。最終処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートルあるが、条例施行開始時点の空き容量は約65万立方メートルだったため、トン換算にすると約45万トンで、負担金総額は最大4億5000万円と想定していた。
 条例施行後の搬入量実績と負担金収入は、令和2年度(10月以降)5万1144トン、5114万7000円▼3年度10万8725トン、1億873万円▼4年度7万2055トン、7206万1000円▼5年度(8月末まで)2万1997トン、2154万6000円となり、総額2億5348万4000円が納入されている。
 8月末時点で最終処分場の92%が埋まっており、空き容量は約10万立方メートルと少なく、トン換算にすれば約7万トン。負担金は多くて7000万円程度となるため、最終的には3億2000万円前後となる見通しで、想定していた4億5000万円を大幅に下回りそう。
 この要因について事業者は負担金対象外となる土壌汚染対策法に基づく土壌(高速道路や一般道のトンネル掘削等で出た、もともとヒ素や重金属などが含有されている土壌)が多く搬入されたためと説明。条例制定前の協議では、この土壌の扱いについて議論になったが、負担金対象外とすることで合意したという。
 負担金は市の新たな収入源として環境保全推進に関する事業(ごみ処理費、公害対策費)に充てている。現在、造成工事中の第2期最終処分場の埋め立て容量は既設と同規模の135万5882立方メートル。トン換算で約95万トン、負担金総額は9億5000万円と想定されている。

令和7年秋完成に向け着々
第2期最終処分場建設工事
 第2期最終処分場は、昨年12月に県の設置許可が下り、既設処分場や中間処理施設に隣接する区有地等に建設中。6月から本格的な造成工事が始まり、順調に進んでいるという。
 既設処分場と同様に底や法面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートは最新の漏水検知システムを設置するなど環境保全対策に万全を期す。造成工事は約2年半かかり、完成は令和7年秋予定。その後、7年冬から稼働を始め、埋め立て期間は約10年間を予定。
 埋め立てが終わった既設処分場の土地利用については、地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなどを検討している。


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