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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

30年度県ナース章に保健師の南ふみ(御坊市)准看護師の辻本多惠子(日高川町)さん 〈2018年9月28日〉

2018年09月29日 08時31分36秒 | 記事

 保健師や助産師、看護師、准看護師の功績をたたえる平成30年度県ナース章に日高地方から御坊市健康福祉課統括保健師の南ふみさん(59)=御坊市名田町=と、塩路内科胃腸科准看護師の辻本多惠子さん(66)=日高川町=の2人が選ばれた。県下受賞者は14人。表彰式は10月4日午前11時から県庁正庁で行い、仁坂吉伸知事から表彰状と純銀製のメダルを贈る。昭和45年から表彰が始まり、今回で受賞者は488人。

 南さん 昭和56年に保健師として市に採用され、住民の身近な相談相手として母子保健分野を中心に住民の健康保持や増進に尽力し、市民や同僚、後輩からの信頼も厚い。平成14年度に母子保健の将来を考える市母子保健連絡協議会、20年度に乳幼児期から学校保健へつなぐための発達支援検討会を設置し、県下でいち早く5歳児健診を導入するなど就学支援のための連携調整体制を整えた。
 障害児支援では療育資源が限られた地域での乳幼児期から就学までの一貫した障害児支援体制づくりを整えたほか、地域の健康課題解決に向け、26年度に県立医大と協定を結び、受動喫煙防止などの疫学研究にも積極的に取り組んだ。29年度から統括保健師として健康福祉、介護福祉両課の保健師12人を束ね、後輩の育成、連携に努めている。
 市職員でナース章を受賞するのは初めて。南さんは「市町村の保健師としてこのような立派な賞をいただき、大変光栄です。私一人の力ではなく、多くの皆さんのお陰と感謝しています。私と同じように市町村で勤務する保健師の励みになればありがたいです」と笑顔で話した。
 29年度に開設した子育て世代包括支援センター「にっこりあ」は市の実情にあわせて工夫した事業の典型として妊産婦らから好評を得ている。受賞を機に「住民の皆さんが健康づくりにもっと関心を持ってもらえるよう努めたい」と話した。
 辻本さん 和歌山市の整形外科病院に勤務したあと、国立療養所和歌山病院の外来に勤務。平成元年に塩路内科胃腸科医院が開業した翌年から同医院の外来業務などに携わり、28年間の長きにわたって同医院の診療を支えている。
 看護師を志そうとした時、家族の反対を受けたが、かわいがってくれた祖母が病気になった時に「役に立ちたい」という思いを貫いてこの道を選んだという。その気持ちを忘れずに過ごす中、今でも多くの年配の患者と接する中で、逆に元気を与えてくれることも多かったと話す。子供の時に病院を訪れた人が、大人になり子どもを連れて来て声を掛けてくれた時には長く続けてきて良かったと感じる。どの病院に行っても周囲の方に恵まれ「感謝の思いしかない」と。
 複数の病院での経験をいかし、手術が必要な患者に対して不安を軽減できるようていねいな相談に応じるなど患者に寄り添った介護を実践。准看護師として勤務しながら、塩路医師の検診に同行し、地元日高川町内の小中学校での生活習慣病予防検診に携わるなどボランティアでも尽力した。
 県ナース章の受賞に辻本さんは「塩路先生はじめ、病院スタッフ皆さんのお蔭でこのような立派な章を頂けたのだと感謝しています。患者さんにとって何でも気軽に相談してもらえる存在でいられるように、これからもいつも笑顔を絶やさないことを心掛けて頑張っていきたい」と話している。


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日高川町かわべテニスコートのドーム化10月に設計入札実施、着手へ 〈2018年9月28日〉

2018年09月28日 08時30分00秒 | 記事

全天候型のドーム化に着手するかわべテニス公園
「神和住ガーデン」の6コート


 日高川町が町村合併当初から整備を検討してきた、かわべテニス公園コート6面のドーム化事業が実現に向けて動き出す。今年度の当初予算に設計費約3200万円を計上しており、10月にも設計の入札を実施。来年度の着工、2020年度の完成を目指す方針だ。公園北側にある「神和住ガーデン」6コートに軽量鉄骨製ドームを建設し、全天候型のコートに整備する計画。国の補助事業や有利な起債を活用しながら順調に進めば2年間で完成する。

 かわべテニス公園のコートをドーム付きに整備する計画は、町村合併の際、平成18年に町が旧3町村区域住民の意見を町施策に反映するため設置した「地域審議会」の川辺地区会議が「地域活性化施策」に沿った審議結果として町に答申。市木久雄・前町長も議会一般質問で、防災センター本体完成後の平成30年に着手する考えを示した。
 同公園の北側6コートに設けられた「神和住ガーデン」をドーム付きにするもので、当初は6コート全面を屋根で覆うプランと3コートだけを覆うプランがあった。計画を進める6コートプランは、40メートル×107メートルの約4600平方メートルを覆う高さ10メートルの軽量鉄骨製ドームを建設し、全天候型のコートにするもので、町では平成21年度の予算に、ボーリング調査委託料として212万6000円を計上。今年度の当初予算に設計費を計上し、実現に向けて事業が動き出した。
 設計費が予算計上された今年3月定例議会の議案審議では、複数の議員が施設の計画案について説明を求め、執行部側は、ドーム球場のような材料を使用した場合には建設費が多額になることから、主に鉄板を使い、一部ドームのような形の施設を想定していると説明し、「設計の段階でコストを比較しながらより良い案を選定したい」と説明。設計段階でも議会などの意見を取り入れながら進めていく方針。


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印南町鳥獣被害防対策協が軽量で組立簡単な箱わな管内初導入 〈2018年9月27日〉

2018年09月27日 08時30分00秒 | 記事

楽おり2基を導入

楽おりの組立を行う関係者


 印南町鳥獣被害防止対策協議会(尾曽紀文会長)はイノシシやシカなどの鳥獣害対策としてパイプ連結式箱わな「楽おり」2基を導入。「楽おり」は連結部分がパイプ仕様で重量が90キロと従来の箱わなに比べ軽量化され、組み立てや解体が簡単にでき捕獲場所を移動しやすいのが特徴で日高地方での導入は初めて。
 楽おりの大きさは1メートル×2メートル、高さ1メートル。連結部がパイプ仕様となっており、パイプを抜くだけで簡単に解体。慣れれば2人で5分程度で組み立てられ、入口がフラットで獣に警戒されにくい。25日に納品され、納入業者から組み立て方法などの説明を受けたあと、尾曽会長や町内各猟友会代表の野々操さん(印南)津村義弘さん(稲原)東本明喜さん(切目)弓場栄一郎さん(真妻)が楽おりを組み立て、5分ほどで完了した。購入費は2基で21万8160円。1基分はJA県域企画応援事業を活用し購入。楽おりは真妻と稲原両猟友会が地区内に設置する。
 同協議会は昨年11月に大量に捕獲できる最新式のサルの囲いわなを印南原地区に設置したが、25日現在で捕獲数は46頭と効果が出ている。メスは群れから一度離れても再び群れに戻れることから群れの行動域を把握するためメス1頭にGPSを装着し放し追跡調査を行っている。


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来年2月執行の美浜町長選に現職森下誠史氏3選出馬表明 〈2018年9月26日〉

2018年09月26日 08時30分00秒 | 記事

3期目への意欲を述べる森下町長


 任期満了(平成31年3月3日)に伴う来年2月5日告示、10日投開票の美浜町長選挙へ、現職・森下誠史町長(63)=三尾、2期目=が3選出馬を表明した。25日に行われた9月定例議会一般質問で、谷重幸議員の質問に答え3期目への意欲を明らかにした。ほかに町長選へ出馬を伺う人のうわさは今のところ聞こえないが、今回の現職の出馬表明は、町民がこれまでの現職の働きを振り返り、町の将来を考えるきっかけとなりそう。選挙に向けた動きに弾みがつくか注目される。

 森下町長は「あっと言う間の7年半だった。1期、2期と『感動の美浜は笑いと元気から』をスローガンに、公約実現のためがむしゃらにやってきた。みなさんに支えられ取り組んで来られた」とこれまでを振り返り、「私の任期は残されたところ半年を切った。残りの期間を全うすることが第一の使命」とまず述べた。
 その上で「地震津波対策や住みたくなるまちづくりなど、まだまだ進めるべき施策があり、地方創生は緒についたばかり。住民のみなさんに許されるなら、引き続き町政を担わせていただき、町の発展のため誠心誠意尽くしたい」と力強く断言した。
 森下町長は昭和53年に町職員となり、総務政策課課長補佐で退職。平成23年に現職と一騎打ちで戦い初当選した。前回の平成27年には新人候補と選挙戦の末、2度目の当選を飾った。1期目には町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設、小学校の空調設備整備などに尽力。2期目は、笠野和男副町長を腹心に、松原地区高台津波避難場所や三尾場外離着陸場など防災施設整備を促進。財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つのプロジェクトを創設し、西山統括官と職員の間に軋轢が生まれるなど課題もあったがプロジェクトの具現化を進めるなど、実績を重ねてきた。


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第7代宮子姫任命式で野口美晴(御坊市)弓場蝶乃(由良町)さん抱負 〈2018年9月23日〉

2018年09月23日 08時30分00秒 | 記事

柏木市長(右)を表敬した吉田会頭、野口さん、弓場さん(左から)


 御坊商工会議所、市観光協会、宮子姫顕彰会、紀州ビジネスクラブ、紀州新聞社などで構成する「宮子姫選定委員会」(委員長・吉田擴御坊商工会議所会頭)は21日、御坊商工会館で第7代宮子姫に選んだ野口美晴さん(21)=御坊市湯川町財部、きのくに信用金庫御坊営業部=と、弓場(ゆんば)蝶乃さん(21)=由良町里、JA紀州名田支店=の任命式を行った。任期は10月1日から1年間。オフィシャルコンパニオンとして10月14日の宮子姫みなとフェスタを皮切りに各種イベントに参加して宮子姫、御坊市の魅力を市内外に発信する。

 野口さん、弓場さんは市観光協会が昨年、10数年ぶりに新調した朱色と群青色の豪華な絹製の唐衣(からきぬ)金襴(きんらん)仕立ての衣装を身につけ、吉田会頭ら選考委員会メンバーとともに柏木征夫市長を表敬。柏木市長は「宮子姫の物語はシンデレラをしのぐ話。さらに多くの人に宮子姫を知ってもらい、御坊の魅力をアピールするため頑張って下さい」と激励。
 野口さんは「生まれ育った御坊市が大好きで、宮子姫という形で地域貢献できたらと思い応募しました。選んでいただき、ありがとうございました。多くの方に御坊市、宮子姫をPRして地元に恩返ししたい」、弓場さんは「地元が好きなので、地域のお役に立ちたいと思い応募しました。貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。地域の魅力をPRするため一生懸命頑張ります」と抱負を述べた。
 任命式では吉田会頭が「宮子姫のイメージにふさわしい素晴らしい女性を選ぶことができた。各種イベントに参加して御坊、日高地域の観光振興、活性化に協力していただきたい」とあいさつし、賞金10万円を贈った。副賞として協賛企業のヨシダエルシス(株)からフレッシュエッグ、(株)川瀬林業から絵画、(株)阪本からお香セット、(株)近畿マリンクラブから紀州宮子姫(焼酎)、JA紀州から梅干し、(株)丸福からかまぼこセット、大洋化学(株)からマグカップなど詰め合わせ、(株)サノからパンなど詰め合わせ、南海果工(株)から缶ジュースが贈られた。退任した6代目2人にもヨシダエルシス(株)、(株)丸福、(株)サノから記念品が贈られた。
 野口さん、弓場さんは10月14日の宮子姫みなとフェスタ、27日のごぼう商工祭、28日の宮子姫顕彰祭、11月20日の御坊商工会議所会員大会、来年1月4日の同新春賀礼会、3月23日の飛鳥Ⅱ初寄港歓迎イベントなど各種イベントに参加し、オフィシャルコンパニオンとして宮子姫、御坊市の魅力を市内外に発信する。


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ジュニア五輪(陸上競技)に管内中学生6人が県代表入り 〈2018年9月22日〉

2018年09月22日 08時30分00秒 | 記事

 10月12日から14日にかけて横浜市・日産スタジアムで開催される第49回ジュニアオリンピック陸上競技大会に出場する県代表選手が発表された。選ばれたのは中学生男子15人、同女子16人の計31人で、日高地方からは男女それぞれ3人の計6人。全国舞台での活躍が期待される。

 ジュニア五輪は中学生と高校1年生(平成15年1月1日~4月1日生まれ)が対象。県代表は標準記録(ジャベリックスローは標準記録なし)を突破した選手、または今年度県中学ランキング上位の選手を対象に和歌山陸上競技協会が推薦し選抜された。
 管内から選ばれたのは、南部中3年の小林聖君(15)、中津中3年の上平晃太郎君(14)、大成中3年の久保亮太君(15)、UAC所属で大成中2年の上畑真由さん(13)、湯川中2年の阪本海月華さん(13)、同中3年の岡本月菜さん(15)の6人。
 小林君と岡本さんが標準記録を突破、他の4人は和歌山陸協の推薦を受けての出場で、小林君と上畑さんは2年連続2回目、4選手は初の代表入り。
 小林君は男子A(中3)砲丸投(5キロ)に出場。8月の近畿中学総体で自己ベスト15メートル01をマークして優勝しJr五輪の標準記録(14メートル50)を突破し、今季は全日本中学総体で14メートル56を出して3位入賞と大舞台での活躍が著しい。前回のJr五輪では男子B砲丸投(4キロ)で優勝している。
 上平君は男子ABC共通ジャベリックスローに出場。標準記録が設定されてなく、和歌山陸協の推薦を受け選抜入り。日高地方中学総体で自己ベスト51メートル36をマークし準優勝、選考会を兼ねた和協記録会で優勝と好成績を収めた。
 久保君は男子A3000メートルで出場。標準記録に届かなかったが、9月の県陸協のナイター記録会で自己ベスト8分57秒79をマーク。今季は通信陸上和歌山大会で2位、県中学総体でも3位入賞するなど好調だ。
 2年連続代表入りの上畑さんは女子B(中2)1500メートルでの出場。今季は京都での記録会で自己ベスト4分38秒82をマーク、県春季陸上選手権4位、県選手権3位、近畿選手権6位入賞。近畿選手権は共通女子5000メートルにも出場し、高校・大学・一般に交じり16分44秒10の好記録で4位入賞した。
 阪本さんは女子ABC共通円盤投(1キロ)に出場。日高地方中学総体で自己ベスト33メートル06の大会新をマークして優勝、県中学総体も優勝、近畿中学総体は6位に入賞。
 岡本さんは女子A砲丸投(4キロ)での出場。和陸の中学生混成記録会で自己ベスト12メートル36で優勝しJr五輪の標準記録(11メートル20)を突破、県中学総体2位、通信陸上和歌山大会で3位入賞と、いずれも標準記録突破の好記録を連発した。
 ジュニア五輪に向け、小林君は「(早生まれの)高校生も出場するので、16メートル台を投げ3位入賞が目標。調子は上がっているので、身体的な不安はない」、上平君は「自分のベストを尽くし、悔いの残らないよう頑張りたい。60メートルを目標に上位を狙いたい」、久保君は「レベルの高い大会なので、決勝に残れるよう走りたい。目標は8分48秒を切りたい」。
 上畑さんは「前回より練習できているので、気持ちの面で不安はないです。4分35秒台を目標に決勝に残れるようしっかり走りたい」、阪本さんは「調子は上向きなので、36メートルを出して自己ベストを更新し8位入賞が目標」、岡本さんは「調子は良い。(自分の)伸びしろもあると思うので、10メートルを超えベスト8を狙いたい」と意気込んでいる。


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美浜町長選、現職・森下町長25日に意向表明か 〈2018年9月21日〉

2018年09月21日 08時30分00秒 | 記事

町長室で職務にあたる森下誠史町長


 任期満了(平成31年3月3日)に伴う来年2月5日告示、10日投開票の美浜町長選挙まで5カ月を切った。現職・森下誠史町長(63)=三尾、2期目=はこれまで出馬の意向を明確にしていないが、25日に行われる9月定例議会一般質問で、谷重幸議員が出馬への考えを問うことになっており、森下町長の答弁が注目される。

 ほかに出馬に意欲を見せる人のうわさは今のところない。森下町長が25日に態度を明らかにすることが、選挙に向けた動向を勢い付ける引き金になるか。ただ、前回選挙でも今回同様、選挙まで5カ月を切った時期に、当時1期目の現職だった森下町長が一般質問で態度表明を保留した前例もあり、25日に態度表明しないことも考えられる。
 森下町長は、平成23年に現職との一騎打ちで初当選。前回の平成27年には同じく三尾からの立候補者と選挙戦の末、2度目の当選を飾った。1期目には町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設、小学校の空調設備整備などに尽力。2期目は、笠野和男副町長を腹心に、松原地区高台津波避難場所や三尾場外離着陸場など防災施設整備を促進。財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つのプロジェクトを創設し、西山統括官と職員の間に軋轢が生まれるなど課題もあったがプロジェクトの具現化を進めるなど、実績を重ねてきた。年齢も63歳とまだまだ働き盛りで健康上にも大きな心配はなく、これまで進めてきた町政をさらに前進させるべく3期目を目指すことは十分にあり得る。
 任期満了(平成31年2月13日)に伴う町長選と同日告示・投開票の町議選(定数10)は、現時点で、現職・中西満寿美議員(76)=和田、3期目=が引退を表明。その後継として、元高校教員で日本共産党美浜支部教育・文化対策責任者の森本敏弘氏(60)=田井=が出馬を表明している。その他には、目立った動きは見られない。


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第33回交通安全ポスターコンクール、松下(印南小)三原(三百瀬小)東原(美山中)さん最優秀賞 〈2018年9月20日〉

2018年09月20日 08時30分00秒 | 記事

松下さんの作品

三原さんの作品

東原さんの作品


 県交通安全協会御坊支部(小松一也支部長)の2018年度・第33回交通安全ポスターコンクールの受賞者が決まった。最優秀賞(県知事賞)に、小学生低学年の部で松下音羽さん(印南小2年)、高学年の部が三原菜結さん(三百瀬小4年)、中学生の部は東原百伽さん(美山中1年)が選ばれた。

 今年の応募総数は、昨年440点を大きく下回る381点で、うち最優秀賞3点、優秀賞は小学生低学年の部2点、同高学年の3点、同中学生の部2点、佳作小学生低学年の部7点、同高学年の部5点、同中学生の部6点の計28点を選んだ。ながらスマホや飲酒運転をテーマにした作品が多かったほか、運転免許証返納やあおり運転防止を呼びかける作品もみられた。 
 松下さんは、自分がヘルメットを被り自転車に乗っている姿を描き、「命を守るために、ヘルメットを被ってほしい」との願いを込めた。受賞に「初めての応募で最優秀賞を取れてうれしいです。ヘルメットが目立つように色使いを工夫しました」。
 三原さんは、ながらスマホで横断歩道を渡ろうとしている人の様子を描いた。テレビなどで見たことがあり、スマホを目立つように書いたという。「ながらスマホをせずに、左右の安全確認は必ずしてほしい」。
 東原さんは、歩きスマホをテーマに「事故が減ってほしい」との願いを込め、スマホを手にした人が横断歩道を渡っている様子を描いた。見た目のインパクトにこだわり、車や帽子は目立つ色を使っている。「初めての最優秀賞でうれしい。外に出たときはスマホばかり見ず、信号などをしっかり確認してほしい」と話した。
 受賞者は、29日午後1時30分から御坊商工会館で開催する2018年度日高地方交通安全功労者・優良運転者表彰式の席で表彰する。
 優秀・佳作作品の入賞者は次のみなさん。
【優秀賞】小学生低学年の部=岩橋花歩(志賀小1年)岡本明樹(印南小3年)▽同高学年の部=竹村光永(塩屋小4年)尾崎月灯(松原小5年)嶋田倫也(志賀小6年)▽中学生の部=井川咲世(印南中1年)柏原咲希(松洋中2年)。
【佳作】小学生低学年の部=上山優月(名田小3年)髙垣那瑠(衣奈小1年)柏木千花(川辺西小2年)芝田世那(名田小2年)髙石啓太(稲原小3年)小河敦登(松原小3年)井川侑人(印南小3年)▽同高学年の部=東哲平(川辺西小4年)田尻竜基(印南小4年)松下彩乃(同)尾上航士朗(松原小5年)下村はる(清流小6年)▽中学生の部=岡本亜結奈(印南中1年)湯川楓里(同)夏見拓歩(稲原中1年)太田萌(清流中2年)川島穂香(印南中2年)叢蓮奈(同)。


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御坊市議会防災特別委、椿山ダム放流で批判の声 〈2018年9月19日〉

2018年09月19日 08時30分00秒 | 記事

椿山ダム放流への意見が相次いだ防災特別委


 御坊市議会防災・減災対策特別委員会(向井孝行委員長)は18日に開き、執行部から8月24日の台風20号、9月4日の台風21号の被害報告を受けた。20号による日高川増水で平成27年7月以来3年ぶりに冠水被害を受けた日高川ふれあい水辺公園藤井多目的グラウンドに関し、委員から椿山ダム放流について「今までで一番悪いやり方」と批判の声が上がり、県に対して運用規則の見直しやグラウンドや堤防のかさ上げを求める意見が相次いだ。

 平成23年9月の紀伊半島大水害で壊滅的な被害を受けて以降、大きな被害を受けたのは4回目。今回は日高川増水で真砂土1万5000平方メートルが流され、転倒式フェンスやバックネット、管理道路、トイレなどが被害を受けた。被害額は3500万円(国の災害復旧3000万円、市単独500円)。年間約2万人が利用し、防災上も重要な施設と位置づけ、被害を受ける度に市の負担がほとんど要らない災害復旧で対応しているが、度重なる税金投入に批判の声も出ている。
 今回は8月24日午前2時に最大毎秒2985トンがダムに流入し、午前3時に同2093トンを放流したことで水位が上がり、藤井グラウンドが冠水。委員から「流入、放流の推移を見ると、流入量が一気に増えた時になぜあわてて放流したのか解せない。アメダスではその後、ダム上流では雨は降らず、流入はしないと予測できたはず。今回の放流は一番悪いやり方だ」「なぜ一気に2000トン以上を放流しなければならなかったのか。計画的に放流できなかったのはなぜか」と批判、疑問の声が相次いだ。
 執行部は「急激な流入で現場は難しい判断だったと思うが、多少(判断が)甘かったのではないかと思っている」と述べた上で、椿山ダムに対して「操作について電話で市の意見を伝えた」と報告。先日、市自治連合会が仁坂吉伸知事に放流方法の見直しを求め、知事が「検討したい」と答えたことに「大変ありがたい」と、県の見直しに期待感を示したが、委員から「今回のグラウンド冠水は人的被害と言わざるを得ない」「ありがたいで終わらせてはいけない。もっと市から県に対してものを言うべき」と厳しい意見があった。
 市や議会が以前から要望している低水護岸前へのブロック設置、日高川の堆積土砂しゅんせつについて執行部は「引き続き強く要望していく」と述べたが、大きな進展がないことに不満の声が上がり「ここまできたらグラウンドを2メートル上げてもらうしかない。その分、藤井側と野口側の堤防も2メートルかさ上げしたスーパー堤防に整備してもらう。県がこれをやってくれるかどうかだ」との要望もあり、執行部は「県に伝え、協議していきたい」と答えた。


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安倍総理来県、励ます会に800人 〈2018年9月16日〉

2018年09月16日 08時30分00秒 | 記事

総裁3選へ決意を述べ、笑顔で花束を受ける安倍総理


 20日投開票の自民党総裁選で3選をめざす安倍晋三総理(63)が14日に来県し、和歌山市のホテルアバローム紀の国で党県連の「安倍晋三総裁を励ます会」に出席。県連会長の二階俊博幹事長ら県選出国会議員や仁坂吉伸知事をはじめ党員ら800人を前に、安倍総理がアベノミクスや外交など実績を紹介しながら今後3年間で国土強靱化の緊急対策に集中投資することや自衛隊を明記する憲法改正に強い意欲を示し「子どもたちが希望にあふれ、誇りある日本にするため、その先頭に立つ」と決意を示した。
 
 安倍総理は冒頭、台風21号や西日本豪雨、北海道の地震など大規模災害にふれ「さまざまな災害に対してしっかり対応するため防災、減災、国土強靱化のための緊急対策を3年集中で取り組み、安心できる強靱な日本、ふるさとを作り上げたい」と、国土強靱化を提唱した二階幹事長とともに災害対策に全力を挙げる考えを示した。政権運営には「批判を真しに受け止め、改めるべき点は改め、謙虚に丁寧に政権運営したい」と述べた。
 ご当地ネタで白浜町のアドベンチャーワールドでパンダの子どもが産まれたことを取り上げ「安倍政権になって5頭目だ。民主党政権の時よりも圧倒的に多い」と会場を沸かせた上で「昨年の総選挙では二階幹事長の下で284議席の圧倒的な議席をいただき、政権与党として政策を前に進めることができた」と感謝の言葉を口にし、11月の知事選で4選をめざす仁坂知事、来夏の参院選で5選をめざす世耕弘成経産相、来春の統一地方選への支援を求めた。
 経済政策や少子化対策では経済成長率や雇用など実績を上げながら「まっとうな経済、社会を作れるところまできた。人への投資、人づくり革命に力を入れ、教育の無償化にもしっかり取り組み、全ての子どもが夢へ向かって頑張れる社会を作り上げる」。観光面は「二階先生が力を入れておられ、地方にとって大きなチャンスだ。和歌山には観光資源がたくさんあり、大きな可能性を秘めている」と述べ、農林水産業についても「必ず守る」と約束。
 自衛隊を明記する憲法改正には「自衛隊員が誇りを持って任務を全うできる環境をつくることは、今を生きる政治家の使命だ」と強い意欲を示した。外交で北朝鮮問題は「次は私が金委員長と向き合い、拉致問題を解決しなければならないと決意している」、日米は「日本の安定と平和を守るため、かつてないほど絆は強い」、日ロは「領土問題を解決し、平和条約を締結したい」、日中は「新たな段階に入っている」と述べ「戦後日本外交を総決算し、新しい時代の平和と繁栄の礎を築いていく」と決意を述べた。
 二階幹事長ら県選出国会議員、二階派の片山さつき政調会長代理が「安倍総裁に代わる人はいない」と3選へ圧倒的勝利を呼びかけ、仁坂知事も「二階幹事長を筆頭に和歌山県が安倍政権を支えていることを誇りに思う」と述べた。安倍総理にスプレー菊の花束を贈り、吉井和視県連幹事長の音頭で「頑張ろうコール」を三唱し、気勢を上げた。


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