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由良町観光協会 初のモニターツアー好評「近大クエおいしいね!」  〈2019年10月31日〉

2019年10月31日 08時30分00秒 | 記事

クエ料理を味わう

近大クエ鍋


  近畿大学が手がける養殖の「近大クエ」のPRに力を入れる由良町観光協会(山名実会長)が29日、一般向けに初のモニターツアーを実施。橋本市やかつらぎ町から9人が参加し、興国寺での座禅体験、町内の寿司屋でクエのフルコースを味わい「おいしい」と好評だった。

 モニターツアーは座禅体験と近大クエ料理をセットにしたプランで、午前中は語り部の案内で興国寺を見学し座禅を体験した。
 昼食は、みよし寿司=里=で近大クエ料理を提供。この日はクエ2匹(合わせて7・2キロ)を使い、鍋をメーンに、うす造りと炙り、ウロコのせんべい、キモのポン酢和え、胃袋の酢みそ和え、寿司、唐揚げとフルコースでもてなした。
 山名会長が「近大クエは年中食べられます。由良町だけがこのネーミングを使うことが許されており、(県内では)白浜と由良で提供しています。また友だちと一緒に食べに来てください」とあいさつし食事がスタート。
 ツアー参加者は豪華な食事に感心し通しで「ウロコせんべい初めて食べたけれど、おいしい。クエの身も歯ごたえがあって本当においしいですね」と食がすすんでいた。観光協会では参加者のアンケート結果を踏まえ、今後もモニターツアーを実施したいという。
 近大クエは、近畿大学水産研究所=白浜町=が世界で初めて人工ふ化に成功。供給量が足りなくなったため、由良町の戸津井沖を利用し地元の漁業者がいけすで養殖を行っている関係から、町観光協会が近大の関連会社・(株)アーマリン近大と登録商標利用に関する覚え書きを締結し、町内で近大クエとして提供している。


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かわべ天文公園 稀少な太陽系外惑星を発見 休止中の望遠鏡で千葉工大が成功 〈2019年10月30日〉

2019年10月30日 08時30分00秒 | 記事

休止中のかわべ天文公園望遠鏡で研究にあたる研究員


 平成26年12月から利用を休止している日高川町和佐、かわべ天文公園の天文施設が、稀少な太陽系外惑星の存在を立証する観測に貢献した。千葉工業大学の惑星探査研究センターが同施設の口径1メートル望遠鏡を使い、昨秋から学術利用しており、その1つとして太陽系外惑星探索の国際チームの依頼を受けて惑星候補を研究。今年5月3日に観測に成功し、惑星の存在を確認する大きな結果を得た。観測にあたった同センターの研究員らは「かわべ天文公園の望遠鏡で観測したデータを使い、ようやく科学成果の一つが出せたことがうれしい」と喜んでいる。
 昨年、休止中の天文施設に対し、千葉工大の惑星探査研究センターが小惑星を観測する外部拠点施設として使用したいと日高川町に打診。その後、町と同センターが今年4月に協力協定を締結した。同センター研究員の石丸亮さん、吉田二美さんらのグループは、研究に利用するCCDカメラなどの観測装置を設置して同公園に滞在し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のデスティニー・プラス計画に関連するふたご座流星群母体・小惑星フェイトンの地上観測のサポート研究などを始めた。
 今回、観測に成功した太陽系外惑星の観測は、惑星探査を目的とする国際チームKELTプロジェクトの依頼を受けて5月3日に実施。同プロジェクトが発見した惑星候補(通称KELTー24b)が本当の惑星であるかを立証するもの。かわべ天文公園の望遠鏡は、同国際チームの望遠鏡より空間分解能(画像が詳細)が約100倍優れており、この観測に大きな性能を発揮した。今年5月3日夜、月食などと同じような現象で、主星を回る惑星の食(影)が出来るのを観測(トランジット)することで、主星の前を横切る惑星の存在を立証する研究データを得ることに成功した。
 発見された惑星KELTー24bは、木星質量の約5倍もある極めて大きな惑星で、主星となる恒星HD93148のすぐ傍らを公転する灼熱の惑星(ホットジュピター)と考えられるという。非常に明るい恒星に対して、今回のような巨大な惑星が発見された例は稀少で、研究成果が23日付の国際科学雑誌「The Astronomical Journal電子版」に掲載された。
 研究員の石丸さんは「今年のノーベル物理学賞を『太陽系外惑星の発見』が受賞する中で、かわべ天文公園の望遠鏡で観測したデータを使った系外惑星観測の論文が出版された。協力協定を結んで初めて大きな科学成果が出せたことがうれしい。継続的に系外惑星観測や惑星探査計画の対象天体の観測に取り組みたい」と話すなど、休止中のかわべ天文公園の天文施設が再び脚光を浴びている。


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ごぼう商工祭、宮子姫顕彰祭にぎわう 近大マグロ解体ショー、時代行列 〈2019年10月29日〉    

2019年10月29日 08時30分00秒 | 記事

大物45キロの近大マグロ解体ショー

笑顔を振りまく天川香苗さん


 御坊商工会議所(吉田擴会頭)主催の「ごぼう商工祭2019」、宮子姫顕彰会(会長・吉田会頭)の第8回顕彰祭は、ともに27日に開かれ、多くの家族連れらでにぎわった。商工祭は食をメインに御坊自慢の逸品を集めた「御坊あがら大食堂」をテーマに行い、1万2千人(主催者発表)でにぎわった。顕彰祭は吉田祭にあわせて行い、第8代宮子姫らキャストが歴史絵巻の時代行列を行い「宮子姫生誕の地」をアピールした。
 
 商工祭 今年は共催の会議所青年部が中心となり企画運営。「うまいもん食堂」の飲食ブースには20店、物販ブースには5店・団体が出店し、それぞれ自慢の逸品をPRし、長蛇の行列ができた。
 特設ステージでは黒潮市場鮪名人による近大マグロ解体ショーが人気を集め、45キロの大物が目の前で手際よく解体され、寿司にして事前に整理券をもらった300人に振る舞われた。京大出身のジャグラー、シンクロニシティのよるジャグリングも大人気。国内のジャグリングフェスティバルで優勝した腕前を披露するたびに大きな歓声、拍手を受けた。
 このほか、第8代宮子姫の西川季希さん(19)=日高川町山野=が参加したラッキーナンバーくじ抽選会、御坊市民吹奏楽団、御坊少年少女合唱団、空手演武、アコースティックギター演奏、お菓子・餅まき大会、ハロウィンエリア、フリーマーケットなどもあり終日にぎわった。
 宮子姫時代行列 第8代宮子姫の天川香苗さん(22)=御坊市野口=や男官、女官役の大成中生徒らが約1300年前の天平時代(奈良時代後期)の衣装を身につけ、吉田会長の先導で道成寺境内を出発。
 山門の石段下で天川さんが高さ約2メートルのだんじりに乗り、男官役の男子生徒が引っ張り、その後に女官役の女子生徒が並び、門前商店街をゆっくり歩き、沿道の観光客や地元民に笑顔をふりまき、観光客らから「かわいい」「きれい」など歓声が上がった。途中で吉田祭の子ども御輿と合流し、威勢の良い掛け声で御輿を担ぐ子どもたちの後に続き、吉田八幡神社境内まで歩いた。
 前夜祭の提灯ライトアップは、道成寺参道(野手酒店前)から八幡山のふもとまで提灯を飾り、26日と27日の2日間、点灯させた。顕彰会関係者は「多くの人に見に来ていただき、盛況に終わった。今後も宮子姫生誕の地をアピールしていきたい」と話した。


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市教委「御坊祭は財産」国文化財めざす  学術調査1年延長 来年度刊行 〈2019年10月27日〉  

2019年10月27日 08時30分00秒 | 記事

御坊祭は「地域の財産」(写真は今年の本祭)


 御坊市教育委員会が平成30年度から実施している御坊祭民俗文化財調査事業は、調査項目が多いことなどから当初計画の2カ年から3カ年に延長。主な調査はほぼ終わり、今後は執筆・編集作業に入り「地域の財産」として令和2年度末に調査報告書を刊行する。文化庁や県教育委員会指導のもと、各分野の専門家11人を中心に総合的かつ詳細な学術調査を行っており、近い将来の国指定文化財をめざす。
 
 御坊祭(小竹八幡神社秋季例祭)は、国記録選択芸能で県無形民俗文化財の戯瓢(けほん)踊、県無形民俗文化財の御坊下組の雀踊をはじめ、四つ太鼓、獅子舞、奴踊などが行われる日高地方最大の秋祭り。市教委は文化庁事業を活用して平成23年度から28年度にかけて御坊祭及びその奉納踊映像記録作成事業などを行い、映像資料を記録整理するとともに御坊祭ガイドブックを刊行した。
 これまでの調査で多彩な奉納芸能や小竹八幡神社の氏子組織、祭礼様式などが都市型祭礼の様相を示す典型例であることが明らかになった。映像資料の記録整理は出来たものの、御坊祭の歴史を含めた総合的かつ詳細な文化財調査は不十分なため、文化庁や県担当者の指導のもと、戯瓢踊の記録作成や御坊祭の歴史を含む御坊祭の芸能、行事に関する総合学術調査を平成30年度から実施している。
 地元や全国から民俗学、郷土史、音楽学、歴史学、工芸・刺しゅうの専門家11人が集まり、御坊祭民俗文化財調査委員会を設置。各組や個人で所有する祭礼関係の古文書調査や資料収集▽屋台、四つ太鼓の実測図面作成、構造の特徴▽奴や先奴、乗り子、戯瓢踊、鬼の衣装の形状や素材の特徴、変遷▽祭礼踊りの伝播、狂言囃子物と戯瓢踊、元禄期の歌舞伎踊と奴踊▽獅子舞の囃子、道中囃子▽周辺の祭りでの出し物ごとの分布などの調査を続けた。
 当初は今年度までの2カ年で行う予定だったが、調査項目が多いことなどから1年延長。より詳細な調査を行うとともに昨年と今年の御坊祭、周辺の森祭、塩屋祭、土生祭、吉原祭、印南祭なども視察。主な調査はほぼ終えており、今後は報告書の執筆、編集作業に入る。昔の衣装や古文書が見つかったなど新たな情報が入れば随時追加調査も行う。報告書は序章、第1章~8章、資料編を予定。祭礼文化史や変遷、組織、行事、芸能と音楽、道具、染織、日高地方の祭礼文化などをまとめ、来年度末に300部刊行予定。事業費は3年間で約700万円。
 調査委員会委員長は吉川壽洋氏=県文化財保護審議委員会委員長、美浜町=、副委員長は長谷川嘉和氏=元滋賀県文化財保護審議会委員、大阪府=。アドバイザーの文化庁文化財部伝統文化課主任調査官は「多彩な芸能はもちろん、祭礼でもいろんな特徴があり、内容が濃い祭りとの印象を持っている。これだけの専門家が集まり、調査するのはそうそうあることではない。地域の財産として報告書をまとめてほしい」と助言しており、刊行した報告書をもとに近い将来の国指定文化財をめざす。


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由良町文化賞 「ゆらおはなしの会」に文化功労賞 伊藤光玲さん(紀央館高)は奨励賞 〈2019年10月26日〉

2019年10月26日 08時30分00秒 | 記事

ゆらおはなしの会の皆さん


 令和元年度由良町文化賞の受賞者が決まった。今年度は20年間町内の読書推進活動に尽力した、ゆらおはなしの会(平尾ふみ代表)に文化功労賞、全国高校総合文化祭出品など数々の書展で入賞した紀央館高3年、伊藤光玲さんが文化奨励賞を受賞する。表彰式は11月3日午前9時から役場で開く。文化賞の該当者はなし。

 ゆらおはなしの会は平成11年4月に発足。町公民館事業で「おはなしボランティア」を募集し、子ども達に読書の喜び・本との出会いを作りたいなどの思いから15人でスタート。翌年には知的障害者施設・由良あかつき園から依頼を受け、会員が毎月1回同園を訪れ障がいを持つ子どもたちと絵本の読み聞かせ、手遊びなどで交流。
 本との新しい出会いを求めて影絵劇にも挑戦し、会員が発表会で手作り影絵を上演。学校支援ボランティアにも登録し、町内4小学校(当時)や保育所(同)へ出前訪問して読み聞かせ活動を展開、国立療養所和歌山病院重症心身障害者病棟からの依頼を受け、病棟に出張し影絵劇で子どもたちを喜ばせ、由良みのり園のデイサービス・ドリームへも月1回、読み聞かせ訪問を実施した。
 力を入れる影絵劇は地元の小学生にも呼びかけて一緒に上演、町内の老人福祉施設を訪れるなど幅広い世代と交流。現在、会員は11人で、これまでに町文化奨励賞、全国読書運動協議会から「優良読書グループ」として表彰された。
 平尾代表は「地域の読書推進活動の力になれればと続けてきた活動を評価して頂き、本当にうれしく思っています。絵本や影絵上演を通して、私たちも豊かな時間を過ごすことができ、非常に充実した活動をさせて頂きました。交流させて頂いた皆様に深く感謝しています」と話した。
 文化奨励賞に選ばれた伊藤さんは紀央館高で書道部に入部。県高校書初会での特選を皮切りに、2年連続で近畿高校総合文化祭書道部門で県代表として出品、御坊市展で知事賞受賞、3年生の今年度は全国高校総合文化祭にも出品と活躍した。
 伊藤さんは「高校で書道部に入ることを迷いましたが、入部したからこそ入賞できました。小さい頃から字を習い、続けてきて良かったです。奨励賞を頂けることをうれしく思います」と話した。 


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韓国公営放送が御坊市で取材 本人視点に立った認知症施策 〈2019年10月25日〉

2019年10月25日 08時30分00秒 | 記事

「あがら花まる」で利用者を取材


 認知症支援の全国先進地として高い評価を受けている御坊市の取り組みを取材するため、韓国公営放送「KBS」の取材チームが23日と24日に来坊。全国初の認知症本人視点に立った「認知症の人とともに築く総活躍のまち条例」の取り組みを聞いたり、医療法人裕紫会地域密着型複合施設「あがら花まる」=藤田町藤井=のデイサービスなどを取材した。
 海外メディアの取材は昨年5月の韓国KUKI健康TVに続いて2回目。今回のKBSは日本のNHKと同じような公営放送。1時間の時事ドキュメンタリー番組で「介護保険」をテーマに先進国日本の介護保険の取り組みを取材し、高齢化社会に必要な韓国の老人長期療養保健の重要性と持続可能な方策を探るのが趣旨。11月末放送予定。
 御坊市には23日午後訪れ、市役所で田中孝典・介護福祉課長、谷口泰之・同課地域支援係長にインタビューし、市が取り組んでいる「ごぼう総活躍のまちプロジェクト」や認知症本人視点に立った条例などを説明。谷口係長は「従来の支援する側、支援される側ではなく、行政と地域、認知症本人がともに安心して暮らせる地域づくりに取り組むことが大事。こういう考え方は韓国にはないと感心されていた」と話した。
 続いて「あがら花まる」を訪れ、デイサービスや小規模多機能、グループホームなど施設の概要、利用者の負担、サービスの特徴などを聞き、デイサービス利用者の様子を取材。24日も同施設で取材を続け、午後は市が開いた「認知症の人とともに築く総活躍のまち条例」協議体初会合を取材した。田中課長は「御坊市の取り組みに興味を持ち、取材していただいたのはうれしい。韓国で放送後にどういう反響があったかも聞きたい」と話した。 


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藪井伊織さん(日高川町)令和初の白梅賞 30年間訪問介護サービスに従事 〈2019年10月24日〉

2019年10月24日 08時30分00秒 | 記事

町社協で30年、主任ヘルパーとして訪問介護に携わる藪井さん


 県は23日、社会福祉に献身的な活動を行い、模範となる福祉従事者の功績をたたえる令和元年度の「白梅賞」受賞者を発表。日高地方からは日高川町社会福祉協議会(旧川辺町社協)で訪問介護員を30年務めている藪井伊織さん(60)=日高川町江川1171=が選ばれた。表彰式は1日午前11時から県庁で行われる。
 藪井さんは、平成元年10月に旧川辺町社会福祉協議会の家庭奉仕員として採用され、平成3年4月に同社協の訪問介護員(主任ヘルパー)に。平成17年5月の町ごぼう村合併による日高川町社会福祉協議会誕生後から現在までの30年間、訪問介護サービスに従事している。
 介護員としての介護技術だけでなく、利用者に対する優しさと几帳面さ、信頼感、安心感、責任感のある人柄で多くの利用者に親しまれ、喜ばれている。おむつ交換などから炊事洗濯などの家事援助まで、日常生活を支える介護サービスは、献身的で、情にあふれた活動は利用者だけでなく、家族などからも厚い信頼を得ている。
 日ごろの活動は、在宅介護の担い手の模範的な存在で「日高川町社協の誇り」と、ともに働く職員からも大きな信頼を得ている。主任ヘルパーとして同僚ヘルパーに対する適切な指導や助言などを行い、現場の要として能力を発揮。30年の経験で培われた豊かな知識などを生かし、同社協の中心的な役割を果たして訪問介護事業を支えている。
 藪井さんは「このような賞を頂けたのは、利用者とその家族の皆様、同僚ヘルパーや事務所の皆様の支えがあってのものです。台風などの災害時に利用者さんのもとを訪問できずにご迷惑をお掛けしたこともありましたが、『ありがとう』という感謝の言葉を頂けることがうれしく、励みになり長く続けてこられました」と話した。


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日高町 観光客誘致目標150人達成 12月も2件、ベトナムから来町 〈2019年10月22日〉

2019年10月22日 08時30分00秒 | 記事

 

 黒竹で花入れを作るベトナム人ら


  町や商工会、民宿組合などで構成の日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)が進める地方創生の海外観光客誘致事業で19日、ベトナムからの観光客21人が同町を訪問。今年も続々と日高町を訪れており、地方創生事業の3年間目標150人を達成し、さらに12月中も2ツアーが予定されている。

 一行は19日に来日して、日高町公民館原谷分館で黒竹民芸品作り。日高農産物組合民芸の部メンバーから教わりながら、黒竹の菱形花入れ作りに挑戦し、針金に小型の黒竹を一本一本、丁寧に通し、作りあげた。会社員のキム・フックさん(27)は「体験できるのが良い。持ち帰って使いたい」と笑顔だった。
 町立温泉館「海の里」みちしおの湯食堂部「みちしお亭」の弁当を食べ、産湯海水浴場でのイベント「クエ・フェア」にも出かけ、最後に催された餅まきを体験。プレゼントされた鉢巻きを早速巻いて気合いを入れた様子で、懸命に拾い、大喜びだった。
 この後、広川町でみかん狩りなどし、20日、21日に神戸市や大阪市などを訪れて観光、22日に帰国した。
 地方創生事業の目標人数は3年間で150人で、昨年度末までに82人が来町。4月に32人、5月に22人と来町して、今回を含め今年度だけで75人が訪れており、累計157人に。3年目の増加が著しく、12月中にも関西周遊の2つのツアーが組み込まれる予定で、これまでベトナムでのプロモーションや商談会でのPR、人脈づくりなどの成果が実ってきている。


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第65回御坊市展 知事賞に高校生2人含む5人 岩崎一也(写真)梅野京子(陶芸)河本俊介(洋画)手島千奈(書)西端諭利(日本画)各氏受賞 〈2019年10月20日〉

2019年10月20日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市・市教育委員会主催の第65回御坊市美術展覧会の入賞者が18日、発表された。最高賞の知事賞は、写真の部で岩崎一也さん=由良町吹井=の「もののけ」、陶芸の部で梅野京子さん=湯浅町湯浅=の「祈り」、洋画の部で河本俊介さん=みなべ町山内、南部高1年=の「家路」、書の部で手島千奈さん=日高川町小熊、紀央館高3年=の「臨 王鐸」、日本画の部で西端諭利さん=御坊市湯川町財部=の「節分吉兆(速玉大社)」が受賞。表彰式は11月23日午後1時30分から、市中央公民館で行われる。
 書と洋画の2部門で高校生の作品が光った。知事賞のほか、洋画では市長賞、洋画と書では教育委員会賞と中央公民館長賞、書では奨励賞3人に高校生の作品が選ばれた。
 出展人数と出展数は、写真43人63点、陶芸10人12点、洋画37人38点(うち高校生12点)、書58人58点(同23点)、日本画28人32点のあわせて176人203点で、総数は昨年に比べ人数で11人、出展数で12点、ともに減少した。
 展覧会は、第1期が31日から11月3日までで洋画、写真、陶芸、第2期は11月7日から11月10日までで、書、日本画を展示する。各日とも午前9時から午後5時、最終日は午後4時まで。審査員が今年の特徴などを説明する鑑賞解説は▽写真=11月3日午後2時30分▽陶芸=同午後3時▽洋画=同▽書=11月10日午後3時▽日本画=同から、各展示室で行う。
 その他の入賞者は次の皆さん。
【写真】市長賞=平井俊哉(御坊市)▽市議会議長賞(無鑑査特賞)=山口正英(美浜町)▽教育委員会賞=細川信太郎(印南町)▽中央公民館長賞=井上誠(日高川町)▽文化協会長賞=深津猛夫(印南町)▽奨励賞=川端和孝(日高町)小池安彦、阪口成次(以上御坊市)富田秀和、西野里美(以上印南町)。
【陶芸】市長賞=長井栄子(印南町)▽市議会議長賞(無鑑査特賞)=山西峰子(印南町)。
【洋画】市長賞=古部了大(日高川町、日高高)▽市議会議長賞(無鑑査特賞)=桑野和浩(御坊市)▽教育委員会賞=木村咲良(日高川町、日高高)▽中央公民館長賞=芝中彩華(印南町、同)▽文化協会長賞=中井理奈(由良町)▽奨励賞=栗原民夫、前田宜志(以上御坊市)火和正敏(印南町)。
【書】市長賞=黒田有希子(御坊市)▽市議会議長賞(無鑑査特賞)=中前美川(美浜町)▽教育委員会賞=山本祐菜(日高町、紀央館高)▽中央公民館長賞=山本怜那(みなべ町、南部高)▽文化協会長賞=平尾容子(由良町)▽奨励賞=小西香名(御坊市)小西未矩(日高町、紀央館高)古川美奈(有田市)森本怜華(印南町、紀央館高)柳澤玲那(御坊市、同)。
【日本画】市長賞=藤並茂美(御坊市)▽市議会議長賞(無鑑査特賞)=宮本勇(日高川町)▽教育委員会賞=津本千絵(御坊市)▽中央公民館長賞=澤越純子(田辺市)▽文化協会長賞=三木啓子(御坊市)▽奨励賞=鈴木清子(日高町)。


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令和元年度 御坊市文化賞 11月1日表彰式  池口肇氏(県章作)夢屋舞組(よさこい)受賞 〈2019年10月19日〉

2019年10月19日 08時30分00秒 | 記事

 令和元年度御坊市文化賞に「アトリエikeguchi」経営の池口肇氏(75)=藤田町藤井=と御坊市唯一の紀州よさこい鳴子連「夢屋舞組」(吉田勉代表)が選ばれた。池口氏は昭和44年に制定された和歌山県章をはじめ数々のシンボルマークを制作し、グラフィックデザイナーとして高い評価を受ける。夢屋舞組は結成10周年と歴史はまだ浅いが、各種大会で優秀な成績を収めるなど御坊市を大いにアピール。表彰式は11月1日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品が贈られる。今年で44回目。今回を含めて受賞者は75人、27団体。
 
 池口氏 黒潮国体の開催決定を機に県が昭和43年に募集した県章デザインに応募。頭文字の「ワ」を末広がりの扇状にデザイン化し、県民の和を象徴し明日に向かって果てしなく発展する南国紀州、力強くおおらかな風格は進取に富む豊かな県民性を表現。815点の中から見事採用された。
 これを機にシンボルマーク制作の依頼が増え、47年にデザイン事務所を設立し、KGDA(関西グラフィックデザイナー協会)大阪本部会員に推薦された。以来、地元を中心に東北から九州まで多くの企業や団体のシンボルマークを制作。KGDAグランプリ作品展では大阪商工会議所会頭賞2回など数多くの賞を受賞している。
 平成21年から独学で切り絵を始め、25年の国民文化祭やまなし「国際切り絵コンクール」で世界12カ国、342点の中から上位4番目の優秀賞を受賞するなど活躍。「長年にわたる芸術活動の功績は市の文化向上において極めて大きいものがある」と評価された。
 池口氏の話 このような賞をいただくことになり、思いがけないことでびっくりしています。長い間、この道一筋に仕事を含め、やりたいことを続けてこられた結果だと思います。
 夢屋舞組 平成16年の市制施行50周年記念で市によって企画された団体を母体に21年2月結成。小学1年から70歳代まで幅広い年齢層で構成され、地元を中心に県内や大阪、愛知、岐阜などに在住するメンバーもいる。楽曲、衣装、振り付けはすべてチームオリジナルで、毎年一新している。
 県内外のイベント、大会に出演し、田辺市の紀州弁慶よさこい踊りで大賞1回、準大賞3回、和歌山市の「おどるんや~紀州よさこい祭り」で県議会議長賞、県教育委員会賞を各2回受賞するなど県下トップレベルの実力を持つ。毎年5月に市内で開催し、多くの観客でにぎわう「みやこ姫よさこい祭り」では運営の中心を担っている。
 結成10周年の今年、念願の「よさこい鳴子踊り発祥の地」高知県のよさこい祭りに初出場し、全国から集まった207チームに混じり「和歌山県御坊市」を大いにアピール。「よさこい鳴子踊りの普及に努め、地域文化向上に寄与した功績は多大」と認められた。
 吉田代表の話 栄えある御坊市文化賞をいただくことになり、本当に感無量です。まだまだ未熟な私たちですが、これを励みにより一層精進していきたい。


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