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新川橋架け替え(御坊市)5日に現道切替 〈2015年10月31日〉

2015年10月31日 08時30分00秒 | 記事

5日から迂回路通行に切り替え(写真右側は現橋)

迂回路平面図


 御坊市湯川町小松原のレストラン「花ご坊」前、国道小松原交差点の県道御坊由良線拡幅事業・新川橋架け替え工事に伴い、5日午前10時30分ごろから現道の切り替えを行う。斉川に架かる新川橋から美浜町寄りの同線は右折溜まりがなく、日常的に渋滞が発生し、拡幅は長年の懸案。新橋を含む交差点周辺は日高地方で初の都会型交差点方式を取り入れ、完成後は快適な道路環境に一新される。来年5月に新橋が完成し、夏に交差点の改良工事が終わる予定。

 県は平成23年度から新川橋から西側の御坊市と美浜町の境界までの延長420メートル区間の県道拡幅事業に着手。24~25年度は測量設計や地元説明、用地交渉を行い、26年度から用地買収を始めている。幅員約6メートルの現道を全幅11・5メートル(うち片側2・5メートルの両側歩道)に拡幅する計画で、用地取得の終えたところから順次工事を行う。完成年度は未定。総事業費は約10億円。
 工事は、まず新川橋(延長18メートル)の掛け替え工事と橋を含む約90メートル区間の拡幅工事から着手。新川橋上流そばに仮設橋を設置するなど工事中の迂回路を整備し、来週5日から迂回路通行に切り替えたあと、新川橋の撤去、新橋の架設工事に取りかかる。日高振興局建設部は「交差点手前がカーブ区間となるので、より一層の安全運転を」「渋滞が予想されるので、できる限り周辺道路の利用を」と呼びかけている。
 新川橋は昭和41年完成で老朽化が進み、太鼓橋のような形状のため見通しも悪い。一日通行量は約5000台あるが、橋から西側の県道も幅員が6メートルと狭く右折溜まりがなく、国道交差点で右折待ちする車で日常的に渋滞が発生。新橋は両側歩道を含めて幅員が約15メートルと広くなり、右折溜まりも設けるため渋滞解消が期待される。橋の形状はゆるやかにするため、見通しも良くなるという。
 あわせて国道交差点の一部改良工事も行い、交差点手前の北行き、南行き両サイドにそれぞれ左折専用レーンを設け、交差点信号に関係なく、美浜町方面、御坊駅方面に左折できる都会型の交差点方式を日高地方で初めて導入する。完成すれば国道交差点に交わる東西の県道拡幅工事は完了し、快適で安全な交差点に生まれ変わる。来年5月までに新橋、夏に交差点がそれぞれ完成し、28年度中に90メートル区間の拡幅工事が完了予定。新橋を含む同区間の総事業費は約5億円。


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日高川町初の文化賞に戸根騏一郎氏、鳴滝歌会 〈2015年10月30日〉

2015年10月30日 08時30分00秒 | 記事

文化賞個人を受賞した日本画家の戸根騏一郎氏

文化賞団体を受賞した鳴滝歌会


 日高川町は、町政初の文化表彰を設け、文化賞と文化奨励賞にそれぞれ個人1人と団体1組を選考した。文化の向上発展に特に顕著な功績のあった文化賞には、日本画家の戸根騏一郎氏(88)=千津川=と、55年の活動を続ける鳴滝歌会(片山清子代表、会員17人)が受賞。奨励賞の個人で洋画の花尻佳奈さん=紀央館高校3年、佐井=と、美山太鼓保存会(玉置敦子代表、会員28人)が選ばれた。表彰式は11月10日。

 創設初の文化賞に選ばれた戸根さんは、昭和58年に日府展に初入選し、旧川辺町文化功労賞を受賞。昭和61年に日府展新人賞受賞、翌年に同会員となり、日府展で14度の入賞を果たした。平成5年に日府展奨励賞を受賞し、同評議員、同理事を歴任。平成7、8年には同努力賞を連続受賞し、日府展審査員にも就いた。
 昭和58年から川辺文化協会の水墨画部と日本画部、御坊市文化協会の日本画グループで講師、同市美術展覧会の審査委員を務めたほか、周辺町村の水墨画グループなどの指導を30数年間続けている。戸根氏の作品は町役場町長室や議場ロビーなどに展示されている。
 文化賞団体で受賞の鳴滝歌会は、昭和35年に短歌会活動を開始し、毎月の例会を中心に活動。自作短歌の相互批評などで会員の技術向上を図り、日高短歌の会など町内外の組織との交流も積極的に展開した。
 半世紀以上にわたる歴史があり、10年の節目ごとに歌集を発行。旧中津村文化協会が発行した「中津百人一首」の編集にも携わり、毎年1月下旬には公民館とともに小学生を対象にした百人一首大会を開くなどの活動を展開し、平成7年には中津村文化賞を受賞。旧中津村時代には新春かるた大会も開催するなど、短歌の普及とともに地域文化の高揚と活性化に与えた多大な功績が認められた。
 文化奨励賞は、個人で高校生の花尻さんと、団体で美山太鼓保存会。紀央館高校美術部長の花尻さんは、昨年の第60回御坊市美術展覧会洋画部門で教育委員会賞を受賞。今年6月には東京で開催の第16回高校生国際美術展で、約1800点の応募の中から上位10番目の「報知新聞社賞」を受賞し、東京国立心美術館にも展示された。将来的な活躍が期待される。
 美山太鼓保存会は、地元婦人会員を中心に創立。珍しい女性だけの創作太鼓グループとして活動をスタートし、今では地元中学生や小学生が加わり、愛郷心を養うとともに文化振興の役割を果たす。創立当初に小中学校教諭らが作曲した「日高川清流のぼり打ち」は今でも代表曲として演奏され、町内の各種イベントでオープニングを飾る。旧美山村時代の平成11年には南紀熊野体験博、平成24年の星空の街・あおぞらの街全国大会にも出演している。


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由良町文化賞、スポーツ賞決まる 〈2015年10月29日〉

2015年10月29日 08時30分00秒 | 記事

 平成27年度由良町文化賞、スポーツ賞の受賞者が決まった。文化賞は由良短歌会長の二本松せつ子さん(85)=里=、文化功労賞に声楽家の福嶋勲さん(38)=京都市在住、江ノ駒出身=、スポーツ功労賞に由良ジュニアフットボールクラブ監督の神田歳治さん(47)=吹井=が選ばれた。スポーツ賞は10人、奨励賞に1団体9人。表彰式は11月3日午前9時30分から役場3階大会議室で開く。

 二本松さんが短歌を始めたのは15歳。日高短歌会、和歌山結社「竹垣」を経て、昭和50年に由良短歌会に入り、創立時からのメンバーでもある。歌人・岡野弘彦氏が主宰する全国的な結社「人」で20年間で学び、その後は結社「白鳥」に入会し研鑽を積む。
 由良短歌会では会長を務め、会員の指導、選者を務め、合同歌集「ゆら」を5集まで発刊。町公民館活動で書道講師も務めるなど尽力した。
 二本松さんは「身に余る光栄で、これも会員の皆さまのお陰です。これからも、短歌の魅力を若い人たちにも広めたい」と話した。
 福嶋さんは日高高校合唱部で本格的に合唱を始め、大阪音大に進学。卒業後は関西二期会に所属し、オペラなどの公演活動に参加し、これまでに多くの賞を受賞。今年は奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門で優勝、藤井清水音楽コンクール最優秀賞を受賞。
 今年8月には福嶋さんらで作る混声合唱グループ「WA-ON」が由良で初コンサート、音楽を通じて地元文化の発展に貢献した。
 福嶋さんは「今、歌い続けていられるのも地元の皆さんの大きな応援のお陰。この賞に恥じないよう、さらに精進を重ねてまいりたい」。
 神田さんは中学時代の恩師の影響で高校からサッカーを始めた。由良町サッカー教室をきっかけに指導者となり、同6年に発足の由良ジュニアフットボールクラブではコーチを経て、同21年に監督に就任。これまで25年間指導し、サッカーの普及、子どもの健全育成に努める。「あいさつ・感謝・継続」をモットーに、全国大会などで活躍する選手を多く育てた。
 神田さんは「子どもたち、保護者、スタッフ、家族の理解と協力があってこその受賞で光栄です。今後も素晴らしいサッカーを通じ子ども達を育てたい」と話している。
 スポーツ賞は全国大会6位、近畿大会3位、奨励賞は県大会優勝などを対象に次の皆さんが選ばれた。カッコ内は成績、大会当時の所属。
【スポーツ賞】浜上直也(住吉大社全国弓道大会学生男子個人2位・日高高)▽石本千夏(同団体一般女子優勝・日高弓友会)▽御影靖成(全日本拳法少年個人選手権大会中学1年男子の部準優勝・和歌山拳法連盟湯浅支部・由良中)▽岸辺大翔(近畿中学総体柔道男子90キロ優勝・箕島中)。
 大江晴也(日本リトルシニア全国選抜野球大会4位・紀州由良リトルシニア)▽高瀬宗一郎(同)▽玉置ひより(わかやま国体ホッケー少年女子4位・紀央館高)▽神田凪(同)▽浜中裕太(同ホッケー少年男子3位・箕島高)▽釜谷良一(全国障害者スポーツ大会陸上50メートル、200メートル3位)。
【スポーツ奨励賞】松下芽衣(県中学生バドミントン大会ダブルス優勝・由良中)▽松下羽衣(県高校総体バドミントン団体、女子ダブルス優勝・耐久高)▽寺下公貴(県中学夏季総体陸上3年男子100メートル1位・由良中)。
 石方天海(県中学秋季総体陸上共通男子円盤投1位・同)▽大江智也(県市町村対抗ジュニア駅伝第7区間1位・同)▽石方瑛士(全国小学生陸上県予選会男子小学6年100メートル1位・由良アスリートクラブ)▽山本凪斗(同男子小学5、6年ソフトボール投1位・同)。
 玉置海陽(県高校ホッケー選手権女子団体優勝・紀央館高)▽岩崎信(県高校総体サッカー男子団体優勝・和北高)▽由良みなと(岩木眞次、井ノ口保弘、長浜勝子、志賀幸子、浅山朝子・全日本ゲートボール選手権県予選優勝)。


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第1回子ども版県展絵画部門で酒本優心(御坊小)西端寿成(湯川小)両君優秀賞 〈2015年10月28日〉

2015年10月28日 08時30分00秒 | 記事

酒本君の作品「くわがたむしとせみ」

西端君の作品「きゅうりがとれた」


 小・中学生版県展「第1回県ジュニア美術展覧会」の入賞者が決まり、日高地方から絵画部門で酒本優心君(御坊小1年)と西端寿成君(湯川小4年)が優秀賞を受賞した。想像力豊かな子どもの芸術作品を発信し文化レベルのさらなる向上につなげようと県、県教委、県美術家協会などが主催し初めて開催した。最優秀賞、優秀賞、特別賞の入賞者の表彰式は11月21日に和歌山市の県立近代美術館で行い、仁坂知事から入賞者に賞状と副賞が贈られる。

 県内の小・中学校と特別支援学校の児童・生徒を対象に絵画、書、立体の3つの部門で作品を募集、絵画に2764点、書1897点、立体に126点の出品があった。17日、18日に審査が行われ、各部門で最優秀賞1人、優秀賞4人、特別賞20人前後の入賞を選んだほか、絵画で279人、書で176人、立体で20人の入選を選んだ。
 優秀賞を受賞した酒本君は、おばあちゃんとクワガタを捕りに行った時の様子を、西端君は、ひいおじいちゃんの畑でキュウリを取る自分の姿を描いた。第1回の記念の美術展での受賞に酒本君、西端君は「とてもうれしい」と喜んでいる。
 入賞、入選作品を展示する本展は12月2日から6日まで和歌山市の県立近代美術館で開かれるほか、新宮市(12月16日~20日)、橋本市(1月13日~17日)、上富田町(1月20日~24日)の3カ所で入賞作品を展示する地方展も開く。
 日高地方からの特別賞、入選受賞者は次の皆さん。
【特別賞】絵画=湯川明彩(川辺西小)伊藤美(御坊小)山田知歩(同)崎山雅生(内原小)森本千晴(御坊小)古部了大(丹生中)▽書=手島千奈(大成中)兼平佳穂(松洋中)龍神紀花(同)
【入選】絵画=大浦結翔(内原小)染道結衣(御坊小)竹中奏太(川辺西小)岩淵陽咲(稲原小)塩路駿(藤田小)松下誠(和田小)山崎啓一郎(内原小)山崎涼(同)岡本亜樹(御坊小)橋本宥璃(内原小)田中晴万(藤田小)ホール弘ケビン(御坊小)鈴木はな(同)安原巧人(和田小)川端翔太(日高中)武内優希(同)花光帆乃華(河南中)川神茜音(日高中)橋本唯名(高城中)松下真依(松洋中)鎌塚有真(上南部中)倉本紗綾(由良中)箱木遥香(高城中)▽書=稲葉千紗(松原小)寺井敦基(志賀小)箱谷優芽(藤田小)安永龍平(塩屋小)鴨川夏希(和田小)安川磨那(塩屋小)稲葉陽祐(松原小)中村恭也(藤田小)橋本遥(稲原小)山本紗愛(松原小)稲垣裕稀(志賀小)岩井沙妃(塩屋小)最明希香(内原小)清水優羽(松原小)中村公馨(志賀小)中村紗和(松原小)浜口心智(同)力津彩愛(志賀小)青山侑暉(内原小)伊藤怜央(塩屋小)及川倖加(和田小)川口真生(中津小)小浜栞衿(塩屋小)戸根乙翠(内原小)浜村碧翔(比井小)松村祥吾(塩屋小)寄住碧(松原小)川合咲穂(同)佐原里乃架(志賀小)芝麗花(藤田小)中筋杏野(和田小)北川凜(日高中)新野朱理(大成中)木下帆乃香(日高中)中島彩奈(河南中)。


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中国大連市から友好大使第一陣50人が日高高校で交流へ 〈2015年10月27日〉

2015年10月27日 08時30分00秒 | 記事

5月に大連第16中で行った姉妹校締結調印式


 自民党の二階俊博総務会長(76)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が、今年5月の訪中時に提案した中国の青少年500人を日本に招待するプランが実現した。外務省主催の「中国高校生友好交流大使500人訪日団」(仮称)として行われ、その第一陣100人が11月1日に訪日し、和歌山県と山梨県に分かれて訪問。県内は日高高校が5月に姉妹校締結した大連市の大連第16中学校生徒50人が来坊し、日高高校で交流事業などを行い、両国の友好親善に努める。

 今回の訪日団は、二階会長が3000人を率いて今年5月に行った「日中観光文化交流団」の中で中国側に提案していたもの。習近平国家主席が出席して北京市の人民大会堂で行われた「日中観光文化交流の夕べ」の席上、二階会長が東日本大震災後に中国が被災地の子ども500人を海南島に招待したことを紹介し、そのお礼を兼ねた青少年交流の一環として「あの時と同じように500人の皆さんを我が国にご招待して、子ども達による日中友好の実を上げたい」と呼びかけ、日中双方で協議し実現した。
 外務省主催の「中国高校生友好交流大使500人訪日団」として実施。第一陣100人が11月1日に来日し、50人ずつが和歌山と山梨に分かれて交流事業を行う。県内には5月の訪中時に日高高校と姉妹校締結した大連第16中学校の生徒50人が訪問し、3日から5日まで日高地方を訪れ、印南町でホームステイしながら日高高校で交流事業などを行う。両校にとって締結後、初の交流事業。
 1日夜に来日し、2日は東京でオリエンテーション、都内参観、日中友好会館主催歓迎会、3日は和歌山に移動し、湯浅町の重要伝統的建造物郡保存地区などを見学し、印南町でホームステイ。4日は広川町の稲村の火の館を見学。日高高校で昼食し、歓迎会、アジア・オセアニア高校生フォーラム分科会(参加は代表1人)、ウエルカムパーティーなど。5日は道成寺などを訪れ、6日は東京に戻り、7日に帰路につく。
 大連第16中学校は公立校で中学生と高校生1500人が学び、日本語学科で日本語を勉強している生徒も多く、中国国内でも有数の進学校。5月の訪中団にあわせて姉妹校締結式を行い二階会長をはじめ、日高高校の上田優人校長、生徒会代表の稲葉真実さん(3年)ら生徒7人が出席し、調印を済ませ、生徒は日本語や英語の授業を見学し、体育の授業に参加して生徒間で交流を深めた。


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第61回御坊市美術展、知事賞に5人 〈2015年10月25日〉

2015年10月26日 08時30分00秒 | 記事

植田伸晃さん「前をごめんね」(写真)

羽山ヒサヨさん「はばたく」(陶芸)

東山紗也さん「臨 高野切第二種」(書)

橋本厚洋さん「憤怒」(日本画)

上田夕加さん「たまねぎ」(洋画)


 御坊市と市教育委員会主催の第61回御坊市美術展覧会入賞者が決まった。知事賞は陶芸の部が植田伸晃さん(御坊市湯川町財部)の「前をごめんね」。陶芸の部が羽山ヒサヨさん(日高川町早藤)の「はばたく」。書の部が東山紗也さん(御坊市塩屋町北塩屋)の「臨 高野切第二種」。日本画の部が橋本厚洋さん(同)の「憤怒」。洋画の部が上田夕加さん(同市藤田町吉田)の「たまねぎ」-が受賞した。優秀作品表彰式は11月23日午後1時30分から市中央公民館で行う。

 日高地方を中心に彫塑(展示のみ)を含めた6部門で200人、233点の応募があった。昨年より1人少ないが、点数は同じ。去る20日と21日に彫塑を除く5部門で審査し、知事賞、市長賞、教育委員会賞、中央公民館長賞、文化協会長賞、奨励賞。無鑑査の部で市議会議長賞(特賞)のあわせて44点が入賞した。
 展示は第1期(洋画、写真、陶芸、彫塑)が11月5日~8日、第2期(書・日本画)が12~15日に市中央公民館で開く。8日午後2時から写真、3時から洋画と陶芸、15日午後3時から書、3時30分から日本画の観賞解説もある。他の入賞者は次の皆さん。
【写真】市長賞=山口正英(美浜町和田)「ひる・げの時」▽無鑑査特賞・市議会議長賞=中島成子(御坊市湯川町財部)「フレンズ」▽教育委員会賞=松井弘子(日高川町松瀬)「幟差」▽中央公民館長賞=松下芳史(日高町荊木)「虚無念仏」▽文化協会長賞=横出一夫(御坊市藤田町吉田)「黄昏のシロウオ漁」▽奨励賞=玉置陽子(日高川町鐘巻)近藤義之(御坊市島)細川信太郎(印南町印南原)山本一也(御坊市湯川町財部)。
【陶芸】市長賞=浜砂五右衛門(日高川町高津尾)「しぃ~さぁ~」▽無鑑査特賞・市議会議長賞=江川律(御坊市名田町上野)「残照」▽教育委員会賞=西原和子(印南町印南)「秋」▽中央公民館長賞=岡本親代(日高川町小熊)「芽生え」▽文化協会長賞=橋本善一(同町和佐)「花入れ(高麗青磁)1」▽奨励賞=長井栄子(印南町印南)小川武(同町印南原)。
【書】市長賞=西山真以(日高川町小熊)「臨 傅山」▽無鑑査特賞・市議会議長賞=山本映紅(美浜町浜ノ瀬)「鳥山啓の詩」▽教育委員会賞=山村真央(日高川町和佐)「臨 始平公造像記」▽中央公民館長賞=木村星来(御坊市湯川町財部)「臨 傅山」▽文化協会長賞=古久保奈那(同市藤田町吉田)「臨 牛ケツ(木へんに「厥」)造像記」▽奨励賞=樫木香乃(同市野口)宮本静香(同市名田町野島)新田桂華(日高川町和佐)山本千夏(同町皆瀬)。
【日本画】市長賞=奥晴代(御坊市熊野)「山の幸」▽無鑑査特賞・市議会議長賞=小野千寿子(日高川町鐘巻)「瀞峡」▽教育委員会賞=力津妙子(日高町志賀)「アロエの花の咲く頃」▽中央公民館長賞=坂口紀子(日高川町小熊)「冬日」▽文化協会長賞=下田美枝子(同)「初夏」▽奨励賞=尾上由佳(御坊市湯川町財部)。
【洋画】市長賞=花尻佳奈(日高川町佐井)「深層心理」▽無鑑査特賞・市議会議長賞=中石和夫(美浜町吉原)「河馬ちゃん舞う」▽教育委員会賞=樫山葉月(御坊市湯川町小松原)「教室の窓際」▽中央公民館長賞=狩谷朋香(日高川町和佐)「白い夢」▽文化協会長賞=栗原民夫(御坊市塩屋町北塩屋)「滝尻王子」▽奨励賞=瀧脇まり子(美浜町吉原)調子ちえ(みなべ町植田)小谷桃加(日高川町小熊)。


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印南町新庁舎建設工事安全祈願祭、平成28年度完成めざす 〈2015年10月24日〉

2015年10月24日 08時30分00秒 | 記事

地鎮の儀で鋤入れを行う日裏町長


 印南町の新庁舎建設工事の安全祈願祭は23日、建設予定地で工事、町、地元関係者ら20人が出席して執り行い、工事の安全を祈願した。新庁舎は、現庁舎の老朽化と近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震による津波対策として海抜約30メートルの高台へ免震構造を採用した鉄筋コンクリート造り3階建てで建設。(株)淺川組=和歌山市、栗生泰廣代表=が11億9678万円4000円で請け負っており、平成28年度末完成、平成29年4月から新庁舎での職務スタートをめざす。

 印南八幡神社の岡田朝臣宮司が神事を執り行い、地鎮の儀で設計を請け負った(株)岡本設計の坂本暁史代表が鎌入れ、日裏町長が鋤入れ、(株)淺川組の池内茂雄会長が鍬入れし、堀口晴生町議会議長、地元宇杉区の脇谷芳行区長、地権者代表の塩路利幸さんら出席者が玉串奉てん、最後に神酒で乾杯し工事の安全を祈念した。
 閉式後のあいさつで日裏町長は「『住民の命と財産を守る』防災拠点として整備する考えを第一義的に捉え計画した。町長就任以来、取り組んできたもので、やっとやっとこの日を迎えられ感無量。職員がのびのびと仕事し、来庁される住民が元気になるような庁舎ができると期待している」と着工を喜んだ。
 新庁舎は海抜3・9メートルにある現庁舎東方約600メートルの町有地の通称「かえるの里」周辺の海抜約30メートルの神子ノ尾団地に、敷地面積8923平方メートルに免震構造を採用した鉄筋コンクリート造り3階建て(敷地面積910平方メートル)のほか、鉄骨造り2階建ての車庫・書庫棟(225平方メートル)を建設する。災害時などの停電の際にも72時間のバックアップ電源を確保するなど非常時の災害対策拠点として高い安全性と機能を備えた設計で、想定される「東海・東南海・南海3連動地震」や「南海トラフ大地震」などの大規模災害発生時に、復旧・復興に向けての初動活動にいち早く取り組める「災害に強い庁舎」をコンセプトにしている。
 総事業費は約16億円。財源は国の緊急防災・減災事業債と町の公共施設等整備基金積立金を充てる。


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「お魚工房日高川」のアユの一夜干し等に人気殺到 〈2015年10月23日〉

2015年10月23日 08時30分00秒 | 記事

人気のアユの一夜干しなどをフル生産するお魚工房日高川


 日高川町松瀬、日高川漁協内の加工施設「お魚工房・日高川」が生産するアユとアマゴの一夜干しや、6月から販売を開始した子持ちアユ、稚アユを原材料にした煮付けや甘露煮などのレトルト加工品に人気が殺到している。川魚を使った新たな土産品として、人気は県内だけにとどまらず、高知県の宿泊施設や三重県伊勢市のホテルにも登場。日高川のアユが県域を越えて川の幸を代表する商品として注目が高まっている。

 日高川漁協では4年前、「日高川流域の名産品を育てたい」との思いから、同施設で育ったアユなどを活用する加工施設「お魚工房・日高川」を整備し、アユやアマゴを使った「一夜干し」を生産。県優良県産品「プレミア和歌山」にも認定されたほか、キリンのキャンペーン商品にも選ばれるなど全国区に。今年6月からは、秋の美味として知られる子持ちアユなどを原材料にしたレトルト加工品とアユを蒲焼きのタレで煮込んだ「ひつまぶし」も開発し、販売を開始した。
 定番となったアユとアマゴの一夜干しは、アユの成長時期と重なる5月から10月までの期間、同施設ではパート8人体制で月に約2万匹のフル生産。当初は、同組合事務所はじめ、日高川流域や県下の温泉宿泊施設、産品販売所の20カ所で販売していたが、人気は県域を越えて三重県伊勢市内のホテルにも登場し、年間に1万匹を販売するほどに。さらに今夏からはアユの名産地として知られる高知県の宿泊施設からも引き合いがあるなど、川魚を使った新たな商品として注目が集まり、消費拡大にも大きく貢献している。
 6月から販売を始めたレトルト商品は、常温で3カ月以上の長期保存が可能なうえ、年間を通してバラエティー豊かな川の幸が家庭で簡単に味わえると大好評。稚アユの甘露煮が1600袋を売り上げるなど9品で約5000袋を売り上げており、レトルトへの新しい商品展開で売り上げは昨年に比べて1・5倍に伸びている。今後は一夜干しを販売する県外の宿泊施設にも登場することになり、日高川のアユが全国各地の行楽地で人気を呼びそうだ。
 日高川漁協では「川魚の消費拡大に寄与できていることが何よりもうれしい。生産量を増やすことで地元雇用を生み出し、地域おこしにも貢献したい」と話している。


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29日 日高町語り部の会が原谷でササユリ球根初植栽 〈2015年10月22日〉

2015年10月22日 08時30分00秒 | 記事

ササユリの球根を植える自然散策公園


 熊野古道鹿ケ瀬峠を越えてきた日高町原谷に、以前のササユリの群生地を復活させようと取り組む、町語り部の会(杉村邦雄会長)は29日、現地の獣害対策を施した自然散策公園の一角に初めてササユリを球根を植える。同会は幅広く取り組みを呼びかけており、当日はボランティアのほか、日高中学生も参加して、活動する。

 広川町から鹿ケ瀬峠を越えて原谷の石畳道を終えたところに、以前はササユリが群生しており、同地の産品である黒竹とともに二枚看板だった。多くのササユリでハイカーらを迎えていたが、最近ではイノシシやシカの獣害で全くなくなってしまった場所。
 これを受け、同会が県の補助事業を活用して獣害対策を施し、約1000本の球根を適期に数回、植えるよう計画した。総額約100万円(うち県補助48万3000円、町補助25万円)をかけて、球根約1000個を中津バイオセンターから購入するほか、70カ所に設置する獣害対策のワイヤーメッシュも準備。
 植栽事業を広く町内外に呼びかけ、約30人のボランティアが集まっているほか、町内児童にも参加してもらいたいと、教育委員会を通じて話を持ちかけたところ、29日の初植栽に参加が決まった。
 当日は午前10時ごろから現地の自然散策公園「熊野古道公園」で、杉村会長が取り組み内容や経緯を話した後、日高中生徒とボランティアが400~500個の球根を植える。
 杉村会長は「子どもらに体感してもらうことで知ってもらいたいし、今後は比井小児童が参加してくれる予定。すでにボランティアさんにも作業を手伝ってもらっており、皆さんの力を合わせて取り組みを進めたい」と話した。
 作業のほか「ササユリ募金」も募っており、19日に開いた第2回現地説明会をでも善意が寄せられたという。杉村会長は「20万円近くが集まっており、皆さんの思いに感謝している」と話している。


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国保日高総合病院が今後の指針示す 〈2015年10月21日〉

2015年10月21日 08時30分00秒 | 記事

経営指針を説明する曽和院長、小川事務長(右から)


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する国保日高総合病院(曽和正憲院長)が、19日の同組合議会閉会後に今後の経営に関する指針を示した。国が策定を義務付けた地域医療構想と新公立病院改革プランをとりまとめる上で現状と課題を上げており、特に「公共病院色の強化」と「許可病床の維持」を重点課題に、へき地医療の応援強化、口腔外科の開設、休床病床の早期再稼動などに取り組み、病院経営を縮小することなく維持拡大をめざす考え。

 国は医療法改正で平成27年度末までに都道府県医療構想と医療圏域ごとの地域医療構想、28年度中に病院経営健全化に向けた新公立病院改革プランの策定を義務付けている。約800万人と言われる団塊の世代が前期高齢者に達する「2025年問題」に対応するため、国は医療制度と介護保険制度を整合させる方針を示し、その中で医療費削減等から急性期病床の削減として、御坊医療圏域において4病院あわせて588床を100床削減の488床にするよう求めている。
 日高病院の許可病床数は一般病床300床、精神病床100床、感染病床4床。急性期病床にあたる一般病床300床のうち、52床を今年5月から在宅復帰を支援する地域包括ケア病棟に転換し、休床中の55床についても日高看護専門学校第1期生の卒業にあわせて回復期か療養病棟に転換して「完結型病院」をめざす考えを示し、病院の基本的立場として「許可病床数は縮減しない」方針を明確に打ち出した。
 この許可病床数を維持するために「公共病院色の強化」を重点課題に掲げ、5疾患(がん、脳卒中など)5事業(救急医療、災害時医療)の対応を強化。これまで取り組みの弱かった5事業の一つ、へき地医療は「寒川診療所(日高川町)の応援を強化する」としたほか、地域ニーズの高かった「口腔外科」を平成28年度中に開設することで県立医大と合意したことを報告した。
 専門医が不在の腎臓透析は「より安定した診療科態勢を整えるべく協議中」としたほか、従来の精神科訪問看護に加え、9月から医療保険訪問介護を開始。地域包括ケアシステムでは「積極的に関与する」とし、標榜科の充実では「患者数に対応する医師数が確保されていない診療科については医師、医療専門職など職員の適正確保に努める」とした。
 経営改革では赤字会計の健全化が最大の課題と位置づけ、収入の増加を図り、支出を抑えるため(1)患者の獲得(2)職員(医師)評価制度による経営貢献手当の新設など診療の活性化(3)医事機能のレベルアップ(4)デジタル経営情報の活用強化(5)購入・委託契約金額等の審査の強化-を挙げた。施設整備では築20年以上経過の一般病棟建て替えとその用地確保、精神科棟の修繕・改修、患者駐車場用地の確保、病院給食厨房や解剖室の改修などを課題に挙げた。

1億2千万円でCT更新
26年度決算は10億円赤字

 議会ではCT(コンピューター断層撮影装置)の更新、平成26年度事業会計決算など議案3件を原案通り可決し、認定した。CTは平成18年度導入で耐用年が過ぎたため、1億2312万円で最新式を購入する。
 決算は、一般病床休床による入院患者数の減少などで約10億円の赤字決算となった。このうち約2億円は地方公営企業会計制度変更によるものだが、前年度の約7億円に続く2年連続の大幅赤字で、累積赤字額は30億7000万円に膨らんだ。内部留保金が約18億円あるが、厳しい現状に変わりはない。


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