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S・I・S ウオーキングサッカーに注目 子どもから大人まで楽しめる 〈2019年4月18日〉

2019年04月18日 08時30分00秒 | 記事

 歩いてするサッカーを楽しむ参加者


 日高地方のサッカー文化を発展・活性化させようと取り組む「S・I・S Special Training」(坂本寿里也代表)が、新しく取り入れたウオーキングサッカーが注目されている。その名の通り歩いてするサッカーだけに子どもからお年寄りまで簡単に楽しめるスポーツで戦術や技術が求められるのも面白さの一つ。坂本代表はスポーツを通じた地域振興にも期待感を寄せている。

 坂本代表は初芝橋本高校など小中高と選手でプレーし、大学で指導者の道に進み、指導歴10年で大阪などで子ども達を育成し、7年前に人間性構築のセルフマネージメント、知性のインテリジェンス、技能のスキルをS・I・Sで表した同プロジェクトを設立。指導者資格を持っているが、ドイツでの海外研修も積み、プレオープンを経て、初心者・経験者関係なく気軽にサッカーを楽しめるエンジョイや上級者向けのアカデミーなどの有料クラスを設け、本格始動した。
 プレオープンで徐々に参加者が増える中、クラスも充実させてきたが、本格始動へはサッカー発祥の地のイギリスで始まったウオーキングサッカーを取り入れた。ヨーロッパでは多くの地域で導入され、子どもから高齢者まで幅広く、安全にみんなが楽しめるよう企画されて親しまれているが、日本では入ってきたばかりのニュースポーツだ。
 特徴は緩やかに心拍に強い負担・負荷をかけず、長い運動が可能で、走る一般的なサッカーとは違い、歩くサッカーはスピードが遅いため、サッカーの技術(止める、蹴る)、動体視力、視野と身体運動など基礎的なトレーニングのすべてを身につけることができる。ウオーキングフットボールとして世界各国の代表チームやプロサッカーチームのトレーニングにも多く取り入れられるほど。
「走るのは禁止」「接触プレーは禁止」「ボールを背丈より高くけり上げるのは禁止」「ペナルティエリア内にはフィールドプレーヤーは原則進入禁止、GKはエリア外に出られない」などさまざまなルールがあるが、S・I・Sのクラスでは、多かった親子の参加者からも受け入れられて気軽に競技。つい走って「走らないで」などと指摘される場面もあったが、攻撃ではどうやってゴールに向かうかを考えてパス交換を多くするなどし、守備でもどう壁になるかを考えながらプレーした。
 大人の参加者は「大人、子ども関係なく、走らないから、ボールをみんながさわれるし、プレーする機会が多い」「普段運動しないので動ける機会ができてよい」「子どもと一緒に楽しめるのがよい。2歳の子どもも積極的に参加しにいくことができ、ボール競技に興味を持った」、参加者した2年生の児童は「疲れなくて長くみんなと一緒に楽しめたのがうれしかった」と話した。
 坂本代表は「スポーツは私たちの暮らしを豊かにしてくれ、その魅力を発信したい。この地域が、ウオーキングサッカーを通じて盛り上がってくれたら、きっと魅力的な地域になるので、外からも人が集まるような地域、町づくりを目指したい」と話した。
 ウオーキングサッカーのクラスは御坊中体育館で毎週土曜日午後7時~9時に開催。他のクラスもあり、詳しい問い合わせは、坂本さん(電話090・3713・3259)へ。


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