紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

納刊のお知らせ

2016年12月30日 16時00分05秒 | 記事

 31日付をもちまして本年の納刊とさせていただきます。1年間のご愛読ありがとうございました。1月1日付の正月特集号は24ページでお届けします。
 新年は3日まで正月休みとし、4日から営業、5日付(夕刊配達地域は4日夕)から発行します。
 皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さい。

 平成28年12月30日 日刊紀州新聞社


除夜の鐘で一年締めくくろう 管内寺院で参拝者にサービスも 〈2016年12月31日〉

2016年12月30日 16時00分00秒 | 記事

午後11時45分から鐘が突ける御坊市・安養寺


 平成28年も残すところあと1日に迫った。管内の寺院でも大みそかから元日未明にかけて、一般の参拝客も除夜の鐘が突ける。寺院によってはお守りや菓子のプレゼント、御神酒の振る舞いなどもあり、気分新たに新年を迎えようと訪れる参拝客で賑わいを見せそうだ。

 御坊市 源行寺(薗)午後11時30分からお勤めしたあと、45分ごろから鐘を突く。ぜんざいを振る舞う▽常照寺(薗)午後11時30分からのお勤めのあと、50分ごろから鐘を突き、ショウガ湯を振る舞う▽安養寺(湯川町財部)午後11時30分からお勤めし、45分ごろから鐘を突く。豚汁など振る舞う。
 美浜町 吉原の松見寺では、午前0時から、境内の鐘楼で兼平明観住職が3つ鐘をつく。その後は参拝客らが自由に鐘をつける。兼平住職はその間、庚申堂で護摩を炊く。
 日高町 光明寺(原谷)午後11時45分ごろから。除夜の鐘の数と同じ先着108人にお守りをプレゼント。子どもに菓子を振る舞う▽称名寺(高家)午後11時45分ごろから▽即生寺(志賀・谷口)午後11時30分ごろから。お菓子を配る。
 由良町 興国寺(門前)午後11時30分ごろから。正月三が日には参拝者に甘酒を用意。なくなり次第終了▽蓮専寺(里)午後11時50分から▽光専寺(里)午前0時から。参拝者に酒を振る舞い、菓子のつかみどりもある▽念興寺(網代)午後11時50分から。参拝者に酒や菓子を振る舞う。
 日高川町 光源寺(和佐)おつとめの後、午後11時15分ごろから住職が1つ目の鐘を突き、年内に参拝者らが107つ、年が明けて最後の108つ目を住職が突く。参拝者に菓子を振る舞う▽観音寺(船津)午前0時から45分間程度。参拝者にぜんざいを振る舞う。
 印南町 永福寺(古井)午後11時45分ごろから。茶や手作り菓子を振る舞う▽来迎寺(丹生)午後11時ごろから。本堂で御神酒やお菓子を振る舞う▽専福寺(印南原)午後11時45分ごろから。おでんを振る舞う▽印定寺(印南)午後11時45分ごろから▽おたき瀧法寺(印南原)午後11時ごろから▽西蓮寺(西ノ地)午後11時45分ごろから▽光明寺(島田)午後11時45分ごろから▽慶雲寺(宮ノ前)午後11時45分ごろから。


その他の主なニュース

 1月29日 由良町・白崎青少年の家で「すいせん祭」

 高専女子フォーラムで和高専女子学生12人発表

 印南町の若者定住促進助成事業、一定の成果で対象枠広げ5年間延長へ

 日高川町の丹生神社で新年3日と4日、恒例の「初詣、初笑い」


2016年11月 データバンク

2016年12月30日 10時42分00秒 | データバンク

1日
日高川町と印南町の森林組合が合併し、「紀中森林組合」が誕生

2日
和高専地域活力支援研究会が、印南町の真妻わさび振興協議会に地域振興にと、わさび苗無償提供

3日
美浜町平成28年度町政功労者表彰

4日
美浜町和田不毛の田んぼにナベヅル3羽飛来御坊警察署「ドローン」運用開始

5日
平成28年秋の叙勲、日高地方から8人が受章世界津波の日に合わせ御坊市や印南町で地震・津波避難訓練実施

6日
県中学新人大会で日高勢が活躍、近畿出場も御坊市消防本部、市消防団合同訓練御坊市出身の森畠和医大助教の論文が学会賞受賞

8日
10カ月間交通事故防止事故ゼロで御坊署に県警本部長から表彰状

10日
塩屋地区初の小規模多機能施設地鎮祭野球日本代表トップチーム「侍ジャパン」の強化試合で中日ドラゴンズの岡田俊哉投手が初登板で好救援和歌山南陵高を元講師が提訴

11日
徳本上人生誕の地の日高町から往生の地の一行院(東京都)へ南高梅苗木発送県学校美術展日高地方審査結果発表

12日
由良中に国税庁長官表彰中学生軟式野球チーム「日高オールスターズ」第15期生結成式日高町小中の県道で軽自動車と衝突し歩行女性死亡

13日
管内最高齢の津村喜久男さん106歳クヌッセン機関長絵画コンクール入賞者発表紀州新聞杯ジュニアバレー開催御坊市の「宮子姫みなとフェスタ」開催県中学校新人体育大会バレーボール競技で男子の部で大成が日高勢初の優勝、女子の部も日高が25年ぶり優勝

14日
御坊税務署等納税表彰式

16日
印南町の西岡博氏が30年間の学校医貢献で文科相表彰女流書家、柏木白光さんが切目王子神社で作品仕上げる

17日
来春選抜21世紀枠県推薦校で喜多友大主将に表彰状

18日
松洋中3年生が子ども議会体験県テコンドー協会設立総会

19日
県中学バスケットボール大会で日高女子が地元勢10年ぶり4強日高町文化展でイチロー選手ら野球有名選手のグッズ出品

20日
印南かえるフェスティバル開催日高町ふれあい祭

21日
チョットええ写真コンテスト入賞者発表

22日
県ナース章に日高地方から保健師で日高振興局福祉部保健福祉課長の西岡倫代さんが選ばれる北野口自主防犯対に青色回転灯装備車贈呈

23日
県ナース賞に特別養護老人ホーム「カルフール・ド・ルポ印南」の介護看護師長の佐藤房子さん受賞第3回ごぼう寺内町フォトコンテスト入賞発表

25日
日高高校2年の石本愛美さんの絵画作品が全国高校総合文化祭へ出品へ県建築士事務所協会副会長の寺前則彦氏の国土交通相表彰受賞祝賀会

26日
ゆらつくらん会が小学生向け初の料理教室御坊市民教養講座で俳人・夏井いつきさん講演

27日
県薬物乱用防止啓発ポスターで印南中の藁科雅人君が最優秀元阪神投手で活躍した上田次朗さんら県内出身元プロ選手招いた「ふれあい野球教室」開催

28日
印南小4年の平田美羽さんが第47回JX-ENEOS童話賞の小学生以下の部で最優秀賞

30日
御坊市強靱化計画策定へ素案発表178年ぶり修復の美浜町、御崎神社拝観殿扁額が完成


管内7市町、御用納め式で訓辞 〈2016年12月30日〉

2016年12月30日 08時30分00秒 | 記事

新年に向け、訓示する柏木御坊市長

本庁で職員約70人を前に労をねぎらう市木・日高川町長


 日高地方の7市町で28日、一斉に御用納め式を行い、新年4日の仕事始め式まで6日間の正月休みに入った。式では首長が1年間の出来事を振り返りながら職員の労をねぎらうとともに、ふるさと発展へ一致団結して職務にあたるように奮起を促した。

 御坊市 柏木征夫市長は5月の市長選を振り返り「今までの選挙戦で一番印象に残った。『信なくば立たず』だ」と述べた上で「日常生活を大いに楽しみ、ストレスを発散し、良い方向、前向きに取り組んでほしい。1年間ご苦労さまでした。正月休みはくつろぎ楽しんで下さい」と訓辞。西本和明市議会議長も「市長選で議会が一つにまとまらなかったのは残念だったが、柏木市長が圧倒的な強さで当選してほっとしている。厳しい時代だが、これを切り開くため、一丸となって頑張ってほしい」とあいさつした。
 日高川町 管内の首長で唯一、来年任期満了(5月28日)を迎える市木久雄町長が美山、中津両支所を訪れたあと、午後5時から本庁で行い、職員約70人を前に、1年を振り返り、ねぎらいの言葉をかけた。
 市木町長は「この1年間、職員の皆さんがそれぞれの職場、それぞれの立場で
職務に精励して頂いたおかげで、大過なく仕事納めの日を迎えられた」と、ねぎらった。リオ五輪や全国で多発した自然災害を振り返ったうえで「当町ではこの1年間、大きな災害もなくホッとした1年だったが、5年前には日高川流域、昨年は集中豪雨による江川での大きな被害を経験した。いつ災害がやってくるか分からないと、災害に対する危機管理を常に心に留めて精励してほしい。心身ともにリフレッシュし、元気な姿で新年にお会いしたい。1年間のご労苦に心から感謝したい」と訓示。湯川宗一教育長の一本締めで1年の業務を締めくくった。
 美浜町 森下誠史町長が職員らの1年間の労をねぎらった。
 職員らを前に、森下町長は、「多くの方に支えられた1年だった」と、各地で発生した地震や、去る22日の新潟県糸魚川市の大火事を振り返り、「今までは『天災は忘れたころにやってくる』だったが、今は『忘れないうちにやってくる』。改めて協力よろしくお願いします」と士気を高め、「強い精神力や体力は健康管理から」と日ごろの健康への気遣いを呼びかけた。
 去る4月に笠野和男副町長、西山巨章地方創生統括官を迎えたほか、新教育委員制度に基づいて古屋修教育長を任命したことにも触れ「今までとは違うところもあったが、町をよくしたいと思う気持ちはみな同様。胸襟を開いてやっていってほしい」と協力を求めた。
「住民からの『役場がようなった』との声がたびたび聞こえて、本当にうれしく思う。今後とも住民の気持ちになって、住民の心に添う方向でよろしくお願いします。来年もおそらく厳しい年になろうが、『感動の美浜は笑いと元気から』のスローガンでやっていきたい。1年間ありがとう」と感謝を述べた。
 日高町 午後5時から町中央公民館で行い、職員約80人が参加。松本秀司町長は、阿尾避難広場完成、職員による図上訓練実施などで南海トラフ巨大地震に備えた防災対策を講じてきたことや、志賀学童保育所開設に続いて、来年4月開設目指し内原地内でも学童保育所建設に着手できたことを振り返り、松本町長は「今後も笑顔で健康に暮らせる町づくりを目指していく。町民の福祉向上のためご支援、ご協力をよろしくお願いします」と述べた。
 職員に向け「家族そろって、すがすがしい新年を迎えられ、職員全員、心新たに仕事始め式が行えますようお願いします。1年間ご苦労様でした」と話した。
 仕事始め式は1月4日午前8時30分から町中央公民館で行う。
 由良町 午後5時から役場3階大会議室で開いた。職員を前に、畑中雅央町長が熊本地震やリオ五輪など今年1年の国内外の出来事を振り返り「由良町においては洪水など自然災害は発生しておらず、比較的穏やかな一年だったと思います。皆さん方がそれぞれ持ち場の中でしっかり仕事して頂いたお陰で、心から感謝申し上げたい」と謝辞。
 また、健康で家族が楽しい生活を送ることが「幸福」と感じる傾向が強いのを受け、町民の健康を増進させ、災害や交通事故などが起こらないよう施策を啓発し、安全・安心な地域作りを構築するのが行政の目的と改めて示し「限られた財源の中で町民の健康や安全・安心を守っていけるよう、それぞれ施策を進めてほしい。交通事故などにあわないよう、新しい年には皆さん元気で、ここで会えることを願います。1年間ご苦労様でした」と訓示し、最後に全員で「蛍の光」を斉唱した。
 印南町 町公民館で行い、職員80人を前に日裏勝己町長は、緊急配備体制など緊急招集が大変多かったように思うと、1年を振り返り「職員の皆さんには、それぞれの職場において住民のために、住民目線でよく頑張ってくれました」と労をねぎらうとともに「平成29年度は新庁舎でのスタートになります。新しい庁舎にまけないよう共々、さらに『心』して取り組んでいきたい。また来年は印南町合併60周年を迎えます。庁舎竣工の節目でもあり、何か記念事業ができればと思っているのでアイデアを出していただければと思っています」と協力を呼びかけた。


その他の主なニュース

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御坊市ふるさと納税目標クリア、年内に3000万円確実 〈2016年12月29日〉

2016年12月29日 08時30分00秒 | 記事

ネット活用の「ふるさと納税」順調


 御坊市は、ふるさと納税制度を活用して御坊の魅力を全国発信しようと、インターネットを活用した大手のポータルサイト2社に事業委託し、今月1日から運用を開始。27日現在で2138件、2543万円の寄付があり、今年度目標額2000万円をクリア。年内に3000万円を超えるのは確実と見られ、ネット効果に市企画課は「うれしい悲鳴」と喜んでいる。返礼品はフルーツセットやミカンが人気を集めており、市のPRにつながっている。

 実績のある大手のポータルサイト「ふるさとチョイス」=(株)トラストバンク=と「楽天市場」=楽天(株)=の2社に事業委託。返礼品は市内に事業所がある法人、団体、個人事業者を対象に公募し、13業者がミカンや野菜、フルーツ、菓子、魚など特産品を中心に32品を出品。寄付額は1万円、2万円、3万円、5万円、10万円、30万円、50万円のコースがあり、寄付額にあわせて好きな商品を選択できる。
 開始2週間で1000万円を超え、23日に目標の2000万円を突破。27日現在で「ふるさとチョイス」は787件、919万円。「楽天市場」は1343件、1556万円。直接申し込み8件、68万円。あわせて2138件、2543万円の寄付があり、目標額を大きく超えた。1日平均約100万円の寄付があることや30日と31日に利用する人が多いことから年内に3000万円を超えるのは確実と見ている。
 すべての都道府県から寄付があり、東京都535件、大阪府215件、神奈川県201件が上位を占める。地域別は関東地方が48・4%、関西地方が23・6%で、両地域で70%を超えている。寄付額は1万円が最も多く、最高は50万円。返礼品はミカンが多かったが、20日に出荷をやめた店もあるため、フルーツセットがトップを奪い、ミカンは2位、3位となった。これからが旬のイチゴも伸びてきているほか、野菜セットや紀州うめどり、ミンク(毛皮)、干物も上位に入っている。
 3000万円を達成すれば返礼品代や送料、手数料を除いた約1300万円が市の収入になり、子どもの教育環境の整備や、安心して暮らせる福祉の充実に活用する。市企画課は「目標を大きく上回りありがたい。予想以上の反響でうれしい悲鳴です。年末に親戚の方が帰省された際に、ふるさと納税を利用を呼びかけていただきたい。出品事業者も随時募集しています」と話している。来年度は夏場のスイカ、メロン、ナシなども加わるため「5000万円いけるのでは」との声もあり、今後は出店者を増やし、商品の充実に努めたい考え。
 ふるさと納税の寄付額は初年度の平成20年度は約110万円、21年度から26年度は年平均50万円。27年度は返礼品の対象者を拡充したことで163万円に増えたが、億単位の寄付がある自治体もあり、充実を求める声があった。これまでは「返礼品の華美な競争は趣旨にそぐわない」と、返礼品の選択制などは取り入れなかったが、柏木市長が今年5月の市長選で「ふるさと納税の積極的活用」を公約したことでインターネットを活用した。


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全国高校弓道選抜大会で西川侑李さん(紀央館)準優勝 〈2016年12月28日〉

2016年12月28日 08時30分00秒 | 記事

賞状と銀メダルを手に西川侑李さん


 第35回全国高校弓道選抜大会は23日から25日まで3日間、名古屋市の日本ガイシホールで開き、女子個人で紀央館2年の西川侑李さん=丹生中出身=が準優勝した。23人で争った決勝は射詰め(外した選手から落選)で東(東京)の選手と一騎打ちとなり10本目までもつれる大接戦、惜しくも敗れたが初めての全国舞台で堂々の銀メダルを獲得。「調子が良かった。準優勝できてうれしかった」と笑顔を見せた。

 女子個人は98人が出場。予選、準決勝とも4本の射的で3本以上の的中で通過。西川さんは全国舞台の緊張のあまり予選は1本外したが、落ち着きを取り戻した準決勝はほとんどの矢を的の中央付近に命中させて皆中、決勝に進んだ。
 決勝は普段通りの実力を発揮。1本目を命中させると、次々と矢は的を捉えた。23人から6人に絞られた5本目からは的の大きさが直径36センチから24センチの八寸的での争いで、西川さんは5本目を命中させると、6本目からは東の選手との一騎打ち。6本目は左、7本目は上に外したが、教えられたことを思い出して修正、8本目、9本目は見事に的を捉えた。10本目は下へ軌道をたどり外し、東の選手が10本目を命中させ、惜しくも準優勝となった。
 西川さんは「普段の練習の成果が出たと思う。指導してくださった先生方に感謝しています」と述べ、「10本目まで続いて楽しかったが、きちんと放てていれば」と悔しさものぞかせた。「大会はあと少ししかない。夏のインターハイは個人、団体ともに優勝したい」と意気込んだ。
 ほか、日高地方から団体に出場の紀央館男子は決勝トーナメント1回戦で橿原(奈良)に7-8で敗れ、日高男女はともに予選敗退。個人の馬杉桜太君(日高2年)、森澤明日加さん(紀央館2年)は予選で敗れた。


その他の主なニュース

 県民俗芸能祭に日高川町・土生祭の双頭獅子が初出演

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御坊市の道路維持委託制度、予算7割消化「早い目の利用を」 〈2016年12月27日〉

2016年12月27日 08時30分00秒 | 記事

道路の除草作業などに制度を活用


 御坊市が、平成27年度に創設した道路等維持修繕業務委託制度は自治会から好評を得ており、2年目の今年度は予算額を2倍に増やしたが、すでに7割を消化している。市が管理する道路を自治会(町内会、区)が修繕する際にコンクリートなど材料費や燃料費の全額または一部を市が負担する制度。年明けに開く初集会で活用を検討する自治会もあるようで市都市建設課は「残り枠が少ないので早い目に申請してください」と呼びかけている。

 地域によっては農作業等で利用する道路を年数回点検し、穴が空いているなど簡易な修繕個所が見つかれば「道づくり」「道普請」と称して自分たちで修繕したり、ボランティアで道路沿いの草刈り作業等を行っており、市に「材料費ぐらい出してほしい」との要望があったのを受け、道路を円滑に管理するため、維持修繕を支援できる施策として道路等維持修繕業務委託制度を設けた。
 対象は市が管理する道路(市道)や法定外公共物(里道・水路)、町内会等が認める公衆の用に供する道路など。自治会に委託の形を取り、かかった費用のうち、コンクリートやアスファルトなど材料費、草刈り機など燃料費、作業に使う草刈り機などの備品・消耗品購入費を市が支援するもので、委託費は1契約につき5万円を上限に定めている。労務費や飲食費には使えない。
 昨年度は100万円の予算枠を設け、自治会単位で原則先着順に申請を受け付け、20自治会が利用し、3カ月足らずで予算を使い切った。道路の除草作業が最も多いが、道路の舗装や側溝、水路の修繕などもあり、自治会から「支援があるのはありがたい」「使い勝手が良い制度」と好評を得ている。市議会も「非常に良い取り組み」として予算の増額を求め、28年度は2倍の200万円に増額。
 今年度分は夏場を中心に29自治会が申請を行い、すでに予算の約7割を消化している。市街地、旧村部問わず市内全域から申請があり、まんべんなく活用されているようだ。前年度と同じく約8割は道路沿いの草刈りや除草、木の枝打ちなどが占めているが、側溝掃除や里道の維持修繕、待避所づくりなどにも利用されている。都市建設課は「自分たちの道は自分たちで守るという意識醸成につながっている。年明けに初集会を開く自治会も多いので活用を検討してほしい」と話している。


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 吉田元重さん(由良町)3冊目の著書を自費出版、熊野詣の謎に迫る


御坊市津波対策、5年間で補助総額9000万円 〈2016年12月25日〉

2016年12月26日 08時30分00秒 | 記事

整備した避難路で訓練する住民(北塩屋区)


 御坊市は、津波対策で平成24年度に創設した津波避難施設整備事業補助金交付要綱に基づき、今年度までの5年間で12地区に対して総額約9千万円(県費含む)の補助を行った。高台や山など近くに背後地がある旧村部を対象に避難地や避難路の整備に必要な費用を補助金として交付する制度で「必要な地域への整備は終わった」として当初予定通り今年度で要綱を廃止し、来年度からブロック塀等耐震対策など新しい補助制度を創設する。市街地(旧御坊町)は津波避難タワー建設などを進めている。

 要綱は津波が発生したときに地域住民が円滑に避難するための避難地、避難路を整備する自主防災組織に対して市が補助するために策定。対象の避難地は国が公表した南海トラフ巨大地震の最大津波高16メートルより高い「レベルⅢ」(浸水が予想されない安全な場所)の位置にあることが条件で、実際に該当するのは近くに高台や背後地のある旧町村部に限定される。
 補助対象は避難地と避難路の整備に限定し、土地等の購入費は対象外。整備内容は避難地が木の伐採や必要最小限の平場化。避難路は人が安全に徒歩で通行できる幅員1メートル程度の道を整備してスロープや階段、手すり、避難誘導灯などを設置(案内看板やソーラー照明灯設置も含む)。1カ所につき20万円から200万円までを補助。市と同額の補助がある県の「きのくに防災力アップ補助金」も活用できるため、最高で400万円の補助がある。
 24年度から28年度までの5年間で丸山区、岩内区、明神川区、上野口区、森岡区、西富安区、湊区、上野区、楠井区、熊野区、北塩屋区、南塩屋区の計12地区の自主防災会が活用し、総額約9千万円(うち半分は県費)を補助した。避難地までの避難路を複数設けた地域もあり、市防災対策課は「地域の協力で早期に整備することができた。高台に逃げるという意識付けができたことも良かった。避難訓練を続け、地域挙げて防災意識をさらに高めていただきたい」と話した。
 今年度で要綱は廃止し、来年度は新たにブロック塀等耐震対策事業と家具転倒防止金具取り付け事業を創設予定。ブロック塀等耐震対策は津波ハザードマップで避難路に指定した道路(市道、県道、国道)に面したブロック塀を撤去、改善する場合、市がそれぞれ10万円を上限に助成する。家具転倒防止は65歳以上の単身・夫婦世帯、障害者世帯を対象に1世帯あたり家具3竿の転倒防止金具取り付けを補助(上限7500円)する。
 市街地は県の避難困難地域指定を受けた名屋、新町両地区へそれぞれ津波避難タワーを建設するほか、御坊小学校北校舎の耐震化にあわせて屋上階段を設置した。数年先には避難場所を兼ねた市庁舎改築も計画している。また、野口地区を皮切りに地区別津波避難マニュアル作成事業に取り組んでいるほか、今年度と来年度で市内の避難場所76カ所の避難誘導看板も設置するなどハード、ソフト両面から対策を行っている。


その他の主なニュース

 中井充歩さん(日高高校)津波防災啓発シンポジウムの成果報告

 強風の影響で印南町や御坊市でビニールハウス全壊などの被害

 全国中学生人権作文コンテスト県大会で祭本真由さん(日高附属)中真桜さん(稲原)優秀賞

 日高町比井祭・東組ののぼりが区民の寄贈で30年ぶり新調


日高川町誕生から職員78人大幅減 〈2016年12月23日〉

2016年12月24日 08時30分00秒 | 記事

大量の幹部職員の定年退職で庁内の体制も過渡期を迎える日高川町


 日高川町は、平成17年の新町誕生から来年で13年目を迎えるが、この間に町職員数が262人から184人と78人も大幅に削減した。来年3月末には旧3町村当時から課長などに就いていた幹部職員9人が一斉に定年退職。公室長を含め本庁内11部署のうち半数以上の6人が退く。業務などへの影響も心配されるが、市木久雄町長は「その時期に向けた準備は進めてきている。不安もあるだろうが、現課長の職員たちだけでなく有能な職員がいるので心配はしていない」と話している。

 日高川町は平成17年5月に川辺町、中津村、美山村の3町村が合併。旧町村の職員を引き継いだため、合併当時は職員数が262人の大所帯となった。その後、退職者3人に対して1人の新規採用にとどめるなど職員数の削減に取り組み、この12年間で保育士などを含む職員数は184人(12月1日現在)まで減り、78人の大幅な削減となった。
 この間、1947~49年に生まれた「団塊の世代」が退職の時期を迎えたが、来年3月末にはこれまで最多となる幹部職員ら9人が定年退職。久留米啓史・公室長はじめ、総務、企画、建設、農業振興、議会事務局など庁内の主要部署の課長が一斉に退職を迎える事態になった。
 職員の年齢構成は、来春退職者の9人を含めて50~60歳が66人、40から49歳が67人で40歳以上が7割を占め、30歳代は37人、20歳代はわずか14人。周辺町などでは40歳代で課長職に就く職員もある中で、同町では50歳代後半でも課長職に就けないのが現状。平成30年は7人、31年は9人、33年も8人と、来春からの5年間で34人が定年退職を迎える予定で、さらなる職員数の削減と若返りが進むなど大きな過渡期を迎えそうだ。
 同町では、合併後に大幅な職員削減を実現したことになるが、旧町村に設置している支所や出張所への職員配置など合併自治体が抱える実状もあり、これ以上の人員削減は限界ではないかとの声も聞かれる。一方、年功序列の賃金体系から人件費の負担が減るほか、大量退職を受けて新卒の採用者補充で職員の若返りなどのメリットもありそう。
 来年4月1日付で大幅な人事異動が行われることになるが、市木町長は「年明けからは異動に向けた本格的な準備も必要になる。若手の抜てきなども踏まえて考えたい」と話している。


その他の主なニュース

 御坊市が近畿で唯一体力つくり優秀組織で文科相表彰

 日高川町の土生神社で昨年に続き氏子の川取佳子さん(早藤)絵馬奉納

 日高高校生がSGHミャンマー研修報告

 国保日高総合病院「回復期リハビリテーション病棟」来年8月開設


都道府県対抗駅伝県メンバーに管内から男女5選手 〈2016年12月22日〉

2016年12月22日 08時30分00秒 | 記事

 来年1月に開催される第22回全国都道府県対抗男子、第35回同女子駅伝競走大会に出場する県選手団のメンバー23人が発表された。日高地方から湯川中3年の家吉新大君(15)、和歌山北高3年の沖見史哉君(18)=南部中卒=、ふるさと選手で愛知製鋼(株)所属の中村悠二さん(27)=高城中-日高高-山梨学院大、みなべ町出身=、神島高1年の清水梨穂さん(16)=上南部中卒=、和歌山北高3年の岡奈津美さん(18)=早蘇中卒=の男女5人が選ばれた。

 中学、高校、大学・一般の選手がタスキをつなぐ恒例の大会で、選考会や今年の実績を参考に男子10人、女子13人を選抜した。
 男子は1月22日に広島県で開催し7区間48キロを走る。1区(7キロ)、4区(5キロ)、5区(8・5キロ)が高校生、2区と6区(いずれも3キロ)は中学生、3区(8・5キロ)と7区(13キロ)が大学・社会人区間となる。
 2年連続で選抜された家吉君は今季、5月の和歌山陸上カーニバル中学生男子3000メートル、7月の県中学総体3000メートルでいずれも優勝、全国中学校総合体育大会やジュニアオリンピックにも出場と大舞台を経験。3000メートルの自己ベストは9月の記録会でマークした8分48秒台。
 沖見君は3年ぶり2回目の代表入り。今季は6月の県高校総体3000メートル障害で優勝し近畿高校総体に出場、11月の県高校駅伝ではエース区間・1区(10キロ)を区間賞の走りでつなぎ北高9連覇に大きく貢献した。5000メートルの自己ベストは10月の記録会で出した14分43秒、3000メートルは8分43秒。
 中村さんは学生時代を含め7年連続9回目の代表入りで、今年もふるさと選手でエントリー。社会人5年目の今季は、11月の中部実業団対抗駅伝で5区(12・6キロ)を区間4位でつなぎ総合4位で来年元旦のニューイヤー駅伝に12年連続33回目の出場を決めた。4月から主将も務めチームを牽引する。5000メートルの自己ベストは13分56秒14、今季ベストは14分26秒台。
 家吉君は「メンバー入りは通過点。出場できれば県代表として恥じない走りを見せ、和歌山県チームに貢献できるよう全力を尽くしたい」。沖見君は「代表に選ばれてうれしい。3年前は大会で走っていないので、選ばれれば、しっかり準備し結果を残したい。非常にレベルの高い大会なので、積極的な走りで30番以内でたすきをつなぎたい」。中村さんは「今年も代表に選んで頂きうれしい。最大限の力を発揮するとともに、経験を生かし、チーム過去最高順位を目指し頑張りたい」。
 女子は一足早い15日に京都府で開催し9区間42・195キロを走る。3区と8区(いずれも3キロ)が中学生、残り7区間は高校生、一般どちらでもよい。
 管内から選ばれた清水さんは3年連続の代表入り。今季は8月の県高校ユースで1500メートル、3000メートルとも優勝し近畿高校ユースでは1500メートル7位、3000メートル8位。11月の県高校駅伝は4区を走り区間賞を獲得しチーム4連覇にも貢献。3000メートルの自己ベストは近畿ユースでマークした9分46秒。
 岡さんは6月の県高校総体で1500メートル、3000メートルとも2位に入り近畿総体に出場。7月の国体選考会を兼ねた県選手権・少年A3000メートルでも2位と活躍。3000メートルの今季自己ベストは10分01秒。
 清水さんは「選ばれたからにはレースで走りたいとの思いを強く持っています。もし走ることができれば1秒にこだわり、チームのために全力で走りたい」、岡さんは「今年も代表に選ばれてうれしいです。出場できれば、和歌山チームのためにいい順位で走りたい。チームの目標は20位以内です」。
 また、指導スタッフとして管内から県男子チーム支援コーチに岡本浩一さん(湯川中講師)、県女子チームコーチに間野大奈さん(名田中講師)が選ばれた。
 大会を前に女子はすでに一度試走を行い、今月27、28日と1月7、8日に田辺スポーツパークで合宿を実施。男子は今月28~30日に試走、1月4日~6日に紀三井寺公園陸上競技場で合宿を行う。県選手団の壮行会は1月4日午前10時から紀三井寺競技場正面玄関前で開く。
 県チームの過去最高成績は男子が26位(第4回大会)、女子は5位(同)。


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