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美山で稀少な白いマムシ、全国でも10年に一度程度の発見 〈2016年8月31日〉

2016年08月31日 08時30分00秒 | 記事

美山で捕獲された白いマムシ


 日高川町串本地内、椿山ダム湖近くの道路沿いで、国内でもほとんど見られない、白いマムシ(アルビノマムシ)が捕獲された。その体色から自然界では目立ちやすく、鳥などの外敵に襲われることから成体で捕獲されるのは国内でも10年に一度程度の稀少さだという。このマムシは海南市の県立自然博物館に持ち込まれ、同館では、エサを食べる訓練をしながら関係機関などと協議して展示の可能性を前向きに検討している。

 白いマムシを捕獲したのは、同町役場職員の寒川賢さん(51)。寒川さんは、先週初めごろ、椿山ダム湖沿いを走る国道424号対岸の町道を車で通行中、ガードレールの近くに白く丸い不思議な物体を発見。車を後退させて確認してみると、体長約50センチほどの白いマムシ(ハビ)がとぐろを巻いているのが分かった。「こんなハビは見たことがない」と、その日は写真だけ撮って現場を離れたという。
 27日に再び現場を訪れてみると、数日前に見かけた場所から少し離れた所に居るのを発見し、車に積んでいたハサミで捕獲。「多くの人に見てもらえないか」と考え、その日のうちに海南市の県立自然博物館に持ち込んだ。同館のハ虫類担当の研究員によると、白いマムシは、色素の遺伝子が欠落して薄く赤みがかった体色になる突然変異で、自然界では白い色が目立ち、鳥などの外敵に襲われるため、成体で捕獲されるケースは極めて珍しいという。同研究員は「自然界にはもう少し多くの個体が生息しているのかもしれないが、この大きさの成体まで成長した個体が捕獲されるのは全国でも本当に珍しい」と話す。
 危険生物のため、過去に国内で捕獲された個体も同様の公共施設などで飼育展示されることが多い。美山で捕獲された白いマムシは、自然博物館で人の手からエサを食べる訓練を行いながら、危険生物に対応した飼育環境の整備が可能かどうかなど関係機関と協議を進めており、展示を前向きに検討している。
 昔から白蛇は、金運の神様とも言われる弁財天の遣いと言われ、財運が高まる象徴とされており、寒川さんが捕獲したのを知った知人らが写真を撮りに訪れたという。寒川さんは「捕獲するのはかわいそうだと思いましたが、自然界では襲われることも多いと聞いたので、博物館で長生きして多くの人にも見て貰えればうれしい。白いヘビは金運がアップすると言われましたが、さっそく幸運なことに授かりました」と話していた。


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世耕弘成経産相管内入り 即戦力として和歌山発展に全力投球 〈2016年8月30日〉

2016年08月30日 08時30分00秒 | 記事

地方経済再生へ決意を示す世耕経産相


 世耕弘成経済産業大臣(53)=参院当選4回、新宮市=が28日、大臣就任後初めて管内を訪れ、御坊市や日高川町で国政報告会、記者会見を行った。安倍政権の大きな柱であるアベノミクスの司令塔、切り込み隊長として「アベノミクス効果を日本の隅々にまで浸透させ、和歌山の発展、地域活性化につながるように全力投球したい」とし(1)中小企業対策(2)人の流れを地方に戻す(3)農林水産物の輸出強化-を3本柱に地方経済の再生、活性化に邁進する決意を示した。

 国政報告会は日高川町の美山、中津、川辺各地区、御坊市の御坊商工会議所、JA紀州で開いたほか、地元新聞社との記者会見も行った。この中で世耕経産相は「初入閣で重要閣僚を任せてもらうのはめったにないこと。3年7カ月、内閣官房副長官として政策全般をやり、省庁間の調整も行ってきたので、即戦力大臣として仕事をやれている。安倍総理からアベノミクスの司令塔、切り込み隊長として期待されており、期待を裏切らないように気を引き締めて頑張りたい」と、安倍政権の経済対策の中枢を担う決意を示した。
 その上で「経産大臣を通して18年間、私を育てていただいた和歌山の皆さんにご恩返ししたい。全国の仕事をしながら和歌山の活性化、発展につながる仕事をする」と述べ、政策の3本柱を説明。中小企業対策は「下請け取引の適正化をやる。中小の下請け企業が元気にならないと、アベノミクスが隅々に行き渡ったことにならない。大企業の利益が下請け企業に流れるようにしたい。現在、下請け企業のヒヤリングを行っており、不公正な取引については大企業に改善してもらう」と約束した。地域に根付いた中小、零細企業の事業継続を応援する仕掛け、最低賃金の引き上げなどに取り組む考えも示した。
 人の流れを地方に戻すことは「中学、高校生に東京で生活するより、生まれ育ったふるさとで生活する方が経済的にいいということなど、生きた経済を教えたい」「近く経団連(日本経済団体連合会)に、東京本社での一括採用をやめ、和歌山など近畿は大阪採用というようにブロック採用するよう申し入れる」と説明した。
 農林水産物の輸出は「輸出額は年間7000億円あるが、もっと行ける。世界の輸出大国1位はアメリカだが、2番目はオランダ。オランダは10兆円あり、オランダにできて日本にできないことはない。農水省、経産省が一体となって本気で真剣に全力で取り組み、2兆円、3兆円までもっていき、日本の農業を潤したい。和歌山も輸出に取り組んでいるが、展示会で満足していてはだめだ。ビジネスチャンスとして取り組んでほしい」と述べたほか、自動車の自動運転・自動走行、人工知能(AI)IoT(モノのインターネット化)ロボットなど第4次産業革命に向けた政策強化に取り組む考えを示した。

「日程調整して出席したい」
12月18日のロボットフェス

 御坊商工会議所との意見交換では、12月18日に市立体育館で開く第10回記念「きのくにロボットフェスティバル」への出席要望が出され、世耕経産相は「日程調整し、出席できるようにしたい」と約束したほか、招致ロボットについても協力する考えを伝えた。


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9月22日 日高港に大型客船「にっぽん丸」寄港 〈2016年8月29日〉

2016年08月29日 08時30分00秒 | 記事

3年ぶりに入港する「にっぽん丸」


 大型客船「にっぽん丸」(全長166・6メートル、総トン数2万1903トン)が、9月22日に御坊市の日高港に寄港するのに伴い、御坊市、市観光協会、日高広域観光振興協議会が連携して歓迎セレモニーを行う。日高港は大型客船が入港しやすく、紀伊半島中央部に立地し、日高地方はもとより高野山や熊野地方に日帰りで行ける立地条件の良さも評価されており「日高地方の海の玄関口」をアピールしようと、日高地方の「ゆるキャラ」が集合し、乗船客を出迎える。

「にっぽん丸」の入港は平成25年6月以来3年ぶり6回目。大型客船では26年3月以来2年ぶり。「世界遺産めぐりと瀬戸内クルーズ」と題して9月21日に茨城県大洗港を出港。22日午前11時に日高港に寄港し、世界遺産の熊野地方や熊野古道、高野山、白浜などオプションツアーを行い、午後7時に出港する。その後、広島の宮島や小豆島を回り、25日に大洗港に帰港する4泊5日のツアー。
 22日午前11時15分から市、市観光協会が歓迎セレモニーを行うが、海の玄関口として日高地方の魅力をアピールしようと、平成25年の入港時に続き、今回も日高広域観光振興協議会に協力を呼びかけ「ゆるキャラ」の参加が決まった。宮子姫顕彰会の「みーやちゃん」や日高町の「クエ太郎」、由良町の「ゆらの助」、印南町の「エルちゃん」、みなべ町の「プララ」、県の「きいちゃん」が乗船客を迎える。
 歓迎セレモニーでは柏木市長の歓迎あいさつ、花束や特産品の贈呈、御坊幼稚園児のダンスのほか、市観光協会の物産販売、日高地方の観光PRなども行い、日高地方の魅力をPR。出港時にも「みーやちゃん」「エルちゃん」「きいちゃん」が参加し、見送る。
 日高港には「にっぽん丸」が平成16年、22年から25年まで4年連続の計5回入港したほか、日本籍の大型客船で2番目に大きい「ぱしふぃっくびいなす」=全長183・4メートル、2万6594トン=が平成26年に初寄港。「ふじ丸」=全長167メートル、2万3235トン=が平成19年と21年1月に入港しており、徐々にではあるが、定期入港への道筋を付けている。
 日高港は県内他港と比べて接岸料が格段に安く、入港料も無料で「入港しやすい港」と好評。水深10メートルを12メートルにする日高港泊地整備事業が平成29年度末に完成すれば、さらに大型の客船が入港できるため、市は全国クルーズ活性化会議に入会し、情報収集やポートセールスの強化に取り組んでいるほか、国土交通省が今年度事業で「みなとオアシス」登録や外航クルーズ客船誘致を視野に入れた取り組みなどを調査検討しており、日高港のさらなる利用振興に期待がかかる。


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7市町共同運営で「消費生活相談窓口」来春開設、御坊市に設置 〈2016年8月27日〉

2016年08月27日 08時30分00秒 | 記事

提案議案を発表する柏木市長


 柏木征夫御坊市長は26日、2日開会の9月定例議会に提案する議案9件と報告1件を発表した。高齢者等を狙った悪質商法が多種多様化、巧妙化し、被害者があとを絶たないことから住民からの相談に適切に対応できるよう管内7市町共同で「日高地域消費生活相談窓口」(仮称)を来春開設することを明らかにした。相談窓口は市役所に設置するため、その必要経費を補正予算計上。運営等の詳細は今後詰め、年内に7市町で協定に調印し、来春開設に備える。

 振り込め詐欺や買え買え詐欺、通信サービス契約のトラブル、インターネットのトラブル、当選商法、通信販売のトラブルなど悪質商法は多種多様化し、その手口も巧妙化している。特に高齢者はだまされた意識がないまま高額な契約を結んだり、おかしいと思っても相談する相手がいないケースが多い。行政や警察など関係機関が被害に遭わないために様々な啓発活動を行っているが、被害があとを絶たないのが現状。
 県消費生活センターは県下で和歌山市と田辺市にしかなく、県が各地域での窓口一本化を進めている。消費者ホットラインの番号が昨年7月から三桁の「188」(いやや!泣き寝入り)に変わり、その周知と併せて日高地方で窓口を一本化し、住民からの相談に適切に対応できる態勢を整えようと、7市町共同で相談窓口を開設、運営することを決めた。
 相談窓口は市役所1階会議室に設置し、資格を持つ消費生活相談員2人を非常勤職員として雇用。1人は市役所に常駐、もう1人は6町を巡回して相談等に当たる。相談時間は平日の午前9時から午後5時まで。来年4月に窓口を開設するが、相談員の研修等もあり、相談業務開始は7月を予定。
 市は28年度補正予算に490万円(全額国の交付金)を計上し、会議室の修繕(カウンター設置、相談コーナー仕切り等)や軽自動車、机、パソコンなど備品購入に充てる。開設後の人件費や事務費など運営費は7市町が負担するが、詳細は今後詰め、年内に7市町で協定を締結する。市商工振興課は「困ったとき、悩んだときは一人で悩まず、相談してください」と話している。
 提案議案は28年度一般・特別会計補正予算、27年度一般・特別会計決算、物品購入など。一般会計補正予算は2億7631万6000円を追加。主な歳出は国保日高総合病院負担金1億4934万7000円、日高川ふれあい水辺公園ゴルフ場防球ネット修繕950万円、野菜花き産地総合支援事業補助金328万5000円、斉谷農道災害復旧301万円など。物品購入は老朽化に伴い市消防本部の救助工作車Ⅱ型を1億2927万6000円で買い替える。


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紀伊半島水害からまもなく5年 中津、美山地区で完全復旧 〈2016年8月26日〉

2016年08月26日 08時30分00秒 | 記事

美山地域最後の改良復旧で護岸を2メートルかさ上げした
上越方地内の日高川


 平成23年9月3日から4日にかけて発生した台風12号の日高川大水害からまもなく5年が経過しようとしている。日高川の氾らんで甚大な被害が出た日高川町内では、日高川の護岸改良工事が今も進められており、美山の越方橋下流に位置する越方地内では左岸の護岸約400メートルを約2メートルかさ上げする工事が完了。美山、中津両地区で行われた工事はすべて終わり、災害発生から丸5年を前に完全復旧した。川辺地区では入野などで川幅を拡幅して新しい堤防が築く工事も大詰めを迎えている。

 平成23年9月に発生した台風12号による紀伊半島大水害。日高川の増水により、日高川町内では各地で堤防が決壊し、民家や農地などに多大な被害を及ぼした。民家などの被害が最も多かった美山地区では、皆瀬地内で103戸が浸水し、日高川に架かる3つの橋が流出。災害発生から2年半後には落橋した丸山橋と皆瀬橋(旧歩道橋)が新しい橋に生まれ変わった。
 その後も同地区の皆瀬~川原河間の約2・5キロでは、国道424号の美山大橋から越方橋にかけての1・5キロで自然石を活用した護岸を整備。流出して新しく架け替えた皆瀬橋付近の護岸も川幅を約20メートル拡幅した新しい堤防を建設した。
 美山地区最下流の上越方地内でも県道御坊美山線と対岸の国道424号線を結ぶ越方バイパスが欠落。下流の集落では、民家の軒下付近まで日高川の濁水が押し寄せる甚大な被害が出た。川の流れを改良するため、越方橋すぐ下流にあった日高川有数の大岩(丸島)を撤去。同集落と平行して流れる日高川の堤防約400メートルを約2メートルかさ上げし、越方橋から下流の越方発電所に通じる町道越方発電所線と、ほ場も同様にかさ上げする工事が進められてきた。美山地区で最終区間となった同護岸工事が完了したことで完全復旧した。
 中津地区でも被災した県道の復旧工事などが完了したあと、日高川の護岸工事が進められ、原日浦から三十木地内にかけて、自然の在石を使用した全長約2・2キロの美しい堤防を整備。幅約15メートルの隔壁を設け、高さを約10メートルに引き上げるとともに日高川に面する水田面積を減らすなどして最大で約20メートル川幅を拡幅した。対岸の姉子地内で進められていた護岸工事もこのほど完了し、中津地区でもすべての復旧工事が完了した。


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全日本中学硬式野球ジャイアンツ杯で御坊ボーイズ堂々の3位 〈2016年8月25日〉

2016年08月25日 08時30分00秒 | 記事

活躍を見せた和歌山御坊ボーイズメンバー


 硬式野球の中学生年代日本一を争う第10回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ(出場32チーム)で和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースが3位に入る健闘をみせた。準決勝は23日に東京ドームで行い、福岡ボーイズに5-8で敗れ、決勝戦進出は果たせなかった。同大会で日高地方勢3位は初、県内勢でも第3回に和歌山リトルシニアが準優勝して以来、7年ぶりの好成績。

 準決勝の相手は福岡ボーイズ。エース中田は最速137キロのまっすぐで空振り三振を奪うなど力投を見せるが、3回までに3点をリードされる苦しい展開。
 追いつきたい御坊は3回1死、9番中田が右中間2塁打、続く中島も左前打を放ち、送球の間に2塁を陥れ、2、3塁。2番川井田がスクイズを試みると、暴投となり、一気に2者が生還、1点差に詰め寄った。
 中田は走者を背負いながらも粘りの投球で4回を抑えたが、5回に捕まり3点を献上。6回に無死2塁から中前適時打を許したところで、寺迫が救援して後続を断ち切った。6回に1点を返したが、7回表にまたも1点を献上した。
 最終7回裏、8番鈴子が遊撃内野安打で出塁、9番中田が右中間適時3塁打、1番中島の遊ゴロの間に3塁走者を迎え入れたが、反撃もここまで。決勝の舞台に届かなかった。
 川井田駿主将は「準決勝は東京ドームで緊張しました。絶対に決勝に出てやるという思いで挑んだので、悔しいですが、3位はうれしいです。入賞できたのは監督、フロント、父兄、選手みんながチーム一丸で頑張ったお陰。助けられてここまでこれたと感謝しています」
 山崎幸二会長は「お疲れ様でした。そしてありがとう。28人という少ない部員ながら、1537チームの中の3位はとても輝かしい成績。私の支部長就任の年に最高のプレゼントをもらった。3年生は終わりますが、高校進学先での甲子園出場を祈っています」。
 西畑卓也監督は「悔しいです。でも子どもたちは、よく頑張って、ここまでついてきてくれました。最高のキャプテンがチームを引っ張り、心一つになり、この結果をプレゼントしてくれました。ありがとう。父兄の皆様もお疲れ様でした」と話した。
 メンバーは次のみなさん。
 代表=瀧野肇▽監督=西畑卓也▽コーチ=岡本貴好▽マネージャー=山崎幸二▽選手=中田惟斗、小野寺優斗、畑垣聖、川井田駿、周家一磨、中島大輔、鈴子昂臣、寺迫涼生、大川海輝、小川泰二郎、寺垣徳成、田中弘哉、松本勝也、坂本貴紀、松本凌昌、浪井陽哉、藤原風輔、田口将寛。


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切目王子神社本殿の檜皮ぶき屋根を全面ふき替えへ 〈2016年8月24日〉

2016年08月24日 08時30分00秒 | 記事

傷みが進む本殿の檜皮ぶき屋根

歴史的にも由緒ある切目王子神社本殿(手前は拝殿)


 印南町西ノ地、切目王子神社の本殿の屋根部分の腐朽が進み、ふき替えることになった。本殿は県の文化財ではないものの切部王子跡が県の史跡に指定されていることから県指定文化財(史跡)切部王子跡保存修理事業で県の補助金を受けて取り組む。事業費約2300万円。補助金は半額程度となりそうで、残りは地元氏子の浄財で賄う。熊野古道の世界遺産登録で参拝客も増えており、総代長の坂下繁一さん(68)は「傷みがひどく心配していた。工事が完成すれば立派な本殿で参拝者を迎えられる」と喜んでいる。
  
 本殿は江戸時代の貞亨3年(1686年)に再建されたもので、屋根は檜皮ぶき。昭和54年にふき替えたが、十数年前から劣化が進み、杉の皮や鉄板で部分補修するなど対応してきたものの一部軒積に水が回り始めるなど傷みがひどくなり、県文化財センターの指導を受けた上で37年ぶりに全面的にふき替えることにした。
 着手に向けて切部王子跡社殿保存修理委員会(西野伊知郎委員長)を設け、年内に入札を行い、来年2月に着工、5月の完成をめざす。屋根のふき替えに合わせて壁板や床など破損部の補修も行う。総事業費約2300万円のうち半額が県の補助金で、残りをふき替えに備えての積立金など氏子の浄財で補う予定で、坂下総代長は「氏子の皆さんの理解と協力のおかげ」と感謝している。
 切目王子神社は熊野九十九王子の中でも藤白王子や滝尻王子などとともに格式の高い五体王子の一つ。後鳥羽上皇が1200年(正治2年)に歌会を開き、後鳥羽上皇が詠んだ「あきのいろは たにのこずゑに ととめおきて こずゑむなしき おちのやまもと」など歌会でしたためられた11点の懐紙が今も残り「切目懐紙」として国宝に指定され、京都市の西本願寺に所蔵されている。また、太平記で護良親王(もりよししんのう)が熊野落ちの際に泊まり「熊野に向かわず十津川に行け」と夢のお告げを受けたとされているほか、平治の乱(1159年)における平清盛、重盛が熊野詣での途中、都の反乱を早馬で知らされ、同神社で評議し、神前に勝利を祈願、都に引き返し大勝したとされる。節分の豆まきの源と思われる説話も残されているなど歴史的にも由緒ある神社で、切部王子跡が昭和11年に県史跡に、昭和33年には県文化財に指定されている。


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日高川町「あすなろ倶楽部・絆の星」が大阪狭山市の子ども達と交流舞台 〈2016年8月23日〉

2016年08月23日 08時30分00秒 | 記事

躍動感あふれるパフォーマンスを交えて
町の魅力を表現するあすなろ倶楽部のメンバーら


 日高川町内の小中高校生で結成する「あすなろ倶楽部・絆の星」が平成26年夏に初公演した感動の舞台が20日、平成28年度大阪狭山市青少年交流事業として2年ぶりに日高川交流センターで開催。同倶楽部と同市の表現倶楽部うどぃのメンバーとともに、一般公募の出演者や中津中学生など総勢100人が「絆の星~鼓動響く清流の地より」をテーマに、歌や踊りを交えて日高川町の魅力を再発見する物語を表現し、観客の感動を呼んだ。

 あすなろ倶楽部絆の星は、平成24年8月に同町と大阪狭山市の子ども達が演じて盛況となった「日高川・大阪狭山交流舞台~ふたりのひとつ星」の出演をきっかけに町内の小中学生らで発足。平成26年夏には同倶楽部初公演を開き、故郷の良さと大切なものを守り伝えるという思いを歌や踊りで表現し、感動を呼んだ。
 2年ぶりの公演は、前回の物語をベースに町の伝統と文化を盛り込んだ物語を躍動感あふれる踊りと歌を交えて表現。主人公のノゾミを演じる辻本凜湖さん(寒川)と、日高川町に移り住んできた少女・カナ役の西清那さん(船津)が、元禄の歌舞伎役者で女形の始祖と言われ中津出自と伝わる芳澤あやめに導かれて旅に出る。丹生神社の笑い祭が誕生するきっかけとなった丹生都姫や道成寺に伝わる安珍清姫などの伝説を盛り込んだストーリーを繰り広げ、故郷の良さを再発見しながら、自分たちが抱える悩みを解決する姿を表した。
 今回も地元中津中の生徒が、芳澤あやめをしのんで創られ地元に受け継がれる「あやめ踊り」を三味線と太鼓に合わせて披露したほか、美山太鼓保存会の演奏がオープニングを飾った。物語の途中には、筏流し保存会の石本幸也会長らも再出演し、伝統の筏流し唄を披露。筏流しの映像を流しながら、平成23年の大水害などに遭いながら日高川と共に生きる素晴らしさを伝え、最後は「表現倶楽部うどぃ」のメンバーらとともに躍動感あるパフォーマンスで締めくくった。
 あすなろ倶楽部絆の星は、2年前の初公演以外にも町のイベントで大阪狭山市の「うどぃ」とともに共演しているほか、同市で開催した「うどぃ」の公演に出演するなど、両市町が交流を続けながら町内外で表現活動やボランティア活動を継続している。


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御坊市がねんりんピック(平成31年)の「健康麻雀」誘致へ正式に名乗り 〈2016年8月21日〉

2016年08月22日 08時30分00秒 | 記事

市立体育館を会場に誘致へ名乗り
(写真は昨年の10周年記念大会)


 御坊市は、3年後の平成31年秋に和歌山県で初開催される第32回ねんりんピック(全国健康福祉祭)に向け、文化交流大会として実施される「健康麻雀大会」誘致へ正式に名乗りを上げた。早ければ9月末に開催場所が内定するため、数年前から誘致活動に取り組んできた熟年高齢者健康麻雀大会実行委員会(馬部壽城実行委員長)は「ぜひ実現してほしい」と期待をふくらませている。全国都道府県、政令指定都市から選手、関係者ら約400人が参加する予定で、実現すれば市のPRにつながるとともに経済波及効果も見込まれる。
 
 ねんりんピックは60歳以上の高齢者を中心とする「高齢者が主役のスポーツ、文化、健康と福祉の総合的な祭典」で厚労省、開催都道府県等、一般社団法人長寿社会開発センターとの共催で1988年から毎年10月中旬から下旬の4日間、開催。ゲートボールなど「スポーツ交流大会」やグラウンドゴルフなど「ふれあいスポーツ交流大会」、健康麻雀など「文化交流大会」があり、近年は約50万人が参加している一大イベント。国体より参加者が多いため、経済波及効果も大きいと言われている。
 健康麻雀は頭脳や指先を使うゲームとして高齢者のリハビリや健康保持に効果的と普及が進み、介護予防効果を期待して高齢者施策で取り入れている自治体もある。御坊市でも同実行委員会が高齢者の健康維持・認知症予防、地場産業発展支援をめざした大洋化学(株)の地域ブランド商品「全自動麻雀卓」の全国発信を目的に「(金を)賭けない・(たばこを)吸わない・(酒を)飲まない」の三ない健康麻雀普及に努め、大会は今年で11年目を迎える。
 数年前から実行委員会が「健康麻雀大会を御坊市で開きたい」と誘致運動に取り組み、市当局等に働きかけてきた。10周年記念大会の昨年は市と共催し、市立体育館を会場に市内外から100人が参加し、御坊をアピール。開会式では柏木市長が「大洋化学が立地する御坊市に誘致できる可能性は高い」と誘致の考えを伝えた。今月に入り、県が各市町村別に行ったヒヤリングで市として「市立体育館を会場に誘致する」と正式に名乗りを上げた。19日に開いた実行委員会で9月末に競技会場が内定することを報告。委員や市関係者は「内定を期待して待ちたい。実現すれば1年前に開くプレイベントも含めて盛大に行いたい」と話した。
 
第11回大会参加者募集
9月24日 市民文化会館
 
 今年の第11回熟年高齢者健康麻雀大会は、9月24日正午から市民文化会館小ホールで開く。御坊市が共催し、市社会福祉協議会、JA紀州、御坊自動車整備協同組合、御坊商工会議所、御坊市及び美浜町内郵便局、紀州新聞社などが協賛。
 60歳以上(自称)を対象に先着48人を募集。参加費1000円。ゲームは1ゲーム50分制。3回戦マッチ順位制優先トータル点数順位で競う。ルールは全国麻雀連盟規約に沿った簡易ルールを採用。順位賞や特別賞、参加賞がある。締め切りは9月15日。問い合わせは大洋化学(株)(電話22・3551)へ。


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印南町のファミリーマート切目口店で強盗未遂事件 〈2016年8月20日〉

2016年08月20日 08時30分00秒 | 記事

防犯カメラに写った刃物を突きつけ店員を脅す男(御坊署提供)

周辺を捜索する署員


 19日未明、印南町西ノ地地内のコンビニエンスストアに刃物を持った男が押し入り、店員を脅し、現金を要求する事件が発生。男性店員が抵抗したため、男は現金を奪わずに逃走した。男性店員にけがはなかった。御坊警察署は強盗未遂事件として逃げた男の行方を追っている。

 事件があったのは、印南町西ノ地、国道42号沿いのコンビニエンスストア「ファミリーマート切目口店」。調べによると、同日午前2時57分ごろ、同店にフード付き茶色パーカーを着て、パンストで顔を隠した男が刃物を持って入店。勤務していた60代の男性店員に対し、カウンターに身を乗り入れ、刃物を突きつけながら「お金をください」と脅迫した。男性店員はカウンター内に置いていた火ばしで男の刃物を叩いて抵抗したところ、男は刃物を落とした。抵抗された男は、刃物を拾い徒歩で国道42号を南方向(田辺方向)に逃走したという。店員にけがはなく、現金を奪われることはなかった。
 逃げた男は20歳前後とみられ、身長170センチ前後で中肉。ベージュのパンストと茶色のパーカーのフードをかぶり、黒色ズボンを着用、黒っぽい色の手袋をしていた。凶器は果物ナイフのような刃物(刃渡り10~15センチ)。事件当時、男性は1人で勤務しており、客はいなかったという。
 男が逃げたあと、店員が異常発報のスイッチを押し、警備会社が110番通報。通報を受けた御坊署は印南町内に多くの署員を配備し、周辺を警戒するとともに不審な人物がいないか捜査を開始。町内放送でも住民に注意するよう呼びかけた。この日登校日を取りやめた小学校もあった。
 町内に住む40代男性は「こんなところで起きると思わなかった。怖い。早く捕まってほしい」と顔を強ばらせていた。
 御坊署管内での強盗事件は平成24年に御坊市と美浜町で発生して以来ない。


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