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日高町志賀祭の中志賀若中が50年ぶりにのぼり差し復活へ 〈2015年9月30日〉

2015年09月30日 08時30分00秒 | 記事

新しく作った絵のぼり(手前)と新調の山車幕


 10月11日に行われる志賀祭(志賀王子神社例祭)で、氏子の中志賀若中がのぼり差しを50年ぶりに復活させる。下火になりつつある祭りを盛り上げようと、若中が立ち上がり、再現するために取り組み、差し手選びなどに奔走。26日までに新調した山車の幕とともに、新しく3反の絵のぼりもできあがるなど準備を整えることができた。関係者は「復活させることで、若い世代が楽しめるようになれば」と期待している。

 中心に取り組んできた中志賀若衆頭の裏直記さん(33)は、日高町中志賀出身で、帝塚山大学文学部非常勤講師、大手前大学総合文化学部非常勤講師。日本民俗学、歴史民俗、生業と信仰を中心に紀伊半島南部をフィールドとし、複合的な農山漁村の精神文化の解明を目指している。
 祭り好きな性格や仕事柄もあり、10年ほど前から、中志賀の祭りの出し物にのぼりがあったことに注目し、のぼり差しを提案。若中でも祭礼参加者が減ってきていることもあり、活性化へ取り組むことを決め、宮や他区からの承諾を得たり、差し手を探すことに時間を要したが、ようやく今秋の復活にこぎ着けた。
 のぼりは以前使っていたものはあったが、復活を機に御坊市の「そめみち」染物旗店に依頼し、3代目の染道祥博さん(36)が絵のぼりとして新しく作成。のぼりは3反の縦8メートル、横1・1メートルで、絵は山車の幕に描かれている猿と松に加え、組印の赤ひょうたんを入れたデザインにした。
 差し手は少年時代から、祭りに興味を持つ杉浦研太さん(26)。由良町阿戸ののぼり差しを実際に見て参考にするなどし、現在猛練習中。曲芸を取り入れたのぼり差しになるという。杉浦さんは「プレッシャーに負けず、自分の力を出し切りたい」と話している。
 志賀祭は、11日早朝に宮入りし、鬼当番の鬼獅子に続いて各地区の諸芸を奉納し、御輿の渡御となり、日高中学校前の御旅所で再度、諸芸を奉納する。のぼり差しは11日の宮入り、宮と御旅所の諸芸で披露される。
 26日には中志賀構造改善センターで、絵のぼりとともに、新調した縦1・7メートル、横9メートルの山車の幕も披露され、若衆頭の裏さんは「若中の人数も10年で半数に減るほどで、今後の祭りが心配。昔は、花形とされていた差し手を復活させることで、祭りの活性化につながれば。子どもたちに祭りのことを知ってもらいたい」と話した。


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わかやま国体管内でもバレーや自転車、アーチェリー熱戦開始 〈2015年9月29日〉

2015年09月29日 08時30分00秒 | 記事

  紀の国わかやま国体は27日から本格的に競技が始まり、日高地方でもバレー少年女子や自転車競技ロードレース、アーチェリーの正式競技が行われた。28日にはゴルフ成年男子・女子、10月1日からホッケー少年男女、2日から軟式野球成年男子、3日から山岳競技と5日まで全国から集まった強豪選手たちが熱戦を繰り広げる。


「感謝胸に仲間と躍動!」
市文でバレー開幕、セレモニー
御坊市

攻守で活躍する県チームの石川真奈選手(右)


 バレーボール競技少年女子の部がある御坊市では27日、市民文化会館でオープニングセレモニーが行われ、24チーム、288人の選手たちが健闘を誓った。
 日高高校2年生の高台明奈さんの司会で行われ、市内の園児たちの元気いっぱいのダンスで開幕。1チームずつ選手団が紹介され、競技会の藤井重機副委員長が開始宣言。続いて財団法人日本バレーボール協会の迫田義人理事が「大会での熱い戦いとともに、この中から2020年の東京オリンピックで日の丸を背負う選手が出ることを期待しています」とあいさつ。競技名誉会長の柏木征夫御坊市長は、「皆さんをこの地にお迎えできたことを市民を代表して心からご歓迎申し上げます」と話し、市の概要など紹介し、「歴史と文化、自然豊かなこの町で、日頃の訓練の成果を存分に発揮され、2015年は〝御坊に行ったなぁ〟と思い出として脳裏に深くしまっていただければと思います」と歓迎の言葉を述べた。
 最後に選手団を代表し、地元和歌山県チームの木野光莉主将(和歌山信愛)が「私たち選手一同は、全国各地の大雨や地震などで被害に遭われた方々に勇気と希望を与えられるようなプレーで仲間とともに躍動し、正々堂々と戦うことを誓います」と力強く宣誓。
 セレモニーのあと、市立体育館と日高高校体育館の2会場で熱戦の火ぶたが切られ、和歌山信愛メンバーからなる県選抜は1回戦で香川をストレートで下したが、2回戦で秋田に1-2で逆転負け。日高地方からメンバー入りした石川真奈(印南町)、冨山唯(みなべ町)、小竹瑞希(美浜町)の3選手は攻守にわたる活躍でチームの勝利や得点に貢献した。


日裏町長らの号砲でスタート
自転車競技で熱戦展開
印南町

コースを走行する選手(成年男子)


 自転車競技ロードレース成年男子と少年男子が印南町古井の清流中学校周辺の黒潮フルーツライン特設ロード・レースコースで開かれた。出発式は、地元山口太鼓の演奏、町内小学6年生64人が「きいちゃんダンス」を踊りオープニング。成年男子の出場選手80人(42都道府県)がスタート地点に並んだあと、宮本靖弘さん(大成中教諭)が国歌を独唱、地元の日裏町長が歓迎するとともに「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、素晴らしいレースを展開してください」と激励し、日裏町長の号砲でスタート。5分後には少年男子78人(42都道府県)が堀口晴生町議会議長の号砲でスタートした。国体イメージキャラクター「きいちゃん」、町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」も応援に駆け付け、大会を盛り上げた。
 清流中グラウンドではおもてなしコーナーを設けて選手や大会関係者らにドリンクやトマト梅そうめん、豚汁を振る舞った。ボランティアスタッフ300人がおもてなしコーナーのほか、立哨員や駐車場の整理誘導などにあたり運営を支えた。
 レースは清流中学校前をスタートし、県道、町道を走行しスタート地点に戻る1周15・8キロのコースで、成年は8周の約126・4キロ、少年は6周の約94・6キロ。成年男子では和歌山県の窪木一茂選手(県教育庁)が3時間42分のタイムで優勝し、地元大会に花を添えた。
 28日はゴルフ競技の成年男子がラ・グレースゴルフ倶楽部和歌山コース、同女子がいなみカントリークラブフジで開幕。ともに各都道府県から3人ずつが出場し、2日間でスコアを競う。


五輪銀メダリストが競演
アーチェリーが南山で開幕
日高川町

白い帽子とサングラス姿の古川、山本(写真左)の
両銀メダリストが競演


 アーチェリー競技は27日から日高川町和佐の南山陸上競技場で開幕し、成年男女、少年男女の予選ラウンドが行われ、33都道府県278選手が熱戦を展開。27日午後の成年男子予選では、ロンドン五輪で個人銀の古川高晴選手(和歌山・近畿大)とアテネ五輪銀の山本博選手(東京・日体大)が並んで競技し、選手や観客の注目を集めた。
 競技は各府県3選手による団体戦で、予選は選手が70メートル先の的に4分以内で6射、12エンドで合計72射を行い、3人の合計得点の上位で決勝進出を争った。
 27日午前は成年・少年女子、午後から成年・少年男子の予選ラウンドを行い、
成年男子では隣同士の標的だった和歌山と東京で、古川、山本の五輪銀メダリストが競演。古川選手が662得点で平成20年の大分国体以来3度目の優勝を飾るなど、成年男子は和歌山が2位で予選を通過。8度の優勝を誇る山本選手は4位だった。和歌山は、少年女子が予選敗退したが、成年女子が3位、少年男子が2位で28日から決勝に駒を進めた。29日に各部門の3位決定戦と決勝が行われる。
 競技会場の南山陸上競技場周辺には、日高川町内の小中学生が作った都道府県のノボリ旗や学校や団体などが育てたメッセージ付きの花プランターを飾って選手を歓迎。会場内では、おもてなしコーナーで町生活研究グループによるイノシシ汁やマドレーヌ、紀州南高梅を使ったゼリーやカステラを日替わりで振る舞っており、選手らにも大好評だ。


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御坊市が管内初の認知症初期集中支援チーム配置 〈2015年9月27日〉

2015年09月28日 08時30分00秒 | 記事

10月から始動する集中支援チーム員


 御坊市は、紀中・紀南地域のトップを切って10月から市地域包括支援センターに「認知症初期集中支援チーム」を配置し、認知症患者の早期発見、早期対応に力を入れる。第6期(平成27年度~29年度)介護保健事業計画・老人福祉計画で認知症対策について「本気で取り組まなければならない課題」とし、6期計画初年度を「オレンジ・チャレンジ元年」と位置づけ、行政、民間、地域が一体となって認知症でも安心して暮らせる地域、人づくりに努めている。

 市は認知症サポーター養成講座など各種施策を展開し、県下的に先進地として評価が高いが、2025年には5人に1人が認知症と予想されるため、さらに支援体制を充実させようと、認知症サポートのシンボルカラー「オレンジ」をなぞらえて27年度を「オレンジ・チャレンジ元年」と位置づけ「認知症でも安心して暮らせる地域づくり、人づくりの体制の充実」に力を入れている。
 その一環として国の方針に基づき、市健康福祉課の地域包括支援センターに医療・介護専門職による認知症初期集中支援チームを配置する。チーム員は国家資格を持ち、国が定める認知症初期集中支援チーム員研修を受けた保健師、介護福祉士各1人(正職員)と、市内で開業している3人の認知症サポーター医で構成し、サポーター医はチーム会議などで助言に当たる。
 原則として市内在住40歳以上の在宅者で認知症が疑われている人、または認知症の人で▽認知症疾患の臨床診断を受けていない人▽継続的な医療サービスを受けていない人▽適切な介護サービスに結びついていない人▽医療サービス、介護サービスを受けているが、認知症の行動・心理症状が顕著なため、対応に苦慮している人-を対象にチーム員が訪問し、継続的な医療サービス利用、介護サービス利用の勧奨や誘導、重症度に応じた助言、生活環境の改善などを支援する。
 健康福祉課は「支援チームは早期診断、早期対応、初期の段階における空白期間の解消に向けて支援するのが目的。今後、多職種の専門職が重層的に認知症の早い段階で関わることで、もっと早く適切な治療やケアにつなげられ、その結果としてなるべく自宅で穏やかな充実した生活を送ることで予後の改善にもつながるものと期待している」と話している。今後は在宅介護支援センターや地域密着型サービス事業所にも1人以上の認知症地域支援推進員の配置をめざす。
 このほか、マイライフ・アセスメントシートを作成し、75歳以上全員への普及定着▽市内に認知症グループホーム1カ所設置、市内5地区に小規模多機能型居宅介護事業所設置▽認知症徘徊手段別の早期発見ネットワーク、連絡・対応マニュアル作成▽若年性認知症支援ハンドブックの作成-などにも取り組む。


「住み慣れた地域で暮らすため」
認知症ケアパス報告書を作成

 市は、認知症ケアパス報告書、ケアパスの流れ(概念図)を説明するパンフレットを作成した。専門家や各種団体等で構成するケアパス策定委員会で協議、策定した。
 認知症ケアパスは「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けるため、認知症の人の状態に応じた適切なサービスを提供していくかの流れ」を言い、日常生活圏域ニーズ調査・データ分析などを行い、生活分野や医療分野のケアパス概念図、予防~気づき~初期~中度~重度など段階に応じたケアの流れなどをまとめた。


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紀の国わかやま国体きょう開幕 〈2015年9月26日〉

2015年09月26日 08時30分00秒 | 記事

市内小学生が作った都道府県選手団激励のぼり
(写真は御坊市立体育館)


 紀の国わかやま国体(第70回国民体育大会)は、きょう26日に開幕し、10月6日までの11日間、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場をメーン会場に県内各地の県有施設、市町村施設(一部施設は近隣府県が協力)で正式競技37、特別競技1、公開競技4、デモンストレーションスポーツ27を行う。和歌山での国体開催は昭和46年の黒潮国体以来、44年ぶり2回目。

 大会のスローガンは「躍動と歓喜、そして絆」。全国47都道府県から選手、監督、役員約2万2000人が参加する。総合開会式は紀三井寺公園陸上競技場で行い、午前11時からオープニングプログラム、午後1時30分から式典前演技のあと、2時20分に開始通告し、役員・選手団が入場。開会宣言、国旗掲揚、大会会長あいさつ、文科相あいさつ、炬火入場・点火、選手宣誓、エンディングプログラムと続く。
 日高地方は、御坊市でバレーボール少年女子、軟式野球成年男子▽日高町でホッケー▽日高川町でカヌースプリント、アーチェリー▽印南町でゴルフ成年男女、自転車ロードレース▽みなべ町で軟式野球成年男子、山岳-を行う。選手団も続々と現地入りしており、各市町とも競技会場の準備や選手団の受け入れ、おもてなしなどの態勢を整え、本番を待つばかり。
 御坊市 バレーボール少年女子は27日から30日まで市立体育館、日高高校体育館で開く。27日午前9時から市民文化会館でオープニングセレモニー、30日は市立体育館での決勝戦終了後に種目別表彰式を行う。軟式野球成年男子は10月2日と3日に御坊総合運動公園市民球場で1回戦3試合、2回戦2試合、準々決勝1試合を行う。
 その他、管内市町での実施競技は次の通り。
 日高町 ホッケー少年男女=10月1日~10月5日マツゲンスポーツグラウンド
 日高川町 カヌースプリント全種目=10月1日~10月4日美山漕艇場▽アーチェリー全種目=27日~29日南山スポーツ公園陸上競技場
 印南町 自転車ロードレース全種目=27日黒潮フルーツライン特設ロード・レースコース▽ゴルフ成年男子=27日~29日ラ・グレースゴルフ倶楽部和歌山コース、同女子=27日~29日いなみカントリークラブフジ
 みなべ町 軟式野球成年男子=10月2日千里ヶ丘球場▽山岳リード全種目=10月3日~5日南部高校、ボルダリング全種目=10月3日~5日南部小学校体育館特設会場
 美浜町 ビーチボールバレー〈デモンストレーションスポーツ〉=27日体育センター他
 由良町 ウオークラリー〈デモンストレーションスポーツ〉=27日町内くろしおコース、きのくにコース


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JR御坊駅バリアフリー化工事完成記念式典挙行 〈2015年9月25日〉

2015年09月25日 08時30分00秒 | 記事

くす玉を割り、バリアフリー化完成を祝う


 JR御坊駅バリアフリー化工事完成記念式典は23日に行われ、JR西日本(株)和歌山支社や市、地元関係者らが出席した。総事業費3億5000万円を投じ、プラットホームへのエレベーター2基の設置やホームのかさ上げなどを行い、御坊市、日高地方の玄関口として高齢者や障がい者、観光客らが安心して利用できるように一新した。二階俊博自民党総務会長の後押しで事業を前倒しし、26日開幕の「紀の国わかやま国体」に無事間に合った。

 柏木征夫市長、西本和明市議会議長、中村裕一県議、岡本敏秀日高振興局長、二階俊樹代議士秘書、吉田擴御坊商工会議所会頭らを来賓に迎え、川井正JR西日本和歌山支社長が「皆さまの絶大なご支援、ご協力で本日を迎えることができました。昭和4年開業以来、長年にわたり御坊駅をご愛顧いただいていますが、引き続き、地域に愛される御坊駅、鉄道事業、地域づくりに全力で邁進したい」とあいさつ。
 岡本局長が「人にやさしい御坊市の玄関口にふさわしい駅になった。地域のシンボルとして末永く愛される駅にしてほしい」と祝辞を述べ、仁坂吉伸知事のメッセージを代読。柏木市長は「ひとかたならぬご尽力を頂いた二階先生、国体までに完成していただいたJR、寄付していただいた御坊ロータリークラブ、署名活動など後押ししていただいた地域の皆さんに心から御礼申し上げます」と礼を述べた。
 西本議長、中村県議も祝辞を述べ、二階秘書が二階会長のメッセージを代読したあと、1番ホームに設置したエレベーター前で川井支社長、柏木市長、中村県議、西本議長、岡本局長、二階秘書、小谷典史御坊駅長、国体マスコット「きいちゃん」がくす玉を割り、完成を祝った。小谷駅長の案内でエレベーターに試乗したり、かさ上げしたホームなどを見学した。
 エレベーターは駅舎側(1番乗り場)と亀山側(2番、3番乗り場)に設置し、ホームは停車する特急電車との段差を解消するため、20センチ程度かさ上げし、段差なく乗降できるようにした。かさ上げしなかった0番乗り場(紀州鉄道)にはスロープや手すりを設けたほか、駅前のスロープ新設、多機能トイレ設置、触知案内図設置、改札拡幅改良、陸橋階段への手すり設置、音声音響案内装置設置なども行い、高齢者や障がい者ら弱者が利用しやすい駅に改善した。
 総事業費のうち国とJRが3分の1ずつ、残り3分の1は県と御坊市が半分ずつ負担した。御坊ロータリークラブが創立60周年記念事業で200万円を市に寄贈し、市の財政負担分に充当した。多機能トイレは従来通り駅利用者以外の人も利用できる公衆トイレ機能を維持するため、御坊市が追加で整備費800万円を負担した。


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舞妃蓮フォトコンテスト最優秀賞に谷村高男さん(御坊市)の「華麗」 〈2015年9月20日〉

2015年09月24日 08時30分00秒 | 記事

谷村さんの「華麗」

玉置さんの「清楚」

岡さんの「舞妃蓮さん、ぬれないで」

中村さんの「好きな蕾で一休み」


 御坊市塩屋町の「舞妃蓮(まいひれん)」広報推進委員会が募集した「舞妃蓮フォトコンテスト」の入賞作品が決まった。日高地方や県内、大阪市、奈良市から88点の応募があり、審査会で最優秀賞(市長賞)1点、優秀賞2点、特別賞1点、入選3点を選んだ。後日、市役所で表彰式を行う。コンテストは今年で4回目。6月に北塩屋地内のハス池で写真撮影会も開き、日本とアメリカ、古代と現代を結ぶ「御坊生まれの舞妃蓮」をアピールした。

 平成20年に「御坊市生まれの舞妃蓮を育て名所にしよう」と、北塩屋中山団地近くの休耕田にハス池(820平方メートル)を作り、毎年、池一面に薄ピンク色の華麗な花を咲かせている。今年も6月に写真撮影会、フォトコンテストを行い、推進委員会代表の平井俊哉市議、舞妃蓮を作った元日高高校教諭の故・阪本祐二氏=御坊市=の長男・阪本尚生さんをはじめ、地元関係者や専門家らがアングルやバランスなどを審査した。
 最優秀賞(市長賞)には谷村高男さん(61)=御坊市御坊=の「華麗」が選ばれた。「二つの舞妃蓮を重ね、舞妃蓮らしい花びらが舞う姿を捉えている」との審査講評だった。谷村さんは「3年前から舞妃蓮を撮影していますが、今年は開花が早く、多くの花が咲き、見応えがありました。まさか入賞できるとは思っていなかったのでうれしいです」と話した。
 優秀賞は玉置陽子さん(64)=日高川町鐘巻=の「清楚」、岡伊都子さん(58)=御坊市湯川町財部=の「舞妃蓮さん、ぬれないで」の2作品。特別賞(シャッターチャンス賞)は中村節子さん(79)=日高町志賀=の「好きな蕾で一休み」が選ばれた。
 入選は近藤義之さん=御坊市島=の「ツインダンス」、松本典子さん=同市薗=の「しっとり美人」、山本昌広さん=同市湯川町富安=の「美麗舞妃蓮」の3作品が入った。
 表彰式のほか、塩屋町文化祭、市役所ロビーで展示会を開く予定。平井代表は「今年もたくさんの応募をいただき、ありがとうございました。今年は写真をA4サイズに統一したが、趣向を凝らした作品が多く、審査は大変でした。来年も撮影会、フォトコンテストを継続し、御坊生まれの舞妃蓮をさらにアピールしていきたい」と話した。
 舞妃蓮は昭和41年に阪本祐二氏が、故・大賀一郎博士が発見した約2000年前の古代ハス「大賀蓮」とアメリカの黄花ハス「王子蓮」を交配して作り、昭和48年に皇太子ご夫妻(現天皇・皇后両陛下)に献上。阪本氏が「舞」と美智子妃殿下の「妃」から「舞妃蓮」と名付けた。昨年、ハス池の拡張作業を行い、池奥側の遊休地を整備し、面積は8割増。今年は池のそばに東屋を手作りした。


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紀の国わかやま国体まで1週間、由良町はウオークラリー開催 〈2015年9月19日〉

2015年09月19日 08時30分00秒 | 記事

きいちゃんのぼりで国体をPR


 26日開幕の「紀の国わかやま国体」まで1週間に迫った。開会翌日の27日には由良町などでデモンストレーションスポーツ「ウオークラリー」が開催される。県民総参加の国体にしようと企画され、由良会場には県内から50組212人が申し込んだ。町では紀州路クリーン作戦を展開し、住民ら1200人以上が国道・県道・町道を中心に清掃。町内にはPR用のぼりも立ち国体ムードを高めている。

 デモンストレーションスポーツは県下17市町で27行事を計画し、由良町はウオークラリーを開催。由良中学校グラウンド=阿戸=を会場に、くろしお、きのくにの2コースを設定している。
 競技はチーム(3~5人)による団体戦で、コースを等時間隔でスタートし、コマ図に従って課題を解決しながらチームで歩き(1)時間点(2)課題得点の合計点で競う。規定時間は隠しタイムとなっており、早すぎても遅すぎても減点となり、コースは当日発表される。
 長年にわたりウオークラリーを開催してきたことから、国体デモスポーツに採用された。町内をウオーキングすることで、由良の良さをより多くの人に知ってもらえればと関係者も期待を寄せる。
 当日は午前8時から受け付け、8時30分から開始式を行い、9時に競技を開始する。開始式では、由良中学校文化部員が町観光振興マスコットキャラクター・ゆらの助をモチーフに作成したエコキャップアートがお披露目される。県の大学のふるさと事業で協定を結ぶ摂南大学=大阪府寝屋川市=の学生10人もボランティアで運営を手伝う。


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台風12号から4年、日高川護岸改良復旧は約80% 〈2015年9月18日〉

2015年09月18日 08時30分00秒 | 記事

形跡が残る旧堤防(写真中央左)の背後に
完成している白い新堤防(上入野)


 台風11号による東日本豪雨災害で甚大な被害が出たが、日高地方でも平成23年9月3日から4日にかけて、台風12号による豪雨で日高川が氾らんし、大被害をもたらした。あれから丸4年が経過し、管内で最も被害の大きかった日高川町の入野、三十木、皆瀬地内などでは、現在も約85億円を投じた国の災害復旧助成事業で、川幅を広げて新しい堤防を築く工事が続いており、改めて改良の意義が高まっている。改良復旧の進展率は約80%で、今年度内の完了を目指す。

 日高川の増水により、日高川町内では各地で堤防が決壊し、民家や農地などに多大な被害を及ぼした。このうち上流の日高川町美山地区では、皆瀬、川原河地内から下越方地内にかけて約2・8キロ、中津地区は原日浦から三十木、姉子地内にかけての約2・5キロ、川辺地区は松瀬から入野、和佐にかけての約3・6キロの区間は、国の災害復旧助成事業として総事業費約85億円を投じた大規模な護岸工事を継続して進めている。
 日高川の左岸が決壊し、ミカンなどの園地が甚大な被害を受けた入野地内などを含む和佐~松瀬地内間の約3・6キロでは、農家が耕地面積を削減し、川幅を拡幅して新しい堤防が築かれている。入野では川幅を最大で約40メートル拡幅し、約2メートルの堤防幅が5メートルに広がる。上入野では約720メートルの新しい堤防が完成しており、下入野でも長さ約1・3キロの新堤防建設が順調に進んでいる。
 皆瀬地内で103戸が浸水し、日高川に架かる3つの橋が流出するなどの被害が出た皆瀬~川原河間の約2・5キロでは、国道424号の美山大橋から越方橋にかけての1・5キロで護岸工事が完了しているほか、流出して新しく架け替えた皆瀬橋付近の左岸でも川幅を約20メートル拡幅する新しい堤防を建設する工事が続く。民家の浸水被害が出た越方橋下流に位置する下越方地内では、左岸の護岸約400メートルを約2メートルをかさ上げする工事に昨年度から着手した。
 旧子十浦小学校上流付近では、町営住宅10戸が1階部分まで冠水するなど床上や床下を合わせて25戸が浸水。子十浦簡易水道施設も壊滅的な被害を受けた三十木地内では、自然の在石を使用した全長約2・2キロの美しい護岸がすでに完成。護岸に打ち付ける石と同じ強度の在石を使い、護岸自体の強度を強めた。在石使用と併せ、同事業では日高川に面する水田面積を減らすなどして最大で約20メートル川幅を拡幅。管理道を含めて2段階になった幅約15メートルの隔壁を設け、高さを約10メートルに引き上げた。現在は、対岸の姉子地内などの護岸工事が進んでいる。


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日高川町三百瀬区の活動拠点施設完成近づく 〈2015年9月17日〉

2015年09月17日 08時30分00秒 | 記事

公民館隣に建設が進む拠点施設


 国の過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業に採択された日高川町の三百瀬区で、「遊休農地を活用した農業活性化とコミュニティ強化による集落元気づくり」をテーマにした活動が本格化。三百瀬公民館に隣接する活動拠点となる施設の建設も順調に進んでおり、10月初めにも完成し、10月4日には地元農産物を販売する初の朝市の開催が決まった。地域が一体となった農業活性化などで三百瀬を元気づける。

 三百瀬集落ネットワーク圏は、地元の20~30歳代の若者を中心にした「三百瀬元気づくりの会」が事業主体となって活動をスタート。活動拠点となる施設を三百瀬公民館東隣に整備(約800万円)しているほか、都市住民への遊休農地貸し出し、遊休農地を活用したコンニャク芋などの栽培で特産物の開発や地域農産物の販売所開設、伝統行事(紀道祭のだんじり等)の継承活動と子育て支援の4本柱で取り組んでいる。
 活動拠点施設は、7月に着工。工事が順調に進んでおり、来月初めに完成を迎える。10月4日午前9時からは、同施設前で、初の朝市を開き、地元で採れた農産物を販売。地元若中による獅子舞などで施設の完成も祝う。
 貸し遊休農地の整備も進み、すでにジャガイモを栽培をし、11月には町を通じて都市部の住民などを対象にした収穫体験の開催も予定しており、貸し農地をPRする。特産品の開発では、来春から「コンニャク芋」の栽培開始に向けた準備を進めているほか、「サトイモ」「サイパンイモ」「ニンニク」を加えた4品種の作物を特産品に育てようと、地域で栽培を推進していくという。伝統文化の継承では16日から秋祭りの練習も始まり、DVDの作成などに取り組む。
 同支援事業は、県が同町寒川など過疎生活圏単位で取り組んだ過疎地域再生・活性化支援制度を国に創設提案して制度化されたもの。今年度は全国で40件、県内で那智勝浦町太田と三百瀬の2件が採択され、三百瀬集落圏の事業に満額の1450万円が交付される。


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紀の国わかやま国体に出場する地元出身6選手の活躍に期待 〈2015年9月16日〉

2015年09月16日 08時30分00秒 | 記事

 紀の国わかやま国体開会式翌日の27日から、少年女子(高校生)バレーが御坊市で開催され、県チームの和歌山信愛から印南中出身の石川真奈選手(3年)、松洋中出身の小竹瑞希選手(同)が出場。橋本市で開催の少年バレーには、高校総体3位の開智から大成中出身の浜中晴貴選手(3年)が出場する。また同日から特別競技で始まる硬式高校野球には、夏甲子園出場の智辯和歌山から大石海斗3塁手(3年・松洋中出身)、滝本怜一2塁手(同、日高中出身)、下村太輝内野手(2年・清川中出身)が出場。地元出身選手の活躍に期待がかかる。

 少年男女バレー(高校生)は、今夏のインターハイに出場した男子の開智と女子の和歌山信愛が出場。総体に21年連続21回目出場の開智は、予選グループ戦から準決勝までストレート勝ち。惜しくも3位に終わったが、その主力として活躍したのが大成中出身の浜中選手。2年連続の3位に大きく貢献し、全出場校の中から30人が選ばれる優秀選手にも輝いており、国体での全国制覇にも期待十分。
 女子の和歌山信愛は、県予選で全試合ストレート勝ちで3年連続の優勝でインターハイに出場。予選リーグを突破したが、決勝トーナメント1回戦敗退した。主力選手としてチームを引っ張る石川選手は、「3年間の練習の成果を発揮して県代表として頑張りたい」、小竹選手は、初めての国体出場に「地元和歌山での国体は、ひとつでも多く勝てるようチーム一丸となって頑張ります」と意気込む。
 高校硬式野球で出場する智辯和歌山の大石選手は8番・3塁手、滝本選手は2番・2塁手で今夏の和歌山大会初戦から決勝までフル出場。準決勝まで大石選手は11打数3安打、滝本選手は15打数2安打。決勝は無安打に終わったが、両選手ともに守備で貢献した。夏の甲子園では初戦敗退に終わり、その悔しさを高校生活最後の国体で晴らしたい。


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