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実戦教師塾・琴寄政人の〈場所〉

震災と原発で大揺れの日本、私たちにとって不動の場所とは何か

対処 実戦教師塾通信九百六十五号

2025-06-20 11:47:13 | 武道

対処

 ~進む「老化」~

 

 ☆初めに☆

「歩くこともままならぬ」表現は、ずい分な強烈さを持っていたようです。心配や驚きの声を沢山いただきました。ありがとうございます。どうしているか、どうにかなるか等の言い訳は、どのみち考えていました。というか、なんとかなるような気はしていますので。近況、及び「展望」を、武術的観点から考えます。

 

 1 杖の「力」

 先日、「杖」を購入した。ホームセンターで2800円なり。デビューは、くだんの「旭川いじめ事件」のことで、岐阜市まで出向いた時。自宅からバス停までの10分や、東京駅構内移動・新幹線ホーム等。

50メートルほど行くと腰のしびれと痛みで、杖の登場を願う。岐阜市の時の関東は雨が降っていて、地面を頼りにする杖の音が切ないのは、初心者故か。これがいつか歩行器か車椅子になる、そんな心の準備にもなるのだろう。杖を使うことになって思った第一は、乗り物の「優先席」に堂々と歩を進めるようになったこと。第二は、人の気遣いを感じることだった。岐阜市駅の待ち合わせで立っている時、若いカップルの女の子が私に気づかず、ながらスマホで向かって来る。すると、相方が「危ないよ」と注意したわけですヨ。私に言ったのではないですよ。彼女に言ったのです。ホームで杖に気が付けば、やはりすれ違う時の気遣いがある。日本捨てたもんではない、と思ったわけである。

 

 2 「車椅子」で終わりではない

 「歩くこともままならない」&「杖」と来たら、家の中で這うようにしていると思う方々が多い。しかし、あくまで「歩く」のが難儀なのである。炊事洗濯、そして自転車によるロードワークも10~20キロとこなしている。そのおかげで、痛みも決定的にならないでいると思える。しかし、知り合いの驚きの通り「去年はそんなことを微塵も感じさせなかった」。確実に病状の進行=超老人への道を進んでいる。かかり付け整体院の効果も、以前のようではない。現在はふたつのことで対処している。ひとつは、スポーツジムでの「リハビリ」である。治療ではない「リハビリ」で、嫌いな「筋トレ」を開始した。でもおかげで、間違ったストレッチにも気づき、体調は戻りつつあると思っている。

 もうひとつの方が根底的である。身体は永遠ではない。武蔵は家臣が止めるのも聞かず、霊巌洞に這いながら「五輪書」を書き綴った。身体は永遠ではない。一方、亡くなる直前まで武術を貫いた先達も多い。ひとりは「太気拳」の澤井健一。中国の師・王向斉の「道場を開いてはいけない」という教えを守り、帰国後は神宮の森でひとり稽古を始めた。それを知った屈強な武道家が集まり、流れが築かれる。晩年は「杖」の生活となるが、それでお終いではない。

戦いの形・構築は止まらない。写真が愛用の杖である。実は、杖には「適正な長さ」があると指南もしている。左は杖を使用しての稽古である(「杖術」と言える)。四肢が健康な状態の稽古とは、当然だが全く違っている。

 そして、もうひとりが「大東流合気」の佐川幸義である。写真は両方ともに御年94歳の時。

時が来れば、車椅子から身体を起こして稽古をした。若手の弟子が数メートル吹き飛ぶ。一日200回の腕立て伏せを欠かさなかったという逸話も、普段は車椅子による生活だったという話(弟子が押した)も、未だに理解の範疇を超えている。最期の日に、弟子を散々投げ飛ばしたあとのお風呂で亡くなっていたというのも同じだ。
 このお二人を目指しているわけではない。ただ、こういうことがあり得る、というのが大切だ。自分に何が出来るか考える時の、励ましになる。焦ったりやけを起こすことのない、小さな発見と前進をする上で役立つことだ。元気にすごすということは、きっとそういうことなのだろうと思って、身体の所作を通して武術を考えている日々である。
 
 ☆後記☆
オオタニさん、ついに復活しましたね。オオタニさん故ですが、ついつい求めるレベルが高くなります。それで、つい力んだという先日の試合を残念だなどと思ってしまうのです。でも何より、あの嬉しそうな楽しそうな顔☺ それがなによりです。あの顔のお陰で、何故か元気がよみがえる。頑張るぞ👊
明日は子ども食堂「うさぎとカメ」の日となりました。暑さも若干緩んで、雨もなさそう。定番メニューの焼きそば、たっぷり作ってお待ちしてま~す👪
今年の我が家のコキア、異変あり🌲 自生してるんです。それもどっさり。元気に育って欲しいナ💛
『キャスター』、少し抵抗あったけど見続けて……いや、ひどいもんでしたね。一応、日航機墜落事件を意識したもんなんでしょうがね。『イグナイト』は裏切らないと思ってますが……。

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