kotoba日記                     小久保圭介

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宮澤賢治という四文字詩

2017年08月23日 | 生活
小雨のち晴

青い車が
クラクションを鳴らし続け
急ブレーキを何度もかけながら
南へ向かった

風が吹き
雨が降りそう
小雨が来た
イチョウの葉が揺れている
道が雨に濡れ
色を変えた

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すべての歌
千曲を
歌いたい

死にたくなったら
生きるのがつらくなったら
まず空を見よう
見上げよう

風、風が
夜を叩き

刺客の言葉の夕
そして
また虹を見る

『宮沢賢治』という名詞を
耳にした瞬間
大きなビジョンが
立ちあらわれる
これは何だろう
名詞にしては
あまりにも
心が震える

宮澤賢治
という詩があったとする
それは
宮澤賢治という題であり
宮澤賢治という四文字のみで
構成された
果てのない長編詩
それは
おそらく
一生かかっても
読み終えないだろう

ただの名詞であるのに
世界の入口が
大きく開かれる
摩訶不思議な
固有名詞


コメント
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