kotoba日記                     小久保圭介

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タルコフスキーの雨

2017年08月18日 | 生活


風、感、蒸し暑き、
そして
涼しき

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わたしたちは
目を閉じる

山を見ている
たくさんの人の
話し声が聞こえる
みんなスマホを見ている

わたしたちは
音声メール用の
ガラケーを持っている

目が見えないことは
人生が音楽になること

聞える音すべて
リズムを刻んでいる
それに合わせて
わたしは胸で歌う
風や
空気の歌を

ひどい言葉を浴びて
傷ついて
言葉の悪が
わたしを取り囲む
それでもいずれ
静かになる

わたしはひとり
静かになってゆく
誰も助けてくれないとき
わたしは
わたしの空を思う

上の方から守ってくれている
やさしい笑顔に
寄りそっている

夜は毎日
ゆっくりやってくる
わたしは音楽を聴き
夢を見ている
夜の中で
わたしは歌う
白い雲が浮かぶ青空の歌や
人のやさしさの
味わいの歌

だからずっと歌おう
誰にも聞こえない声で
ひとりでも歌おう
ギターだって弾けるようになった
わたしは歌う
愛の歌
わたしは歌う
生きてゆく歌を

いつか本当に
ひとりになっても
わたしは歌うように生きる
天にとどくまで
いつかわたしの歌が
天にとどいて
ふたたび地上に降りてきたとき
わたしの歌が人の耳にとどくとき
わたしの歌が誰かのためになったなら
見えない空を見て
わたしは
ありがとうって言うだろう

わたしは泣く
わたしは苦しむ
それでも歌う
ずっと歌う

目が見えないことは
人生が音楽になることだ

風と歌おう
鳥と歌おう
みんな聴いていてくれる
やさしい風や鳥

鳥も歌い出した
みんなで歌いましょう
生きるため

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タルコフスキーの雨

虹を隠すビル


コメント
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