kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

股旅

2008年02月14日 | 生活
朝、小雪が降ってきました。
空は晴れていたから、
山の方から風で飛んできた雪です。

---

職人さんで、
石屋さんがいます。
ずーっと昔、
「寺内貫太郎一家」というドラマがあって、
墓石を作る主(小林亜星)が、
軍手をはめて石にノミを当てて、こつこつやっていました。
その時、主の軍手の先が、切られていて、
指の第一関節から少し下、平均2㎝弱ぐらい、
切られているのが印象的でした。
そして、
職人さんの軍手も、
やはり、軍手の先が切られていました。
たぶん、石を運んだり、動かしたりする時、
滑らないようにするからだと想像しましたけれど、
何故かは訊きませんでした。
注意して見ると、親指と人差し指の先だけ、
切られていたので、
親指と人差し指が、
何かをつかむときに、
とても重要な指であることを、
知らされました。
そして、寒風の中、
露出された指先の冷たさや、
荒れを想像しましたけれど、
凝視することはよしました。

---

昼休み、用事でオジが労働場を離れ、
電話が鳴り、
「小久保君、今な、文藝春秋で芥川賞のが、出てるぞ」
「あ、それって、川上未映子って書いてある?」
「ちょっと待ってな。今、見るけん、、乳と卵ってあるな」
「オジ! それ買ってきてくれんかい?」
というわけで、
買おうと思っていた文藝春秋を、
オジが買ってきてくれました。
「乳と卵だぞ」
とオジ。
「乳と卵じゃ」
とわい。
「わい、読む間まだ当分ないし、ぱらぱら、っと読んで感想教えてくれ、オジ」
「判った」
とオジは文藝春秋を読む。

「乳と卵」。
読むのは、休みに入ってからです。

---

市川昆さんが、のうなった記事を読みました。
知らなかったけど、
大好きな「木枯らし紋次郎」を撮った人だったんだ。
大好きな「股旅」を撮った人なんだ、と感、深き。
股旅は、奥田民生もタイトルにしてるぐらい、
めちゃおもしろい映画で、
仁義の切り方の細部を、
かなり正確に再現している映画です。
たぶん、あれが本物の仁義の切り方の言葉なのだろうと、
思います。
股旅は、三人の浪人(萩原健一、尾藤イサオ、小倉一郎)。
その三人が、一宿一飯する家主の役は、常田富士雄。
ここで、仁義を切り、仁義を返され、また切り、返され、
の繰り返しが、とてもおもしろいのです。
市川さんがのうなったおかげで、
またまた「股旅」が見たくなりました。
早々にゲオに行かなきゃ。
でも貸出中かもしれません。今は。

---

夜、帰ると郵送で、
チョコが届いていました。
明日、オジと食べようと思って、
ふうをあけると、
「オジと一緒に食え」
とあり、
それ以外でもまったく僕が思ったとおりの文面で、
それが一番驚きました。
最近は義理チョコいわんのですねえ、
友チョコいうらしいです。
まったく文字通りでござ。
兎にも角にも、
気つかってもらい、
ありがとうございます。
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聖書の中を歩いている

2008年02月13日 | 文学
朝、自転車を漕いでいると、
道に銀色のまあるいものを発見。
通り過ぎ、一円でも、拾おう、
と胸に響かせ、Uターン。
で、銀色のまあーるいものを、
ひらうと同時に、
スチャダラパーの言葉で言うと、
「おっ、百円」。
で、オジと朝の挨拶を交わし、
「オジ、50円、出せ」
とわい。
「?」
とオジは思い、きっと何か買うのだろう、
と早速、オジは50円を出した。
で、わいは、拾った100円玉をオジに進呈。
っていうのは、
数日前、まったく逆のことをオジがしたからです。
そんときは、オジが100円ひらって、
わいに、「50円出せ」
と言うものじゃった。
内心、わいは、100円を自分のものにしようと、
40パーセントぐらい思っとおった。
だがしかし、オジはわいに、
「50円出せ」
と言うた。
それを裏切っては、
男が下がる。
で、はやく警察に持っていかなきゃ。100円。

---

ある女性に、オジとわいはチョコを頂いた。
バレンタインは明日じゃのに、
先行一発。
わいらは、さっそく、食う。全部。
あかーい、色した箱が、カラになって、
甘いものって、即効性がある疲労回復物。
兎にも角にも、感謝です、ありがとうございます。
おいしかったです。

今日は今年一番の寒気でした。
それでも鳥は飛んでいます。
東の空に、先日と同様、
勿論、場所が違うから、
群も違うのでしょうけど、
鵜(う)がまたV字型を作って、
飛んでいました。
鵜は、
北から南へ向かいました。

鳥。
僕にとっては、
奇跡的な風景を見ました。
2006年6月。
エコストックというイベントがあって、
場所は庄内川沿いの広場。
ステージが組まれ、そこで、
いとうたかおさんが出演しました。
ステージは西に向かって組まれ、
僕らは東に向かってコンサートを見ていました。
一曲目、ボブディランの「天国の扉」を、
いとうたかおさんがカバーして、
歌いました。
以前もkotoba日記で書きましたけれど、
ディランを越えるいとうたかおさんの「天国の扉」は、
もの凄く、迫力がありました。
歌い始めてすぐの時、
東の空から、たぶん、サギでしょう、
大きな鳥がステージ上空をこっちに向かって、
ゆっくり飛んできて、
川に舞い降りました。
歌と、歌詞と、空と、飛び来る鳥。
そのイメージが、
今でも僕の中にあります。
あの時のいとうたかおさんのステージを、
僕は僕の根元的なものととらえています。
あの時の鳥を、
今日のV字型の鳥に、
重ねていました。
そして、
いとうたかおさんの歌のことを、
考えていました。
去年の夏に見たいとうさんのライブでも、
「これが表現だ」
とマジで思いましたし、
その後、どのような形でかは判りませんけれど、
インスパイアされたのは確かで、
小説「空に書く」を僕は書きました。
いとうたかおさんの歌は、
「まるで聖書の中を歩いているようだ」、
と、
今日、東の空を見ながら、
思ったので、
手帖にそう書きました。

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湯たんぽ様

2008年02月12日 | 健康
雨のち、忘れた。

多忙の極みです。
夜、布団に入ると、
たぶん、数十秒で眠っているね、
とオジとよく言います。
ホント、すぐ、寝てる。

ナントカ読まなきゃ、
と、高橋を読み始めるけれど、
2ページで睡魔。
あきらめよう。

湯たんぽを使って、
もう二年くらいになりますけれど、
湯たんぽは良いですよー。
いろんな人に勧めているのですけれど、
まだ普及していないようです。
でも、もの凄く売れているとか。
特に女性に人気とか。
寝る時だけじゃなく、
座っている時、足を温める、とか。

体を温めると、病気は治るといいますけど、
本当にそんな気にもなります。
夏でも体は冷えているらしいです。
湯たんぽの効用をテレビでやっていて、
というか、
体が冷えているかどうかをチェックする方法をやっていました。
それは、ふとももの上に湯たんぽを乗せて、
あたたかいと感じたら、冷えているらしいです。
あと、脇の下、お尻も同様に、
湯たんぽを当ててみると判るそうです。
セザンヌ先生が以前、
「湯たんぽって、体に良いらしいですね」
と言っていましたけれど、
具体的にどう良いのかは判りません。
たぶん、他の暖房器具よりも、
体に優しい、という意味だと思います。
セザンヌ先生は体の専門の方だから、
信頼する意見の一つだと思っています。


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V字型

2008年02月11日 | 生活
晴。
朝、通勤途中、
南東の空に、鳥が飛んでいました。
「それは鵜(う)だ」
とツバキノオジは言いました。
鵜は、大きなV字型を作り、
堀川の上空高くを、
南に向かっていきました。
そして、ビルの間から、
また見ることができて、
「先頭はリーダーだ」
とツバキノオジは僕の話を聞いて、
言いました。
朝の空に鳥が群れで飛んでいるのを見ると、
それもVである時は、
とてもうれしい気分になります。
集団でVを作って飛ぶ理由は、
大きな鳥の形に見せかける為らしいです。
本当に大きな鳥(まるで神話に出てきそうな)に、
見えます。

夜は、宮澤賢治著「やまなし」を読みました。
初めて読んで、とても良かったです。
言語の感覚が、やっぱり、凄い人です。
なんと言ったらいいのかな、
読んで、いかん、ダメだ、、、良いとしか言い様がないです。
短い話なのに、物語的にもいろいろ、詰まっている感じ。
深いぞ、この男は。
それで、
あまりちゃんと読めなかった高橋源一郎著「ミヤザワケンジグレーテストヒッツ」
を、本棚に見、
高橋がパロディにしている宮澤作品をまず読んで、
それから高橋を読もうと決めました。
いつか、ですけれど。今年中です。
で、
その高橋源一郎著「ニッャ唐フ小説」、読む。
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蕗と奥田と旭山

2008年02月10日 | 生活
先日、蕗(ふき)が安かったので、買いました。
通勤帰りの名古屋は円頓寺付近にある、
安くて良質なお気に入りの八百屋さんです。
それで、初めて蕗を筑前煮に入れました。
一回だけ、パックに入った蕗を入れたことはあったのですけれど、
やはり、本物はおいしいです。
蕗の皮をむいていると、
子供の時、よく母に、
「蕗の皮を剥け」と言われ、
「はい、蕗の皮を剥きます」
と、
新聞紙の上で、よく剥いていたのを思い出しました。
だから、
蕗の皮剥きは得意です。
って、誰でもできる、つーに。
で、その晩、自分が皮を剥いた蕗が、
タケノコと一緒になって煮られて再現し、
食べたのでした。
おしまい。

じゃないよ。
先週から、筑前煮作りの時の、
BGMがラブサイケデリコから、奥田民生に変わりました。
新譜の「ファンタスティック OT9」。
マジ、これは良いアルバムで、
一曲一曲を、丹念に聴いています。
音がでかすぎて、ご近所迷惑を心配し、
途中で、音量をさげました。
でも、かなりでかいです。
音楽はでかい音で聴かなきゃだめです。
だから、僕は音楽が大音量で聴ける場所が、欲しい。
できれば、屋外が理想。
ヘードホーンでもいいけど、
やっぱ、体で聴かないとね。
でも、ヘッドホーンの良さは、
細かい音がちゃんと聴けるのが利点。
「え、こんな音もあったんだ」
って、発見すると、おもしろいです。
兎にも角にも、コンサートが待ち遠しいです。
曲順もだいたい教えてもらったし、
「トリッパー」をコンサートでやらないのは、
奥田民生、
ちょっと不謹慎ではないだろうか、と思います。
事務所に早速、抗議のメールを打ちました。
usoutukekokeです。

---

今日、テレビで旭山動物園の番組をやっていました。
録画して、夜に見ました。
おもしろいなあ、と思い、
なるほど、これは人気がでるわ、
と、
自然を活かした動物園に行きたいな、と。
副館長さんの発想や、取り組みは素敵ですけれど、
「動物を(生態)を見てほしい」
という言葉には、確かに「そうですね」、
と思うのですけれど、
檻だけは未だにダメ。
あれだけは、苦手なのです。
見ながら、以前、小牧の方で労働していた時、
広い草原があって、田畑もたくさんあって、
キジのつがいや、
亀、蛇、ゴイサギや、シロサギ、
そういうものを空と一緒に見ていて、
僕は自然の中で見られる動物が、
一番好きです。
数年前、
三重県は伊勢あたりで、
夜の道を車で走っていた時、
知人が、「ほら、あれ、鹿です」
と光っている目の方を見ると、
何頭か見られました。
青い色をした鳥もその時見て、
「わたしも初めて見た」
と知人も、青い鳥に感入りでした。
なので、
旭山動物園にも行きたいけれど、
番組でもやっていた南国の森の中の、
動物を見てみたいです。この目で見たい。本当に。



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雪 5

2008年02月09日 | 生活



午後2時半の写。
「雪 1」と同じ場所。
道路は、すっかり積雪。
で、わいは、投げたね。雪を。
まず、京さんに。思いっきり。
で、次はKさんに。やはり思いっきり。
でも、誰も相手にしてくれない。
で、次は、ミスターグリーン氏に。
投げた、ぶつけたけど、笑うだけ。
わいは、待っていた。投げ返されるのを。さみしい。
「小久保さん、じゃあ僕ら帰りますから。お疲れっす」
じゃ、ねえでしょう。遊ぼうよ。馬鹿野郎。
で、次いきましょ。アベさんに、びゅん。
「もう、仕事中だっちゅーに」
と相手にしてくれない。
で、次は、南口さんに、ストレートで、至近距離から、ビシュ。
ところが、南口さんは、その拍子で、転んでしまった。。。
でも、大丈夫だった良かった良かった。
で、懲りずに、エジリ君に、ビシュ!
かろうじて、エジリ君だけが、一回だけ投げ返して、
遊んでくれました。めでたい。
寒いなんて言ってるより、
やっぱ、雪合戦です。楽しいけど、
一人でやっていたから、つまんない。

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雪 4

2008年02月09日 | 生活


積もり始めた雪です。
寒い中、素手で携帯をいじってるんで、
で、雪すんごいし、
わけわかんないし、
変なボタン押してしまったら、
写真が青うなってまいおったけん。
でも、おもしろいから、写。
タイトルは、「ブルースノー」いうのは、どうや。
コメント (2)
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雪 3

2008年02月09日 | 生活





上空に向かって、写。
雪が影になって、黒くなっています。
あたりは、かなり降りが強くなってきて、
積もりはじめています。
「雪が立体的に見える」
とオジは言いました。
「はあ?」
「いやだからな、ある箱を俺は想像して、その中の雪の粒の密度を俺は見てるんだ」
とオジは重ねました。
やはり、オジはただもんじゃねえ。
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雪 2

2008年02月09日 | 生活




まだ雪の小さい時、
まだ誰も雪が降ってきていることに、
気が付いていない時の、
町の様子です。
ちょっと寒いヨーロッパの景みたいです。
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雪 1

2008年02月09日 | 生活




バスが通り、
「伊良湖の選べる春さがし ウォーキングといちご狩り」
と書いてありました。

気の毒に、、、。。。
その後、
9時55分、小雪、来。

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布爺の魅力

2008年02月08日 | 生活
宮嶋美衣さんのブログで、
「余寒」という言葉を知りました。
春分からは、「余寒」と言う、
で、秋分からは、「残暑」。
で、「残寒」でもなく、「余暑」でもない、
日本語の韻の美しさについても、
宮嶋さんは書かれていて、
頭の良い人だなあ、
とつくづく思います。
頭が良いという意味は、
問題意識のことで、
あることへの洞察力の深さに、
いつも驚いてばかりです。
凄い人達がまわりに一杯で、
たぶんに、僕は教えてもらえるので幸福です。

布爺がふらふらしているので、
「布爺、あんな、月曜日は春分だったでしょ?」
「ああ、そうだな」
と72歳の布爺は言います。
毅然としていて、かっこいい老人です。頭も良いし元気だし。
「春分の日からの、今の寒さを、余分の余と、寒さと書いて、
余寒っていうんだって」
「そうかあ」
と爺。
僕は夏が大好きで、逆にこの寒さは苦手で。
「かくかくしかじかで、わいは冬は苦手で」
と僕。
「そうかあ? 俺は夏がだめだ。冬だったら着ればいいだろう」
と布爺。
「まあねえ」
と僕。
それから夏の話になりました。
そいで、
「今年(夏)、(自分は)生きてるかなあ」
と布爺。
「生きてるかなあ」というのは、
健常な人が冗談で言うそれではなく、
本当に、僕も大丈夫かな、
と思わせる言い方でした。
それでも、僕が大笑いしてしまったのは、
「今年(の夏)、(俺は)生きてるかなあ」
という言い方が、
まるで、
「今夜、飯食えるかなあ。。。」
程度の言い方だったからです。
生きることは、食うことと確かに密接ですけど、
まるで生きることと食べることが、同語であるような感じだし、
生き死にも、布爺にとっては、
まるで人事のように言うから、
もー、大笑い。
実際、布爺は、
朝起きて、
「ああ、今日も生きてる、もうけ!!」
と思うそうです。

「生きてるよ」
と僕。
もうすぐ僕はこの労働場を離れるけれど、
もしかしたら布爺と今度はどこで会うのかは
判らないけれど、
この不良老人のおかしみとユーモアと、
強さとしたたかさ、目の深き奥、
快活な笑い声、しわ、
そういうことを、まず忘れないだろう、
と思います。
離れていても、思う人、布爺。


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加川良さん

2008年02月07日 | 生活


写真は2月5日の、
午後5時の西の空です。

朝、労働のしたくをしながらテレビをつけていると、
どこぞの女の子が、無邪気に、
「アフリカのために自分ができることをしたい」
と言っていました。
いいな、と朝ですし、ストレートに思いました。
そして、お弁当と白湯(お昼にみそ汁をつくるため)のャbト、
体があたたかくなるように、タンパク質(チーズ、魚肉ソーセージ)
をバッグに入れて、お祈りをして、
自転車を漕ぎました。
まだ空は暗くて、南東に明星が見えます。
そして、テレビの女の子の言葉の影響がまだ残っていて、
「次作は、みんなのためになる小説を書こう」
と純粋に思いました。
ただ、思っただけですけれど。

---

通り過ぎるバスには、
「タバタ音楽事務所」と書いてあります。

---

公安警察の車が通りすぎます。
うわ、と思って見入ると、
運転席の後部座席の人が、
僕を睨みます。僕が見ているから。
それにしても、凄い迫力で、
強い目です。
公安の車が通る時、
いつも、うわ、っと思います。
いろいろ、僕は観察しているけれど、
これ以上は書けません。

---

先日、加川良さんのライブを見ました。
たぶん、指折り数えて、20年ぶりに見ました。
テレビではよく見ていましたけど、
生加川良は、久しぶりでした。
昔の話です、
僕は加川良を15歳ぐらいで、
金沢の卯辰フェスティバルで見ました。
夏でした。
一日目は、フォークの日、
二日目は、ジャズの日、
三日目は、ロックの日でした。
二日目は、熱を出して、僕は旅館で寝ていました。
ロックの日には、上田正樹とサウス・トゥ・サウスが、ものすごくかっこよかった。
一日目は、当時金沢にいた浅野由彦さんや、なぎらけんいちさん(バックでドラムスを高田渡さんが叩いていた)、
そして、トリは、加川良でした。
その時の衝撃が凄くて、
名古屋に帰ってから、
さっそく加川良を見に行きました。
それから、3年間ぐらい、
加川良を中心にして、いろいろ聞いていました。
ギターのコピーも、加川良の全曲をコピーしましたし、
そういう意味では、加川良という存在は、
当時、圧涛Iに僕の行く末を決定した人の一人ですし、
複雑な心境でライブを聴いていました。
名盤の評価が高い「アウト・オブ・マインド」からの選曲が多いのは、
良い歌が多いからだと思います。
バッグも凄いメンバーですから、音も良いです。
当時、あまり好きじゃなかった歌「あした天気になあれ」は、
軽やかすぎてダメだったのです。
ところが、時を経て、
今はとても良い歌になっているのです。
歌は(作品、小説でも)変わらないのに、
僕が変わったというコト。

 雨があがって、ひだまりの中
 時は転がり続け 昨日の歌を一つ口ずさみ、
 国道に立っている

 遙かな夢はあの丘を越え
 時の流れに沿って
 あなただけがこの道のりを
 わかってくれる

 一番電車を見送って
 目覚めの紅茶を飲んで
 シャツの袖をまくりあげ
 おんぼろ車に乗って

      「あした天気になあれ」加川良・アルバム「アウトオブマインド」より。


 今日、僕はこの歌を胸で歌っていました。
 「シャツの袖をまくりあげ」
 という歌詞が、自然発生的で、とても良いと思います。
 誰もたぶん、こんな歌詞を歌わないのじゃないかしら。
 細部がすべて。

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言葉にして

2008年02月06日 | 生活
うそつけ、
という言葉があります。
「でもな、小久保君、昔、子供の頃、『うそつけこけ』と言うとおったんじゃ」
とオジ発す。
「うそんこ、とも言ったねえ、オジ」
「ああ、言うな」
と、どうゆう話の流れからか、突然、どっちかが発したかおぼえていませんけど、
うそつけ、
という言葉の他の言い方は、新鮮です。
でも、僕の地域では、「うそつけこけ」とは言わなかったけれど。
子供の流行言葉というか、使う言葉は、自然発生的に、造語があると思います。
同じ市町でも、地域がズレるだけで、違う言い方をしてませんでしたか?
そして、テリトリーが違うヤツらがやってきて、
力関係が強い方が、「変な言い方してやん」と、笑うのです。
力関係が弱い方は、黙って、ヤツらの笑いを見ているのです。
そうやって、力が強い方が、弱い方の言葉を潰して、
強い方の言葉に統一していくのです。
それでも、弱い方の言葉は、文化ですから、
いくら統一されても、体に宿っているから、
なかなか消えないのです。
それが言葉の強さで、一時的な腕力には屈しない強さがあるのです。

と、わかったようなことを、書いてやがら。うそつけこけ。

---

先日、セザンヌ先生に会いに行く暇がなかったので、
今日、労働後、地下鉄に乗ってセザンヌ先生に会いにいきました。
用事だけ済ませて、帰ろうと思ったし、すでに閉館時間前だったので、
そうしようと思ったのですけど、
「まあ、どうぞ」
とセザンヌ先生は言いました。
「寒いでしょう?」
とセザンヌ先生が言うので、
「今日なんか5時半から仕事しているんですよおおおお」
セザンヌ先生と話していると、
楽しいものだから、自然、疲れが飛んで、元気になるのでした。
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寒、晴、雨

2008年02月05日 | 生活
今日はお昼から凄く寒い日でした。
午後3時に、小雨が降ってきて、
空は青で、太陽が照っていて、
かつ、雨が降っているのです。
「きつねのよめいり」といえば、
一番、判りやすいのでしょけれど、
なぜに「きつねのよめいり」なのか、
知ってはいない。こんな天気の日に、
狐が嫁入りした、というお話からなのでしょうけれど、
もっと違う気がしています。そのうち、ちゃんと調べなきゃ。

こんな天気の時に出るのは、虹。
僕は空を見ていましたし、
西の空を見ていました。
でも、まわりは高層ビルに囲まれているので、
空が見える面積は小さいのです。
きっと、出ていたはずの虹。
不思議なもので、
虹って、見よいと思っても見れないのです。
ぱっと空を見ると、見えるのが虹なのです。
運良く誰かが電話かメールで「虹出てる」
と知らせてくれる時、良い友達だな、と僕は思うのです。
だから、なるたけ、僕も空に虹がいる時は、知らせるように、
しているのです。
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続・犬塚康博さんライブ

2008年02月04日 | 音楽
立春。
p<Jン。

朝、オジに発す。
「昨日、友達と、ライブ行ってきた」
「おお!」
とオジ。
「前、言ってた北海道の人じゃあ」
「どうやった?」
「すんげえよかった。でさあ、あるCDを渡したい思って持ってたんじゃけどさあ、
まあ、なんとか、渡せて、ほら、オジが、『この歌詞を書いた人に会いに行け、そして、少しでもいいから、話をしてこい。それがこれからの小久保君の創作の為になる』って言うとおったじゃろう、一年前に」
「そうじゃあ!」
「で、会ったんじゃあ、やっと。でもさあ、お互い、もじもじして、話にならなんだ、でも、録音盤出たら、欲しい、って言うてきた。あかん、もう緊張して、でも、わいはライブハウスのhpで写真観て知ってたんじゃけど、向こうはわいのことしらんのに、
会ってすぐわいがわいだってことに、気が付いたみたいで、すんげえうれしかった。
そいで、もうとにかく、何かすごくたくさん聞きたいことや、話したいことがあったんじゃけど、どうもあかんのや、相手もすんげえシャイだし」
「そういう人慣れしてないのがええなあ」
とツバキノオジは、犬塚さんのことを言った。
「それが本物いうもんじゃ」
とオジは重ねた。
オジは、犬塚さんのことを、ほとんど知らないのに、
まったくもって、オジの言う通りで、
犬塚さんは、人慣れしてなくて、かつ、だからこそ本物なのだ。
オジは、わいも犬塚さんもほとんど何もしゃべれなんだことを、
笑っていたけど、
「人慣れしてないのがいいな」
と言った時のオジの目は、
異様に鋭かった。
それはオジが核心に向かう時の、目であることをわいは知っている。

目で思い出したことがあります。
昨日のライブで、「幸せそうな人たち」(犬塚さんの作詞作曲)という曲を、
加川良さんがカバーしていて、
それを4人(加川良、犬塚康博、松下幸春、すぎの暢)でやっていたとき、
マンドリンを少ない音で弾いていた犬塚さんの目は、
客席を見ていました。
それは、とてもおもしろくて、
見られる側の犬塚さんが、
逆に客の反応を見ている、
とわいは思いました。
この冷静さが、僕は好きです。
また、松下幸春さん(すごくきれいな声)が、
犬塚さんに、
「もう良いですか(演奏していいですか、そっちのギターのスタンバイは?)」
と訊くのですけれど、
「オーケー」とか、やわらかにうなずくこともなく、
「いいですよ」と、すごくクールに言うものだから、
僕はひとりで受けていました。

それと、MC(曲と曲の間で、話すこと)で、
「名古屋の一番近い海は?」
と客に訊いて、
「あ、知多ですね」
と犬塚さん。
「今は、飛行場があって、縦(上空)の線で見えるのですけど、
横の線から見た歌を歌います」
と犬塚さんは言った。
このトャ鴻Wー的な言い方が、
僕はなんとも素敵に聞こえて、
このことは、もうぜったいに、
ここに記しておきたい言葉の一つでした。
氏のhpも、すごく良いです。

---

帰宅。
高橋源一郎著「ニッャ唐フ小説」読む。
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