kotoba日記                     小久保圭介

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聖書の中を歩いている

2008年02月13日 | 文学
朝、自転車を漕いでいると、
道に銀色のまあるいものを発見。
通り過ぎ、一円でも、拾おう、
と胸に響かせ、Uターン。
で、銀色のまあーるいものを、
ひらうと同時に、
スチャダラパーの言葉で言うと、
「おっ、百円」。
で、オジと朝の挨拶を交わし、
「オジ、50円、出せ」
とわい。
「?」
とオジは思い、きっと何か買うのだろう、
と早速、オジは50円を出した。
で、わいは、拾った100円玉をオジに進呈。
っていうのは、
数日前、まったく逆のことをオジがしたからです。
そんときは、オジが100円ひらって、
わいに、「50円出せ」
と言うものじゃった。
内心、わいは、100円を自分のものにしようと、
40パーセントぐらい思っとおった。
だがしかし、オジはわいに、
「50円出せ」
と言うた。
それを裏切っては、
男が下がる。
で、はやく警察に持っていかなきゃ。100円。

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ある女性に、オジとわいはチョコを頂いた。
バレンタインは明日じゃのに、
先行一発。
わいらは、さっそく、食う。全部。
あかーい、色した箱が、カラになって、
甘いものって、即効性がある疲労回復物。
兎にも角にも、感謝です、ありがとうございます。
おいしかったです。

今日は今年一番の寒気でした。
それでも鳥は飛んでいます。
東の空に、先日と同様、
勿論、場所が違うから、
群も違うのでしょうけど、
鵜(う)がまたV字型を作って、
飛んでいました。
鵜は、
北から南へ向かいました。

鳥。
僕にとっては、
奇跡的な風景を見ました。
2006年6月。
エコストックというイベントがあって、
場所は庄内川沿いの広場。
ステージが組まれ、そこで、
いとうたかおさんが出演しました。
ステージは西に向かって組まれ、
僕らは東に向かってコンサートを見ていました。
一曲目、ボブディランの「天国の扉」を、
いとうたかおさんがカバーして、
歌いました。
以前もkotoba日記で書きましたけれど、
ディランを越えるいとうたかおさんの「天国の扉」は、
もの凄く、迫力がありました。
歌い始めてすぐの時、
東の空から、たぶん、サギでしょう、
大きな鳥がステージ上空をこっちに向かって、
ゆっくり飛んできて、
川に舞い降りました。
歌と、歌詞と、空と、飛び来る鳥。
そのイメージが、
今でも僕の中にあります。
あの時のいとうたかおさんのステージを、
僕は僕の根元的なものととらえています。
あの時の鳥を、
今日のV字型の鳥に、
重ねていました。
そして、
いとうたかおさんの歌のことを、
考えていました。
去年の夏に見たいとうさんのライブでも、
「これが表現だ」
とマジで思いましたし、
その後、どのような形でかは判りませんけれど、
インスパイアされたのは確かで、
小説「空に書く」を僕は書きました。
いとうたかおさんの歌は、
「まるで聖書の中を歩いているようだ」、
と、
今日、東の空を見ながら、
思ったので、
手帖にそう書きました。

コメント
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