kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

ニッャ唐フ小説

2008年02月24日 | 文学
夕方、洗濯物をしまおうとベランダに出ると、
東の空、彼方に、山が見えました。
強風で塵や埃がないためでしょう、
普段では見ることができない、
山の中にある、
鉄塔までが見えました。
こんなことは初めてです。

昼寝が今日はできて、
疲労も取れたので、
本を持って、ミスドへ。
途中、寒い夜道を歩いていると、
久しぶりのM氏から電話がありました。
話したいことや、
聞きたいことはあるのに、
民家が連なった細道を歩いていたので、
小声になり、あまりちゃんと話せませんでした。

ミスドに着いてから、しばらくM氏のことを考えて、
高橋源一郎著「ニッャ唐フ小説」を読了。
かいつまんで読んだ部分も多くて、
それでもナントカ、読み終えました。

文章、構成、内容、
というのが、
小説の3つの要素だと書いてあったので、
メモしました。
それと、
「あらゆる言語表現は、<意味>と<価値>の、
両方を所有している」
とも。
追記で、吉本隆明の2007年の記述「詩学叙説」を紹介していて、

詩  → 言語の<価値>に重点。
散文 → 言語の<意味>伝達に重点。

ということを高橋は引用していて、
僕も大切なところだと思ったので、
上記のように、メモをしました。
<意味>は判るけれど、
<価値>の方は、まだぴーんときません。
僕自身が理論立てて考える必要はないのですけれど。

あと中沢新一著「件p人類学」に合わせて、
高橋は何か書いていましたけれど、
何が書かれてあったのか、忘れました。
それよりも、この本はずっと前からチェックしていた
ことを思い出し、まず読むことの方が、
重要だと思いました。

『エピローグ&竝u』の、
最後の5ページが、
とてもめそめそしていて良かったです。
このめそめそ感が、
高橋源一郎の魅力の一つなのです。
「源ちゃん、がんばれ」
と言いたくなってしまう素敵な5ページでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする