千の天使がバスケットボールする

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「不確実性の時代」J・K・ガルブレイス氏去る

2006-05-01 22:51:26 | Nonsense
米国を代表するリベラル派経済学者で、『不確実性の時代』など数々のベストセラーで知られる米ハーバード大名誉教授、ジョン・ケネス・ガルブレイス氏が29日夜、老衰のためマサチューセッツ州ケンブリッジの病院で死去した。97歳だった。
ガルブレイス氏は政治・社会問題に積極的に発言し、経済理論の枠を超えた知識人として各界に大きな影響を与えた。
1908年カナダ生まれ。37年に米国籍を取得。当初は農業経済学が専門だったが、英ケンブリッジ大に留学しケインズ経済学を学ぶ。40年、米民主党ルーズベルト政権に加わり、戦時経済政策の立案や大統領スピーチの執筆にかかわった。経済誌フォーチュン記者などを経て、49年にハーバード大教授に就任。ケネディ政権下では駐インド大使を務めた。 (06/5/1 日経新聞)
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数々のベストセラーを飛ばした、人気・売れっ子経済学者を一部の新聞では”米国を代表する経済学者”と紹介しているガルブレイス氏だし、私もそう思っていたのだが今回の訃報で代表するというのが、世界的な人気という意味であり、米国の経済学会では決して主流ではなく、常に異端者だったということを知った。また、人気経済学者はリベラリストという立場から戦争から米国社会まで幅広く、常に時代に警鐘を鳴らして、そのことからも学会や政財界から疎んじられていた。
「常識を疑え」
今では、当り前なこの発想を、ガルブレイ氏は大恐慌時代の主流派経済学者の過ちから学んだ。経済学者の予想はあまりあたらない、という俗説はガルブレイス氏に限ってあてはまらない。日経新聞には、大柄なクリントン大統領(当時)とさらに大柄なガルブレイスが蝶ネクタイ姿で談笑している写真が掲載されていたが、ケネディ大統領と握手しているクリントン大統領の学生時代の写真を思い出した。ケネディ大統領時代、経済政策顧問やインド大使として支えて貢献したことを考えると、ガルブレイ氏の経済学者としての歴史が米国の政治・経済史そのものだと言える。
それにしても経済学者は、長生きなのだ。先日の都留重人氏の訃報と重ね、佐和隆光氏と同じく、まさに巨星落つという感にたえない。

さて、昨年大好評だった「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」
クリスマス・ローズさまからの参戦のご確認があったのだが、今年も5日間ほど留守にするので”熱狂”できず。昨年同様、大学の入学式の式辞を置き土産に残したかったのだが、新聞で読んで気に入ったお茶の水女子大学の式辞を検索できず。そのため、去年と同じこの方のメッセージを。↓
小宮山学長式辞
  
ちょっと今年は、定番で今ひとつだったが。。。

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