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地味な熊本県知事にかわってスザンヌ宣伝部長

2009-06-14 22:07:01 | Nonsense
熊本県「宣伝部長」のスザンヌさんが“初登庁”

熊本県の「宣伝部長」に任命されているタレントのスザンヌさん(22)が13日、県庁に“初登庁”、臨時庁議で蒲島郁夫知事に08年度の「業務報告」をした。

08年11月に県が4900万円の予算で事業化。スザンヌさんは東京の物産展などで熊本をPRし、「宣伝部員を増やすことを目標に、もっと頑張りたい」と意欲を見せた。スザンヌさんいわく「宣伝部長は(知事、2人の副知事に次いで)県で4番目に偉い人」。広告効果は12億円とする試算もあり、あながち間違いではないかも。
(09年5月13日 毎日新聞)


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地味な知事に代わって?、スザンヌさんが熊本県の宣伝をしたスザンヌ効果もあり、熊本県への関心が高まり「県くまもとブランド推進課」も頑張っているそうだ。実は、都心の有名な画廊と同じビルに同居している熊本物産館だが、可愛い宣伝部長とツーショットに収まり相好を崩して笑っている二年目を迎えた学者知事の蒲島郁夫知事は、タレント知事、ゴルファーのただのパパ、元プロレスラーと言った不思議な出自の日本の政治家の中でも、また異色の経歴をもつ存在である。私が、日経新聞の記事で、当時、東京大学教授だった蒲島さんのお名前を記憶したのも、何よりもその学者と言うよりも農夫のようなごつい顔立ちと、日本人の学者には珍しい人生を歩んでこられた方だったからだ。東京大学教授、と言ったら誰もが絵に描いたようなエリートコースを想像するだろう。ところが、蒲島さんは、国内での学歴で言えば聞いたことのない高校を卒業しただけだ。しかも、卒業後は、農協に就職した青年だった。

全く勉強というものをしたことがなかったから当然の如く高校在学中の成績も悪かった蒲島青年は、地元の稲田村農協に就職し、夢だった牧場経営の知識を得るために派米農業研修生としてネブラフスカに渡り、この地で学問のおもしろさにめざめてネブラフスカ大学に入学する。人間、わからないものだ。確か、すでに結婚されていて妻子がいたために、猛勉強をして抜群の成績を修めて奨学金をえながら豚の精子の研究をして優秀な成績で卒業した。養うべき妻子がいるという背水の陣で挑んだ留学生活だった。その後、今度は政治を勉強したいという気持ちが強くなり、ハーバード大学の博士課程に入学する。通常5年で卒業するところを、やはり早く卒業して妻とふたりのこどもを食べさせるためにまたまた猛勉強をして3年9カ月で修了して帰国した。幼い頃から貧しく、農作業で肉体を酷使してきたガテン系の逞しさに全く目をみはるようで強烈な印象を与えられた。

ところが、天下のハーバード大学の博士課程を取得していながら、1980年に帰国した蒲島さんを受け入れる大学はない。理由は、日本での学歴がないためなんだかよくわからない奴、と敬遠されたのもこの頃の日本だったらいかにもありそうだ。そして、そんな彼を採用したのも、いかにも、らしい筑波大学だった。筑波大学で実績を積み、蒲島さんもつくば市を気に入り骨をうずめるつもりで自宅を建てると、今度は帰国した時は全く相手にされなかった東京大学から声がかかったのだ。これも、いかにも、東京大学らしい。。。迷った末に、1997年東京大学大学院の教授になるも、昨年辞職をして4月16日に熊本県知事に就任した。

選挙の時には、自民党の推薦を打診されながらも断ったのは、左右両極端に偏った主張をもつ有権者は少なく、多くは中道である」という政治学者のアンソニー・ダウンズの理論を実践して勝ったのも学者らしいのだが、二年目を迎える蒲島知事は、「民意は世論調査だけではわからない。議会や県民、各種団体などに多元的な民意が存在する。政治学者の理論は単純だが、現実の政治は理論通りには動かない」と率直にインタビューで応えている。建設推進派の自民党の思惑とは別に、川辺川ダム建設問題をダムによらない治水対策を追求するべきと自らの考えで決断した。その一方で、完全撤去が決まっていた県営荒瀬ダムは巨額な撤去費用のために存続へと方針転換。

学者知事らしいのは。対話重視をしてゼミでの学生と接するように若手職員とランチ・ミーティングも開いているそうだ。「官僚政治が輝くのは、強いリーダーに率いられた時。優しい政治家だった自分は、2年めは強い政治家になる」と幹部職員に訓示した蒲島知事。本当の政治家としての力量を発揮するのか、ただの学者政治家で終わるのか、勝負はこれからだ。


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