きた産業のスローなブログ

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ドイツ、シュツットガルトのインターヴィティス展示会

2010年03月28日 08時19分16秒 | Weblog

世界的なワイン機材の展示会といえば、「ヴィニテック」(仏・ボルドー)、「シメイ」(伊・ミラノ)が有名。しかし、ドイツの「インターヴィティス」も欧州では重要、かつ規模の大きな展示会です。



3月25日、確認や調整しなければならない案件がいくつかあって、数年ぶりにこの展示会にやってきました。ブログで、インターヴィティスに出展している当社のパートナー企業を写真で紹介します。


独・SMB社:ビール充填機や、壜内二次発酵ワインの設備の会社。ロゴに記載の通り新オーナーはLeibingerさんに代わりましたが、日本の地ビールの皆さんにはおなじみの「トラさん」こと前オーナーのトランジアーさんもこの通り健在。



伊・ラガツィーニ社:チューブポンプの元祖。最近、新たにワイン用チューブポンプを作り始める会社が続出ですが、展示会で実物をよく見比べるとやはりラガツィーニが圧倒的に品質・機能が高い。なお、写真右に見えるのは新製品、「白ワイン用ブドウをホールバンチで投入するデバイス」で、不活性ガスを使わなくても(!)酸化を極端に低く抑えることができる。



伊・ディエメ社:ブドウ・プレスや除梗破砕機のメーカー。これは新型の「15ヘクトリットル開放型プレス」。タンクが「やや細長い」ので他社の同容量機より大きく見えますが、細長いほうが搾汁が早い。また、写真をよく見るとスリットが「縦」なのがわかります。競合他社では「横」スリット(加工しやすい)もありますが、詰まらずに搾汁するには縦がいい。細部デザインが機能を左右します。



ベルギー・ノマコルク社:ワイン関係者はご存知の、合成コルクのトップ企業。私の横は「酸素とワイン」の研究者・伝道者である、アーガード博士。私が持っているのは、過去一年間にリリースされた酸素とワインに関する記事・研究発表のスクラップ。(テーブルの上にそのプルーブの端しか映っていませんが)ワイン専用の非接触式びん内酸素濃度計「NomaSens」は、ぜひ日本の大手ワイン企業の皆さんにご採用いただきたい器具です。



スイス・モーグ社:樽洗浄器・タンク洗浄機のメーカー。日本のワイナリーでも、近年多数ご採用いただいています。ハンドヘルドの洗浄機ではベストパフォーマンス。



独・クライヤー社:ワイン用チラーなど温調機器の有力メーカー。「メード・イン・ジャーマニー」の信頼感あり。写真は別分野の製品、胃カメラのイメージで樽の中を目視確認する「バレルカム」。そのオプションで、ホース内を確認するための25mの黄色い延長コード。いろいろ使い道がありそうです。



独・ケフラ社:変わった形のガラス壜といえば、ケフラ。我々二人が持っているのは新製品で、「骸骨型(!)」と「天使型」です。



豪・ZORK社:全く新しいワイン栓、「ゾーク(写真中央の大型ワインびんの赤い部分参照)」。ヨーロッパ向けはイタリアのライセンシーが製造、ここドイツはじめ各国ディストリビューターが供給しています。今回展示の一番のウリは新製品の「スパークリング用ゾーク」で、これはキャップメーカーとしての視点で見て、かなりの機能とユニークなデザイン。2009年からオーストラリアで大手が採用し始めています。なお、ご存知の通り、当社は豪・ZORK社とサケ・焼酎用の「Sake ZORK」を共同開発しています。



このほかにも数社の取引先が出展していましたが、このあたりで紹介を終えましょう。

最後は、仕事とは関係ないのですが個人的趣味もあって街で見かけた古いシトロエン(フランスの車)の写真。DS/IDというこのモデルは今や母国フランスでもほとんど見かけないのに、過去の記憶をたどるとドイツで結構見かけます。ここシュツットガルトはベンツとポルシェの本拠地。ゆえに、逆に、近代的で高性能な車では物足りないと思う人がいるのでしょう。共感。



喜多常夫 (代表取締役)


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