きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」、アメリカからお客様

2011年08月09日 09時19分46秒 | Weblog

当社のラボ用ビール缶詰機「ビア・ラディクス」シリーズは、内外の多くのビールメーカーの研究所にご採用いただいています。このたび、アメリカのミルウォーキーの大手ビール(というか、世界第2位のビールメーカー)にもご採用いただきました。ミルウォーキーは、「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」でおなじみ!ですね(古いか)。


これがシリーズの代表モデル「ビア・ラディクスIV」、手前の小さな装置は「3本ヘッドリンサー・パージャー」。



出荷前の工場内承認テスト(通称、FAT)のために、ミルウォーキーからパイロットプラント部門のマネージャが奈良のルーツ機械研究所に立ち合いに来られました。定めた確認項目を厳しくチェック。



これは缶詰充填後の溶存酸素を測定しているところ。写真の0.012ppmは上限の記録ですが、このとき充填機に入るビールが0.006ppmだったので、缶詰工程による酸素増は0.006ppm。極めて良好です。(「ビア・ラディクスIII」から「ビア・ラディクスIV」になって、酸素増加量は大きく低減しました。)



機械調整・試運転用には、アメリカで実際に使用している缶を、数千缶送ってもらいました。これは16オンス(473ml)缶。日本ではビール缶の蓋のサイズは204または206ですが、欧米では15年ほど前からさらに小さい202が一般的で、巻締め寸法も異なります。(注:202とは2-2/12インチのこと。12進法)



初日は、充填容量、DO(溶存酸素)、HA(ヘッドスペースエア)、TO(トータル酸素)、巻締め寸法、充填スピード、などなど、事前に決めたテスト項目の測定を順調に終了。結果は、予定以上に満足できるレベル。



二日目は、充填システムの制御スキームをホワイトボードで説明。「ビア・ラディクス」シリーズの充填は「メカニカル・バルブ」でなく、各ラインの圧力をセンサーで感知してバルブ開閉を行う「コンピューター制御・バルブ」方式。世界でも他にない?凝ったシステムで、「ホワイトボードを撮ってもいい?」と尋ねられるほど。ビールの種類や充填条件に合わせて様々なパラメーターを変更できるのが特徴で、試しに実際に色々と変更してテスト運転してみました。



そして、FATは無事終了。これは、関係者全員のスナップ写真。紺色のユニフォームがルーツ機械研究所のメンバーです。



今回はアメリカのお客様でしたが、ブログにはこの1カ月だけでも、フランス人(青森のカルバドス蒸留機の立ちあい)、イタリア人(キャップ製造機の点検)、イギリス人(岩手の南部杜氏講習会)と、外国の皆さんが登場し、「きた産業のグローバル化」を実感する今日この頃です。


代表取締役 喜多常夫


岩手にて、南部杜氏夏期講習会同時開催の「全国醸造機器用品展示会」に出展

2011年08月04日 14時59分38秒 | Weblog

「南部杜氏夏期酒造講習会」が毎年、岩手県の石鳥谷(いしどりや)で行われます。今年はその講習会が第100回の節目を迎えるとあって、「全国醸造機器用品展示会」が同時に開催される運びとなりました。日程は7月28日~29日、場所は酒造講習会会場からほど近い「石鳥谷アイスアリーナ」です。これは、入り口で撮ってもらった私のスナップ写真。



会場内部はこんな具合。20数社が出展。真正面がきた産業のブースです。アイスアリーナということでエアコンがなく、大変な暑さでした。



これは弊社ブース。左から、工藤、飯田、喜多、野田。発泡酒類のパイロットプラント設備のほか、ハンドラベラー・ハンドシーマー・ハンドヒーター等、すぐに使えるマニュアル機器をメインに展示いたしました。
 


東北のメーカー様はもちろん、全国各県のメーカー様にお越しいただきました。メインの展示品以外にも、一升瓶王冠の中栓を利用したバッチ、マグネットもご好評をいただきました。
 


来場者には若い方や女性も多かったのが印象的でした。それに、外国人の方も! これは南部杜氏の資格をもつイギリス人、フィリップ・ハーパーさんと、当社の喜多のスナップ写真。
 


ところで、この講習会・展示会の会場は、「南部杜氏伝承館」という施設に隣接しています。展示の合間をぬって見学してきました。ここ石鳥谷は藩政時代より南部の酒造り330年余の歴史を担いつづけている「南部杜氏」の発祥の地。伝承館では酒造用具をはじめとする豊富な展示のほか、酒造りの記録映像も上映していました。
 


これは今回参加した全国醸造機器工業組合の各社一同で記念撮影。色々と情報交換することができました。
 

以上:東京営業部 飯田竜太郎


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酒造講習会自体も少しご紹介しておきます。南部杜氏はもちろん、酒造関係者、酒造技術を目指す若者など700人以上が全国から集まるとても盛大な会。
 


出展の合間を縫って、福島県ハイテクプラザの鈴木さんの「吟醸麹と火入れ」を聴講させていただきました。



鈴木さんのご講演内容は、、、「グルコアミラーゼは200から300が必要だが、XX社の麹のグルコアミラーゼはXXしかない」、「アル添後30分で上槽が正しい」、「宮城の橋本さんや、山形の小関さんとは意見が違うが、、、」など、「歯に衣着せぬ」という表現がぴったり。大変興味深く拝聴し、また勉強になりました。



南部杜氏の皆さんの、大変強い活力を感じた会でした。


以上:代表取締役 喜多常夫


イタリアから技術者が来社

2011年08月04日 14時48分15秒 | Weblog

当社では「インシェル・モールド」のPPキャップ(「シート・ライナー」でない方式。溶かしたポリエチレン樹脂をPPキャップの中で型押ししてパッキンを作る)の製造に、イタリアのサクミ社の機械を用いています。これが、大阪本社工場内の、その機械の写真。
 


大きな故障もなく長年使用していたのですが、今回、製造元のサクミ社からイタリア人技術者に来てもらって、不具合箇所が無いか、本格的に診断を受けました。
 


専用治具を使って初めて分解するエクストルーダー(樹脂を溶かして押し出す機構)は、ノズルヒーター周りの断熱材のみの劣化で、本体内部はキレイ。これは劣化した断熱材を取り除いているところです。
 


若手社員に、チェックポイントや調整方法の指導も受けました。
 


5日間にわたる機械診断は無事終了。サクミ社の技術者の次の目的地は、アメリカ合衆国との事。また会う日までお元気で、「チャオ!」



取締役製造部長 芳賀剛


■▼新製品紹介■▼ 2011年7月 

2011年08月03日 11時38分39秒 | Weblog

「パッケージ資材をご採用いただいた新製品」(きた産業からキャップ、びん、ラベルなどをご採用いただいた新製品)、または、「設備をご採用いただいた新製品」(きた産業から納入させていただいた充填設備や製造設備による新製品)をご紹介します。


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● 新潟県 「柏露酒造」 様 

● スパークリング「純米和飲」 720ml

● 発泡性清酒 

● びんとキャップとワイヤーとシールを採用いただきました。 



 

● 山形県 「米鶴酒造」 様

● 米鶴スパークリング 750ml

● 発泡酒(スパークリング日本酒)

● びんと樹脂栓とワイヤーとシールをご採用いただきました。

 

 

● 北海道 「ルノール」(菓子工房 フラノデリス) 様

● デリスプリン 120ml
● ふらの牛乳プリン

● びんとキャップをご採用いただき、また設備も納入させていただきました。

 

 

 

● 群馬県 「近藤酒造」様
● 「赤城山 特別純米酒」 720ml& 300ml
● 清酒
● ガラスびんとキャップをご採用いただきました。

 

 

 

● 神奈川県 「黄金井酒造」様
● 「黄金のかぼす酒・ゆず酒・梅酒」&「盛升sakeスパーリング」 375ml
● リキュール
● びんと王冠とシールをご採用いただきました。

 

 

 

● 神奈川県 「金井酒造店」様
● 「白笹鼓梅酒」 500ml
● リキュール
● びんとクリアカートンをご採用いただきました。


 

東京営業部