きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

10%節電の取り組み@大阪・本社事業所

2011年07月27日 16時44分09秒 | Weblog

関西でも、国や関西電力の節電要請があるのは皆さんご存じのとおり。大阪市内に本社と工場がある当社でも、「10%節電」を達成するべく、様々な手を打っています。


節電の目玉は、工場のエアコンの入れ替え。最新型のエアコンは数年前のものに比べて大幅な節電が可能になっています。工場エアコンは大型で高価なため計画的に順次入れ替えており、昨年末に2台を入れ替えたところだったのですが、入れ替えを前倒しして、今月一気に5台(!)を入れ替えました。

前倒し導入で年度予算を大幅に上回ってしまいましたが、東日本大震災による節電の社会情勢に鑑みて踏み切ったものです。工場のエアコンは容量がものすごく大きいので、最大約40Kwh(昨年夏のピーク時より約7%)の節電になる計算です。


こちらは工場内の電灯。写真では分かりにくいですが、明るさが確保できるところは、7月から2灯のうち1灯を間引いて節電に取り組んでいます。地道な節電ですが、こんな積み重ねで1-2%は節電になるはずです。



これは2年前に実施した工場の暑さ対策。当社では地下水(井戸水)が出ますので、それを工場の屋根も散水して冷房効率に貢献しています。分かりにくいですが、炎天下の日にはノズルからチョロチョロと水を出しています。



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こちらは本社事務所内の写真。エアコンの吹き出し口すべてに「ハイブリッドファン」という、市販の「エアコン効率化器具」を取りつけました。風を効率よくいき渡らせ、温度分布が適正化されるので省電力になるとのことです。



これは不快指数のチャートです。事務所のエアコンは「不快指数78以上」又は「30℃以上」でスイッチON、というルール。去年は朝一番に自動的にエアコンを入れていましたが、今年は少しでも涼しい午前中は皆さん暑さに耐えて頑張っています。



このような一連の取り組みで、「10%節電」を達成する予定です。今年の夏はとりわけ暑い夏ですが、一丸となって省エネ・節電に取り組みます。



取締役製造部長  芳賀 剛


2011年の社員旅行@箱根&湯河原

2011年07月22日 11時03分28秒 | Weblog

7月15日・16日と社員旅行に行きました。厳しい業界環境もあって、近年は東西別々に日帰り社員旅行を続けていたのですが、今年は95周年でもあり、全社で1泊2日の旅行。目的地は、箱根と湯河原温泉です。


大阪・奈良組(きた産業大阪本社・奈良工場+ルーツ機械研究所)は東海道新幹線で東を目指します。例年はチャーターバスで移動しますが、今回は初めての新幹線利用の社員旅行です。



車窓から見た富士山。はじめてみる人もいて歓声が!



三島でバスに乗り換え、「御殿場高原ビール」で昼食。美味しいビールとバイキング形式の料理を堪能しました。みんな早くも飲み過ぎ状態です。



昼食後、芦ノ湖からロープウェイで、東京組と合流予定の大涌谷まで登りました。



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一方、東京組(きた産業東京支店+大晃印刷)は、新宿から小田急ロマンスカーで箱根を目指しました。



乗り込むなり勿論!時間に関係なくビールに日本酒で乾杯。夏場に「お燗機能付き酒缶」は?・・・と思いきや、冷房の効いている車内では、意外とイケるんです。



箱根湯本から登山鉄道に乗って、珍しいスイッチバック(前後交互に切替ながら斜面を登る方式)を体感し、強羅駅周辺でフリータイム。



強羅からさらにケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、大阪・奈良組が待つはずの大湧谷へ。



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芦ノ湖側から来た大阪・奈良組と、強羅側から来た東京組が、大涌谷で感動!の合流。素晴らしい青空をバックに全員で記念撮影しました。全部で63人、全社員の半分強の参加です。



東西合流後、バスに分乗して奥湯河原温泉に到着。滝に隣接した露天風呂が素晴らしい、日本的温泉旅館でした。



宿では、遅れて出張先からやって来た社長も合流して、社員旅行のクライマックス、大宴会です。演台のある畳敷きで、浴衣姿でお膳とお酒を楽しむという、懐古的?スタイル。普段なかなか直接交流できない顔ぶれが多く、様々な垣根を越えて夜更けまで親睦を深めました。



翌日は早々に宿を出発して、熱海のMOA美術館へ。国宝の「紅白梅屏風図」(尾形光琳)、「色絵藤花文茶壷」(野々村仁清)の所蔵で有名です。能楽堂や、黄金の茶室も見学。また、ちょうどこの日から人間国宝・三代 徳田八十吉展が開催されていました。美術館正面で全員の記念撮影。



所蔵品もさることながら、MOA美術館では長い、長~いトンネル・エレベーターに驚きました。これは、エレベーターにハシャぐ若手女性社員(と、中堅社員)。



その後、かの有名な「寛一お宮の像」を横目に見ながら熱海市街を通り抜け、干物で有名な網代へ。



網代で二日目の昼食。あじの干物は勿論、ご当地グルメのイカメンチも美味しく頂きました。



昼食後、大阪・奈良組と東京組は名残惜しくもお別れです。これは、手を振って見送ってくれる東京組。



その後、大阪・奈良組は三島駅から新幹線で帰阪。東京組は熱海城やあいじょう岬の絶景を堪能し帰路へ。2日間終えた参加者の満足気な表情に、ホッと胸をなで下ろした幹事の私達でした。


東京支店 俵谷直孝 + 大阪営業部 辻谷暢夫


青森にて、フランス製蒸留器の初運転

2011年07月19日 15時28分28秒 | Weblog

昨年12月にJR青森駅前にオープンした新たな観光スポットA-FACTORY。こちらでは地元食材や伝統工芸品の販売の他、地元産リンゴを使用したシードル製造を行っておられます。その製造機器一式を当社が納入させていただいたのですが、そのうち蒸留装置のみが未使用のままになっておりました。シードルが販売好調で蒸留に回すほど余裕がなかったのがその理由の一つですが、先日ようやく初運転を行いました。



この蒸留装置はフランスのシャルヴィニャック・プルーロ社製で、高級ブランデーの代名詞コニャックの蒸留に伝統的に使用されているシャラント式と呼ばれるタイプです。今回はそのメーカーからフランス人技師2名が来てくれました。




造る製品は「カルヴァドス」の名称が有名なアップルブランデー。通常はリンゴの醸造酒であるシードルを一度蒸留し、それを3回分集めてさらにもう一度蒸留して原酒を造ります。それをオーク樽で寝かせると、無色透明の酒精がコハク色の芳しい液体へと変貌を遂げていきます。



今時珍しい銅製の釜をガスバーナーの直火で加熱する方法でアルコールは蒸気となり、同じく銅製のスワンネックを通じて冷却管に運ばれて液体となって出てきます。釜や管の形状・材質はもちろん、蒸留中の微妙な火加減や回収される際のアルコールの温度など様々な要素が最終的な製品の品質に影響するとのこと。奥深さに触れる貴重な経験になりました。




青森市内はもちろん東日本大地震の際には大きく揺れたそうですが、陸奥湾奥にあるという地理的条件のおかげで、幸いにも海に面しているA-FACTORYでも津波被害はなく比較的早く営業再開できたそうです。しばらくは来場者数も少ない状況が続いていたようですが、ゴールデンウィーク以降は順調にお客さまも来られているそうで、シードル工房も大忙しでした。


こちらは作業終了後、A-FACTORYに隣接するねぶた資料館「ワ・ラッセ」に立ち寄った時のスナップ写真。間もなくねぶた祭り。新しい新幹線を利用してお出掛けになってみてはいかがですか。


企画開発グループ 渡邊 拓也