きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

ナパ・ヴァレーのワイナリー4軒を見学

2013年10月08日 08時44分56秒 | Weblog

9月18日付けブログで、肥留川が「アメリカのサケ事情」と題して米国宝酒造、米国月桂冠、サケ専門店トゥルーサケなどについて書いています。アメリカ出張では、ナパのワイナリーも4軒見てきましたので、ご紹介します。


訪問先1:Groth Winery グロース・ワイナリー
セントヘレナ・ハイウェイ(ナパの中央通り)のオーパス・ワンの手前の道を右に入って、5分ほど走ったところ。元、キリンさんが以前所有していたレイモンドのさらに奥。中規模のワイナリーで、ワインの評価は高い。「グロス」はドイツ系創業者の名前。



ブドウの搾汁機はDIEMME(ディエメ)。10年近く使っているそうだが、「ほとんど修理しない、丈夫だ」、とのこと。白はホール・クラスター(房のまま)で大型の2連ホッパーから投入。Wドアタイプなので均一に投入できる。ホッパーはスイングする構造。




ブドウはこのプラスチックコンテナを使って、フォークリフトでホッパーに投入。赤は、醗酵後のものを、やはりこのコンテナで投入する。



選果コンベア。赤は、除梗の前にクラスター(房)で選果。除梗機投入口の高さに合わせるので、選果コンベアが高い位置になる。移動式。




訪問先2:Chappellet Winery チャペレット・ワイナリー
住所上はセントヘレナ(ナパ・ヴァレーの中心の街)だが、市街地からは遠く、マウンテンロードを15分ほど走った東の山の中にある。進入路にはサインを出していない。「場所は積極的には公開しない」がポリシーだそう。醸造棟は三角錐ピラミッド型(ロゴになっている)の巨大な木造建築。チャペレット、あるいはシャペレはフランス系の創業者の名前。



やはり、DIEMME(ディエメ)が2台。奥(左)は3週間前に入ったばかりの2013年モデル。ナパでは本当にディエメ(当社が日本代理店です!)が多い。土地に段差をつけて、上の土地からブドウを投入できる設計。



ちょうど、カベルネを選果、除梗の最中。ブドウはやはりプラスチックコンテナでハンドリング。コンベアを使ってクラスターの状態で2人が選果。主に、葉や大きな痛み部分をとる。そして、下に落として、、、




ペレンクの除梗機に投入。昨年導入したそうで、ワインメーカーいわく、「除梗機」ではなく「メカニカル選果」に近いとのこと。十分きれいに選果できているように見えた。



日本でお目にかかる事はほとんどない、グロスとチャペレットのワイン。ワイナリーで買って、標準的な赤で1本50ドル程度。真ん中の立派なコルクは、グロスのレゼルブ用(1本1万5,000円~2万円)で、コルク1個の値段が2ドル(!)だそう。一方、グロスでは白ワインの20~50ドルの製品に合成コルク「ノマコルク」を使用。スクリューキャップについて尋ねると、両方のワインメーカーとも「まったく採用するつもりがない」とのことでした。 (なお、奥は、TY KUのサケ(日本酒)。サンフランシスコ市内の高級スーパー、Whole Foodsで見つけたもの。300mlで18ドル。)




訪問先3:Robert Mondavi ロバート・モンダヴィ
ナパ観光(ワインツーリズム)の定番、モンダヴィ。今まで気付かなかったが、ブドウの木の下にホースがある。散水用で、水をまかないとブドウが育成できない土地が多いそう。



醸造棟の中はオークバット(木製タンク)が整然と並ぶ。10年以上前に来たときは、こんなに立派ではなかった。上部マンホールの扇風機は内部の乾燥用。ナパのような乾燥した地域でも、こうしないと雑菌リスクがあるそう。オークバットの上のレベルのプラットホーム上で除梗破砕機が自由に動くようになっていて、グラビティでタンク内に落とす。ドライアイスを使用するといっていました。





訪問先4:Opus One オーパス・ワン

超高級で知られる。見学者は中国からのツーリストがとても多かった。(ボルドーのシャトーマルゴーにいったときも、中国の人たちばかりだったのを思い出します。) 試飲は有料で、1杯40ドル、二人で80ドル也。アポイントなしでは見せないのだけれど、サケのグループだといったら、地下の樽貯蔵庫だけ見せてくれました。ボルドーと同じで、卵白でオリ下げをします。



オーパス・ワン屋上でワインを飲む、の図。抜けるような青空。国旗の端が見えていますが、アメリカとフランスの国旗です。(米モンダヴィと仏ロートシルトのJVなので。) ブランド価値というのは、ワイン品質やパッケージングだけでなく、建物や風景までも含めたマーケティングの産物であるのだなあ、、、などと思いながら、1杯40ドルを賞味いたしました。




代表取締役

喜多常夫


工場外壁塗り直し+A・B・C・・・表示

2013年10月04日 10時28分42秒 | Weblog

夏前から順次実施していた大阪事業所の工場建屋の外壁・屋根の再塗装や防水コーキング工事が、このたび終了しました。見た目にとてもきれいになり、まるで新しい建屋のよう。社員一同、身がピンと引き締まる思いです。



大阪事業所内にはA棟・B棟・C棟・D棟・E棟・F棟・I棟・J棟の8つの建屋があります。今回の外壁の塗り直しと一緒に棟名を大きく表示することにしました。工場内部は非公開ですが、棟名で各工場をご紹介します。


「A棟」(キャップ工場、加熱機能付き容器生産ライン、食堂、倉庫)



「B棟」(キャップ工場)



「C棟」(製品倉庫)



「D棟」(機械・金型の製作・メンテナンスのためのマシンショップ)


 
「E棟」(カーノ特殊印刷の事務所、印刷板保管倉庫、更衣室)
 


  「F棟」(キャップ工場、製品倉庫)



G、Hがなくて、「I棟」(InsatsuのI、印刷工場。なお、印刷工場では排気の白金触媒の取り替え工事も実施しました。)
 

 
「J棟」(JimushoのJ、本社事務所、品質保証室、製造事務所)
  


、、、といった感じです。ほかに「K」(Kouka-shitaのK。JR大阪環状線高架下を倉庫に借りている)もあるのですが、今回は省略。今まで私たち社員もわかりにくかったのですが、一目で棟名がわかるようになりました。


今回のアルファベット表示デザイン担当
堀田恵美子