きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

2023クラフトビール祭り in 竜馬通り商店街(京都・伏見)

2023年10月26日 09時04分27秒 | Weblog

10月22日(日)、京都府にある8つのブルワリーとクラフトビール専門店の山岡酒店が出店する「クラフトビール祭り in 竜馬通り商店街」が開催されました。伏見は日本酒生産量第2位の酒どころの町ですが、実は「ビール」も熱い! 伏見版「オクトーバーフェスト」の様子をお伝えいたします。



会場の「竜馬通り」は、坂本龍馬が、暗殺未遂を受けた『寺田屋事件』の際、この周辺を通って逃げたと伝わることにちなんだ名称。(“龍馬”ではなく“竜馬”なのは、司馬遼太郎 作『竜馬がいく』にあやかって) 商店街の入口横には舞台となった「寺田屋」があり、修学旅行生で賑わっていました。



ご出店のブルワリー様にご挨拶をさせて頂きましたので、いくつかご紹介します。まずは「黄桜 京都麦酒」様。日本酒の仕込みでも使われる「伏水」を使用したビールです。写真右側が営業部の小泉、左側が私、丹野です。



こちらは京丹後市にある道の駅「丹後王国 食のみやこ」内のビール工房、「丹後王国ブルワリー」様。シャインマスカットをふんだんに使用した季節限定ビールはスッキリ飲みやすく大人気でした。



「ウッドミルブルワリー・京都」様。「食事と楽しむビール」をコンセプトに、ビールと料理が調和し食事のひとときを豊かにするビールづくりを目指しているとのことでした。



「キンシ正宗 京都町屋麦酒」様。かつて日本酒蔵として使用された土蔵造りの蔵で、女性麦酒マイスターが造り出す優しい味わいのビールが特徴です。



天気にも恵まれ大変な賑わいでした。一方で京都三大祭の一つである「時代祭」が行われていたこともあり、外国人観光客の姿が少なかったことが印象に残りました。



2022年12月末時点でのクラフトビール醸造所数は677カ所(きた産業調べ)。今後もクラフトビール市場は益々大きくなっていくものと考えられます。今後ともお客様のお役に立てる様、社員一同精進して参りますので、変わらぬご愛顧の程お願い申し上げます。



大阪営業部 丹野真樹







■▼新製品紹介■▼ 2023年10月 第二号

2023年10月17日 10時00分00秒 | Weblog

「パッケージ資材をご採用いただいた新製品」(きた産業からキャップ、びん、ラベルなどをご採用いただいた新製品)、または、「設備をご採用いただいた新製品」(きた産業から納入させていただいた充填設備や製造設備による新製品)をご紹介します。
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●東京都 オープンブック酒造 様
●「SHOCHU SODA Yellow-green」 360ml
●リキュール(発泡性①)
●アルミ缶をご採用いただきました。



●神奈川県 株式会社法龍山麦酒 様
●「尊」 330ml
●発泡酒
●キャップ・びんをご採用いただきました。



●静岡県 ヴィ・アゲイン株式会社 様
●「NARASATO SUNSET」 330ml
●発泡酒
●キャップ・びんをご採用いただきました。



●宮崎県 宮崎ひでじビール 様
●左から「九州ラガー」、「日向夏」 350ml
●ビール、発泡酒
●缶・充填機械をご採用いただきました。



●熊本県 Kirali Brewery(キラリブルワリー)様
●左から「ヴァイツェン」、「コーヒースタウト」 330ml
●発泡酒
●びんをご採用いただきました。



●熊本県 千代の園株式会社 様
●「風と猫と大吟醸」 300ml
●日本酒
●びんをご採用いただきました。



●熊本県 ダイヤモンドブルーイング株式会社 様
●「ADELL」 750ml
●発泡酒
●コルク栓・ワイヤーフード・びんをご採用いただきました。



●鹿児島県 Microfarm & Brew合同会社 様
●「市比野IPA」 330ml
●炭酸飲料
●キャップ・びんをご採用いただきました。



●鹿児島県 薩摩川内味噌醤油株式会社 様
●「薩摩川内ヴァイツェン」330ml
●発泡酒
●キャップ・びんをご採用いただきました。






■▼新製品紹介■▼ 2023年10月

2023年10月12日 15時00分00秒 | Weblog

「パッケージ資材をご採用いただいた新製品」(きた産業からキャップ、びん、ラベルなどをご採用いただいた新製品)、または、「設備をご採用いただいた新製品」(きた産業から納入させていただいた充填設備や製造設備による新製品)をご紹介します。
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●北海道 富良野市ぶどう果樹研究所 様
●「ベルル ブランシュ2020」 750ml
●果実酒
●びんをご採用いただきました。


●埼玉県 株式会社マツザキ 様
●「棘玉」 700ml
●スピリッツ
●キャップ・びん・キャップシールをご採用いただきました。


●山梨県 KOUSHU BEER 様
●「KOUSHU BEER」 330ml
●発泡酒
●キャップ・びんをご採用いただきました。


●栃木県 株式会社渡邊佐平商店 様
●純米吟醸「日光誉」 Spacia X限定ラベル 150ml
●日本酒
●キャップ・びんをご採用いただきました。


●栃木県 片山酒造株式会社 様
●純米吟醸「日光路」 Spacia X限定ラベル 100ml
●日本酒
●びんをご採用いただきました。


●栃木県 宇都宮酒造株式会社 様
●「四季桜 特別純米酒 LRT缶」 180ml
●日本酒
●缶、ポリ蓋、ラベルをご採用いただきました。


●栃木県 西堀酒造株式会社 様
●「日光街道 小山蒸溜所」 250ml
●ウイスキー
●ガラス栓・びんをご採用いただきました。


●長野県 麗人酒造株式会社 様
●「ウイスキーハイボール 試験製造 第2号」 350ml
●ウイスキー
●アルミ缶・充填機をご採用いただきました。


●愛知県 株式会社ブライド・トゥー・ビー およろこ Brewery様
●「OYOROKO BEER」 350ml
●ビール
●アルミ缶をご採用いただきました。


●熊本県 合名会社豊永酒造 様
●「スパイス&焼酎 CARDAMON TAKE7」 700ml
●リキュール
●キャップ・びんをご採用いただきました。


●鹿児島県 有限会社大山甚七商店 様
●「YAMADAICHI」 720ml
●本格焼酎
●キャップ・びんをご採用いただきました。


●鹿児島県 有限会社大山甚七商店 様
●「紺青の宮ヶ浜」 720ml
●本格焼酎
●キャップ・びんをご採用いただきました。






全国醸造機器用品展示会 2023 in 赤レンガ酒造工場(東京・滝野川)

2023年10月11日 09時23分25秒 | Weblog

10月4日、5日と東京で開催された「全国醸造機器用品展示会」に出展しました。日本醸造学会年次大会の日程に合わせて開催されたものです。会場は、学会会場から徒歩圏内の、国の重要文化財『赤煉瓦酒造工場』。



当社ブースは建物中央にある旧麹室。歴史のある建物の中で背筋が伸びる思いです。



スペースが限られていたので大きい機械等はパネルや資料でのご紹介となり、今回は当社製王冠をメインに展示。



ユニバーサルデザインの「ZK」シリーズや打栓後に壜燗ができる耐熱タイプなど、各種サケびん口王冠や、フランスやアメリカで規制のあるBPAの意図的添加のない(BPA-NI仕様)ワイドキャップをPR。



ご来訪いただいた方には、王冠セットをお渡しいたしました。



また、アルミ缶ハンドシーマーは実際に動くところを見ていただきました。日本酒の缶は導入ハードルが高いと思われがちですが、卓上サイズでもシーミングが可能。資材も小ロット対応可能な無地缶がございます。



Miss SAKE2023の齋藤さん、山田さんにアルミ缶の巻締めを体験していただきました。海外へPR活動に行く際、お着物の他に日本酒を持参することもあり、アルミ缶は軽く、割れる心配がないため非常に重宝しているというお話も伺いました。



Miss SAKEお二方と当社メンバーでのスナップ写真。



2日間、多くの方にお立ち寄りいただきました。埼玉県、千葉県、栃木県など近隣の県からのご来場が多く、広島まで来られない方も気軽に足を運びやすかったことと思います。ぜひ、また東京での開催ができることを願っております。



東京営業部 阿久津 咲枝






「関西醸友会」(9/27)+ 「伏見醸友会」(9/29)

2023年10月02日 15時00分00秒 | Weblog

二つの「醸友会」が相次いで開催されたのでブログに記録します。まず、「関西醸友会」。2023年9月27日に新大阪のワシントンホテルで、「第12回総会・講演会」が開催されました。1927年設立の「日本醸友会」が2012年に解散したことを受け、その大阪支部が2012年に関西醸友会となったもので、とても歴史ある会です。講演会の部では5社6名が話され、浅学ながら私も講演者の一人でした。ここでは私を含む3名の講演を紹介します。

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まず、元・外交官で、「酒サムライ」のおひとりの門司さん。1980ー2000年代にオーストラリア・ベルギー・英国で大使館勤務、2007年からイラク・カタール・ユネスコ(フランス)・カナダで大使を務められた方。写真は、イラクでの多国籍軍との会食の様子。民間人は経験しえない海外のエピソードはとても興味深かった。日本酒の国際化について、大変示唆に富むお話でした。



<追記:ユネスコ世界文化遺産登録には「正月料理」の但し書き> 門司さんから、「和食」のユネスコ世界文化遺産登録について、実は「正月料理」という但し書きがある、と教えていただきました。あとでユネスコのサイトを調べてみると、確かに「Washoku, traditional dietary cultures of the Japanese, notably for the celebration of New Year」となっていて、和訳すれば、「和食、日本の伝統的な食文化」のあとに「特に正月祝い(の料理)」という但し書きがついている。和食のユネスコ申請については、後述する「伏見醸友会」の講演で菊乃井の村田さんも、「1月1日は日本中の人が雑煮をたべる事例をあげたこと」をお話されていました。和食に但し書きがあるのは、あまり知られていない事情ですね。村田さんは「Japanese FoodでなくWashokuで申請」した事情なども話されていました。

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二人目の講演者は、新潟大学・日本酒学センターの副センター長、岸さん。これは日本酒とワインの比較を話されているところ。日本酒学が、ワイン学に並ぶ世界で認知されるアカデミック分野となることが期待されます。



<追記:新潟大学・日本酒学研究センターに詳しくなった> 岸さんの講演の後半は、新潟大学・日本酒学研究センターのお話でした。実は前日の9月26日、東京・日比谷の松本楼で全国醸造機器工業組合の年次総会の講演で、もう一人の副センター長の平田さんに講演をお願いしていて、日本酒学研究センターのお話しを伺ったところでした。さらにこの週の週末の9月30日に山梨で行われた「第3回日本の酒シンポジウム」(鹿児島大の焼酎、新潟大の日本酒、山梨大のワインの合同イベント)にリモートで参加したのですが、ここでも日本酒学センター長の末吉さんから、日本酒学センターの取り組みを伺いました。5日間で3回も日本酒学センターの取り組みを聞くとは珍しい体験。日本酒学センター事情にとても詳しくなった!と自負しています。

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三人目の講演者が私、喜多常夫でした。演題は「Saké進化の胎動ーコロナで加速する酒類産業の多様化」。



講演で使ったスライドから3枚ご紹介します。これは、清酒の輸出金額で、「モンシノワ」(中国世界=中国+香港+マカオ+台湾)向けが50%以上になっている、というスライド。カントリーリスクを感じます。



これは、2023年前半(1~6月)の清酒輸出が、近年の成長の流れとうって変わって、減少していることを示すスライド。6か月間の輸出「量」を見ると、主要輸出先6か国のうち、韓国を除く5か国(アメリカ、中国、香港、台湾、シンガポール)が減少。今年後半(7~12月)は中国向けがさらに落ち込むと予測され、2023年は厳しい数字となりそうです。



これは余談のような話ですが、「清酒」と「タマゴ」の消費者物価の推移。30年間スパンで見ると、物価の優等生=値上がりしない商品代表例=と言われるタマゴ(今年になって値上がりが伝えられますが)より、清酒のほうが価格が安くなっている。清酒にとって、国内価格の改善は大きな課題だと感じます。



私は、関西醸友会では10年ほど前にも「海外における日本酒の伸長」について講演させていただいたことがあったので、今回は2度目。まことに光栄でした。ありがとうございました。


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「フォアグラ(手前のお皿)に合う日本酒は、ABCDのうちどれか、各自が点数で評価する」という唎酒。5番目の講演者のフランス人シェフの方による企画です。貴重な経験でした。そのあとは懇親会。大いに日本酒を堪能。みなさん、ありがとうございました。


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次に「伏見醸友会」。2日後の9月29日に、京都八条の都ホテルで開催。写真にあるように「創立110周年」の記念講演会と祝賀会でした。「醸友会」という名称は共通ですが生い立ちは異なり、伏見醸友会は1913年に6人の会員でスタートした組織だそうです。記念講演は3題で、京都市産業技術研究所の廣岡さん、酒類総研理事長の福田さん、菊乃井の村田さん。とても興味深かったのですが、写真撮影不可だったので、ここでは祝賀会の鏡開きの写真を載せます。(村田さんのお話は、前掲の門司さんのところで触れています。)



二つの醸友会に出席できて、とても光栄でした。多くの皆さんと、とても楽しくお酒を飲みました。ありがとうございました。



代表取締役 喜多常夫