きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

「千曲川ワインアカデミー」で話す

2020年12月16日 16時30分00秒 | Weblog

12月12日、「千曲川ワインアカデミー」の講師を担当しました。千曲川ワインアカデミーは、ワイン醸造家やワイナリーの起業を目指す人が1年かけて実践的な技術を学ぶコースで、今年度は第6期生。例年は長野のアルカンヴィーニュに行って話すのですが、コロナ感染拡大のため今年はZOOMで大阪から講義。「シャンパーニュの製造技術と醸造設備」など、3つのテーマで話しました。



この写真は、現地の様子をあとで送ってもらったもの。20人ほどがアルカンヴィーニュで聴講。ほかに10人ほどオンライン参加でした。多くの聴講者のみなさんが、自分のワイナリー起業など所期の希望を実現されることを祈っています。



こちら、主催者の玉村豊男さん。ちょうど、農水省の方も、講義の様子を見学に見えていたようです。



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ZOOMの講義ということで、写真は以上3枚しかありません。そこで、講義で使ったビデオの画像を3枚紹介しておきます。まずこれは、フランス・ブルゴーニュの某ワイン醸造所で撮った選果の様子。良いブドウなので、不良果のリジェクト率は2%もない感じ。余談ながら、ブルゴーニュは、ブドウに結構エスカルゴ(カタツムリ)がついている。コンベアの選果が導入されたのはこの10年ほど前からだが、その前のブルゴーニュワインはエスカルゴも味の特徴になっていた?!かも。



こちらは、フランス・エぺルネの某メゾンで撮影した、シャンパーニュの製造ラインのビデオ。(専門用語で恐縮ですが)「デゴルジュマン」の瞬間。「王冠」を抜栓すると同時に、「ビデュール」と「凍った滓(自己消化酵母の残骸)」が、実にうまく一定方向に飛び出す。少し前までシャンパーニュの現場はなかなか見せてくれなかったし、ビデオは今も珍しいと思います。



こちらはイタリア・フランチャコルタの某ワイン醸造所で撮ったもの。シャンパーニュと同じく、「メトード・トラディショネル」(伝統製法)による、壜内二次醗酵スパークリングの「ネックフリーザー」。製造ラインの基本構成は、シャンパーニュと全く同じです。




代表取締役 喜多常夫


生野区の「ものづくり企業マップ」に、王冠・キャップが登場!

2020年12月14日 17時00分00秒 | Weblog

きた産業は、大阪市の生野区にあります。11月21ー22日に、「いくの(生野)みんなの文化祭」という催しがありました。22日のお昼過ぎに行ってみたのですが、たくさんの人でにぎわっていました。入口では検温・消毒に加え、スマートフォンへ大阪コロナ追跡システムを登録しないと入場できないなど、新型コロナウイルス対策もきちんとされていました。

このイベントのために「生野ものづくり企業マップ」というイラストマップが製作されました。生野区には、2,300社以上の製造事業所(ものづくり企業)があるそうですが、特徴ある19社を選んでその製品をイラストにしたもの。全国的に有名なロート製薬さん(目薬)、山本化学さん(水着)などと並んで、当社、きた産業の「王冠・キャップ」が登場! 実際には社名は入っておらず、きた産業の場所(赤マル)に「王冠・キャップ」、ロート製薬さんの場所に「目薬」、山本化学さんの場所には「ウェットスーツ」、などイラストが並んでいるだけですが、区内の特徴ある製造業者の一つとして認めていただいて、大変光栄でした。

これは、イラスト入りのバンダナ。「みんなの文化祭」で販売されました。

こちらは、イラスト入りのトートバッグ。

実際の社名を知りたくて、イラストマップを作製した企画会社から情報を聞いて、マップに書き入れた資料がこれ。タイトルが「ノスタルジック・フュ―チャー」だけに、石臼、切子ガラス、たこ焼き機、油揚げなど、ユニークな会社も入っています。油揚げの会社(松田食品さん)とは、稲荷寿司やきつねうどんの油揚げを製造される会社。油揚げの大手企業があるというのは知りませんでしたが、全国に出荷していて、業界トップクラスのシェアだそうです。もっとも、王冠・キャップだって、一般の人には、「そんな会社あるの?」と言われそうですが。




企画・開発グループ 堀田恵美子



神戸大学で日本酒学の講義 by 喜多 (+南米ペルーで日本酒学の講義 by 北山さん)

2020年12月04日 17時30分00秒 | Weblog

11月11日、神戸大学の「日本酒学入門」の第6講を担当しました。日本酒学は今年が3年目。日本酒最大の産地「灘五郷」を擁する神戸という場所柄、地元の地域・文化を学ぶ講義でもあります。今年は、コロナ感染拡大の影響でZOOMの講義でした。これは私のPCの画面。



ZOOMの場所は大講義室。私の前は、、、、ご覧の通り誰もいません。二百数十人の聴講者は、神戸大学のシステムを通じて自宅で聴講。



講義スライドをいくつか紹介します。これは、日本酒の5大輸出先(アメリカ、中国、香港、台湾、韓国)の過去30年の輸出量の推移。2019年に韓国が急落(日本製品の不買)、2020年(予測)はアメリカ、中国、韓国が急落(コロナ)、という構図。一方、香港と台湾は、コロナ禍にもかかわらず落ち込みが少ない見込み。



これは、灘・伏見大手の輸出量と、地酒の輸出量の推移。2000年ごろ、20年前は日本酒輸出の大部分は大手だったけれど、現在は「大手:地酒=ほぼ50:50」になっている。輸出金額についてはデータがないが、たぶん「大手:地酒=25:75くらい」、すなわち、地酒は単価の高いお酒を輸出している。



これは、学生さん向けの課題。「ジャパニーズサケをフレンチワイン、スコッチウイスキーのようなグローバル商品にするには」というもの。この課題を選択した人50人くらいの学生さんの回答を見ましたが、なかなかユニークなアイデアもありました。次の時代を担う、若い人のマーケティング発想を取り入れることは大事、、、と思いました。



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神戸大学の講演の当日、偶々アメリカ在住の北山雅彦さんから、日本酒の統計データなどについてメールで照会がありました。北山さんは、アメリカの農務省USDAと共同でアメリカの米が清酒製造にどれくらい適しているかの研究などを行っている方で、聞けば、ペルーの大学で日本酒学の講義をされるそう。本来は現地で対面講義のはずが、COVID-19の影響でリモート授業になったのは、世界中いずこも同じ。後日、ZOOMの講義の様子を送ってもらったのがこの画面。場所はペルー第二の都市アレキパにある「サンタマリア・カトリック大学」で、選択科目として20名ほどが聴講したそう。日本酒に興味を持つ若者がペルーにいるというのは、意外でした。それにしても、ペルーの皆さん、いい顔してますね。




代表取締役  喜多常夫