きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

ミラノの展示会SIMEI(シメイ)訪問記

2019年12月12日 15時47分29秒 | Weblog

2019年11月、当社社員5名でイタリアに出張、ミラノでワイン機器・資材の展示会「SIMEI(シメイ)」を見てきました。私以外の他のメンバーは、この展示会に何度か来たことがあるのですが、私は初参加です。ルーツ機械研究所と、きた産業の取引先を中心にブログで報告します。

DIEMME - ディエメ (イタリア)
ディエメは、ワイン機器で世界トップブランドの一つで、当社の主力ブランドでもあります。これは新型「メンブランプレス」。ウィルメスの方式に近い。デジューシングのチューブが中央に通っていて、両側からメンブランが膨らむ。嫌気的雰囲気でブドウを搾れます。



メンブランプレスの新しい操作盤。日本語が選べるようになりました!
 

OEno Concept - エノコンセプト (フランス)
びん内二次醗酵のスパークリングのための、ジャイロパレットのトップメーカー。日本では、ワインだけでなく、清酒でも採用いただいています。


MORI - モーリ (イタリア)
日本では卓上充填機やフィルターをよくお使いいただいていますが、ポンプ、プレスなど、ワイン小規模生産に適した機器全般を製造する会社。写真は「除梗機」と「選果ローラーコンベア」の組み合わせで、MORIだけでなくワイン設備メーカー各社で急速に一般化しました。良質なブドウ果の比率が増えて、ワイン品質に大きく貢献します。


Ragazzini – ラガツィーニ (イタリア)
チューブポンプ(Peristaltic Pump)のトップブランド。日本でも多くのワイナリーでご採用いただいています。この巨大なチューブには驚きました。

 

CDa - シーディーエー (フランス)
コストパフォーマンスの高い、タックシールラベラー。日本では、ワイン、清酒、クラフトビール、焼酎など、多くの分野で採用いただいています。この写真には今回の出張者5人全員が写っていますが、左から3人目が、私、角谷です。

 

Kreyer / WTG-Qantor - クライヤー (ドイツ)
小規模醸造所のタンクの温度コントロールに最適な機器を提供するクライヤー。これは、複数のタンクを一度にコントロールするための分配バルブ。
 

R & G - ロビーノ・ガランドリノ (イタリア)
シャンパーニュ・ボトルにコルク、ワイヤーを装着する機械、ウイスキーやワインのボトルにキャップシュールを装着する機械で、圧倒的な実績と技術力のある世界トップのメーカー。機械が写っていなくてすみません。ロゴが微妙に変わって新しくなりました。


Nomacorc / Vinventios – ノマコルク (ベルギー)
日本でもおなじみ、ノマコルク。これは、ノマコルクを採用した初めてのバローロ。ノマコルクは、石油由来ではなく、サトウキビ由来の樹脂原料でできています。スクリューキャップ化も進んでいますが、ノマコルクも勢力拡大中。世界で20億個以上だそうです。



LDS –エルディーエス (フランス)

日本では、ワインの亜硫酸測定器でおなじみ。これは、シャンパーニュの圧力測定装置。コルク栓穿孔後、先端に取り付けた「とがったパーツ」(本の上。わずかに見えている)がびん内に落下して、圧力測定の流路を確保するという、初めて見るタイプ。有名シャンパーニュメゾンで使用されているそうです。

 

驚いたこと、その1
まだまだ、たくさんの取引先があるのですが、パートナー紹介は以上で終わります。最後に、驚いたこと2つを書きます。展示会場で見かけた、柱に沿って上下するタンク。ポンプを使わない、グラヴィティ―方式。ここまでやるか!?と驚きました。


驚いたこと、その2
ホテルで驚いたこと。ミラノ市街地のホテルで何泊かしたので、近所のスーパーマーケット(カルフール)で水を買いました。500mlの6本シュリンクパックが、レシートを拡大してみると、、、1.3€=約150円。1本25円。どうしてこんなに安いのか!?驚きました。

ルーツ機械研究所 角谷喜靖