きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

葡萄酒技術研究会@山梨+(私見)アジアの研究センターに

2011年06月20日 11時53分31秒 | Weblog

617日、葡萄酒技術研究会で講演をさせていただきました。場所は甲府駅近くの、ホテル談露館。私の演題は「最新の醸造技術、醸造機械-今、ワイン産地で用いられている最新情報」。このように多くの方に聴講していただきました。



持ち時間の大半を、「O2? Yes or No」(酸素は、イエスかノーか)というサブタイトルで、ワイン醸造における酸素遮断、酸素活用の両面について紹介しました。これは、不活性ガス環境での搾汁のスキームを説明しているところ。




もう一人の演者は、池川総合ブドウ園代表の池川さん。「甲州種とマスカットベリーA種のブドウ栽培-凝縮感のあるブドウを収穫するために」という演題で、土壌の話、枝の仕立て方の話など、実務的で興味深いお話を伺えました。なお、写真は、幹から直接ブドウの房が出ている(!)ところ、こんなのは初めて見ました。




葡萄酒技術研究会の社員総会では、今回8人の若手理事の追加があり、会長も天野さん(山梨大学名誉教授)から戸塚さん(テクノカルチャー代表)に交代されました。写真は新任の挨拶をされる戸塚さんです。(右手の演台)




また、国際エノログ連盟の総会に参加された時の報告もありました。近く、日本も、国際エノログ連盟の正会員に昇格するそうです。



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以前、ASEV JAPANに参加した時に書いたこともあるし、この2月に洋酒技術研究会に参加した時も思ったのですが、日本の研究会が、日本だけでなくアジアの研究会にならないものか、ということを改めて感じました。言葉の壁があるにせよ、日本の高い技術水準やワイン文化を何らかの形で世界やアジアに向かって発信していく、そんな研究会が必要な時期だと思います。

(以下は、2008714日付けのブログから再録) アメリカ、フランス、オーストラリアなどで勉強し、共同研究や交流を強める傍ら、日本ワイン(というか、日本ワイン産業)の存在感を高めるために、韓国やワイン急成長の中国からも参加者を受け入れる(巻き込む)ための体制(英語発表、ポスターセッション、企業参加エキジビションなど)も必要ではないでしょうか。

世界の中で日本ワインが目指す方向性は、(量の拡大は望めないにしても)世界的クオリティー・ワインであること、世界のワイン文化を支える日本であること、またワイン技術で世界に冠たるアジアのセンターであること、そんなことではないだろうかと思います。

ワインに限った話でなく、日本の酒類産業、酒類研究会がガラパゴス化しないように、という思いでもあります。

代表取締役 喜多常夫


■▼新製品紹介■▼ 2011年6月 

2011年06月17日 14時44分29秒 | Weblog

「パッケージ資材をご採用いただいた新製品」(きた産業からキャップ、びん、ラベルなどをご採用いただいた新製品)、または、「設備をご採用いただいた新製品」(きた産業から納入させていただいた充填設備や製造設備による新製品)をご紹介します。


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●岡山県 「平喜酒造」様

●「ミルキークイーン」 500ml

●清酒

●岡山県産ミルキークイーン(お米)を使用した甘口純米酒です。

●ガラスびんとキャップをご採用いただきました。




●兵庫県 「ヤエガキ酒造」様

●「ヤエガキ エクストラスイート」 300ml

●清酒

●ガラスびんをご採用いただきました。




●和歌山県 「花野食品」様

●有田みかんのアイスなワイン 375ml

●果実酒

●ガラスびん、専用コルクをご採用いただきました。


大阪営業部

 

 


FOOMA2011、出展報告(その3)

2011年06月13日 14時32分44秒 | Weblog

2回にわたりFOOMA2011での当社出展内容をご報告してまいりましたが、6月10日をもって無事会期終了と相成りました。ご来場の皆様、また当社ブースにお立ち寄りいただきました皆様、誠にありがとうございました。



最終日には毎年恒例のプレゼンテーションセミナーも開催させていただきました。今年はこのところお客さまからよく相談を寄せていただく、「より高ガス圧のお酒の製造方法や機器」に関する発表をいたしました。かなり限定的なテーマであったにもかかわらず、40名あまりの皆様にお越しいただき、熱心にご聴講いただきました。



高ガス圧のお酒の製造には様々な方法がある一方で、多くの解決すべき課題もあります。それらを順に見て行きながら、特に小~中規模製造に適した方法を考察いたしました。特に今回の展示製品で、前2回のご報告にも登場した「TAN3 ROBO」と「BF IV」については、高ガス圧対応を可能にする機能面の詳細についてもご説明させていただきました。





拙い発表で恐縮ですが、今後商品開発される上でお役に立つ情報をわずかながらでもご提供できたとすれば、それに優る成果はございません。内容に関してご質問等ある方、またご聴講いただけなかった皆様で内容にご関心のある方は、ぜひご一報ください。



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今年のFOOMAは、東日本大震災を受けて、例年とは少し異なる点がありました。例年17:00までであった開催時間が16:00までとなり、また場内の空調や照明、エスカレーター等の使用については可能な限り節電に努めるよう運営されていました。





3か月前はFOOMAの開催自体どうなるかわからないような状況でしたが、何とか無事に開催できたことは非常に良かったと思います。とはいえ、来場者数は例年よりやや少なめで、また海外からの来場者数も大きく減少と厳しい結果であったことも事実です。


まだまだ被災地の復興はこれからという段階。来年のFOOMAでは、被災地からの、また世界各国からのより多くの出展者・来場者の方々と会場でお会いできることを、心から願っております。

企画開発グループ 渡邊 拓也


FOOMA2011、出展報告(その2)

2011年06月09日 22時41分24秒 | Weblog

今年のメイン展示は「SMB ROOTS 6L3S」、時間1,000缶の缶ビール充填巻き締め機械です。




ドイツSMB社のビール充填機は、地ビールが盛んだった1990年代後半以降、十数台販売、今も全国で活躍中ですが、最近は輸入実績がない年が続いていました。今回、数年ぶりのSMB機の展示となります。




過去に「SMB ROOTS 15L4S」や「SMB ROOTS 6L2S」を制作しましたが、それらと今回の機械「SMB ROOTS 6L3S」は設計思想に違いがあります。今まではモノブロック(一体)構造にこだわって制作してきましたが、その結果、構造が複雑になり、メンテナンスや巻き締め調整が煩雑でした。




今回は、SMB社で左半分の充填機(上の写真)を製作、当社(ルーツ機械研究所)で右半分の缶シーマー(下の写真)を製作、すなわち一体の機械に見えますが、実際には2台に分離可能なコンセプト(「セミ・モノブロック」と命名)としました。

 




「セミ・モノブロック」構造とした結果、シーマー部分のメンテや品質管理がより容易になって、使いやすい機械となっています。地ビールでは今後さらに缶の需要が増えると思います。また、研究所のパイロットプラントにも最適な能力です。ぜひ、「SMB ROOTS 6L3S」をご検討ください。




ルーツ機械研究所 代表取締役 澤田典孝

 

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この機械は「BFキャッパー」、マニュアルの1本ヘッドPPキャッパーです。キャッピングヘッドはイタリアSIEM製で、オールステンレス。高さ調整は、リフターのレバーを緩めて正面ハンドルを回すだけ、簡単に120360mmまで調整可能です。




28mm
のキャップでデモ運転をしています。初期型に比べて回転数を多くして、より安定した巻き締めができるように改善されています。



私が手に持っているのはフランスZALKIN社のヘッド。当社では、ザルキン社(世界トップのキャッパーメーカーの一つ)の代理店もしています。右手に持っているのが、トルクリミッター内蔵の「スクリューキャッパー」、左手に持っているのがアルミキャップ用の「ロールオンヘッド」です。「BFキャッパー」のヘッドと比べるとお分かりだと思いますが、ザルキンはトッププレッシャスプリングがヘッド側に内蔵されているのが特徴で、ヘッド調整がより簡単に、精密にできます。




今年も多くのお客様に来場いただいています。ありがとうございます。




ルーツ機械研究所 水井

 

 


FOOMA2011、出展報告(その1)

2011年06月08日 16時58分33秒 | Weblog

2011年6月、今年もFOOMA(国際食品工業展)の季節がやってまいりました。東京ビッグサイトから、きた産業・ルーツ機械研究所の出展機械を順次紹介します。まず本日は、「BF Ⅳ」(ビーエフ・フォー、写真中央)と「TAN3 ROBO」(タンサンロボ、写真左)です。



BF Ⅳ(ビーエフ・フォー)は、卓上のカウンタープレッシャ充填機。全国で百数十台ご愛用いただく、当社のベストセラー機であるBF Ⅲの後継機で、従来充填が難しかった高ガスボリュームの製品を充填可能にしました。



最大の改良点は、私が指差している、充填バルブ、CO2バルブ、スニフトバルブの構造です。従来のピンチバルブ方式では、ビールや通常の炭酸飲料なら問題がありませんが、シャンパン並みにガス含有量の多い飲料では充填が困難でした。今回、0.4MPaまで対応できる特殊なバルブ構造に変更、フレームも高圧力に耐えられるよう設計変更しました。



高いガスボリュームの製品を充填するには高い押し圧(ヘッドスペースへの加圧)で液を供給しないと、うまく充填できません。そこで必要なのが、TAN3 ROBO(タンサンロボ、炭酸ロボットをもじったネーミング)です。このタンクは高ガスボリューム用に作製した150Lタンクで、耐圧も0.4MPa対応です。(通常の耐圧タンクは0.2MPaなので、2倍の強度)



タンク内部にはセラミックス製のカーボーネーティング・ストーン(私が手に持っている棒状のもの、ごく細かい泡を放出する)を装着。タンクには、泡を観察するための「のぞき窓」も付いています。



TAN3 ROBOの側面に取り付けている、銀色の円盤(ダイヤフラム)が上下についている装置が、本邦初登場の、自動で(!)カーボネーションを行う「コントロールバルブ」です。通常、カーボネーション作業は、人間がマニュアルでガス圧を調整する必要がありますが、この装置は、最初に差圧の設定をしておくとカーボーネーション終了まで徐々に自動で圧力を上げていく、すぐれものです。



最後に、FOODEX初日の当社の担当者、全員集合の記念スナップ。今年は、黒色の装飾で決めてみました。



ルーツ機械研究所 角谷喜靖


新入社員懇親会

2011年06月07日 10時34分35秒 | Weblog

6月4日土曜日に新入社員懇親会を行いました。ずっと雨続きでお天気が心配でしたが、当日は晴れて清々しい陽気でした。


場所は、魚が美味しく、景色も抜群の和歌山県加太漁港。加太漁港近くには人形供養や針供養で有名な「淡島神社」があり参拝してきました。たくさんの人形が供養のため祭られています。写真はその淡島神社の風景。



写真は淡島神社参道にあるお店での昼食の様子。次から次へと海の幸、山の幸の美味しい料理が出てきて、皆さんお腹いっぱいです。



お腹がいっぱいになったところで加太漁港にて釣り大会。鯵やカサゴがたくさん釣れました。メンバーの大半は釣り初体験でしたが、皆さんなかなかの腕前で何匹も釣り上げていました。世話役の私としては、全員魚が釣れたのでホッとしました。



最後に全員で記念撮影。とても楽しい時間でした。



新入社員の人と一緒に力を合わせて、会社を盛り上げていきたいと思います。

大阪営業部 上阪文人