きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

フランス・ボルドー VINITECH展示会 (その2)

2016年12月26日 11時09分22秒 | Weblog

引き続きVINITECHで、当社取引先のブースを中心にご案内します。イタリア「モーリ」社。小規模ワイナリー向けの機器を多く取り揃えているメーカー。バスケットプレスのケージは、従来は「ステンレス製」か「木製」でしたが、新しく「樹脂製」(白いカゴ)が登場。ステンレスより目詰まりしづらく、木製より衛生面で利点がありそうです。



フランス「ベラリア」社(昔の「サンゴバン」社)。ガラス壜製造で、世界3位、フランスでは1位。ブースはシンプルですが、非常に洗練をされた印象。クラフトビール分野が伸びているそうで、新型のビール壜を投入して、さらなる市場の活性化を図っていました。



私が手に持っているベラリアの壜は、表面はツルリとしていますが、内面に凹凸加工を施したもの。不思議な壜ですね。一般的にワイン壜はゴム風船のように内側から空気で膨らませて、外側は金型で押し込み成型を行います。このため壜表面に凹凸は有っても、内面はツルリとしているが一般的。



チェコの「プレシオサ」社。VINOLOK(ヴィノロック)と言う、ガラス栓を製造しています。ガラスの壜に、ガラスの栓の組み合わせで、非常に美しい。当然、プレミアムレンジの商品用で、世界的なプレミアム市場の伸びにつられ販売が伸びて、3年前は1,200万個だったものが、今年は3,000万個以上だそう。ワインを中心に、コニャック、グラッパなどのスピリッツ、そして日本酒にも使用されています。



ベルギーの「ヴィンヴェンションズ」社(旧「ノマコルク」社)の商品ラインナップ。ノマコルクだけでなく、合成コルク、ヴィノロック、天然コルク、スクリューキャップの5種のブランドを有するワイン栓の総合会社となりました。日本でも多くのお客様にご採用いただいているノマコルクは、順次サトウキビを主原料とした「グリーン」シリーズに変更中。これからは合成コルクで無く、「プラントコルク」と呼ぶそう。合成コルクはSYNTEKという別ブランドを買収。



フランスのキャッパーのメーカー、「ザルキン」社のブースにて。日本ではスクリューキャップ(ステルヴァン)を採用するワイナリーが多くなっています。ステルヴァンには、「ステルヴァンLUX」という、ねじ山が見えない(ねじ内蔵)タイプがありますが、これはそのキャッパー。スカートローラーは同じですが、ねじローラーがなく、代わりにチャッキングして一定トルクで締める機構になっています。



相変わらず、個性的な形状をしたタンク(容器)が多く出展されています。材質はコンクリート、オーク、ステンレスと色々。後ほどのワイナリー訪問で紹介しますが、ヨーロッパではコンクリート製タンクを使用しているところが多く有ります。







ブログではお伝えできなかった情報も沢山ありますので、追ってご紹介をしていきたいと思います。全国のワイナリーの皆様、楽しみにしておいて下さいね。よろしくお願いいたします。



東京営業部 今井孝

 


フランス・ボルドー VINITECH展示会 (その1)

2016年12月22日 08時32分13秒 | Weblog

フランスのボルドー出張報告、「ワイン博物館」に続いて、世界最大規模のワイン業界の展示会、「VINITECH」の報告です。同じく隔年で行われるイタリア・ミラノSIMEI展示会は、ワインを製造する機械展示が多いのに対し、こちらの展示会ではブドウ畑に関する機械や資材も多く展示されるのが特徴です。


会場の中はこんな感じです。とても広い会場で、置くまで歩くと1km以上あるのではないでしょうか?こちらは入り口近くの、ブドウの苗木や杭を展示しているブース。



写真の喜多(郁森)の身長は約180cm。北海道の酪農家が使用するような大きなトラクター。アタッチメントと呼ばれる作業機をトラクターの前後に取り付け、農薬散布や草や枝のカットなどを行います。



以前もご紹介したことがあるフランス「ペレンク」社の選果システム。醸造機械としては後発企業ながら、評判はよく、納入実績を伸ばしています。日本でも採用したワイナリーが出てきました。これは画像で果実を選別するシステムを組み込んだもので、一時間に10トンくらいのブドウの処理が可能なモデル。数千万円はするとおもいますが、人の手だと10人以上は必要なので効率を考えると安いかもしれません。



イタリア「ディエメ」社のブースの様子。ブドウの除梗破砕機からプレス機までの一貫したシステムと、出来上がったワインを仕上げるろ過機のシステムを展示していました。



「ディエメ」社では「オープン・グレープ」という新機構が出ていました。ブドウを挟む二つのローラーの回転数をインバーター付きのモーターで別々に制御して、「潰す」のではなくむしろ「皮をツルッとむく(オープンする)」というもの。従来の破砕機より、品質の良いジュースがとれるというデータが出ています。



ラベラーの「CDa」社。ワイナリーだけでなく、清酒・焼酎・飲料メーカー様など、納入実績が増えています。写真の機械は非常にコンパクトな造りですが、これ一台で、ラベルとキャップシールの装着作業ができます。



日本では新しくワイナリーを開業するところが増えていますが、こちらのプレス機はいかがでしょうか?ブドウをソフトに搾ることの出来るバルーンプレスで、バルーンは外部のコンプレッサーをつないで膨らましますが、タンクの回転は手回しハンドルで行うもの。小規模ワイナリー向けのサイズで、価格が非常にリーズナブル。ご興味がありましたら、今井までお問い合わせください。




VINITECH展示会 その2に続く



東京営業部 今井孝


■▼新製品紹介■▼ 2016年12月②

2016年12月19日 13時43分16秒 | Weblog

「パッケージ資材をご採用いただいた新製品」(きた産業からキャップ、びん、ラベルなどをご採用いただいた新製品)、または、「設備をご採用いただいた新製品」(きた産業から納入させていただいた充填設備や製造設備による新製品)をご紹介します。
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●静岡県 株式会社時之栖 様
●「フルーツパークワイン レッド・ホワイト」300ml
●ワイン
●ボトル缶をご採用いただきました。



●新潟県 菊水酒造株式会社 様
●「菊水スパークリング」360ml
●清酒(スパークリング)
●びん、キャップをご採用いただきました



●山形県 テンスイ醤油株式会社 様
●「丸大豆しょうゆ」 360ml
●醤油
●樹脂ボトル、キャップをご採用いただきました。



●茨城県 青木酒造株式会社 様
●「御慶事 純米吟醸Light」 720ml
●清酒
●びん、キャップをご採用いただきました。



●奈良県 北村酒造株式会社 様
●「猩々 純米吟醸」 1.8L、720ml
●清酒
●ラベル、キャップをご採用いただきました。



●沖縄県 請福酒造有限会社 様
●「 DARK VANILLA 」 200ml
●リキュール
●びん、キャップ、キャップシールをご採用いただきました。



●沖縄県 有限会社八重泉酒造 様
●「にぬふぁぶし -Ninufuabushi- 」 200ml
●泡盛
●びん、バックラベル、封緘紙、クリアカートンをご採用いただきました。



●福井県 西岡河村酒造株式会社 様
●「KEYS & BRICKS プレミアムアイスショット」 900ml
●リキュール
●びん、キャップをご採用頂きました。



●和歌山県 平和酒造株式会社 様
●「紀土スパークリング」 720ml
●清酒(スパークリング)
●ビン、キャップ、キャップシールをご採用いただきました。



(東京営業部+大阪営業部)


■▼新製品紹介■▼ 2016年12月①

2016年12月19日 09時58分12秒 | Weblog

「パッケージ資材をご採用いただいた新製品」(きた産業からキャップ、びん、ラベルなどをご採用いただいた新製品)、または、「設備をご採用いただいた新製品」(きた産業から納入させていただいた充填設備や製造設備による新製品)をご紹介します。
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●新潟県 八海醸造株式会社 様
●「八海山の原酒で仕込んだ梅」720ml
●梅酒
●AZKキャップをご採用いただきました。



●新潟県 三崎屋醸造株式会社 様
●「ストレートあまざけ」300ml
●甘酒
●キャップをご採用いただきました。



●埼玉県 滝澤酒造株式会社 様
●「菊泉ひとすじ」 720ml
●清酒(スパークリング)
●生産設備、びん、キャップ、キャップシールをご採用いただきました。



●岩手県 酔仙酒造株式会社 様
●「南部杜氏の里 岩手 清酒吟醸酒」 180ml
●清酒
●アルミ缶をご採用いただきました。



●山形県 株式会社丸十大屋 様
●「やまがた芋煮のたれ」300ml
●調味料
●PETボトル、ラベルをご採用いただきました。



● 徳島県 司菊酒造株式会社 様
●「袋吊り斗瓶採り大吟醸 雫一滴」 720ml
● 清酒
●びん、キャップをご採用いただきました。



● 宮崎県 雲海酒造株式会社 様
●「いいともBLUE」 900ml
● 焼酎
●キャップをご採用いただきました。



● 沖縄県 有限会社神村酒造 様
●「琉球泡盛 守禮(きた産業ラベル)」 720 ml
● 泡盛
●びん、キャップ、キャップシールをご採用いただきました。



●福井県 ときめきヴィクトリアン株式会社 様
●「HOKURIKU-no-BINZUME 北陸の瓶詰 」
●ジャム、オイル漬け
●びん、キャップをご採用いただきました。



(東京営業部+大阪営業部)


フランス・ボルドー ワイン博物館(La Cite Du Vin)訪問

2016年12月13日 08時50分43秒 | Weblog

毎年この時期は、フランスまたはイタリアのワイン機器の展示会に合わせ、ヨーロッパへ出張しています。今年はフランス・ボルドーで開催されるVINITECH展示会の年。展示会の様子と、訪問したワイナリーなどご紹介していきます。まずは今年の6月に出来たボルドー博物館(La Cite Du Vin)です。

ボルドーの中心から、路面電車のトラムに乗り、新設されたLa Cite Du Vin駅で下車。降りると直ぐに、幻想的な巨大なガラス張りの建物です。



受付で20ユーロ払うと、グラスワイン1杯飲めるチケットと、20ヶ国語対応のイヤホンをもらい見学スタート。この博物館はボルドーやフランス国内に特化したものでなく、全世界のワイン産地、ワイン文化について展示をしています。宗教とワイン、食文化とワインなど切り口は様々。日本の紹介では、まずは富士山が出てきて、山梨県甲州市勝沼町の映像が流れていました。



これはガラスの中に閉じられた香りを当てるゲーム。ラッパの先端のようなところへ鼻を近づけ、ワインの香りに潜む、バラやチョコレート、タバコなど様々な香りを確認します。ガラス容器の中のタブレットに正解の画像が出ます。



目の前に実際に人が居るかのような3D映像など、館内は最新のデジタル画像技術が多く採用されていました。こちらはマンガ神の雫を題材に、ワインと料理のマリアージュの紹介。



見学が終わると、天井にワインボトルのシャンデリアを吊るした7Fの展望台フロアーに上がり、ワインのテイスティングです。20種類くらいあったでしょうか?私がチョイスしたのは中国の赤ワインで、非常に濃く、パワフルなワインでした。





1Fには世界数十ヶ国のワインを集めた売店がありました。円形のコロッセオを思わせる売店で1,000種類以上並んでいます。販売しているワインの生産国数は世界一だそうです。宗教でワインが禁止されている中東の国々でも意外とワインを製造していることにビックリ。お隣、韓国のワインもあります。日本は勝沼醸造さん、シャトレーゼさん、メルシャンさんのワインが販売されており、ブドウ品種は甲州とマスカット・ベーリーAでした。






VINITECH展示会、シャトー見学編につづく。



東京営業部 今井孝