きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

「京都大学にて、日本ブドウ・ワイン学会西日本支部の創設」

2010年05月24日 09時34分42秒 | Weblog

ASEV Japan 日本ブドウ・ワイン学会・西日本地域 第一回研究会」が、522日に京都大学・農学部で開催されました。ワインの学会、研究会というと、どうしても主産地の山梨、あるいは東京が中心。西日本という地域に根差した学会があってもいい時期ではないか、という趣旨。大学研究者、ワイン生産者、また関係企業の方など、予想以上に多くの方々が集まられていて驚きました。 

「日本ブドウ・ワイン学会西日本支部創設に向けて」と題した基調講演をされる、京都大学農学部の小田教授。



小田先生が西日本支部創設の音頭を取られました。ご専門の社会科学的・農業経済的切り口のお話、またUCデーヴィスでのワイン研修体験のお話のほか、自然科学分野についても、「音とにおいの相関」「細胞数を増やしてやれば」「実験室でできなくても現場では」などなど、「勝手に思ってるんですが」と注釈されながら示唆に富んだお話でした。



「倍数化技術、台木や野生ブドウへの利用」についての講演される、京都府立大学、生命環境学部の本杉准教授。



写真は、フィロキセラがブドウの根に針をさしている写真。単為生殖と有性生殖を繰り返す、フィロキセラの大変奇妙な生態は読みかじったことがありますが、こうやって針をさすことや、日本に今でも結構いることは不勉強で知りませんでした。(ワイン業界以外の方のために説明すると、フィロキセラとはブドウ樹の大敵の昆虫で、歴史的に世界で何度かワイン産業を壊滅させた。)



「我が社の栽培品種とワイン造り」について講演される丹波ワインの末田さん。



栽培しているブドウ品種を次々スライドで紹介されましたが、その数はなんと約40種!! 丹波ワインさんは日本一多くの品種を作られているワイナリーではないでしょうか!? 写真はピノノワールとそのクローン番号ですが、クローンによる差などにも言及され、大変勉強になりました。本杉先生の倍数化台木(4倍体は根が短いので水分抑制となる)のブドウの試験栽培も行われているそうです。



いまや消費者視点こそビジネスの基本といわれます。しかし、(小生自動車好きなのでワインのたとえ話でなくて恐縮ですが)英国車ミニやフランスのシトロエン2CVは、マーケッターの意見でなく、設計者の意思を押しとおして作られた異形の製品だった、それゆえ長年愛されロングセラーとなった、と言われます。工業製品でさえ、本当にヒットする製品はマーケットリサーチの産物でない場合も多い。多数のブドウ品種を栽培している意味や消費者ニーズに関する質問がありましたが、丹波ワインさんのスタイルをみていて私はなんとなくそんなことを連想しました。



さて、研究会が終わって懇親会。これは、僭越ながら乾杯の音頭をとる筆者。




参加者の皆さんが持参された西日本のワインは次のごとし。(ワイン関係者でもご存じの方が少ないのではないかと思う銘柄もあります!)

丹波ワイン
カタシモワイン
天橋立ワイン
スタイルワイナリー(小林康志さん)
仲村ワイン工房
飛鳥ワイン
ヒトミワイン
琵琶湖ワイン(太田酒造)
神戸ワイン
北条ワイン、など



因みに私が持参したワイン(下の写真)は、西日本ではないのですが、北海道の月浦ワイン、ミュラートゥルガウ2007。ジャパンワインコンペティション入賞だけあって、皆さんに好評でした。




喜多常夫(代表取締役)


●◆47都道府県で、きた産業! ◆● その8:高知

2010年05月21日 17時29分38秒 | Weblog

きた産業は、北海道から沖縄まで、日本全国でお取り引きいただいています。2010年の新企画、営業担当者が早回りでご紹介する47都道府県めぐりブログです。


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今回は高知です。今、高知と言えばこれ。


 

真ん中の私ではないですよ。私が持っているものですよ。小さくて分からない?それではもっとアップしてみましょう。



そうです。坂本龍馬!!大河ドラマの影響もあり、今、高知は龍馬一色。酒造メーカーさんからも龍馬にちなんだ商品が沢山出ていますが、写真は坂本龍馬の姿をしたPETボトル入焼酎。



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さて、話は変わりますが、高知で有名な果実と言えばなんでしょう?


そう。「ゆず」です。(「文旦」と答えた方は、超のつく高知通です。) 甘酸っぱくて、少し苦味のある、飲み飽きしないゆず商品は大変人気があります。

このゆず商品にも当社のキャップをご利用いただいています。




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高知県には、清酒メーカーは20社ほどあり、多くのお蔵とお取り引きいただいています。なかでも最大手の土佐鶴様が有名なのでご紹介します。太平洋に面した素晴らしいロケーションです。



この上の写真の場所から180度回転しますと、、、この景色です!!

心はいつも太平洋ぜよ!!




ところ変わって、これは当社の大阪工場のキャップ生産ラインで土佐鶴のキャップを作っているところ。土佐鶴様には半世紀以上も!継続してお取引を頂いています。ありがとうございます。

 

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龍馬像があることで有名な桂浜は、休日は大変な混雑、一般車は進入禁止でシャトルバスが出るとのことです。龍馬の友人で三菱の創始者「岩崎弥太郎」の生家も、今は大きな駐車場まで出来て、観光客で賑わっています。お越しの際はお気をつけ下さい。




兎に角、今高知は盛り上がっています。


大阪営業部 辻谷暢夫


●◆47都道府県で、きた産業! ◆● その7:広島・岡山

2010年05月10日 08時54分12秒 | Weblog
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広島、岡山を担当している、大阪営業部の山内です。


広島と言えばお酒ですが、酒は酒でも350年続く「保命酒」という健康酒が、鞆の浦(とものうら)にあります。特定の会社の商品名でなく現在4社が製造されています。1852年黒船来航の際、幕府の接待酒としてペリーが飲んだそうですし、日経新聞に連載中の「韃靼の馬」(18世紀、朝鮮通信使が日本にやってくるお話し)でもつい最近「保命酒」が出てきました。


写真は製造元の1社、お取引いただいている岡本亀太郎本店さま(安政2年創業)の正面、私が手に持っているのが「保命酒」です。(当社の壜とキャップ。伝統的に四角い壜が用いられていたそうです。)





さて、広島の日本酒といえば西条。狭いエリアに8軒の酒蔵があります。賀茂鶴酒造さまはじめ、数社とお取引いただいていますが、各蔵の移動はわずか徒歩数分(!)なので営業はとても楽!? 




たいへん歴史を感じる地区です。水がおいしいので酒蔵の前の給水設備でPETボトルに水を汲んでいる人が多いなと思いました。





日本酒は国際化の時代。パンフレットも左上から、英語、日本語、ドイツ語、ハングル、中国語(簡体)、フランス語、と多彩です。





次に岡山です。桃、マスカットなど果実が潤沢でおいしい県で、酒蔵やワイン会社が多くありますが、ここでは新しいワイナリーをご紹介します。

雨の激しいときに蒜山(ひるぜん)高原の「ひるぜんワイン」を訪問しました。山ブドウでワインを作るワイナリーです。





従来あった場所から移転して、4月10日オープンほやほやです。大山を望む素晴らしいロケーション。これから夏休みにかけて、人、人でいっぱいになるでしょう。





大阪営業部 マネージャー 山内 浩