きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

「日本ブドウ・ワイン学会(ASEV JAPAN)2018年大会」に参加@京都大学

2018年11月21日 13時59分03秒 | Weblog

2018/11/17(土)~18(日)に、京都大学吉田キャンパスにて開催された「日本ブドウ・ワイン学会(ASEV JAPAN)2018年大会」に参加して参りました。



当社は学会の産業会員として、例年、日本ブドウ・ワイン学会で小展示をさせて頂いております。今回の参加メンバーは左から社長の喜多、東京支店の喜多郁森、私、丹野の3名です。今年はワインのパッケージと、ビン内二次醗酵用の機械を展示致しました。




こちらはフランスLDS社製「カーボドーサー」。圧力測定なしで、スパークリングワインの炭酸ガスボリュームを測るという、意外な測定原理。スパークリングワインの現場で、広く採用されています。



ノマコルクは進化を続け、原料がサトウキビ由来のバイオプラスチックになり「合成コルク(synthetic cork)」から「植物コルク(plant cork)」に!カーボンフットプリントを大幅に軽減し、外観も天然コルクと区別がつきにくいレベルになりました。
酸素透過度をコントロールした「Select Green」シリーズもございます。30×60サイズのキャップでも、酸素透過度をコントロールするタイプがございます。



30×60サイズの耐圧キャップ「VIIVA(ビーバ)」が登場致しました。最大圧力150psi(シャンパンレベル)に耐えるよう設計されています。一度で飲みきれなかったスパークリングワインの品質保持に、大きく貢献出来るのでは無いかと考えます。写真の750ml耐圧ビンとのセット販売を予定しておりますので、お気軽にお問い合わせください。



ブース紹介の最後は、フランス・TDD社のデゴルジュマンの機械「DLV-1」です。「デゴルジュマン」とは、びん口に集めた滓を、王冠を抜いて排出するシャンパン独特の製造工程。王冠を抜いた後は、「親指機能」でびん口を素早く押さえて吹きこぼしを防ぎます。お隣はデゴルジュマンで減ってしまった内容液を追加する為の、ドザージュ機です。



たくさんの方々に弊社ブースへお立寄り頂きました。ありがとうございました。





2日間にわたり、いくつものワインやブドウに関する研究発表が行われていました。こちらは学会開始にあたり挨拶をされる大会の実行委員長、京都大学農学部教授の小田先生。参加者の皆様は休憩もほとんど取らず、熱心に一つ一つの発表を聞いておられ、頭が下がるばかりです。



今回の会場は京都大学内の益川ホール、通常では入る事の出来ない部屋を特別に開けて頂き、益川敏英博士と小林誠博士のノーベル賞のメダル(複製)を見せて頂きました!さすが日本を代表する京都大学です!



学会を終えられた皆様は最高のお天気の中、ワイン片手にポスターセッション。質疑にも熱が入っていました。





今年は「日本ワイン」(国産ブドウのみを原料とし、国内で製造された果実酒)表示の施行もあり、日本のワイン業界が活気づいております。弊社はパッケージ資材や醸造機械を通して、皆様に貢献して参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。



大阪営業部 丹野真樹


神戸大学で「日本酒学入門」の講義

2018年11月04日 08時41分52秒 | Weblog

神戸は、全国トップの日本酒出荷量の「灘」を擁する都市。神戸大学では、地元の産業や文化を知る講義の一環で「日本酒学入門」という講座を設けられました。全部で7回、以下の7人の外部講師が話すという構成。10月31日の第5講を私が担当させていただきました。



私の演題は「海外への日本酒情報発信」。



講演会場はこんな感じ。聴講者は、神戸大学の1回生・.2回生で、挙手で尋ねたところ飲酒年齢前が半数以上。



上の写真のスクリーンを拡大したのがこの写真。



さらに、スクリーン画面を取り出したのがこれ。「2017年に日本から輸出されたサケは13万石ほどだが、日本国外で消費されたサケは約43万石と推定。差の約30万石は海外で製造されるサケである」「過去5年間を見ると、海外製のサケも伸びているが、日本から輸出されるサケの伸びの方が大きい」といスライドです。



学生さん向けにアカデミックなスライドも準備しました。「アメリカ最古の清酒醸造所は、1908年創業のホノルル日本酒醸造ではなく、1901年にバークレーに開業した『Japan Brewing Co.(日本醸造会社)』」「1892年のピッツバーグの新聞記事―高峰譲吉(竹鶴より早くウイスキー産業にかかわり、アドレナリンを発見し、消化酵素のタカジアスターゼで三共製薬を創業した)は、1892年にシカゴで清酒を製造する『高峰酒類醸造会社』を設立しようととしていた」というスライド。



講演の後、大学の購買部に立ち寄ると日本酒が売っていたので購入。「白鶴 X 神戸大学」というコラボ商品。日本酒にとって、国際マーケットと同じく、日本の若い世代もとても大事です。講義や商品など様々な形で、日本酒と大学が連携するのはとても有意義なことだと思います。


きた産業
代表取締役 喜多常夫