今般の東北・太平洋沖地震、津波、ならびに福島原発事故で被害を受けられている皆様には心からお見舞い申し上げます。また亡くなられた大勢の方々へ衷心より哀悼の意を表します。
弊社の主要お取引先である清酒、ビール、洋酒などの酒類企業で、被災地域に立地されるお得意先さまでは、極めて甚大な被害、あるいは壊滅的損害を受けられたところがあります。また、資材・商品仕入れ先でも大きな被害を受けられたところがあります。
今も大きな余震が続き、インフラや物流さえ復帰しない状況下で復興に奮闘・尽力されている皆さまのことを思い、頭が下がる思いです。一方、復旧の目途を立てられない状況の方々、避難所で耐えておられる方々のことを思い、心からお見舞い申し上げます。
テレビで見る被災地域の惨状や、原発の状況に鑑みると、復興には長年かかると思わざるを得ませんが、復興努力は必ず実ると信じます。一日も早い復興をお祈りしています。
キャップ・PETボトルの供給への影響について(3月23日現在の状況)
当社の生産拠点は大阪と奈良にあるので生産設備への影響は全くなく、平常どおり「キャップ」と「PETボトル」の生産を行っています。ただ、一部のキャップの原材料が震災による影響で供給停止となっており、現在は在庫分で生産継続している状況です。しかしながら、この原材料メーカーはすでに早急な復旧に向けて日程計画に着手されており、またその他にもできる限りの対応を進めておりますので、近日中に原材料確保のめどが得られる見込みです。
震災後、各方面からキャップのお引き合いが多く、とくにPPキャップ汎用品に受注が集中しました。当社では在庫切れを防ぐため、多量のご注文に対しては、一時的に出荷数量を押さえさせていただくお願いをしています。しかしながら、前記の通り、近日中に原材料確保も含めた生産体制も整い、汎用品などについては十分な必要量を確保できる見通しです。
物流事情もあり、東北方面の一部地域への出荷はまだできない状況ですが、お客様に極力ご迷惑のかかることのないよう、またご要望にお応えできるよう、全力を尽くしてまいりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
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3.11鹿児島県本格焼酎技術研究会
3月11日、鹿児島県本格焼酎技術研究会で講演させていただきましたので、ブログに記録しておきます。まさに私が講演している最中に、東北・太平洋沖地震が発生しました。
この研究会は鹿児島県の焼酎メーカーの技術者の方々が対象。百数十名もの聴講者がいらっしゃって、広い会場もこんな具合に大盛会でした。
私の演題は「伸びている3つのニッチマーケット」で、これは「和のリキュール」について解説しているところ。右肩上がりのグラフは、過去12年の「梅酒」の出荷量です。
「スパークリング」、「海外マーケット」についても解説しました。これはそのスライドですが、同じく右肩上がりです。
私以外にお二人が講演されました。凸版印刷の新矢さん「酒類用紙パックについて」と、電通の四元さん「変わる消費者にマーケットはどう応えるか」。
島嶼部からの出席者には、会社から津波警報・避難命令がでたことが携帯メールで伝わってくるなど、地震の一報が伝えられたあとは会場の雰囲気が少々落ち着かないことになりましたが、講演会は無事終了しました。鹿児島の皆様と親しく交流できて大変有意義な会でした。
翌日、3月12日は九州新幹線の開通日です。津波警報の影響で鹿児島でも在来線の一部が運休していたので心配しましたが、新幹線は予定通り運航。ただ、震災・津波に配慮して祝賀行事は取りやめでしたが。開通初日の「さくら」(写真)で鹿児島中央から新神戸まで約3時間半(!)という驚異的速さを体験して、九州新幹線が鹿児島経済にとって大きなブースターになると実感しました。
代表取締役
喜多常夫