goo blog サービス終了のお知らせ 

アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(アキバ系)ウマ娘 BNWの誓い※ネタバレ注意

2018-12-20 11:24:16 | アキバ系
 ウマ娘プリティーダービーのブルーレイ第4巻が発売され、私も晴れてOVAの「BNWの誓い」を見ることができたので、この話に使われたリアルネタをまとめたいと思います。ネタバレがありますのでご注意ください。

・10月30日(年度、第〇〇回の表記なし)の天皇賞秋で1番人気のビワハヤヒデが5着、2番人気のウイニングチケットが8着(着順はアニメ映像から判断できる)
・ウイニングチケットが勝った日本ダービー、16番が転倒→16番のマルチマックスが落馬
・アグネスタキオンがダイワスカーレットに「なんだか君は他人のような気がしなくてねえ」→アグネスタキオンはダイワスカーレットの父
・ナリタタイシンが人気を裏切る→菊花賞(3番人気17着)かと思ったが、それなら勝ったビワハヤヒデも登場するだろうし、宝塚記念(7番人気16着、予後不良となったライスシャワーを除けば最下位)かもしれない
・ナリタブライアンが天皇賞秋で1番人気12着(セリフのみ)
・阪神大賞典でナリタブライアンが大接戦の末マヤノトップガンを下し優勝(映像あり)
駅伝大会のチームのメンバーが・・・
・チームN・・・ミホノブルボン、セイウンスカイ、アグネスタキオン、テイエムオペラオー、エアシャカール、ゴールドシップ、ナリタタイシン→全て皐月賞馬
・チームW・・・アイネスフウジン、スペシャルウィーク、ウオッカ、エイシンフラッシュ、アドマイヤベガ、トウカイテイオー、ウイニングチケット→全てダービー馬
・チームB・・・ライスシャワー、マチカネフクキタル、マヤノトップガン、マンハッタンカフェ、スーパークリーク、メジロマックイーン、ビワハヤヒデ→全て菊花賞馬

・グラスワンダーがライスシャワーの走りに対し「狙われたら怖いですよ」・・・どちらも的場均の騎乗で、狙った人気馬を仕留めた
・大阪杯でゴールドシップがゲート内でとなりのエアシャカールに腹を立てゲート登ったところでスタートが切られ出遅れ→宝塚記念の出遅れのオマージュか?

 とりあえず1回しか見ていないので、また気づいたところがあったら追記します。

 あと、テレビで放送された13話も収録されているのでこちらも見ましたが、私が少し絵が気になっていた部分が直されておらず、全く手直ししていないのかと思ったのですが、チームスピカのメンバーが円陣を組んで、掛け声をかける時の顔が直されていました(ネットなどではスズカの顔が怖いと言われていた)。また、エンディングのうまぴょい伝説が流れるところも、テレビでは背景がブラックでスタッフロールのみが流れるものでしたが、背景に全話のハイライトシーンが流れるものに変わっていました。

 そして、BNWの誓いについて。
 テレビ版に出なかったメンバーも含めて、ほぼ全てのウマ娘が登場しました。それどころか、ゲストウマ娘のブロワイエやサンバイザーまで登場するという豪華版。サイゲームスの資金力には驚かされます。
 この話を見るまで一番心配していたのが時系列の問題。ウマ娘のアニメでは、史実では先に生まれているトウカイテイオーがスペシャルウィークの後輩という設定になっているなど、時系列の違いがあります。しかし、ナリタブライアンが既に三冠ウマ娘になっているため、今回の主役の一人であり、ナリタブライアンの姉という設定のビワハヤヒデがどういう立場なのか。もしスペシャルウィークより後輩ということになってしまうと、ビワハヤヒデは姉なのに妹より後にトレセン学園に入学するという、かなり無理のある設定になっているところでした。その点は、今回のアニメの中でビワハヤヒデのことをスペシャルウィークが先輩と呼んでいたので、とりあえず矛盾は回避されました。とはいえ、トウカイテイオーが有馬記念でビワハヤヒデを破っているところは描かれているため、「ビワハヤヒデは何年走っているんだ」という問題は残りますが・・・。
 なお、この話は12話と13話の間の話でした。そのためサイレンススズカは海外遠征中で、電話での会話のみの出演でした。

 正直な感想としては、つまらなくはない。しかし何度も見たいほど面白くもないというものでした。
 一番の問題点は、全体的な内容が史実に沿っていないこと。やはり競馬ファンとしては、(多少のIFがあったとしても)全体的に史実に沿った展開が繰り広げられたからこそテレビ版が面白かったわけで、オリジナルの展開となる駅伝とかは、むしろ変に勝ち負けが付いてしまったために複雑な気持ちになりました。例えば第1区は全員並んでスタートし、アイネスフウジンが先手、2番手にミホノブルボンが付け、ライスシャワーが大きく離れた位置から追走という展開から、アイネスフウジンは早々と失速し、ミホノブルボンもあっという間にライスシャワーに交わされるという内容でした。史実では、ミホノブルボンはライスシャワーに4勝1敗と大きく勝ち越しており、負けるにしてもせめて接戦にして欲しかったと思います。
 最後は大阪杯のレース(完全に架空のもの)が描かれ、BNWがワンツースリーを果たすのですが、相変わらず出走馬選定の条件が全く分からない(例えば引退していないのならエルコンドルパサーやグラスワンダーあたりが出ていてもおかしくないのに出ていない)ので、前述の時系列の問題も含めて頭が混乱してしまい、素直に受け入れられません。或いは、途中でスペシャルウィークがWDT(13話で描かれたWDTより前のもの)の予選に出て出遅れて負けたことが紹介されましたが、一定の実績を積んだウマ娘は、普通のレースには出走できないのでしょうか。
 あの内容なら、無理にその後の展開を描かなくても、スペちゃんが入ってくる前のお話として、BNWがタイトルを分け合った皐月賞、ダービー、菊花賞を中心とした話で良かったのではないかとも思います。ただ、これを史実通りに描くと菊花賞ではナリタタイシンが大惨敗してしまうので、話をまとめにくくなるかもしれませんが、それは翌年の天皇賞などでカバーできるのではないでしょうか。(その間にある有馬記念はトウカイテイオーが絡んでしまうので当然なかったことに・・・)
 それでも、駅伝のチームが皐月賞馬、ダービー馬、菊花賞馬で分けられているところについては、そのことを作品中では一切触れていないにも関わらず競馬ファンならすぐに分ってしまうという、実に上手い仕掛けでした。メンバー決めをするあたりですぐに気付きましたが、思わずニヤリとしてしまいます。他のネタもそれなりにはちりばめられていて、私が実際競馬場で観戦した、ナリタブライアンとマヤノトップガンが壮絶なデッドヒートを繰り広げた阪神大賞典が描かれたのは素直に嬉しかったです。

 しかし、これ以上話を広げてしまうと、更なる矛盾が発生する可能性が高くなりそうです。こうなってくると、新たなアニメの展開は望みにくく、今後は「うまよん」のアニメを見ながらゲームのサービス開始を待つということになるのでしょうか。それでも、何らかの形で、他のウマ娘の史実をなぞる新作アニメの制作を期待したいと思ってしまうのですが・・・。

最新の画像もっと見る