アキバ系ギャンブラーの賭け

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(中央競馬)あの時よりはマシ

2019-01-09 22:55:13 | 中央競馬
 先日、2018年のJRA賞の発表がありました。

 意外に注目されていたのは、最優秀3歳牝馬でアーモンドアイ以外に入れる馬鹿者が出るかどうかでしたが、3歳牝馬どころか、年度代表馬まで満票でした。さすがにあの馬の強さには逆らいようがなかったということでしょうか。
 また、最優秀2歳牡馬は、接戦だったものの例年通り朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬アドマイヤマーズとなりました。よくよく考えれば、アドマイヤマーズは朝日杯以外にGⅡのデイリー杯も勝っているので、実績を重視すればある意味当然かもしれません。それでも、実績面で明らかに劣るサートゥルナーリアにも多くの票が入ったことは、この馬のレース内容を高く評価した人が多かったということでしょう。

 一方、三つ巴の争いとなったのが最優秀3歳牡馬でした。有馬記念を勝ったブラストワンピース、ダービーを勝ったワグネリアンに加え、ダート馬ルヴァンスレーヴの3頭が激しく競り合った結果、ブラストワンピースが僅かに抜け出し受賞となりました。
 ダートを見ているものとしては、ルヴァンスレーヴが受賞すべきだったと思います。ブラストワンピースは有馬記念以外GⅢを2つ勝っただけ。クラシック3冠では全て出走して1度も馬券に絡んでいません。対するルヴァンスレーヴは、中央のチャンピオンズカップに加え、交流GI(JpnI)のジャパンダートダービーと南部杯を勝っています。しかも、フェブラリーステークスの勝ち馬ノンコノユメ、帝王賞の勝ち馬ゴールドドリーム、JBCクラシックの勝ち馬ケイティブレイブ、東京大賞典を勝ったオメガパヒューム、以上全てを相手にして全て勝っています。いくらダートの方を低く見たとしても、全体的な内容はルヴァンスレーヴの方が圧倒しています。
 しかし、一つだけ明らかにルヴァンスレーヴがブラストワンピースに負けている点があります。それは、獲得賞金です。ルヴァンスレーヴの地方交流GIは、いずれも賞金は4500万円で、チャンピオンズカップは1億円です。それに対し、ブラストワンピースが勝った有馬記念の賞金は3億円です。全部計算してはいないですが、獲得賞金の合計は明らかにブラストワンピースの方が多いです。もちろん、ダートに有馬記念ほど賞金が獲得できるレースがないのですから仕方ないですが、それでも賞金が高く、JRAで最も売り上げがあるレースを制したことについては敬意を表する必要があると思います。また、2013年の年度代表馬はロードカナロアが獲得しながら、最優秀4歳以上牡馬をオルフェーヴルが獲得したことがありました。常識的に考えれば、ロードカナロアがJRAで最も活躍した馬と評するなら、最優秀4歳以上牡馬もロードカナロアにすべきだと思いますが、おそらく投票した記者の中には「ロードカナロアを年度代表馬に入れたのだから、4歳以上牡馬はオルフェーヴルでいいんじゃないか」と思った人もいたのでしょう。この考え方には賛同できませんが、今回もルヴァンスレーヴは最優秀ダートホースのタイトルを獲得しており、「ルヴァンスレーヴは最優秀ダートがあるのだから、3歳牡馬はブラストワンピース(またはワグネリアン)でいいや」と思った人もいたのではないかと思います。

 そう考えると、ルヴァンスレーヴが276票中69票も獲得できたことは、ダート馬の地位も上がってきたことを表している思います。
 思い返せば、JRA賞の歴史は(主に地方で活躍する)ダート馬受難の歴史でもあります。2000年の4歳以上牝馬は、帝王賞と東京大賞典を牡馬相手に制し、1年で3億4千万円稼いだファストフレンドを差し置き、その年に賞金を稼げたのが勝った(もちろん牝馬だけが相手だった)エリザベス女王杯だけだったファレノプシスが受賞したことや、2013年には地方GIを4勝し4億円を稼いだホッコータルマエを差し置き、2億円しか稼いでいないベルシャザールがジャパンカップダートを勝っただけで最優秀ダートを受賞したことがあります。
 JRA賞はJRAの賞なんだから、JRAのレースを重視すべきと考えるのは分からなくもないですが、過去にはその年に日本で1走もしていないエルコンドルパサーが年度代表馬を受賞したり、中央のGIを1勝もしていないゴールドアリュールが最優秀ダートを受賞したという「判例」がある以上、地方交流重賞を過度に低く評価するのは間違いだと思います。

 ということで、今年については残念だけど納得という感じです。ルヴァンスレーヴには、今年は更に勝ち星を伸ばし、どうせなら海外のレースも制して年度代表馬を狙ってほしいと思います。