アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(その他)メダルの値段

2014-08-31 13:21:11 | その他
 今回の記事は私の記憶に基づく部分が多いので、一部事実と違うことを書いているかもしれません。ご了承ください。

 岡山では、パチスロについては半数程度の店で、20スロのメダルについて、千円で47枚貸し出しにする店が増えています。交換は50枚千円で行われると思われ(最近パチスロ打ってないのでよく分かりません)、実質的に等価ではありません。一方、低貸しの方はバラエティに富んでいますが、今のところ岡山では1円スロットが最低のようです。何円単位で借りれるのか知りませんが、1000円では下皿に入りきらないくらい出てきてしまいます。

 さて、今回の主題はメダルゲームについてです。

 今から30年以上前、メダルゲームコーナーがあるようなゲーセンは存在せず、デパートのゲームコーナーで遊べる程度でした。メインとなるのは、電光のルーレットが回り、どこの数字に止まるかを当てるゲーム(コナミのピカデリーサーカスという機種だと思われる)でした。無理せず「2」ばかり賭けていればそれなりに遊べますが、一度一番の大穴である「30」に賭けて当たった時には大興奮したのを覚えています。基本的に、一人で遊ぶゲームがほとんどでしたが、唯一大勢で同時に遊べるのが、いわゆるプッシャーゲームでした。今のように液晶もなければデジタルのスロットもなく、投入したメダルを自動で動く壁が押して、指定の場所に落とすとメダルを獲得できるだけの、単純なゲーム性でした。
 当時のメダルの貸し代は1枚10円が主流で、100円で11枚借りれる店もありました。

 今から20年と少し前、徐々に大型筐体のメダルゲームが開発され、ゲーセンにもメダルゲームコーナーを設置する店が出てきました。競馬ゲームでは、シグマの競馬ゲーム(名前忘れた、溝に沿って模型の馬が動くゲームで、唯一の情報である連複オッズだけを見て賭ける)や、セガのグランドダービー、スーパーダービー(いずれもテレビ画面上のCGで走る馬を見る)など、大型筐体は少しずつ発売されていましたが、特に1988年に発売された競馬ゲーム「ワールドダービー」を筆頭に、ビンゴサーカスやエキサイティングブラックジャック等の大型筐体を次々に投入してきたセガがこの業界では大きくリードしていたように思います。
 このような大型筐体を設置している店のメダル料金は、パチスロと同額の千円50枚の店が多く、中には千円40枚の店すらありました。しかし、これらの大型筐体は高価だから仕方ない(実際、ワールドダービーは2800万円という話も)と、子供なりに納得していました。一方、ワールドダービーは最高オッズが999倍、スペシャルレース(20枚で自分の馬を出走させ、1着になると指定された配当を獲得できる)では最高5000枚獲得できました。メダルが高いので、数百枚程度のメダルを獲得できただけで、他ではちょっと考えられないような興奮を覚えたもので、私もかなり夢中になってしまいました。大型筐体以外でも、シグマのビデオポーカーやスロットマシン(パチスロではない)を、多くの店で見ることができました。

 今から10年くらい前。これまでも地味にメダルゲームを出し続けていたコナミが、プッシャーゲームに液晶を搭載し、更にど派手なジャックポット抽選機能を備えたフォーチュンオーブを皮切りに、次々にプッシャーゲームを発売し、ゲーセンのメダルゲームコーナーを席巻するようになりました。一方、セガも競馬ゲーム、スターホースシリーズを投入し、メダルゲームで馬を育て、その馬がメダルで稼ぐというゲームシステムを確立させました。
 しかし、プッシャーゲームは以前のものと違い、1枚ずつ投入するのではなく、一気に10枚近くを投入した方が有利ということもあり、かなり速いペースでメダルを使わされました。スターホースも、本気で強い馬を育てるためには、相当のメダルを使わされます。そのせいか、千円ではなく3千円、5千円、1万円という高額メダル貸しを行う店も増えてきました。1枚20円の頃と比べれば多少の価格破壊は起こりましたが、それでも3千円で500枚程度の貸し代が相場だったように記憶しています。油断すれば、一気にお金を使わされる恐れもありました。

 そして近年。
 ニュースで、お年寄りがゲーセンのメダルゲームコーナーで遊んでいる様子が紹介されるようになり、おそらくパチンコ、パチスロに疲れた客が増えてきた今日この頃、パチスロで1円パチンコ、5円スロットが幅をきかせるようになると、それに合わせるかのように、メダル貸し代もどんどん下がり、千円200枚程度が当たり前になりました。そして、凄まじい価格破壊をぶち込んできたのが、全国チェーンのアミューズメント施設であるラウンドワンです。テレビのCMでも行っていますが、全店共通で1100円500枚(消費税増税でこの価格に値上げ)。1枚当たりわずか2.2円です。当然、高額貸しも設定があり、岡山店の場合(多分全店共通だと思いますが)1万円で6100枚で、携帯会員(会費無料)になれば無条件で最低5%上乗せされます(何度も借りてグレードが上がれば、上乗せ率はもっと上がる)。上乗せ考慮で、1枚あたり1.56円です。
 他のゲーセンは、多くがまだ基本1000円200枚となっています。客の数もそれほど変わらないように見えますが、車で移動する人が多い岡山では、影響が出るのではないかという気もします。どうせ換金できないのですから、メダルは安ければ安いほどいいに決まっており、わざわざ高い店でする理由がないからです。

 最近はパチンコの条件が厳しくなって、以前のように稼働できないということもあり、メダルゲームをよくプレイするようになりました。メダルゲームの人気は、30年前からたどって見ても、盛り上がったり、低迷したりを繰り返してきました。今は、お年寄り人気のおかげで、かつてないレベルで盛り上がっているように思います。しかし、価格破壊が店の経営を圧迫し、次々につぶれるような事態になることが心配です。


 ところで、コナミのプッシャーゲームの、液晶画面の抽選はパチンコのように奇数が並ぶと確率変動みたいな機能がありますが、コナミは高砂名義でパチンコも出しているくせに、パチンコの不文律を守っていないケースが多々見受けられます。例えば、(いずれのケースも確変中に)確変絵柄のリーチからスタートしたのに、途中でリーチ図柄が増えて通常絵柄で当たったり、激アツと表示して通常絵柄で当たったり、通常絵柄のリーチが一旦外れてから、二段階で当たったりします(当然昇格なし)。
 パチンコから流れている客にとって、これらの事象は確実にストレスが溜まります。今後は改善していただきたいと思います。