神野直彦『人間回復の経済学』岩波書店、2002年
これからの日本社会の進むべき道を描いた綱領のような本です。
世紀の変わり目(エポック),新自由主義的発想により市場メカニズムを過信した「構造改革」が暴走していることへの警告の書です。さらに,人間はホモ・サピエンス,つまり「知恵のある人」であるはずであるがゆえに、人間性の尊重に重きをおいた方向に社会の進路のハンドルを切るべきことを提唱しています。
財政社会学的アプローチから、「経済システム」「社会システム」「政治システム」のバランスのとれた関係に重きをおいて人間社会総体を構築しなければならないと解iいています。
具体的には現在の社会を,重化学工業を機軸とする大量生産,大量消費の「ケインズ型福祉国家」の後にくる知識集約型社会へ方向転換の提唱です。そのひとつのモデルがスェーデンの実験,「ワークフェア国家」です。
ヨーロッパのサステイナブルシィティ,札幌,高知などの都市再生の試みなどに,これからの未来への展望の萌芽をみています。
これからの日本社会の進むべき道を描いた綱領のような本です。
世紀の変わり目(エポック),新自由主義的発想により市場メカニズムを過信した「構造改革」が暴走していることへの警告の書です。さらに,人間はホモ・サピエンス,つまり「知恵のある人」であるはずであるがゆえに、人間性の尊重に重きをおいた方向に社会の進路のハンドルを切るべきことを提唱しています。
財政社会学的アプローチから、「経済システム」「社会システム」「政治システム」のバランスのとれた関係に重きをおいて人間社会総体を構築しなければならないと解iいています。
具体的には現在の社会を,重化学工業を機軸とする大量生産,大量消費の「ケインズ型福祉国家」の後にくる知識集約型社会へ方向転換の提唱です。そのひとつのモデルがスェーデンの実験,「ワークフェア国家」です。
ヨーロッパのサステイナブルシィティ,札幌,高知などの都市再生の試みなどに,これからの未来への展望の萌芽をみています。