日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

Jアラートと日本辺境論

2022-11-04 05:59:00 | 日記
昨日北朝鮮のミサイル発射に伴うJアラートが発出されました。




Jアラートですが、ミサイルがやってくることはわかりますが、では、その時どうしたらいいのでしょうか?ニュースなどでは地下や建物の中に避難してくださいと言っていますが、自宅近くには地下のある建物がありません。建物も自宅では、ミサイルに対してはどうしようもありません。政府はJアラートはミサイル飛来を知らせるためのものだから発出には問題ないと言っていますが、多くの国民は僕と同じ疑問を持ったはずです。

ウクライナが、ロシアからあれだけ攻撃されながら持ち堪えていて、国民の被害も攻撃の規模や期間を考えるととても少ないのは、地下シェルターがしっかり整備されていた事が大きいと思います。多くは旧ソ連時代のものだということですが、何ヶ月もあれだけ多くの人が過ごせるように整備して来たのはウクライナ政府です。今の日本で国民全員が避難できる地下シェルターを作ることは不可能だと思います。




内田樹は『日本辺境論』で、日本が地勢的に辺境にあったことで今のような国民性が醸成されたと述べています。世界の多くの国のように国境が近くにあって歴史的に他国と交渉やら戦争やらを繰り広げて来た国と、日本のように周囲を海に囲まれて、いわば守られて来た結果、一度も他国の侵略を受けたことのない国家では、外交をはじめ有事に対する認識が全く違うものになるのは仕方ないと思います。ただでさえ国力が落ちている今の日本が、有事に備える莫大なコストを負えるのか心許ないですし、何より今の指導者たちが今後想像される大変な事態に対応できるのか、とっても不安に思います。


コメント
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