レックバリの『霊の棲む島』を読みました。
エリカ＆パトリックシリーズの７作目です。前作で妊娠中だったエリカは、やはり妊娠中の妹アンナとともに交通事故にあい、大怪我をしてしまいました。エリカの双子は無事に出産できましたが、アンナのお腹の中にいた赤ちゃんは亡くなってしまいます。職場で倒れて意識不明になったパトリックは、何とか回復して退院しました。
彼らの住むスウエーデン 北西部の風光明媚な海沿いの町フィエルバッカの港のすぐ先には大小の島があります。その中に小さな幽霊島と呼ばれる島があります。地元の言い伝えでは、ここで亡くなった人の霊は島から出ることができず、幽霊となって出てくるという島です。この島を相続したエリカの同級生の女性が、幼い息子を連れて島に戻って来ました。彼女の高校時代の彼氏だった男性が、自宅のアパートで射殺されるという事件が起こりました。
このシリーズ、書評を読むとあまり評判がよろしくありません。ミステリーというよりソープオペラのようで、ミステリー本筋と関係ない話が多すぎるという指摘があります。僕はその部分もかなり気に入って読んでいるので、楽しんで読めました。たしかにいろいろ詰め込み過ぎているようには思えますけど。
