キャロル・オコンネルの『ウインター家の少女』を読みました。
ニューヨーク一等地に建つウインター家に強盗が入り、何者かに刺殺されました。被害者は、裁縫鋏に胸を刺されていました。発見者は70過ぎの屋敷に住む老女でした。捜査に当たったキャシーとライカーは、この夜家にいた老女と姪の小柄な女性から話を聞きます。
キャシーと一緒に仕事をしているチャールズは夜中に呼び出されてウインター家に行きます。キャシーに見せられたのは、姪の女性の部屋でした。そこにはチャールズの写真がいっぱいに貼られていました。姪はチャールズの追っかけだったのです。殺された強盗はかつてキャシーが逮捕した殺人犯でした。強力な弁護人によって証拠の弱点を突かれて刑が軽減された男でした。そして、発見者の女性は50数年前この屋敷で大虐殺があった時に行方不明になった少女だというのです。キャシーの捜査が始まりました。