黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『最後の晩餐の作り方』ジョン・ランチェスター(新潮社)

2008-01-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
フランス好きのイギリス人、タークィン・ウィノットは、別荘のある南仏プロヴァンスへ。
美食家で博識な彼が語るのは、四季折々の料理の膨大な薀蓄と、アイリッシュ・シチューを作ってくれた乳母のメアリー=テレザ、料理人ミッターグ、女優であった母、そして芸術家である“愚兄”バーソロミューらとの料理にまつわる思い出。
その語りの中に見え隠れする現在の彼の不審な行動と、多すぎる身内の死……

ほぼ薀蓄で占められているのでかなり読みにくいです~(それが煙幕なのかもしれませんが/笑)。
その辺に耐えられる人なら楽しめるかもしれません(笑)。

<08/1/27>

シュークリーム@ソレイム

2008-01-26 | スイーツ
 さっくりしたシュー生地の中に、カスタードクリームと生クリーム。
 契約農家の、こだわった卵を使っているようです。

***** ***** ***** ***** *****
 パティスリー・ソレイム:新潟(長岡)

 元々はジェラート屋さんとして有名(ジェラート・コートー)だったお店が、新たに洋菓子類も扱うということで最近この店名になった模様。

『チョコレイトの夜』中園直樹(文芸社)

2008-01-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
“ぼく”が大学入学を機に知り合い、友人になった青年・森山。
彼からある目的の為に小説を書いていると聞いたぼくだったが、それから1ヶ月後、森山は何も告げずに大学から姿を消した。
以前、彼から見せてもらったことのある絵のモデルだという女性…小説研究会の先輩に、話を訊きにいったぼくは、彼が書いていたという小説の草稿を読む。その内容とは、いじめを題材にしたもので、ぼくは彼がいじめを受けていたことを知る。そして先輩もまた、過去の出来事から心に深い傷を負った人だった……

諸般の事情により(笑)読んだ作品。
著者のいじめをなくさんとする志の高さは評価するのですが、小説として、若干の安易さと描写の少なさ(←こちらに関してはあえて重くならないように、意図して書いているのかもしれませんが…)が気にならないでもなく…;

<08/1/26>

マカロンショコラ@菜菓亭

2008-01-25 | スイーツ
 タルト型の中に、ダマンド生地。
 その上に、チョコレートガナッシュがどーんと載っていて、その側面(4面)にマカロンが、上にフルーツ(オレンジ、いちご、ブルーベリー)とチョコレートが飾られています。
……何故か“いちごまつり”の限定品らしい(チラシの掲載位置によると/笑)。
 
 菜菓亭:新潟(各地)

『いのちのパレード』恩田陸(実業之日本社)

2008-01-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
子供の頃、母方の祖母から昔話で聞いていたW村。その村への秘密のツアーがあると聞き、夫妻で参加した私。そこは巨人たちが眠っているかのような不思議な土地で……『観光旅行』、
幼少期、母の田舎で忌まわしい経験をした少女は、小さなロボットのおもちゃを握り締めていた。彼女には、やがて形容しがたい何かが染み付いて……『スペインの苔』、
春は死者の季節。そして蝶遣いの季節。1人の蝶遣いの元を訪れた老いた男と孫。「蝶遣いになるにはどうしたらいいの」と尋ねた孫に、蝶遣いが告げた条件とは……『蝶遣いと春、そして夏』、
東と西を分ける橋の上。そのバリケードの前で当番をさせられているアケミたち。そんな彼女たちの前に現れたのは……『橋』、
夕陽を見ているふたりの姉妹。前に同じ色の夕陽を見たのは、おばあさまの誕生日。それぞれに語る、その時の記憶……『蛇と虹』、
僕と兄貴と妹……“目に見えないものがいきなり見えるようになる苦労を味わう”兄弟たちの日常は……『夕飯は七時』、
幼い頃から隙間を恐れていた彼。最初の恐怖の記憶は裏庭の納屋の、ほんの少し開いている扉をじっと見つめている姿。そんな彼の前に転校してきた無表情な少女の父は、かつて彼の納屋の裏手で引き裂かれて死んでいたという。やがて隙間に対する恐怖心もなくなっていた彼だったが……『隙間』、
「おめでとうございます。あなたは今年度後期のロト7に当籤者いたしました」という手紙を受け取った男。当籤した事実を必死に隠そうとする彼だったが…『当籤者』、
作家シン・レイの足跡をたどって、その地を訪れた私。レストランで食事をしていると、店主から“かたつむり注意報”が出ていると教えられる。彼の隣で本を読んでいた女性曰く、シン・レイの『満ちてくる風景』に書かれている内容は、寓意的ではなく写実的だという……『かたつむり注意報』、
恩師に向けて書かれている手紙。かつて暴力を振るう父を殺した自分を見逃してくれた恩に報いる為、“善を為す”ことを貫いてきた私は……『あなたの善良なる教え子より』、
フルオーケストラの大音響で始まるフレッド君の朝。常に歌とともにある彼の生活は、ミュージカル……『エンドマークまでご一緒に』、
鉄路の上を走り続けることで動力を得ている王国。今は「=王国」となっているその駆動体はただの函で……『走り続けよ、ひとすじの煙となるまで』、
“三人姉妹”からのお告げにより毎日部屋を移動する少女たち。この町を出る為“上がり”を目指すアニだったが……『SUGOROKU』、
この世に暮らす、ありとあらゆる動物たちのパレード。滅んだ動物たちの後に続くのは……『いのちのパレード』、
ようやく完璧な部屋を見つけた3人。部屋の持ち主に期待した彼らの前に現れたのは、一人の青年……『夜想曲』の15編収録の短編集。

ブラックだったり、シュールだったりと全体的に不思議な雰囲気の漂う作品集。
『夜想曲』の彼が書くお話がすごく読んでみたいです~♪

<08/1/25>