『ロンド・カプリチオーソ』中野順一（東京創元社）

バー・CLOUDでピアノ弾きをしている檜山拓人(タクト)は、恋人で、触れた人物の未来を予知できる能力を持つ花梨から、「しばらく新宿西口には近寄らないで」と忠告を受ける。だが、意地っ張りな性格からあえて西口に向かったタクトは、そこでトモミという女性とぶつかり、携帯を壊してしまう。
そんな中、世界的指揮者であるタクトの父・晴孝から、異母弟の存在を打ち明けられ、彼がミュンヘンに行ってる間にその真偽を見極めて欲しいと頼まれる。
ところが父から預かった携帯電話に、弟“加藤ヒロシ”を名乗ってかけてきたのは、何故かタクトの友人・コウジ。
しかもコウジはその後ビルの屋上から落ちて亡くなり……

『セカンド・サイト』の続編らしいのですが、そちらは未読。
ちょっとIWGPとかを思わせる感じの青春ミステリです。
まだ続きそうな終わり方だったので、今後に期待、かな。

<08/1/5>