黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『眠れる美女』川端康成(新潮社)

2008-01-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
江口老人が知り合いから紹介されたのは、秘密倶楽部めいた宿。何をしても起きないほどの眠り薬を飲まされた娘たちと共に、ただ一夜を過ごすだけのそれに、次第に嵌っていくのだったが……『眠れる美女』、
自分の腕を外し、一晩貸しても良いと申し出る娘。“私”は彼女の右腕を借り受けて連れ帰り、自らの腕と付け替えてみるが……『片腕』、
5年前、自分が世話をしていた2人の娘・蔦子と滝子を、山辺三郎に殺された作家である“私”。その後、三郎は無期懲役に処せられ、獄中で死亡していた。私は、彼らとその犯行についてあれこれと思いを馳せ……『散りぬるを』の3編収録。

フェティシズムに溢れた幻想小説集。
(ガルシア=マルケスや石田衣良さんの)インスパイアされた方の作品は読んでいたので、かねてより読んでみたいなぁと思っていたのですが、ようやく読めました(笑)。
官能的でうっとりな感じ♪解説が三島由紀夫というのも豪華ですね~。

<08/1/28>