黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『純愛ロマンチカ』藤崎都/原案:中村春菊(角川書店)

2007-09-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
兄・浩孝の学生時代からの親友で、超有名小説家の藤堂秋彦に、昔からほのかな思いを寄せていた鈴木美咲。大学受験の勉強が思うように進まないことから、兄に相談したところその秋彦から家庭教師をしてもらえることになり、嬉しくて堪らない。
しかしその喜びもつかの間、兄、そして秋彦双方の話から、どうやら彼らはお互いを好きなのではないかと感じた美咲は、密かにショックを受ける。自らの思いを告げることも出来ないまま失恋した美咲は、悲しみに暮れ、泣き明かす。ところが、相手は誰とは告げずに、自分が失恋したことを秋彦に告げると、彼は何故か自分と付き合わないかと持ち掛けてきて……出会い編、
美咲は無事大学に合格。そしてそれまで一緒に暮らしていた兄の転勤により、秋彦の元へ身を寄せていた、ラブラブな毎日。
夏休みになり、旅行に行きたいと提案した美咲の意見を受け入れた秋彦と共に、北海道旅行に出かけることに。ところがその旅先に父から電話がかかってきて……温泉編、
他、中村春菊さんによるプロローグとエピローグの漫画を収録。

久々にBL小説らしいBL小説を読んだ気が…(苦笑)。
内容はかなり王道な感じですが、どうやらこれは妄想だとか(中村さんの漫画『純愛ロマンチカ』の作中作的作品?)。
本編の漫画の方も読んでみたいですね~♪

<07/9/25>

さつまいものモンブラン@大阪屋

2007-09-24 | スイーツ
 さつまいものモンブランクリームの下は、黒蜜風味のクリームとわらび餅、スポンジ、さつまいも(角切り)、スポンジと重なっています。
 さつまいものモンブランは他のお店でも割とありますが、下の部分の和風な感じがちょっと意外でおもしろかったです(笑)。

 大阪屋:新潟(各地)

『聖女チェレステ団の悪童』ステファノ・ベンニ(集英社)

2007-09-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
腐敗と堕落を極めるグラドニア国の首都バネッサ。そこに建つ、聖女チェレステ孤児院には、伝説の預言があった。
残忍で放埒な人生を送ったフェローチェ・マリア伯爵が、女工・ルピンツィアへの仕打ちから、どれだけ食べても飢えが満たされなくなるという呪いを受け、結果町中の食料を集め、独り占めする事態に。そんな中、10歳だった伯爵令嬢チェレステ・マリオルダ・エドレドーナ(聖女チェレステ)は宮殿に子供たちを招き入れ、食料を分け与えようとしていたが、そこで市民たちと伯爵側との間で争いが。それを諫める為に間に入って昇天したチェレステが遺したというもので、その後、宮殿はゾピーロ修道会へ寄進され、孤児院となっていた。
時は現代、孤児院のキリスト像がある日突然倒れ、預言の一つが現実となる。
さらにメモリーノ(哲学者)、ルチアーノ(ルシフェル)、ブルーノ(アリ)の3人の孤児たちが、脱走……普通の反則なら何でもOKという摩訶不思議なストリートサッカー世界選手権への招待状が届いた為だ。
しかし参加するには5人の孤児たちが揃うことが条件。ところがで手紙に記されていたメンバーのうち2人は既に引き取られてしまっていて、メンバーが足りない。
かくして、孤児院の地下で出逢った不思議な少女(自称:聖女チェレステの孫娘)・チェレステらとともにメンバーとして加えるべくストリートサッカーの名手であるフィネッツア兄弟の元へと向かう一同だったが、そんな彼らにさまざまな追手が迫っていて……

イタリア人名前(架空の国が舞台ですが、イタリア風)が覚えにくかったりで、話の流れに乗るまでに若干かかりましたが、乗ってしまえば割とスムーズに読めるスピード感のあるお話でした。
ストリートサッカーの大会に参加する為に世界各地から集まってくる子供たちのトンデモっぷり(中国から徒歩で大陸横断、とか/笑)なども楽しく、いろんな意味で奇想天外…。

<07/9/24>

『さらい屋五葉 三』オノ・ナツメ(小学館)

2007-09-23 | 読了本(漫画)
“五葉”の密偵役・松吉が突然姿を消した。どうやら、彼の恩人である蝋燭商・菊屋が同業者の大津屋に商売に必要な木札を盗まれ、それを取り戻す為に、忍び込んで捕まったらしい。何とか彼を救いたい秋津政之助(政)は、顔見知りの侍・八木に相談する……『第十五~十八話 恩人』、
政の郷里から妹・幸がやってきた。すでに言い交わした相手がいる彼女に、政の弟・文之助が勝手に見合いを決めたことに怒り、飛び出してきたらしいのだが……『第十九・二十話 郷里から』、
八木から剣の相手を頼まれた政。その後、彼の友人であった“弥一”について聞く……『第二十一話 友』を収録。

ひき続き、いろいろ気になる展開~。

<07/9/23>

『雑草館の住人たち』影木栄貴(マックガーデン)

2007-09-23 | 読了本(漫画)
親の海外転勤を機にひとり暮らしをすることになった高校1年生・大関新は、母の知人が管理しているアパート・雑草館に住むことに。
そこの住人は、小学4年生の少女・桜要子、新と同じく高校1年生の小高一葉、小学校教諭・林えりか、漫画雑誌の編集者・入砂文月たち。実は彼らは、かくれ漫画家……それぞれの事情により世間には秘密で漫画を描いているのだった。
かくして、彼らの専属アシスタントにされてしまった新は、こき使われ、いつの間にか漫画にもくわしくなってしまったり。
しかも彼が思いを寄せるクラスメイトの中里百合子も、実は同人作家で……

以前、漫画情報誌『ぱふ』に連載していた4コマ漫画です。
てっきりもうコミックス化されていたとばかり思っていたら(事実、発売予告は掲載されていましたし)、まだだったんですね(笑)。
彼らのその後も掲載されていて、ちょっと楽しいです(笑)。

<07/9/23>


『若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語』ジョー・D・プライス/山下裕二(小学館)

2007-09-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
近年の若冲再評価のきっかけを作り、若冲、そして江戸時代の日本美術のコレクターとして知られる、アメリカ人、ジョー・D・プライス氏。
アメリカ、オクラホマ州に生まれた彼が、どのようにしてそれらの作品に出会うに至ったのかという経緯、そして美術館で日本館を建てるまでの困難な道のりについて等、美術史研究家・山下裕二氏とのインタビュー形式で綴る一冊。

プライス氏の江戸美術への、特に若冲への溢れんばかりの愛が感じ取れる逸話が満載でした。
そんな雰囲気に感化されて、とても若冲が観たくなりました(笑)。

<07/9/23>

『首鳴き鬼の島』石崎幸二(東京創元社)

2007-09-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
相模湾に浮かぶ小島・頸木島。
大手メーカー竜胆製作所の創業者一族・竜胆家の私有地である、そこには“首鳴き鬼”…首を切られた鬼の身体が、自らの首を求めて鳴きながら彷徨う…という伝説があると巷で囁かれていた。
若者向け情報誌の編集部で働く稲口恒一は、怪奇スポット特集の取材で、大学時代に思いを寄せており、最近再会した女性・神合茜と共に島を訪れた。
折しも、訪れた頸木島の頸木館では、竜胆製作所の社長で、竜胆グループの会長である竜胆恭蔵の義理の息子である慎一郎の、生き別れになっていたという娘・牧村美紗子の存在を巡り、微妙な空気が流れていた。
島へ渡った稲口は、高校時代からの友人で、大学の理工学部で助手をしている影石瞬一と再会。研究の関係で、恭蔵と交流があるのだという。
そんな中、伝説をなぞるように次々事件が発生。影石と共にその調査を開始するが……

仕組まれていることに関しては、ある程度予測できたので、やっぱりね~、と思いつつも、よく考えられてるなぁとは思ったのですが、それ以上に茜の性格にムカついて仕方がなく…(笑)。

<07/9/22>