黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『少年舞妓・千代菊がゆく! 世界一の贈り物』奈波はるか(集英社)

2009-01-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
6月20日。昨年の8月に京都で知り合い、今は実家のある盛岡で活動している友禅作家・仁村伊織から千代菊宛に荷物が届いた。それは7月に14歳の誕生日を迎える千代菊へのプレゼントだという、アネハヅルを描いた振袖だった。
そんな中、伊織が京都の妙泉寺の天井画の仕事を引き受け、さらに京友禅組合主催の新作発表会に参加するため来京、久しぶりに再会を果たした。しかしその発表会に出品するという、彼が盛岡で作った、新作の桜柄の振袖は、先日、着物の一越が出品して、全国産業品評会の経済産業大臣賞を受賞していた作品と瓜二つ。それを作ったのは武生染色工房という工房だという。
おまけに、先日楡崎と共に出かけた骨董市でも、彼の作品である酔芙蓉の絵柄そっくりの端布を発見していた千代菊。
やがて彼に盗作疑惑が浮上し、心配する千代菊だったが……

シリーズ30作。でも作品中ではまだ1年しか経ってない(笑)。

<09/1/17>