黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『“文学少女”と恋する挿話集(エピソード) 1』野村美月(エンターブレイン)

2009-01-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
聖条学園柔道部の主将・牛園たくみ。彼は、清楚で可憐な天野遠子に恋をした。しかし彼女のそばには邪魔者・井上心葉が。何とか彼女に近づこうとする牛園に、心葉はふたりの仲を取り持とうと協力を申し出るが……『“文学少女”と恋する牛魔王(ミノタウロス)』、
5月のゴールデンウイーク明け。本を読みながら歩く遠子先輩を見かけた心葉。彼女は、ふと足を止めたゴミ集積所で何故かを見つけ、微笑んでいた……『“文学少女”の今日のおやつ ~『更級日記』~』、
自分にばかりかまう遠子の気を逸らすため、他の一年生を入れようと画策する心葉。早速、入部希望者として1年7組の石杢が接触してきたが、何故か彼はそれを秘密にして欲しいらしく……『“文学少女”と革命する労働者(プロレタリア)』、
出逢って最初の冬のバレンタイン。クラスメイトたちからは、遠子からチョコレートがもらえてうらやましいといわれる心葉だったが……『“文学少女”の今日のおやつ ~『万葉集』~』、
遠子の友人・今井果歩には、同じ中学出身で腐れ縁の木尾隆史がいる。バレンタインを来週に控え、彼にチョコを渡したいと思ってはいるものの、昨年他の子の本命チョコを断っている姿を見ていたことから悩むが……『“文学少女”と病がちな乙女(クロエー)』、
心葉が1年の頃。木登りしている遠子先輩を見た。彼女は落ちた鳥の巣を戻そうとしていたと主張していたが……『“文学少女”の今日のおやつ ~『ムギと王さま』~』、
退院してから3ヶ月。一人暮らしをしている朝倉美羽は芥川の姉のツテで、児童館の受付のアルバイトをすることに。そこでなりゆきから、子供たちに絵本の読み聞かせをするようになるのだが……『無口な王子(プリンス)と歩き下手の人魚(マーメイド)』、
その家柄故に自由のない姫倉麻貴。入学式で遠子に出会った麻貴は、彼女に絵のモデルになってほしいと頼むも断られる。その1週間後、文芸部で本の盗難事件がおき……『“文学少女”と扉のこちらの姫(レイディ)』、
文化祭が終わったら心葉から離れるつもりらしい遠子のために、二人を何とかくっつけようともくろむ流人。麻貴にも協力を仰ぐがけんもほろろ。そして文化祭を迎えるが……『“文学少女”と浮気な預言者(ヨカナーン)』、
大学に入学し、寮に入った遠子。そこへ一通の手紙が届く……『“文学少女”の今日のおやつ 特別編~『スノーグース』~』を収録。

“文学少女”シリーズ短編集。
さまざまな人物の視点で語られるサイドストーリーと、本編での時間を補完するエピソードを綴ったショートストーリー“おやつ”が収録されています。本編よりは、ほのぼの路線。
『~牛魔王』で遠子先輩にあらぬ誤解をされてる牛園くんが憐れ(笑)。

<09/1/1>