黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『黄金旋律 旅立ちの荒野』村山早紀(角川書店)

2009-01-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
6年前、優秀だった高校生の兄・律を交通事故で亡くしてから、歯車が狂い始めた家庭で自分を押し殺しつつ、自分の所為で亡くなった(のだと信じている)兄の代わりとなるべく医師の道を志していた14歳の少年・神崎臨。
しかしその努力もむなしく家庭は崩壊、大切な存在だった飼猫・アルトさえも失った彼は、絶望を抱えたまま事故に遭う。
自分は死んだと思った彼が、目を覚ますとそこは古びた病院で、傍らにいたのは傷ついた看護師ロボット・佐藤ひまわり。
曰く、事故後意識が戻らなかった彼は、そのまま両親や親戚たちの意向で、コールドスリープ状態でその身体を保存されたという。しかし彼が眠っている数百年の間に世界を襲った度重なる戦争などで打撃を受け、彼の住んでいた遠野市は廃墟と化していた。そんな中、臨宛に残された記録から、臨がいつも庇っていた読書好きの従兄弟・優が医者となっていたこと、そして彼の臨への思いを知るのだった。
その後、外の様子が気になりつつも、ひまわりと、復活した癒し系ロボット・テディと共にそこで暮らし始めた臨だったが……

カドカワ銀のさじシリーズ第2回配本。片山さんの表紙に釣られて、読んでみました(笑)。
前半の(病院で目を覚ます前の)臨がどうにもやりきれない感じだったのですが(個人的に、アルトとの別れの場面に号泣…)、最後の方でようやく仲間が集結。これからスタート…な感じかな?

<09/1/29>