黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『逆転ペスカトーレ』仙川環(祥伝社)

2009-01-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
自由に生きてきたフリーターの深山あきらの元に、姉・みゆきから連絡が入った。
かつて父がはじめた小さなレストラン<れすとらんミヤマ>。父亡き後は、その下で働いていた小埜がシェフとなっていたのだが、彼が店を辞めて、郷里へ帰ることになったのだ。
おまけに、家賃の値上げ、大手チェーンレストランのオープンなどの問題を抱えている状態では、今いるメンバーでは頼りないということになり、小埜のつてで他からシェフを呼ぶことに。しかし、知らない人物に任せることに不安を覚えたみゆきは、彼女に店の手つだいをしながら、監視して欲しいという。
しかし結局、シェフを呼ぶ話は流れてしまい、昔から働いていた高橋がシェフに昇格。
そんな中、ひとりの男が店を訪れ、出された料理にケチをつけた。紆余曲折の末、その客であった花井光男がシェフになることに。
経歴などは不明な花井だったが腕は良く、彼のペスカトーレは早速評判に。さらにあきらの友人である伊藤がネットに紹介記事を掲載すると、一気に話題に。
ところが花井は怒り出し、ペスカトーレを作ることを拒否してしまう。さらに料理人同士での騒動が勃発、ネットでの中傷など、問題が続出し……

経営危機寸前の小さなレストランを舞台にしたミステリ。
さらに謎の新薬(?)“UMZ”の開発にかかわり何者かが暗躍する話が挿入されたりと、帯をみて思っていたのとはちょっと違う展開のお話でした(何となく近藤さんの<パ・マル>シリーズ系を想像していたので)。
……それはまぁ、それで良いのですが、ちょっとあちこちツッコミ(というか書き込み?)が足らない感じがするのが、微妙;

<09/1/15>