く~にゃん雑記帳

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<水口曳山祭宵宮> 拝殿に神輿、その前に曳山1基

2019年04月20日 | 祭り

【20日の例大祭には5基が松並木を巡行して宮入】

 滋賀県指定無形民俗文化財の「水口曳山祭」が20日「例大祭」を迎える。水口神社(甲賀市水口町)の年間最大の祭礼で、その前日19日には拝殿に金色に輝く神輿が飾られて宵宮祭が執り行われた。境内には曳山1基が飾られ、水口ばやしの〝演奏体感会場〟では小さな子どもたちが楽しそうに小太鼓を打っていた。松並木の参道沿いや水口公園には屋台がずらりと並んで大勢の人並みでにぎわっていた。

 宵宮を訪ねたのは昨年の例大祭で祭りを支える地域住民の熱気と軽快な水口ばやしの響きに魅せられ、今度は宵宮での祭り気分を味わいたいとの思いから。曳山の始まりは江戸時代中期の約280年前、1735年(享保20年)といわれる。二層露天四輪の構造で、屋上には趣向を凝らした作り物のダシが飾られる。17町が16基の曳山を保有(1基は2町共同保有)しており、今年の例大祭にはそのうち5基が曳き回される。

 

 宵宮には毎年、神社に程近い場所に山蔵がある5基のうちの1基が曳き出され拝殿前に飾られる。今年は「大池(おいけ)町」の番で、午後6時前に宮入した。その間の2カ所(蔵の前と境内の手前)での方向転換が見ものだった。慎重にジャッキで徐々に前後輪を持ち上げる。そして、法被姿の男衆たちが一気に曳山をぐるっと直角に。狭い参道での見事な方向転換だった。隣の蔵に収納される「柳町」は20日の例大祭に参加する。それに備えて曳き出され、水口ばやしに乗って地元の町内へ。そばの「平町」の曳山前では小さな子どもたちが大人に交じって、練習の成果を見てもらおうと小太鼓を打ったり鉦を鳴らしたりしていた。

 

 日が暮れると、翌日の巡行を控えた曳山などの提灯に明かりが灯され、宵宮ばやしが奏でられた。水口は東海道五十三次の50番目の宿場町。町内を横断する旧東海道沿いなどの民家の前にも御神燈が掲げられ、幻想的な光景が祭り情緒を盛り上げていた。20日に巡行する「東町」の曳山の屋上には迫力満点のトラのダシが乗っていた。今年はほかに「田町・片町」「旅籠町」「天神町」の曳山も巡行し境内に曳き入れられる。

 


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