く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈高取町〉 第18回「町家の雛めぐり」

2024年03月13日 | 祭り

【「かかし祭り」に次いでこちらも最終回!】

 奈良県高取町で春恒例のイベント「町家の雛めぐり」が繰り広げられている。地元の有志でつくる「天の川実行委員会」の主催で、今年で18回目。毎年、大小⋅新旧様々なお雛様が旧城下町の町家や商店、広場などを華やかに飾って、観光客の目を楽しませてくれてきた。だがスタッフの高齢化で、秋の「かかし祭り」に続いてこのイベントも今回が最終回に。3月末までで見納めとなる。

 雛人形の展示場所は旧城下町を貫く土佐街道沿いを中心に約50カ所。メイン会場は「街の駅城跡」内の「雛の里親館」だ。入って左側に17段の雛壇に約500体がうず高く並ぶ。壮観そのもの。その向かい側にも1863年(文久3年)製のもの(下の写真)をはじめ多くの雛人形が並び華やかな光景が広がっていた。

 昨年10月が最終回だった「かかし祭り」ではイベント終了後かかしを希望者に譲って区切りをつけた。では今展示中の雛人形はどうなるのだろうか。スタッフに伺うと「未定。かかしと違って希望者に譲るというわけにはいかないし┄┄」と話されていた。

 最寄りの近鉄壺阪山駅に程近い「じぃじばぁばの館」の変わり雛も見ごたえがあった。和紙を張り重ねた”奈良一閑張り”のジャンボ雛や大名行列、浅草雷門、日本橋など工夫を凝らした人形が所狭しと並ぶ。

 その近く「衣料の店まつむら」の店頭を飾る雛人形も人気を集めていた。中でも目を引き寄せられたのが2体の木目込み人形。高さが10㎝にみたない小さなサイズだが、2体とも可愛い唇がきれいなハート形で表されていた。

 下土佐ふれあい広場や観光案内所「夢創館」のポケットパークなどを飾るのは手作りの巨大な雛人形。夢創館の館内には製作時期が「幕末」と記された雛人形なども飾られていた。

 街の駅城跡事務所内を飾る藤塚真紀さんのオリジナル人形雛(下の写真)や恵美須神社の雛人形なども目を楽しませてくれた。18回も続き観光客を引き付けてきた「町家の雛めぐり」。来年以降もなんとか継続する手立てはないのだろうか。今月16日には別の主催団体による「高取町ひなめぐり音楽祭」(能登半島地震チャリティー音楽祭)の開催も予定されている。


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