CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】超人間要塞ヒロシ戦記

2023-04-11 21:09:44 | ドラマ映画テレビ感想
NHKのよるドラ枠でした
前にRPG世界で子育てやるとかやってたやつの亜種かー
なんて思ってみてたんだが、原作があるんだそうで、
こうなってくると、前のあれも原作ありだったのか、後で調べようと思うところ
さておいて、NHKだから許されたといっていいのか、
凄い大がかりなコントみたいな印象だったんだけども、
前作のわたサバが低予算っぽかったから帳尻あってるのかなと
いらんことを考えつつ、壮大な無駄話を見たという
なんともいえぬ満足感があったのでした

正直、打ち切りエンドか?と思ってしまったんだが、
案外大団円というか、それでいいんだという受け入れられ方したのが衝撃的だった
ラブコメとしてどうなんだという体たらくだったと思うというか、
スカベリア人の熱意と、実際ヒロシ社会とのギャップが
ちょっと寒暖差ありすぎだろうと、冷めて観てしまったのがいけないところで、
こういうところは、漫画だとすごいシームレスだったのかなと思うところ
ドラマでは、そのムダにシリアスしている部分がなんか滑ってるように見えて
惜しいというか、エリックのなりふり構わない感じの熱い演技はすごいよかったなと思ったんだけど、
女性陣がどうしてもコントっぽい動きに見えてしまって、
なんだろう、これはひょっとすると舞台とかで見たら面白いというやつだったんだろうか
そんなことを考えてしまったのである

まぁ、なんだかんだ面白かったというか、
最終的にはラブコメだったんだという感じなので、それはそれとして面白かったと
十分に楽しませてもらったわけだけども、
多分、スカベリア描写に力が入りすぎてて、もっとヒロシが青春でもないけど、
日常をエンジョイしているところを見ていたら、面白かったんじゃないか、
しずかちゃんとのあれこれが、もっと身近に感じられて
その中身の右往左往が映えたんじゃないかと、考えたりしながら見たのでありました

最近のNHKは、コントに力入れ過ぎてて、ドラマと境目がなくなってきてんじゃないかと
思ったりしてしまうのである

追伸
やっぱり前の子育てのやつも原作アリだったと今更知ってショック
そうか、そうだったのか、NHK凄いの拾ってくるな

【読書】いらねえけどありがとう

2023-04-10 20:55:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
いらねえけどありがとう  著:村井理子

翻訳家であり、双子の母であり、後期高齢者の介護者であり、犬の飼い主でもある
なかなかに忙しい毎日を過ごしながらも、なんとか生きていく
そういう毎日のヒントというか、前向きになろうという自身の技術を
コラムとしてまとめた本でありました
大変なんだろうなと、他人なので思ってしまうが、
そこをどうにかしている、あるいは、どうにもならんから投げ出しているということを
赤裸々に語っているところがいいんだろうなと、
時折、タイトルのように口調が荒くなるのが面白いと思いつつ
読み終えたのでありました

最近の流行といってしまうと、矮小化しているようで恐縮なのだけども、
むしろ、こういう悩みというか、大変なんだよみんなという気分が
社会全体にあるんだろう、そこへ、荒波に流され、抗っているのか泳いでいるのか溺れているのか
よくわからないけど、とりあえず生きているから勝ち!みたいな感じの作者の言葉が
いきいきと染みるんだろうと思われたのでありました

共感するところが結構多くて、
あれこれダメだなー、面倒だなーということがたくさんある
それをどうやってやっつけるか、やっつけられないときはどうしたもんかと
悩みと解決とをメモしているかのように、自身のそれこれを語っていて、
ヒントになるような、真似できなそうと思うのか、
それはそれとして、よい本だと思うのであった
何より時間の大切さが身に染みる
3分あれば、あれこれできるという精神修行を会得したいと思ったのでありました
まぁ、実際3分で、こまごまっとしたことをやってというのを
積み立てたのが、仕事になるようにも思うので
そういうの大切よなと
極めてまっとうな、ごくあたりまえの、こつこつ積み上げるということの大切さを
あれこれ語ってくれていて、すごくよかったのであります

文中で、自身の家族にあれこれあった様子がうかがえたんだが、
前に読んだ、折り合いの悪かったお兄さんの始末をつけた人と同じ人だったと
読み終わってから気づいたわけで、
なんだろうか、色々大変だったんだろうなと、そして、
この数年で、何かスイッチが入ったというか、書かれている通り生まれ変わったようになって
すごくコラムが面白く、売れているんだろうと思わされたのでありました
元気になれる文章は、なにであろうと、よい文章だと思ったのである
訳書もサカナレッスンを読んでいたと、この人の仕事に触れていたことに
何か、安心というか、よかったと思ったのでありました

関西将棋会館建設プロジェクト お祝い品

2023-04-09 20:50:17 | 将棋
さて自慢話である
前回は佐藤康光先生の扇子を手に入れるため、
ふるさと納税を駆使して、関西将棋会館建設プロジェクトに寄附をしたわけだが、
今回も同じように、そして前回さんざん迷った先生の扇子を応募して見事ゲットしたので
掲げておこうと思うのである


遠近法の加減で、康光先生の扇子が小さく見えているが、
サイズも骨も同じ内容なので安心してほしい


というわけで、手に入れたのが里見香奈女流五冠
出雲のイナズマであります
写真でわかりづらいけども、心身一如の右肩には「不動」の印があって
これまた凄いかっこいいし、これABEMAの時のやつやんとか思って
おっさん(俺)がときめいたりするわけであります
推しのグッズあさりをしてしまう気持ちがここにきて初めてわかった
いつか、里見先生を生で見たいと思ったりしてしまうわけだが、
高槻に移転の際にはお目にかかる機会が増えるんだろうかと願うばかりである

そんなわけで、大変満足だという気分だったのだが、
お礼状に、印刷とはいえ、羽生先生の名前まであったりして
物凄くいいことをした気分になったので、これはよいことをしたと
安息したのでありました
もっとも、諸々の計算間違えていて、ふるさと納税から大幅に足が出てんだが、
それはそれとして、大変よかったと納得しているのであった

今年はどうしようか、そんなことを考えつつ、
これが届いたタイミングくらいから、次の期が始まっていて
協会もしっかりしとるのうと思ったりしながら、にやにやが止まらないのでありました

【読書】政略結婚

2023-04-08 20:56:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
政略結婚  作:高殿円

タイトルの印象とは異なる内容だった
江戸末期から昭和の頃までを描いた小説なのだけども、
大名家のお姫様、華族、その末裔といった感じで
緩やかにつながりがあるものの、それぞれの縁が淡く重なる感じで、
それぞれの女性の生き方、成長が見所の
よい物語を堪能できたのであります

三つの物語、三人の女性が描かれているんだが、
それぞれ面白いし、当時の女性の在り方というものが解りやすく
その女性だからこその理不尽みたいな安易なテーマではなく、
一人の人間の一生、むしろ生まれというものに対してどう責任を持つのかという
精神的な成長が描かれているのがすごくよかった
加賀前田家の傍系にあたり、九谷焼の復興に尽力した話を振り出しに、
大正時代にその子孫が小松に帰って、ものすごく歓待されたという話が
感動的すぎて、お姫様、領主というものの存在がどういうものか
このあたりの描写が本当に素晴らしかった

三つ目の昭和の話は、没落華族の末といった感じで、
この編だけではっきりと一本の映画みたいな良さがあって、
ドラマチックな内容が、他の2本と印象を別にしていて面白い
ここだけ切り取って映画にしたらすごく面白そうと思うほどでありました
没落華族の娘が舞台にあがって歌うという話なんだが、
前2編から続く華族の血筋がどうなったか、その没落ぶりでもないが
往時との落差というのが、読み手としてはくっきりとわかって、
だからこそでもないが、その流れの末でありながらも、
そこに意味がないとすら思える、血筋という文脈ではなく自分自身という強さをもって、
一人の人間としての女性が描かれていて感動的なのでありました
凄いよかったわ

九谷焼復興の話がさりげない形で彩りの一つとなっているけども、
その役割というものがどういうものだったか、
地域振興について考えるところもあって、勉強になるよい小説でありました

【読書】夏期限定トロピカルパフェ事件

2023-04-05 21:05:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
夏期限定トロピカルパフェ事件  作:米澤穂信

結構古い小説だったようだけども、
大変楽しく、少年少女の謎解き物語を楽しめたのでありました
最終的には結構ビターな感じで、ジュブナイル小説かと思わせて、
なかなかという感じが素敵でありました

シリーズもののようながら、初めて読んだのがこれなので
その前がどうなのかわからないけども、いかにもなヤレヤレ系少年が探偵役をしつつ、
謎でもないけど、羊をかぶった狼といっても差し支えない少女と
ひと夏の冒険という名の甘い物巡りをするというお話なんだが
それ自体も周到に用意された何かであって、うんぬんといった感じで
少年が探偵をさせられて、その誘惑に抗えないという感じ、
だからこそクライマックスでの悲壮とも異なる終結が
非常にドラマチックでよかった

文庫版で読んだんだが、2006年発刊とのことで、
いかにもその時代っぽいなという内容、キャラクタ、流れなんて感じて
なんとも親近感というか、ああ、そういう時代だったなと
別段時代感が出る物語ではないんだが、
キャラクタの造詣にそういうものを感じたのでありました
味わい深い

丁寧に張られた伏線と、そこに従って少年のムダな頑張りともいえるような
推理という麻薬に引き寄せられてしまうかのような、
謎解きの楽しさ、その嫌味のなさみたいなのがさらさら流れて大変楽しかったのでありました
そういう理知的ともいえるような主人公の相棒とは異なる形で、
親友とも呼べる朴訥な少年も出てきて、これまた、
少年漫画のようで、実によいと思うばかりでありました
推理が若干強引ではないかと思うところも、なきにしもあらずだけども、
そういわれてしまうと、そうかもなという感じで、
この匙加減が絶妙なのがいいんだなと、わずかなミスを突いていくところを読むたびに思うのでありました
普通気づかないと思うわけだよハンカチを使ったり使わなかったりとか

そして、今更ながら作者が同年代と気づいて驚いたというか、
なんか腑に落ちたのでありました
岐阜県の同い年なら、どこかですれ違っていてもなんて思ったりしてしまうのである
そんなわけはないのだがね

【ドラマ】大奥

2023-04-04 21:17:22 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの渾身の一作といって過言ではなかろう
実に面白い時代劇でありました
元漫画を読んでないので、ドラマがどうであったのか
そのあたりはわからないのだけども、
原作がしっかりしているからこそであろう、話の面白さに
くぎ付けとなったのでありました
そして、何よりも女優陣が誰も彼も抜群に上手くて半端ねぇと
毎回ゆるぎなく面白かったドラマでありました

正直感想まとめるのも大変というか、もうみんなよかった!
そして、続きあるんだ嬉しいなと
それで終わってもいいくらいだったんでありますけども、
なんか書いておきたいとメモを置いておく次第

家光こと堀田真由さん
初めて見た女優さんだったんだが、家光の女体化というか、女性化として完璧じゃないかと思うくらい、
儚さとも異なる繊細さ、危ういとすら思うような壊れ物感が、
見た目というではなく、所作、仕草に滲みでていて、実に素晴らしかった
キャラクタとして、役目の悲惨さによって、この大奥という悲劇の初代となった
まさに始祖としての堂々たる迫力が出ていて、最終シーンの「滅ぶまで」というあたりが
最高にかっこよくて実に素晴らしかったと思うのでありました
これはなんというか、凄いな
相手役の福士蒼汰もまたよかったんだが、彼女を引き立てるかのように、
出しゃばらない、このドラマならではの男女関係が見事に描かれていて
すげぇドラマだと、感激したのでありました
そして、このターンにおいては、斉藤由貴の怪演が図抜けてすごかったのも見所でありました
春日局の狂気といっても差し支えない迫力が、
言動と行動と両方に出て見事すぎて震えるほどだった
思うに、このドラマは、将軍と補佐の女、そして男が一人という
その繰り返しになってるわけだけども、それぞれが実によい仕事をしていたと
感動したのでありました、血塗られた母とでもいうような、
架空の時代なのに、あの時代なら仕方ないとすら思わされる悲壮と覚悟が
演技を通して伝わってくるようですごくよかったのでありました

時代降って綱吉・仲里依紗さん
こっちはすでに名女優と知っていたので安心して見ていたけども、
こちらもまた淫蕩をそういう風に見せるんだという感じが素敵で素敵で、
その裏腹ともいうような本心を、睦事を見られるということの意味を、
山本耕史に語らせるという構図が実に素晴らしくて
これもまた、男女の間というものを描いているんだが、
そこに悲劇しかないというのがまたなんとも素晴らしい
それを支えた柳沢吉保の倉科カナも、なんかあるだろうと思っていたら案の定という感じで
人間不条理じゃないが、感情の発露が際立つシナリオになってて、
ここもまた、全員の仕事が完璧に折り合って、実に見ごたえがあったと思うのであります
ただ、ドラマのためのスペシャル番組で見た、
綱吉が桂昌院を振り切って、打掛を残して前に出るシーン、
あの漫画の迫力というか、絵から伝わる情報量に対して、
ドラマはそこまでのものがなかったように見えたのは、演出の問題なのか、
漫画の方もすごい気になるなと思わされたのでありました
ああいうのを見ると、漫画ならではという見せ方があって、ドラマでそこの再現をしたかったんだが
それは漫画の妙に追いつけないということなのかもとも思わされたのである
よかったんだけどな

そして、吉宗・冨永愛さん
この人確かモデルじゃなかったっけと思ってたら、
最終シーンで現代人の恰好させていたら、そのかっこよさたるやという感じで
あれは作ったスタッフがよくわかってるよなと、見せる絵というものを女優というツールを最大限に生かして見せてくれていて
最高によかったと思ったのでありました
また、上背もあるし、線が細いがシャープで迫力をもってるのがよかった、
演技云々よりも、その風格というか、見た目で納得させる力があったなと観ていて伝わってきたのであります
この編に関しては、語るべき女優が二人で、加納久通の貫地谷しほりさんと家重・三浦透子さん
久通との話が最後に明かされるあたりは、サスペンスドラマの最終回みたいな感じもあって、
緊張感のある会話、そして感動に包まれて、これまたすげぇいいなと感激したし、
家重のどうしてもという感じ、そして、喋ることができないという演技の凄さが
あれは相当に負担のかかる演技だったろうに見事にやりきっていて感動したのでありました
思うにならないのが、体だけではなく、世の中もという悲しさと
そこに偉大な吉宗という親がいてという、シナリオの妙もあるんだが
それぞれが役割を見事にやりきった感じがして
このシリーズの〆として見事としか言いようがなかったと思うのでありました

まぁ、長々こんなこと書いてどうなるでもないんだが
すごく感動したし、秋が楽しみでならないので
メモを置いておくのである

【読書】小説 創業社長死す

2023-04-03 20:53:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
小説 創業社長死す  作:高杉良

経済小説と思って読んだんだけど、どうも勝手が違ったようで
昭和から平成にかけて、一代で会社を興した社長が
妾と本妻の間でうろうろすることがメインで展開する
ある意味、この時代を象徴する社長の姿なのか、
今もって、こういう社長が存在するかわからないけども
不思議な読み応えの小説でした

大半が会話劇なんだが、どうも人物がつかみにくくて、
誰のセリフで、どういう人がどんな気持ちでしゃべってるのか
このあたりが、しっかりつかめないというか、
連綿と続いて行く感じで、派閥の輪郭みたいなのが見えると
もうちょっと楽しめたのかもと思ったりしてしまったのである
誰が味方で敵で、どれが正しいとか、そうではないとか
そういうレベルの話でもなかった気がするから
なんとも感想を抱きづらいところなんだが
ぶっちゃけ、あんまりおもしろくなかったのである

ただ、モーレツといって差し支えないほど働いてきたワンマン社長が
突然死した後、妾と本妻の間をちゃんとしてなかったために、
会社自体が路頭に迷うというか、ぐだぐだになっていくというのが
ある意味リアルなのかもしれないなと思わされたのであります
とはいえ、どうも人物への感情移入がしづらいキャラばっかりで、
なんとも閉口したというか、こういうジジイいるよなという感じで読んでしまって
どうにも楽しめなかったのである
社内政治の闘争劇にしては、なんというか、規模が小さいというか
盛り上がりに欠けるなと思ったりしたんだが
実話をベースにしてそうな風もあるので、実際こんなもんなのかしらと
考えたりしたのであった

どうする家康  家康、都へゆく

2023-04-02 21:02:53 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
脚本家同じでも、キャラクタの描き方は全然違うもんだなと
今回出てきた、明智と長政を見て思ったのでありました
明智の曲者っぽさがいい感じというか、
そういうやつとして描くんだと、なかなか味わい深いところ

さて、家康の上洛がこの時期にあったというのが、
いまいちピンとこなかったんだが、そのままの流れで
金ヶ崎の撤退戦に突入するというのでなるほどと感心したわけだけども、
田舎者っぷりの描写が凝っているというか、そこのクローズアップっぷりが凄いなと
なんかのフラグなんだろうかとみてたけど、
ただ単に三河武士の狂態を見せただけでありましたな
まぁ、今後もあんまり京都とかかわりない人たちだからいいんだけどさ

義昭がびっくりするような酷いやつで、
あれは太りすぎで寝られてない人という演技だったのか、
もう、わやくちゃなのが凄かったんだが
とりあえず楽しそうで何よりでありました、
あの大将にして、部下が明智というあたり、なんというか、凄いな
麒麟との落差が半端ねぇと驚愕してばかりであります

さておいて、今回一番驚いたのが、
平八郎の発音で、これまでそんなに訛り出てないし、
そういうキャラじゃないんだなと思ってたんだが、
弱ってて、へたりこんだあたりの一連のセリフの発音発声が
完璧に東海地方のそれでびっくりしたんだが、
出身名古屋なんだそうで、そりゃそうかと思いつつ、
だとすると、三河訛りとはまた、ちょっと違うから、
あれはあれで、違う発音だったのかもと、何言ってんだかわからんが、
ともかく、久しぶりに故郷の訛りを聞いて興奮したのでありました
あの母音の発音は、間違いなく愛知のそれだ
大河ドラマでそれが聞けるとはよかったと思うけど、役者の年齢考えるとむしろ若い人のそれだし、
なんだかんだ、やっぱり違うんだろうなと、
なんかの言語学者みたいなことを思ってしまったのである、長い余談

信長が陣頭指揮とりながら、京都の治安守ってるのは
まあドラマだからいいとして、榊原と平八郎が喧嘩したくだりのあたり、
それを許すところで、三河武士の親思いの話になるかと思ったら、
長政がいい人でしたに落ち着けたのが、なかなか面白くて
それを見てからの裏切りという流れが、いい感じで振れ幅大きくて楽しみが増えたのでありました
信長の怒りがどれほどとなるか、
しゃれこうべの盃が出てくるのか、楽しみである
あの明智なら、阿るためにやりそうだな

そして、阿月なんて変な名前のキャラだと思ってたら、
そういうことかと衝撃を受けたわけでありますけども
流石に無理やりすぎるだろうと思ったんだが、それはそれとして、楽しみなのである
講談とあわせていくなら、あの子がす巻きにされるという流れなんだろうか
ギャグとして、高度でとても楽しそうだが、どうなるか

【読書】月夜の散歩

2023-04-01 20:55:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
月夜の散歩  著:角田光代

角田さんによる、アフター猫時代のエッセー
かわいらしい猫の写真と、他愛のない毎日のこまごまとしたことを
つらつら書いているだけなんだが、気負いなくするする読める
実に心地よい文章でよかった

多くが料理に関するところに記述が割かれていて
実際、料理すること好きなんだろうなというのが伝わってくるし、
食べることを楽しむということへの素直な気持ちが
とてもよいと思える内容ばかりだった
天麩羅に対して、揚がってから、天麩羅を待たせるということが
どれほど罪深いことか、凄く伝わってきて笑ってしまったけど
気をつけないといけないなと思わされるところ
母親にド叱られたのは、そういうところだったんだろうと
自身を反省するのでありました

食べる事も、飲むことも好きなんだが、量が少ないことを病んでいるというのは
なるほどなと思わされるところで、小食なのを気にしているが、
小食の人と一緒に食べるのはおいしくないよねという
自虐とも、真実とも思えるような心情の吐露がなんともよろしく
にじみでる人の好さというか、なんかいい感じの気の抜け方がして
素敵だわと思わされるのであります
また、自分の家というか、ルーツ的な食事のマストは他人に伝わらないという話で、
名前出してないけど、絶対スガキヤの話だというのが面白かった
まったくその通りだ、多分どこにでもあるんだろうけど
そういうところで、スガキヤが上がるあたり、東海人の暗躍が偲ばれて面白かった(考えすぎ)

もっと猫のことを書いてるかと思ったけど
そこまで猫馬鹿っぽさは出しておらず、傍に猫がいる生活の切り取りであったり、
そこから得られる知らなかった事実みたいな話がちょっと出てくるだけなんだが、
その観察眼というか、これもまた心情を丁寧に描写していて、
その移ろいが手に触れるような感じで、すごくよかった
猫って本当、よく寝るよな、わかるわかるーみたいな感じが素敵

ほのぼのとした気分になれる、とてもよい
軽い読みものだったとメモっておくのであります